【上武県境の 忘れられた峠】 土坂峠 〜 太田部山 〜 太田部峠

2007年05月04日(金) [日帰り]

• GPS: 05:46
• 距離: 7.1km
• 登り: 641m
• 下り: 628m

コースタイム

◎ 土坂峠登山口(8:51) → 土坂峠(9:51=10:02) → 848m峰(10:29=10:40) → 土坂峠(11:10=11:13)
→ 978m峰(11:58=12:25) → 土坂峠(12:53) → 土坂峠登山口(13:10=13:17)
　　　　 　　　 　--- 車で 林道を 東へ移動 ---
◎ 太田部山登山口(13:30) → 太田部山(13:56=14:03) → 太田部峠(14:21=14:29)
→ 西秩父林道(14:32) → 太田部山登山口(14:57)

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

　 群馬県の国道462号を進み、神流町で 吉田町方面に左折し
県道71号を行きます。
　「土坂トンネル」をくぐり抜けて、埼玉県に入ってすぐの
「林道西秩父線」を 左折します。
　勿論、埼玉県側の 吉田町・上吉田側からも来られます。

コース状況／危険箇所等

◎ コースタイムで"登山口"と ありますが、表示はありません。
◎ この付近に かっての交易&登山ルートがあったのでしょうが、林道が
出来るたびに寸断されて 荒廃し、解らなくなってしまいました。
　したがって、「林道西秩父線」を東進しながら、地形図を頼りに
"適当"に 登るしかありません。

　--- 土坂峠について ---
◎ 地形図(25,000分の1)によれば、「土坂トンネル」手前の 群馬県側から入れるはずで 近いのですが、樹木で閉ざされて入ることが出来ず、
やむを得ず 埼玉県側から入りました。
　しかしこちらも、杉林を掻き分け登ると、かすかに道らしきものが見つかりましたが、そのうち 踏み跡が無くなって 戻る羽目に。
　すっかり"廃道"と化してしまい、きびしい藪こぎとなりました。

　元に戻ると、地形図の破線どおりの すかな道がありました。
　結局、峠まで1時間も掛かってしまいましたが、上州側が見通せ、「祠」もある 爽やかな「峠」でした。

◎ 次に尾根伝いに 西進して、848m峰へ行きました。
　山頂は、杉の中の岩がいくつかころがっているだけのものでした。

◎ 峠に戻り、今度は 北東尾根づたいに 978m峰へ向かいました。
　こちらは、比較的歩き易いですが、途中、ケーブル類が大量に廃棄されていました。
　通信工事の残材の "不法投棄" です。何ともひどいものです。
　杉の中の最後の直登は、きつい。山頂は明るいが、何もない。
　TV中継アンテナが 隣接しています。
　
　再び 「峠」に戻り、隧道直上にあった 林業用のロープを使って、一気に林道に着いてしまいました。

　--- 太田部山 〜 太田部峠について ---
◎ 地形図とカーナビを見ながら、三角点に近い適当な駐車場所を探すが、これが以外と大変。
　赤いテープが下がっていたので、ここを"登山口" として、
尾根に入りました。
　踏み跡はあるが、登山道ではないので、歩きづらい。

　三等三角点が 確認出来るのみの「太田部山」山頂でした。
　さらに東進しますが、かってはいい山道だったのでしょうが、人が歩いていないので、やや荒れています。
　「太田部峠」は 明るいのですが、これまた 何もありません。
　 林道に降りた地点は、地形図の破線地点とは異なり、城峰方面に入った所でした。
　ここから車まで、林道を歩きました。

写真

5/4 8:59

土坂峠への
かすかな踏み跡

みごとなヤマツツジ

5/4 9:54

土坂峠 770m

5/4 9:55

土坂峠の「祠」は、
何を語る。
かっての"交易路"も
今は、訪れるルートが大変

5/4 9:56

土坂峠より、西上州の
山々を見る

5/4 10:04

848m峰を見る

4/5 17:22

848m峰山頂

5/4 12:03

978m峰山頂

4/5 17:28

太田部山への途中

4/5 17:24

太田部山三等三角点
855.3m

5/4 14:24

太田部峠 805m
明るいが、何となく寂しい

太田部山"登山口"に
戻ってきた

撮影機器：

FinePix 6900Z 富士フイルム

感想

fuya0123

　「林道西秩父線」のお陰で、かっての「峠道」や「尾根道」を閑かに歩くというのではなく、こういう楽な登山スタイルになってしまいました。
　ですが、林道が出来ると「登山口」が 解らなくなるのです。

　林道が林業振興のための「道路」だとしても、せめて登山口の
「指導標」は設置して欲しいものですね。
　江戸時代からの、上州 ⇔ 武州の "交易路"である「峠」。
　大切にしたいものです。