雲取山 鴨沢〜雲取山〜石尾根
- GPS
- 11:46
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 2,447m
- 下り
- 2,657m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 4:48
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:59
天候 | 1日目:雨のち雪 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:奥多摩駅〜自宅(JR) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雲取山〜雲取山荘は残雪アリ。アイゼンを使用するかは微妙。 石尾根は数本倒木アリ。 |
その他周辺情報 | 奥多摩駅前の精肉店のコロッケ(\100)が美味しかった。 駅前の焼き魚は下山は早すぎて火おこし中だった。食べたいなら11時以降かな。 |
写真
装備
個人装備 |
シュラフ
シュラフマット
ザック
ザックカバー
化繊下着
化繊Tシャツ
カッターシャツ
ズボン
防寒具
山用靴下2(アタック時は1)
帽子
軍手
タオル複数枚
雨具上下
腕時計
ポリタンク
水2.0L
食器セット・ナイフ
防水スタッフバッグ
コンパス
ライター
笛
ヘッドランプ
同予備電池1組以上
細引き8m×5mm
ビニール袋複数枚(個人用ごみ袋)
トイレットペーパー
持薬
1/25000地形図(コピー可)
山行計画書
生徒証
保険証コピー
筆記具
(日焼け止め)
行動食2日分
非常食1日分
非常用袋
お金
ポカリスエット粉末
軽アイゼン
オーバー手袋
|
---|---|
共同装備 |
フライ
フレーム
銀マット
|
備考 | 熊鈴を忘れた。熊が出る山域なので持って行くべきだった。 オーバー手袋は持って行って正解。寒気が入っていて寒く、風も強かったので役に立った。 |
感想
初めての投稿になります。
私的山行用に友人と費用を分担して2人テント購入したので、試しに使用するべく今回の山行を設定した。GWという長期の休みがあったので雲取から甲武信までの縦走も計画したが、山行前の天候が思わしくなく、残雪が多そうなので、山岳部の山行で歩いたことのある鴨沢ルートと昨夏の私的山行で歩いた石尾根をつなぐ形で今回のルートを決定した。
数日前から天気予報をチェックする。28日の天候はほぼ晴れで間違いないようだが、27日が微妙だった。天気図を確認し、ぎりぎり低気圧が抜けきり、影響を受けずに曇り程度の天候で済むのではないかと予想した。早々にこの予想が間違いだったことが発覚する…
自宅から最寄り駅までは小雨でしっとりとした天気。少し不安になるが、低気圧は9時ころには抜けきっているはずだと自分に言い聞かせる。ホリデー快速おくたま1号は混んでいて、奥多摩駅0835発のバスに積み残されるのでないかと心配し、中央特快の始発に乗車して立川、青梅で乗り継ぎ奥多摩駅に到着する。
天気予報が悪かったせいか、GWのわりに人は少なく、心配は杞憂だったことに気づく。同行した友人はホリデー快速に乗車してきたが乗客の数はそこまで多くなかったようだ。友人と合流し、増便の鴨沢西行きバスに乗って鴨沢へ。奥多摩湖で6、7人降りた以外はみんな鴨沢で下車した。
鴨沢で装備を整え、歩き出すと晴れ間が見えた。自分の予想通り低気圧は抜けたものだと思った。山の上部は雲に覆われていて少し不気味であった。小袖乗越までの間に数パーティー抜かしつつ、登山口に到着。タクシーで乗り付けたひとに嫉妬しつつ、鴨沢名物?の大きな看板を脇目に入山。
少し歩くと雨がパラついてくるが、すぐに止むだろうと思い、樹林帯の中なので何も着ずに歩いていく。しかし、その後強くなってきたので雨具の上のみ着る。水場の少し先でレストを取り、七ツ石くらいで雨が止んでくれるといいな〜と話しながら七ツ石小屋へどんどん登っていく。いつも通りのペース(コースタイムの60~70%程度)で歩いているはずなのに、脚が苦しい。年度初めで忙しいなどと理由をつけ、トレーニングをサボってきたのが効いていると実感し、過去の自分を恨む。
2人ともへとへとで七ツ石小屋の前を通過すると水場が現れた。思わず立ち止まって飲んでしまう。やはり冷えた水は美味しく、足取りが軽くなった気がする。
七ツ石山に到着すると、風が強く、雪も舞っていたのでフリースを着こみ、雨具を上下とも着た。出発時にはオーバー手もはめた。インナー手のみと比べると格段にあったかく、残雪に備えた装備を組んだ自分に感謝。
奥多摩小屋に向かって歩いていると、雲に薄い部分がでてきて、少しあったかく感じる。地面からモクモクとガスが湧いており、不思議な光景だった。奥多摩小屋は閉鎖されているので人の気配がなく、どこか寂しかった。老朽化が進んでいるのが遠目にも分かるほどだったので、あっという間に朽ちてしまうだろう。
