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Yamareco

記録ID: 1843484
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

【石老山偵察】石老山〜石砂山〜峰山【戊30.2】

2019年05月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
05:15
距離
16.5km
登り
1,290m
下り
1,198m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:46
休憩
0:30
合計
5:16
距離 16.5km 登り 1,290m 下り 1,213m
7:40
13
7:53
8:02
20
8:22
8:24
19
8:43
8:51
49
9:40
28
10:08
10:10
19
10:29
24
10:53
10:54
8
11:02
11:04
12
仁の丘
11:16
11
11:27
23
11:50
11:56
1
11:57
25
12:24
藤野やまなみ温泉
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:相模湖駅〜プレジャーフォレスト前バス停
復路:藤野やまなみ温泉バス停〜藤野駅
コース状況/
危険箇所等
石老山:岩場、急登を経てなだらかな稜線に。
石砂山:ヤマビル注意の警告あり。歩きやすい。
峰山:ヤマビル注意の警告あり。やまなみ温泉へ下る最初は危険なほどの急坂。
その他周辺情報 藤野やまなみ温泉
最初は腰が重く、プレジャーフォレスト前までバスに乗る。
2019年05月11日 07:08撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:08
最初は腰が重く、プレジャーフォレスト前までバスに乗る。
石老山への道は東海自然歩道。
2019年05月11日 07:12撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:12
石老山への道は東海自然歩道。
2019年05月11日 07:14撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:14
2019年05月11日 07:16撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:16
朝日にキラキラ輝くものが見えたので、よく見てみると玉露だった。
2019年05月11日 07:21撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:21
朝日にキラキラ輝くものが見えたので、よく見てみると玉露だった。
プレジャーフォレストの観覧車
2019年05月11日 07:22撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:22
プレジャーフォレストの観覧車
森の中に入る。
2019年05月11日 07:25撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:25
森の中に入る。
2019年05月11日 07:33撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:33
森を抜けると丹沢北縁の稜線を背景とした田園風景が広がる。
2019年05月11日 07:33撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:33
森を抜けると丹沢北縁の稜線を背景とした田園風景が広がる。
相模湖病院に差し掛かった際、おもむろにホース格納箱が開き、中のものが落ちてきた。これは何かの暗示だろうか。
2019年05月11日 07:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:38
相模湖病院に差し掛かった際、おもむろにホース格納箱が開き、中のものが落ちてきた。これは何かの暗示だろうか。
石老山入口付近ではシャガがたくさん咲いていた。
2019年05月11日 07:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/11 7:41
石老山入口付近ではシャガがたくさん咲いていた。
石畳の道を上っていく。
2019年05月11日 07:42撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:42
石畳の道を上っていく。
滝不動
2019年05月11日 07:44撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:44
滝不動
屏風岩
2019年05月11日 07:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/11 7:45
屏風岩
草木に埋もれた仁王岩(阿吽石)
2019年05月11日 07:46撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:46
草木に埋もれた仁王岩(阿吽石)
駒立岩
2019年05月11日 07:50撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:50
駒立岩
その後も巨岩怪石が続くが、中にはどこにあるのかわからないものも出てくる。
2019年05月11日 07:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:51
その後も巨岩怪石が続くが、中にはどこにあるのかわからないものも出てくる。
蛇木杉
2019年05月11日 07:53撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:53
蛇木杉
顕鏡寺
2019年05月11日 07:54撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:54
顕鏡寺
寺の脇から高尾の稜線が見える。
2019年05月11日 07:55撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:55
寺の脇から高尾の稜線が見える。
橋本市街
2019年05月11日 07:59撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 7:59
橋本市街
岩窟
2019年05月11日 08:01撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:01
岩窟
言われてみると、確かにそう見えなくもない蓮華岩
2019年05月11日 08:04撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:04
言われてみると、確かにそう見えなくもない蓮華岩
鏡岩
2019年05月11日 08:07撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:07
鏡岩
吉野岩。この辺りから説明板の説明が辛口になる。
2019年05月11日 08:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:10
吉野岩。この辺りから説明板の説明が辛口になる。
石老山で最大の擁護岩。飯縄権現神社を擁護していることによる。
