火打山 (笹ヶ峰から往復)
- GPS
- 06:52
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,297m
- 下り
- 1,292m
コースタイム
天候 | 快晴 無風 気温高し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年に引き続き笹ヶ峰登山口より火打山をスキーで往復した。
笹ヶ峰の駐車場には4:50頃に到着。クルマの温度計は1℃を示していた。クルマ多数。道中は残雪から溶け出した水が道路を覆っている箇所が多く、それらが標高の高い所では凍っていて、夏タイヤで走る自分はヒヤヒヤだった。とりあえず無事について安堵。到着時で既に明るいのでライトなど使わずに準備し、5:26に出発。数分歩いて雪の上に乗りシール歩行開始。登山口にも駐車場はあるが、まだ除雪が終わっておらずクルマは停められなかった。昨年と比較しても雪は多い。歩き始めは傾斜がほとんどない樹林帯を歩く。雪はあるが、泥や木の枝、落葉などで汚れている。雪質は案外堅いが、今日は好天予報なのでこの後気温が上がれば緩みそう。実際に帰りはゆるゆるだった。1時間ほど歩いて黒沢にかかる橋に到着。黒沢は詰めるのは不可能と事前に情報を仕入れていたので、橋の手前で板を外して渡り、反対側で再度板を履く。しかしこれは失敗。傾斜がきつかったり、藪が現れたりしてシール歩行はかなり厳しい。適当なところで諦めてアイゼンを履いて板を背負う。背中が重くなるが仕方ない。急斜面が現れて登りにかかる。つぼ足登山者のステップが既にありそれを利用させてもらう。ありがたい。天気快晴で無風。急斜面を重荷で登ると暑いが、ここはまだ樹林帯で日差しが遮られるのは幸いだった。急斜面を登り切ると尾根に出、炎天下になる。このあたりは日当たりが良く、昨年はこのあたりで既に雪が消えていて、夏道登山道をアイゼンを外し、板を背負って歩いた記憶があるが、今年は雪が多く、アイゼンを外す必要はなかった。尾根に上がってもしばらくは傾斜がきついので板は背負ったままで歩く。標高が2000メートルを超えると傾斜が緩くシール歩行に適した斜面になってきたので、再度板を履く。徐々に樹林が消えて左手に目指す火打山が見えるようになってきた。火打、影火打、焼山が並ぶ。この光景が見たくて今日もここまで来たようなものだ。黒沢岳のトラバースは既に数多の登山者、スキーヤーが歩いた後と見え、立派なトレースが高速道路のようにできていた。雪は若干堅かったが、これだけしっかりしていれば、滑落の心配もない。標高は上がりも下がりもせずにトラバースをこなし、8:29に高谷池ヒュッテに到着。昨年同様外にベンチなどが雪の上に掘り出されていて、それを使わせてもらい休憩。冷たい雪の上に座らずに済むので助かる。樹林帯の外に出ると日差しと雪面からの照り返しがあり、暑くて仕方ない。風はそよ風すらなく、少し吹いて欲しいと思うほど。休憩の度に日焼け止めを塗り直す。この先は一回下って登り山頂に至る。昨年は間違って夏道を歩き、泥と岩の上をスキー板を持って兼用靴で歩くはめに。今年は火打の山頂に向けてトラバースのルートが既にできあがっていて、その上を歩くだけで良いので大変簡単だった。黒沢岳のトラバースといい、今日は先行者達のトレース様々である。山頂まで150メートル程度のところで最後の休憩を取って頂上へ向かう。標高が上がって山頂に近づけば風も出てくるかと思ったが全くそんなことはなく、山頂付近ですらそよ風もない。しかし標高は確実に上がっているので登り始めの頃のような暑さもない。火打山の山頂には9:49に到着。山頂付近は例によって雪が付いていなかった。先行者数名。こちらも写真を撮り景色を見、座って休憩をする。焼山や妙高がきれいだ。焼山は溶岩台地にびっしり雪が付いていて、こっちを滑った方が面白そうだとつい思ってしまう。山頂でも風は弱く、ジャケットを着ていれば寒さは感じなかった。今日は本当に風の弱い日だ。焼山から出ている噴煙もまっすぐ上に上がっていた。山頂は眺めは良いし気持ちも良いが、下りもあるし、特に黒沢付近のジャングルは通過にも時間がかかりそうだったので、休憩は適当なところで切り上げて滑る準備に取りかかる。10:21に山頂発。山頂付近は一部フィルムクラストになっていたが、基本的にはザラメの雪質。滑りやすいことは滑りやすいが、雪面が若干うねっていて、ターンの時に板の先端が刺さりそう。そんなことを気にしていたら鞍部まであっという間に降りてしまい、一番おいしい斜面をあまり楽しむことなく滑り降りてしまった。残念。下りはトラバースはせず、適当に斜面を下る。山頂直下とは異なりきれいに均されたザラメの斜面が多く、滑って快適だった。が、それも長続きはしない。登り返しがあるためだ。以前は板を外したような記憶があるが、今日は左手側に大きく回って緩い斜面をスキーのまま根性で歩いて上がると、なんとか高谷池ヒュッテまでスキーのままで戻ることができた。やればできる。ヒュッテの前で小休止しつつ、スキーをウォークモードに切り替える。シールは貼らない。黒沢岳のトラバースをシールなしでどこまでいけるか試したが、これも案外厳しいところなく、歩ききってしまった。今日二度目のやればできる。トラバース区間を終えてスキーを滑走モードに切り替えるが、もはや快適に滑ることができる斜面はほぼ残されていない。それでもつぼ足で歩くよりは速いのでスキーで進む。明日も好天予報なので、登山者やスキーヤーは続々上がってくる。高谷池ヒュッテ泊まりであれば、午後に出発しても間に合うだろう。狭い尾根は横滑りと斜滑降でこなし、朝はアイゼンで登ってきた急斜面に出る。樹木が多くジャングルのようで、斜滑降や横滑りが厳しいところ多数。木の枝につかまりながらも板は脱がず下る。ここまでくると滑ると言うよりもただただ標高を落とす、という表現がふさわしい。ジャングルを抜けるともうそこは黒沢の橋。橋の上は雪がないし、その先は登りなので板を一度外す。橋のたもとにはこれから登るパーティも見られた。つぼ足で登り返して板を再度履く。あとは登山口までほぼ自動運転。樹木が濃いのでいちいちよけるのが大変だが、雪があるおかげでつぼ足で歩く必要もなく、楽と言えば楽だ。去年は板を背負って歩いたような。ゆるゆるの斜度の樹林帯をこなし登山口到着。板を手に持って車道に出、12:11に駐車場到着。昨年は往復で8時間くらいかかったが、今年は7時間以下で往復できた。それもこれも雪が繋がっていて、ギアを付けたり外したりが少なかったのが原因だろう。朝方は凍結も見られた路面は、気温上昇に伴いすっかり溶けていた。これなら下りは問題ないだろう。
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