記録ID: 1769274
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
旭岳東稜
2019年04月01日(月) ~
2019年04月03日(水)
kjt
その他2人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,200m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
1日目
- 山行
- 0:160
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
14:30
出合小屋
2日目
- 山行
- 0:725
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 0:00
6:00
230分
出合小屋
9:50
9:50
335分
五段の宮基部
15:25
15:30
40分
旭岳
16:10
16:10
120分
ルツネ
18:10
出合小屋
3日目
- 山行
- 0:120
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
9:45
120分
出合小屋
11:45
宿泊地
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 晴れ時々曇り 始発で集合。最近は朝発の山行では、いつも徹夜してしまう。本当によくない。余裕のある生活を送りたいものだ。さとりかさんに全て運転していただき(申し訳ございません…)、どこか寂しいまち清里町に到着。美し森展望台に車を止めて林道を歩く。林道にはほとんど雪が無く、不安定な岩がゴロゴロしていて歩きづらい。まさか、この林道がいきなりの核心になるとは、この時はだれも思っていなかった。次第に林道は沢中に突入していく。雪の下にはごうごうと水の音。嫌な予感… サドンデス落とし穴地帯となる。さとりかさんが沈没し、ひざ下まで浸水。これは重症だ。敗退の二文字が頭をよぎる。しかし、出合小屋には薪ストーブがあり、ある意味非常時なのでありがたく使わせていただく。皆で、一生懸命靴を乾かす。夜ご飯は、さとりかさんが超豪華なお肉をふるまってくれた。幸せ。 2日目 高曇り、稜線に出るころ晴れ 皆の靴は、どうやら乾いたようだ(気のせい)。もたもたしていたら出発が遅れてしまった。同じく旭岳東稜へ向かった先行パーティがいたので、トレースを追う。沢中から適当な雪がつながって登れそうなルンゼにとりつき、稜線によじ登る。しばらくはバリズボの雪に苦しめられながら高度を上げる。 大きいカモシカちゃんに睨まれ、一瞬、敗退の二文 字が頭をよぎるが幸いなことに向こうが逃げてくれた。次第に痩せ尾根となり、頂稜上に岩がのっている細い場所は緊張を強いられる。痩せ尾根が終わるといよいよ灌木帯の急登となり、ここでロープを初めて出す。稜線が終わると五段の宮の基部に繋がる長い雪壁となる。アックスを突き刺しながら息を切らせて登ると五段の宮の基部に飛び出す。 五段の宮は1ピッチ目が核心で、はじめ10m弱の完全な岩登り。大きなスタンスは距離が遠く、きわどい岩の割れ目に前爪をひっかけてあがる。最後は灌木に足をかけ、草付きに決めたアックスをホールドにして突破。その直後の5mほどの小ルンゼも被っていて劣悪。この1ピッチ目は吉澤さんがリード。神だ。私は、なんだか、自分の限界が見えてしまって、一人凹みながらロープにぶら下がっていた。また一生懸命に山に行けば、ここを自分で行けるようになるだろうか、、、 2ピッチ目以降も細い岩尾根が続き、緊張は途切れない。主稜線直下の岩峰は左から巻くようなルートでザイルを伸ばすとうまく登れる。岩峰を回り込んだ瞬間に主稜線の向こうから朝日が差し込み、栄光の架け橋が頭の中で再生される。 下降のルツネ東稜は、まちがい尾根にはっきりとしたトレースがあり、見事に騙されてしまって時間をロスした。しっかり尾根を見て下らないと小さい支尾根に迷い込んでしまい急斜面を沢中に下ろさねばならなくなる。ここは要注意だ。 夜ご飯は、さとりかさんが超豪華なビーフストロガノフをふるまってくれた。前夜に小屋で一緒だった方が、差し入れのビールを置いていってくださっていた。明日は下山だけということにしていたので、心おきなく飲む。吉澤さんと、何かとてもアツい山の話をしたような気がするが、よく覚えていない。これまでも、だいたい山でいい話をするようないい夜に限って、アルコールという悪魔によって記憶が抹消されている。とてももったいない。 3日目 快晴 ゆっくり6時過ぎに起きて、美し森へ下る。昨晩の気温が低かったせいか、初日にあれだけ苦戦した沢は全て凍って閉じていた。こんなにも変わるものなのか。この時期の春山はおもしろい。 |
写真
撮影機器:
感想
念願かなって、爽快な痩せ尾根をのぼることができた。1P目の岩場は、久々にしんどくて、ここをリードできる人は本当にすごい。
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