重く、攣りそうになっている足を無理やり動かして小雲取を越えると、懐かしいピークが見えてきた。避難小屋があるので一目で雲取だと分かる。足をかばいながら登り、避難小屋の前から振り返ると歩いてきた石尾根が見える。白く雪化粧した姿は夏の姿よりも美しく感じた。積雪期にもぜひ訪れたい。
雲取山荘のHPに記載されていた通り、山頂から山荘には登山道の上にも雪が残っており、思わず写真を撮ってしまう。午後なので気温がある程度高く、雪が緩んでいたのでアイゼンは不要と判断し、そのまま進んだ。途中の岩場では岩に雪がついていて少しいやらしかったが、きちんと足を置く場所を選べば問題はなかった。
雪道に飽きてきた頃、山荘の屋根が見えてきて雲取山荘に到着。テンの受付のために小屋に入るとストーブが点いていてとても暖かく、いつまでもいたくなってしまう。翌日のことも考え、山荘直下にテントを張った。風が強く、テントが動かないように気を使った。
夕食を食べ、外に出てみるとますます風は強くなっており、冷えてきていることもあって翌朝の寒さが心配になる。軽量化のために夏用のシュラフを持ってきたのでどことなく頼りなく感じた。飯豊ではとても分厚いように感じたのに不思議なものである。結局、寒さに悩まされて何回も起きることとなった。
翌朝起きてみると風は止んでいて安心する。朝食を食べ、外に出た友人の星空が見えるという声を聞いて快晴を確信。今日は快適に歩けそうだ。急いでテントを撤収し、小屋前でアイゼンを着けると空がうっすらと赤くなってきた。下界が見えるのにスマホの電波が通じないのを恨めしく思いながら出発。
予想通り山頂までの雪は締まっており、アイゼンがサクサク刺さる。アイゼンがある安心感はやはり良い。雲取山の山頂に着くと、富士山、南アの山々が見え、山に来て良かったと思う。避難小屋の前でご来光を待っている人を尻目に先を急ぐ。少し歩くと谷の反対側の山が朝日で染まっていく。テン泊はやはりこうでなくちゃいけない。気持ちよく歩いているとあっという間に七ツ石山に着いてしまった。
七ツ石山からはトラバース道を気持ち良く下っていく。歩きやすい道をカッ飛ばすのは楽しい。日陰名栗の横あたりで道が消え、ルートミスをしたのかと疑う。少し進むと道があったので、崩落したようだ。高度感のあるトラバース道はこれがあるので正直言ってあんまり好きではない。
鷹ノ巣山避難小屋に着き、入り口前で休んでいると、泊まっていた方に中の方が暖かいと言われ、半信半疑で中に入った。中はその方の通り暖かく、清潔で泊まりたくなった。あと3ピッチくらいで奥多摩駅まで抜けれるかなどと考えながら急いで行動食を食べる。歩行ペースが速いとどんどんエネルギーを消費していく…
鷹ノ巣山を踏んで水根山手前の分岐に着く。スマホのGPSと地形図を確認してトラバースへの分岐点であると確認したが、道標が倉戸山方面としか書いていなかったので、どうせすぐにトラバース道に入れるだろうと思い、尾根筋を進んだ。結局城山を過ぎて将門馬場の手前までトラバース道に入れなかったので後悔。
昨日からの疲労でへえへえ言いながら六ッ石山に着く。下山したらきちんとトレーニングをするようにしようと誓う。六ッ石山を出ると鮮やかな新緑に迎えられる。奥多摩はこうでなくちゃと思うと同時に季節が初夏になりつつあるという事を実感する。目の前に見える御前山は尾根が突き出しており、立体感が凄いなと感じる。
奥多摩駅までに一回入れる予定のレストを時間で切って取るか、尾根から外れる場所で取るかを話しながら歩いているとちょうど良さそうな場所でレストを取った。少し歩くと稲荷神社の祠があり、登山口に出た。しかし、石尾根のルーファイはここからが本番である。道路のショートカットが何か所もあり、その入口を見落とさないように気をつけないといけないのだ。過去の記憶を頼りにひとつづつショートカットをたどっていく。毎回、地形図に記載されていない道路がある気がする(汗)…青梅街道に出る箇所は登りだと道標がないので特に迷いやすいと思う。実際、前回は迷った。
そんなことを考えながら多摩川を渡ると新緑に染まった渓谷が僕たちを出迎えてくれる。たくさんの観光客が歩いており、奥多摩ってこんなに人気な観光地だっけ?と疑ってしまった。交番の横の抜け道を抜けて、奥多摩駅で出るとたくさんの人がバスを待っていた。
駅前のお店でコロッケとアイスを買って、列車に乗ると、GWの次の予定を考え始めた。山のことなんか忘れてまたトレーニングをサボってしまうのだろうか…
今回の山行では天候を読むことの難しさを改めて実感した。気象の勉強をもっとしたい。また、一応持って行ったオーバー手が活躍したので重装主義の重要さを再確認した。今回の反省を生かしつつ、次回の山行である山岳部の5月山行、夏の山行に臨んでいきたい。
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