2019年05月11日 08:12撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/11 8:12
石老山で最大の擁護岩。飯縄権現神社を擁護していることによる。
その昔、武士が太刀で試し切りしたという試岩。
2019年05月11日 08:12撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:12
その昔、武士が太刀で試し切りしたという試岩。
八方が見渡せるという八方岩は柵の外側。
2019年05月11日 08:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:15
八方が見渡せるという八方岩は柵の外側。
実際は東南方面が見えるのみと説明板にある。
2019年05月11日 08:15撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:15
実際は東南方面が見えるのみと説明板にある。
岩場を過ぎて道が緩やかになる。
2019年05月11日 08:20撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:20
岩場を過ぎて道が緩やかになる。
融合平見晴台からは陣馬・生藤山が見える。
2019年05月11日 08:23撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:23
融合平見晴台からは陣馬・生藤山が見える。
2019年05月11日 08:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:24
雲が多いと思っていた割には日の光が入る。
2019年05月11日 08:32撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:32
雲が多いと思っていた割には日の光が入る。
最後に階段状の道を上って、
2019年05月11日 08:42撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:42
最後に階段状の道を上って、
石老山山頂に到着。もっと人が来ているのかと思ったら、私の前後に各1人いた程度。
2019年05月11日 08:43撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/11 8:43
石老山山頂に到着。もっと人が来ているのかと思ったら、私の前後に各1人いた程度。
大室山、加入道山の奥に富士山。富士山が見えたのは朝のうちだけだろう。
2019年05月11日 08:44撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/11 8:44
大室山、加入道山の奥に富士山。富士山が見えたのは朝のうちだけだろう。
手前が丹沢北稜線とすると奥は蛭ヶ岳かな。
2019年05月11日 08:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:45
手前が丹沢北稜線とすると奥は蛭ヶ岳かな。
下山開始。
2019年05月11日 08:53撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 8:53
下山開始。
金毘羅神社のあるピーク
2019年05月11日 09:04撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:04
金毘羅神社のあるピーク
石老山から降りてくる頃には空も青くなり、足取りも軽くなっていた。
2019年05月11日 09:24撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:24
石老山から降りてくる頃には空も青くなり、足取りも軽くなっていた。
あれが次に目指す石砂山だろう。
2019年05月11日 09:29撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:29
あれが次に目指す石砂山だろう。
2019年05月11日 09:38撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:38
大きな毛虫が高速で道路を横断中。
2019年05月11日 09:39撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:39
大きな毛虫が高速で道路を横断中。
石砂山登山口
2019年05月11日 09:40撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:40
石砂山登山口
む、ここもか。既に5月中旬なので厳重警戒せねば。
2019年05月11日 09:40撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:40
む、ここもか。既に5月中旬なので厳重警戒せねば。
のんびり歩きたいような森の中だが、悠長に歩いてはいられない。
2019年05月11日 09:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:45
のんびり歩きたいような森の中だが、悠長に歩いてはいられない。
「このコース付近の地面に多数発生しています」って、こんなに細かく書いてあったら立ち止まってしまって蛭に吸い付かれる危険が増すだろうが。
2019年05月11日 09:50撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:50
「このコース付近の地面に多数発生しています」って、こんなに細かく書いてあったら立ち止まってしまって蛭に吸い付かれる危険が増すだろうが。
痩せた尾根を、足元を気にしながら、そそくさと通り抜ける。
2019年05月11日 09:54撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 9:54
痩せた尾根を、足元を気にしながら、そそくさと通り抜ける。
石砂山山頂。ここまで蛭にはやられなかったが、クモの糸や芋虫が多数引っかかる。山頂でも芋虫が2匹木からぶら下がって揺れていた。
2019年05月11日 10:08撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/11 10:08
石砂山山頂。ここまで蛭にはやられなかったが、クモの糸や芋虫が多数引っかかる。山頂でも芋虫が2匹木からぶら下がって揺れていた。
石砂山から丹沢の山並み
2019年05月11日 10:08撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:08
石砂山から丹沢の山並み
土砂が流れやすい土地柄なのだろうか。
2019年05月11日 10:17撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:17
土砂が流れやすい土地柄なのだろうか。
鉄塔がある個所からの展望が良い。が、大きなクマバチか何かが複数飛び交っている。
2019年05月11日 10:26撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:26
鉄塔がある個所からの展望が良い。が、大きなクマバチか何かが複数飛び交っている。
あの西側の雲が直上に来た時が山行の止め時か。
2019年05月11日 10:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:27
