林道歩いて部子山へ。西尾根↑南尾根↓
- GPS
- 09:41
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,274m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 9:41
天候 | 曇り時々晴れ、一時濃霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
天候不良(との思い込み)で4週間ぶりの山旅となった。この日も朝まで雪予報だったが、午後から晴れ予報なのでどこかへ行くことにした。今年はまだ雪山ロングをしていない。といってもブランクのため筋肉が落ちている。そこで急登のないなだらかな山を考えた。銀杏峰経由の部子山は登りがきついので却下。部子山へ行くといつも思うのが、牧場の草原を歩いてみたいのと、南尾根を縦走してみたいこと。そこで池田町から牧場の林道を歩いて登り、南尾根を下ってその先の林道で下山することを考えた。問題は雪不足で、林道まで藪漕ぎなく下りられるかだ。
前夜から降り続いた雪で県道には5cmほど積もっている。早々とタイヤを替えてしまったため登れず、チェーンを付けてなんとか牧場入口P474まで行けた。牧場林道も登れそうだったが[通行止め]の看板があるのでやめておいた。牧場まで12kmと書いてある。久しぶりのロングだ。大粒の雪が降っていたが、スタートしてすぐに止み、快晴となった。ポカポカ陽気で暑いほどだ。下山してくる林道を確認してさらに進む。林道はかなりの遠回りだから、十分な雪があれば途中のP850地点から尾根を登ろうと思っていた。その地点に着いたらやはり雪不足で無理だった。ところが、ちょうどその地点から地図にはない別の林道が現れた。これはもしかして旧道で、尾根伝いに牧場まで上がっているのではないか。そんな期待をして少し行ってみたらジクザクに登っていく。予想は的中。かなり近道をすることができた。なだらかなP1200地点に着くとそこはもう雪原。どこでも歩ける。まもなくP1310牧場シンボルの赤い建造物が見えた。曇りで風が強く、建物の風下で食事をした。雲がどんどんやってきて、反射板手前の雪原P1400まで来ると完全なホワイトアウトになった。目の前の起伏すらわからない。崖だったら気付かずに落ちていたかもしれない。平原で助かった。反射板からひと登りで鳥居と崩れそうな小屋が現れる。そこからは晴れたり曇ったり。風も弱まり、霧氷と樹氷の世界を楽しめた。そしてゆるやかな斜面を登り切ると部子山山頂だ。踏み跡はなく山頂一人占め。しばらく休憩したのち、南尾根に向かって出発しようとしたら7人グループが登ってくるのが見えた。到着するのを待って少しお話しをしたら、南尾根を歩いたことがあるという。崖もなく歩けるとわかり、安心して出発することができた。
山頂付近の新雪は20cmほど。その下は固く凍っている。フカフカだが面倒だからアイゼンのまま歩き通した。南尾根には雪庇が続く。ピークが3つほどあり、どれもなだらかで丸い。最後のピークP1370から下山する尾根を間違え、すぐに気付いたが登り返しがしんどかった。そこから快適にどんどん下っていき、ふとMAPを見るとルートから外れていた。尾根の途中から右へ下りるべきだった。戻るのはしんどいから急斜面をトラバースすることにした。10cmほどの新雪の下はガリガリの氷。6本アイゼンでは爪が利かず何度も滑り落ちそうになるのを枝を掴みながらなんとかクリアした。さらに進むととうとう藪で尾根を歩くことができなくなり、尾根沿いに斜面を進んだ。林道手前のピークP1034がいちばんたいへんだった。苦労して急斜面を登ったと思ったら、その先は笹薮で絶句した。少し進んでみたらすぐに笹薮はなくなり、低木の急斜面となった。ここからはどこを下りても林道にたどり着くはず。適当な場所をズルズルと滑り落ちるのを枝に掴みながら下りていくと、無事林道の巣原峠P950にたどり着いた。そこからはのんびりと林道を歩いて下山した。牧場林道入口に着いたら雪はすっかり消えていた。
19Km、うち林道13Km、9時間40分、標高差990mの山旅だった。夏になったら車で上がって牧場の草原を見てみたい。
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