浄土山・雄山・弥陀ヶ原・美女平
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp8ee28b053b69ee5.jpg)
- GPS
- 12:15
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,120m
- 下り
- 2,567m
コースタイム
22日 浄土山南峰6:12-6:31浄土山北峰-6:56室堂7:21-7:52天狗平-8:22弥陀ヶ原8:39-9:23大観台-10:32滝見台-12:05美女平
天候 | 21日 晴れ 22日 曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂-一ノ越は例年通り登山者多く、トレース豊富。一の越-雄山は雪上90%で岩歩き例年より少ない。 浄土山西面は雪がつながっていたが、早朝の凍結急斜面は転倒危険。 室堂から天狗平方面はターミナルの北から入るが、視界悪いと方向定めにくい。 天狗平から弥陀ヶ原へ、天狗山裾のロングトラバースはポール案内豊富。 大観台から道路の北側通しで滝見台に出るか、ヘアピンで南に渡って下ノ小平にでるか、いずれにしてもどこかで登り返す。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
春一番にアルペンルートに上がる時は、例年美女平までのロングスキーツアーをやることにしている。過去2年は弥陀ヶ原までの部分開通の日に日帰りで、天狗山からの滑降だったが、今年は全面開通してから一泊の予定とした。
1日目、晴れの土曜日、大賑わいの室堂を後にして先ずは一の越へのトレースを辿る。祓堂あたりから右に逸れて浄土山を目指すが、雪が固めでシールが滑りやすいのでスキーアイゼンを付けて進む。右前方に雷鳥を発見し、ルートをまげて近づく。逃げずにばっちり撮影できた。5月になると大分毛が生え代わるが、4月ではまだ真っ白に近い。
お昼前に浄土山南峰の富山大施設に到着。ここに泊まれるのは関係者のみの特典です、済みません。この春初めての利用となり、冬用出入り口を掘り出すのが一仕事。無事開けられてランチタイム。
荷物を軽くして午後の行動、一の越へ一滑り、アイゼン付けて雄山へ。一ノ越から上の雄山登山道は、雪が飛ばされて春早くから岩道となるのだが、今はまだ90%雪の道だった。山頂休憩後、神社下から北に、山崎カールの取付きに回り込み、お待ちかねの滑降です。ここはスキーシーズンだけの独特の、アルペンムードあふれる景観で、天気も上々、チョー気持ちいいです。このまま雷鳥平まで滑り続けたらもっと気持ちいいだろうけど、今日は時間も遅くなっているので、2600mから下りないようにして西へと回り込み、途中でシールを付け直して浄土山まで登り返し、今日の行動終了です。
2日目、予報では太平洋側を中心に大荒れの天気に、北陸も曇り後雨。さて、山の朝は曇っているが視界は利いている。さっさと出発しよう。浄土山の南峰から北峰へのコルへ短い滑降、ツボ足で北峰へ登り返し、ここから西面の滑降だ。浄土山西面も5月以降雪が切れるのは速いのだが、夏道より北寄りに昨日以前のトレースが残っていて、それを辿ると雪はつながっている。いきおい滑りだしたは良いが、早朝のガリガリ凍結面をあなどり、凍ったシュプールにでも引っ掛けられたか、転倒してなかなか止まらないという怖い目に会ってしまった。慎重に安全策で下りないとと反省。室堂山展望台近くの台地に下りたが、風が強く時折地吹雪となり、計画ではここから国見岳へと登るのだったが、この風と固い雪面では辛いし危ないと、室堂へ降りることに変更。ターミナルで中休止とした。
室堂から美女平まで、大半が緩斜面のロングコースだ。天狗平までは道路の北側を、称名川方向に落ちすぎないよう注意して滑り、天狗平山荘で道路を渡り、弥陀ヶ原方面へ天狗山裾の長い長いトラバースになる。ここは豊富なポールでしっかり道案内されているのだが、ともかく同じ姿勢でターンもせず滑り続けるので足腰が疲れる、一番つらい部分だった。弥陀ヶ原ホテルと立山荘を正面に見るようになると、やっとまともな、前を向いた滑降になり、しばし楽しんで弥陀ヶ原に到着。ここまで下りてくると、風も厳しくなく、寒くもなくなってきた。
弥陀ヶ原からは、道路の北ルートと南ルートが選べ、今回は北ルート。しばらくは、だたっ広くてどちらにでも滑って行けそうだが、道路と離れすぎないように、また時々の沢筋越えで登り返しが少ないように地形を読んで進む。弘法を過ぎると溶岩壁のへりが迫ってきて、道路との間でここしか通れないルートになる。大観台を過ぎると自然に沢床に入り、道路がヘアピンになっている所に出る。ここで一旦道路に出て南側に乗り換えることもできるが、今回は道路に出ずに北側の尾根筋に登り返して滝見台を目指す。滝見台に出る所は、かなりの急斜面をバスの乗客に注目されながら下りて行くことになる。ここで完全に雪が切れ、しばし道路を歩いて雪面への再上陸点を探す。再び道路と付かず離れずで進むが、だんだん滑りより歩きが多くなっている。ブナ坂で最後のまともな滑降斜面となり、また道路沿いにゆるゆる進み、あと約1kmの所でもう歩いた方が楽と判断、板を脱いで道路に出、フキノトウを採りながら美女平に着いた。
爽快な滑降とはかなり違うが、味わいのある楽しいロングツアーだと、いつも感じている。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する