あの西側の雲が直上に来た時が山行の止め時か。
石砂山
2019年05月11日 10:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:27
石砂山
緑の回廊を菅井方面へ。
2019年05月11日 10:36撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:36
緑の回廊を菅井方面へ。
笹尾根方面であの状況なら、奥多摩、大菩薩は完全曇天か。
2019年05月11日 10:41撮影 by  XQ2, FUJIFILM
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5/11 10:41
笹尾根方面であの状況なら、奥多摩、大菩薩は完全曇天か。
伏馬田城址経由で下ることにして、上る。
2019年05月11日 10:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:45
伏馬田城址経由で下ることにして、上る。
2つあったベンチはいずれも頽れていた。
2019年05月11日 10:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:51
2つあったベンチはいずれも頽れていた。
伏馬田城址
2019年05月11日 10:53撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
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伏馬田城址
本日2回目の下山。
2019年05月11日 10:57撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 10:57
本日2回目の下山。
仁の丘農園という開けた所に出る。
2019年05月11日 11:02撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:02
仁の丘農園という開けた所に出る。
目の前には丹沢北稜線
2019年05月11日 11:02撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:02
目の前には丹沢北稜線
そして、ここにもヤマビル警告とスプレー。石砂山北側を抜けた後は安心していたが、改めて念入りに確認する。
2019年05月11日 11:04撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:04
そして、ここにもヤマビル警告とスプレー。石砂山北側を抜けた後は安心していたが、改めて念入りに確認する。
仁の丘を整備しているオーナーと思われる人と、道やヤマビルの状況について話をする。
2019年05月11日 11:13撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:13
仁の丘を整備しているオーナーと思われる人と、道やヤマビルの状況について話をする。
菅井の集落を後にして峰山へ。
2019年05月11日 11:21撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:21
菅井の集落を後にして峰山へ。
青根分岐から細い道に入っていく。
2019年05月11日 11:27撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:27
青根分岐から細い道に入っていく。
地質が脆いのか、あちこちで斜面が崩れている箇所がある。
2019年05月11日 11:30撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:30
地質が脆いのか、あちこちで斜面が崩れている箇所がある。
森の中を吹き渡る風が心地よい。
2019年05月11日 11:37撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:37
森の中を吹き渡る風が心地よい。
最後に延々と階段歩き。
2019年05月11日 11:45撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:45
最後に延々と階段歩き。
峰山の古峯神社。本社は先日行った栃木の古峯神社だ。
2019年05月11日 11:50撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:50
峰山の古峯神社。本社は先日行った栃木の古峯神社だ。
峰山から霞む西側の空
2019年05月11日 11:50撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:50
峰山から霞む西側の空
大室山、加入道山
2019年05月11日 11:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:51
大室山、加入道山
富士山は見えないと思っていたが、辛うじて写っていた。
2019年05月11日 11:51撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:51
富士山は見えないと思っていたが、辛うじて写っていた。
東側の空は青さを保っている。
2019年05月11日 11:53撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:53
東側の空は青さを保っている。
三神祠
2019年05月11日 11:57撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 11:57
三神祠
この分岐からいよいよ下山だが、暫くは危険なほどの急坂。非常に滑りやすく転滑落しやすい。トラロープ等の補助も無し。
2019年05月11日 12:00撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 12:00
この分岐からいよいよ下山だが、暫くは危険なほどの急坂。非常に滑りやすく転滑落しやすい。トラロープ等の補助も無し。
それもそのはず、急坂コースとある。他のコースは見当たらなかったが。
2019年05月11日 12:08撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 12:08
それもそのはず、急坂コースとある。他のコースは見当たらなかったが。
道が落ち着いて心も落ち着く。
2019年05月11日 12:11撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 12:11
道が落ち着いて心も落ち着く。
そして、最初に登った石老山を迎えて下山。
2019年05月11日 12:19撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 12:19
そして、最初に登った石老山を迎えて下山。
この登山口にもヤマビル警告が。峰山は大丈夫だと思っていたので、改めて念入りに確認する。
2019年05月11日 12:20撮影 by  XQ2, FUJIFILM
1
5/11 12:20
この登山口にもヤマビル警告が。峰山は大丈夫だと思っていたので、改めて念入りに確認する。
バス停の時刻を確認して藤野やまなみ温泉へ。意外と空いていた。
2019年05月11日 14:10撮影 by  XQ2, FUJIFILM
5/11 14:10
バス停の時刻を確認して藤野やまなみ温泉へ。意外と空いていた。
撮影機器:

感想

「ああ、曇っているな…。」
カーテンを開けて、私は呟いた。
前の週に存分に山を歩いたこともあり、山を歩こうという気持ちは低調だったが、近々共同山行をすることになったので、その予定地域を事前に下見しておきたい。
しかし、前夜に職場の飲み会があって睡眠時間が十分でなく、また、空も曇りがちとくれば、いよいよテンションは上がらない。いつもであれば4時台の電車に乗るところ、一本また一本と遅らせ、しまいには山行をしないでおこうかとも思ったのだが、日曜にはさらに天候に不安が生じるので、やはり出かけることとした。

【歩くにつれていつの間にか山に親しんでいる件】
電車に乗ってからも雲の多い西側を眺めながら、上空が曇っていたら引き返そうかなと思うほどだったのだが、幸い、相模湖駅周辺では薄雲が棚引いていたものの朝日はしっかり射し込んでいた。
それでもまだ腰は重く、嵐山から登り始める気力も起きずに20分ほど待ってバスに乗る。プレジャーフォレスト前から即石老山に向かうのだ。
このように気が乗らない感じで歩き始めたのだが、いつの間にか山を楽しんでいた。不思議なものだ。

【顕鏡寺・石老山】
シャガの花咲く登山口から岩の多い道を詰めて顕鏡寺へ。それからさらに岩場を上っていく。岩場と言っても登攀等があるわけではなく、奇岩怪石の合間を歩くだけで歩きやすい。この頃には既に岩と辛辣な説明板を楽しんでいたが、低山ゆえに体の負担がさほど大きくなかったということも山への没入に寄与しているだろう。確かに、岩場を過ぎてからは結構歩きやすかった。
また、石老山は天皇陛下が東宮時代に歩かれた山ということで人気と聞き及んでいたが、朝の内はまだ歩く人も少なく、ゴチャゴチャしていなかったのが幸いした。そして山頂での富士山だ。薄っすらとではあるが日本最高峰を目にして心も和らぐ。

【蜘蛛の巣、ヤマビル、芋虫、羽虫】
もうこういう季節である。おそらく、顕鏡寺から大明神展望台方向に歩く道はよく歩かれているのだろうが、今回、私が歩いた石老山〜石砂山間では、今の時期歩く人少ないのか、頻繁に蜘蛛の巣が頭や顔に引っかかる。蜘蛛の巣をよけようとして滑ってこけそうになったくらいだ。結構立派な蜘蛛の巣もあり、躊躇いながらも前に進むためにそれを壊しながら進む。気がついたら芋虫が度々服にくっついている。それを弾き飛ばしながら歩く。立ち止まれば顔の周りを羽虫がぶんぶん飛ぶ。なんだかデカくて黒いのがブーンと縄張りを主張している。ああ、もう低山は避けた方がよいのかな、と思ったりする。ただ、山行そのものに萎えたわけではなかった。
そして石砂山登山口に至って、この辺りがヤマビル生息地であることを知る。これはしまった。5月も中旬となれば完全に活動時期だ。しかし、石砂山を越えなければ目指す藤野やまなみ温泉へは行けない。ということで、スプレーを足元に満遍なく振りかけて入山。
基本は、まず立ち止まらない。そして速やかに地面の乾いた箇所へ。頻繁に足元を確認する。靴についた木屑をヤマビルと見間違えて慌てる場面も。足が草葉にかからないよう、注意して歩く。その結果、ヤマビルに吸い付かれることは無かったが、気がついたらまた芋虫が袖に1匹2匹と付いていた。
石砂山の山頂を越えてからはもう大丈夫だと根拠のない安心感があったが、反対側の菅井の集落、そして、峰山を下った先の登山口にもヤマビル注意の警告とスプレーがあって、ここもか!と愕然とする。人間もまたヤマビルの生息域を広げるのに寄与しているかもしれない。気を付けねば。

【総括】
丹沢のヒル域は意外と北端まで及んでいた。これが高尾・陣馬まで及ぶこととなれば、登山者や登山者の連れて歩く犬等の媒介によりヒルの生息地は一気に広がることだろう。人、登山が山や生態系にもたらす影響について深く考えさせられる山行となった。

〜石老山共同山行が流れたため代わりに賢しらな総括をして、おしまい〜

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コメント

堪能
素敵な文章ですね。楽しく読ませて頂きました。
2019/6/5 19:12
Re: 堪能
usatosi様

お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
江頭2:50という芸人が、「生まれたときから目が見えない人に、空の青さを伝えるとき何て言えばいいんだ?こんな簡単なことさえ言葉に出来ない俺は芸人失格だよ」と言ったそうですが(本人は否定)、私も、自分の書いた文章、撮った画像が、山の素晴らしさの万分の一も表現できていないと忸怩たる思いになること頻りです。
同時に、拙録をご覧になって山を訪れた方が万倍の感動、喜びを得られることを願っています。
2019/6/6 0:18
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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 丹沢 [日帰り]
石砂山、石老山、嵐山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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