明神峠-不老山-山市場-谷峨
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- GPS
- 05:34
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 480m
- 下り
- 1,197m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
08:00発明神峠行き 富士急バス 25分 530円前払い スイカ・パスモ可 復)谷峨駅14:34発国府津行き 無人駅ワンマン車両 1両目最後部ドアだけ開放 整理券をとる 山北駅も無人駅 車両最前部にバスと同じような料金入れあり 両替機もあり 駅のホームで駅員さんが料金を受けていましたが、GWの特別対応なんだと思います |
コース状況/ 危険箇所等 |
番ヶ平からの下り始めの檜の植林地帯は、赤いテープの目印を見落とさないようにしないと間違えてしまいそうなところがあります。 途中までは、雨を集めて流れる溝沿いに歩いていってよいのですが、数分下ったところあたりから、左にトラバースする道になります。 そのまま谷に向かって下ってしまいそうになるところです。 番ヶ平から18分下ったところに、比較的大規模な崩落地があります。 上市場から登る側には、わかりやすく迂回路を示す「登山路→」の札がかかっているが、番ヶ平から下る側には、赤テープにペンで書き込み。ロープでふさいでいるが、見落とさないようにしたい。 山市場へ下りる手前、岩場で手を使わないと渡れない箇所があります。水はないですが、雨の後だと水が流れていそうな場所です。 コース中、唯一、慎重さを求められる所です。 山北駅前 さくらの湯 2時間400円 |
写真
感想
ヤマケイ「アルペンガイド 5 丹沢」の表紙にある11座(大山、塔ノ岳、鍋割山、丹沢山、蛭ヶ岳、仏果山、檜洞丸、大室山、畦ヶ丸、不老山、三国山)で未踏峰の不老山、三国山。
山市場から平野までアルペンガイドのコースタイムで9時間35分なので、一気に歩くのはあきらめて、明神峠までのバスが出るGWを待って、まずは不老山からアタックです。
去年のGWは平野から菰釣非難小屋泊で西丹沢自然教室までの山行でしたが、この時期は、やはり西丹沢が混雑を避けられていいですね。
相鉄線の最寄り駅を1本早い電車に乗ったので、小田急線の新松田からの乗換えで松田駅で20分程度時間が空きました。
ホームのベンチで新聞を読んでいましたが、向かいの元ホームのような場所に赤錆びた物体を発見。
オブジェみたいで面白かったので、写真を撮る。
駿河小山駅前は、喫茶店のような店が1軒あるだけ。
駅舎に自動販売機があったので、500mlペットボトル1本購入。
調理用の水850mlとは別に飲料用のお茶500ml2本を家から持ってきたが、今日の気温では足りなくなりそうだったので。
なにもない駅までですが、バス停のある広場の端からはでっかい富士山の一部が見えます。
バスには10人くらいの乗客。途中新富士変電所のあたりからは、今日歩く明神峠から不老山の尾根がよく見渡せます。
明神峠入口から高度を上げていくと、左手に富士山や富士スピードウェイが見えます。
山と高原地図で登り1時間10分、下り1時間のコースタイムになっているバス道は、900mの峠までどんどん登っていく。
バスのない期間にここを歩くのは結構しんどそうだ。
明神峠からは、三国山方向に進む人と不老山方向に進む人と、半々くらいか。
不老山までの西側の道は、明るい広葉樹林帯が多く、この時期はまだ葉が少なく、枝越しに周りの山々が見通せる。
振り返ると富士山が見えていることが多く、西向きに歩くのがよいのかもしれないが、明神峠へのバスは片道のみで駅に戻る便はないので、三国峠経由で平野か篭坂峠まで出る健脚でないと、楽しめないかな。
湯船山を過ぎたあたりに、できたてほやほやの動物の糞を見つけた。
ころころした鹿の糞ではないし、真っ黒で大きくて、人間のものでもないので、急に怖くなって、ザックから鈴を取り出し、手に持って鳴らしながら歩いた。
乾いた土の上に出ている細い木の根が濡れているのは、何の現象なんでしょう。
気になって見ていると、直径7〜8cmの長丸型の足跡もいっぱいある。ストックの刺し跡とは違う。
熊出没の看板はないけど、先日歩いた不動尻あたりの、丹沢の動植物の紹介の看板にはツキノワグマがちゃんと描かれていたし・・・
一番の展望は、地図には「樹下の二人」と書かれていて、道標には「サンショウバラの丘」とある場所です。
5月下旬が見頃と言われるサンショウバラはまだ咲いてませんが、360度見渡せるこのコース随一のポイントです。
西に湯船山と富士、東に不老山、北に甲相国境尾根、南に箱根の山並みが見渡せます。
不老山南峰も富士山方向には開けてますが、昼近くですでに富士山に雲がかかっていたことを除いても、サンショウバラの丘の方がずっとよかったです。
途中すれ違ったハイカーは、山市場から登って、駿河小山駅まで下りる方が多いようでした。
明神峠までのバスが一緒だった方も不老山頂から引き返したので、駿河小山までのようでした。
山市場を通る西丹沢自然教室までのバスは昼の時間帯はないので、12時頃の不老山から山市場への道は登りも下りも歩いている人はほとんどいなかったのでしょう。
昼ごはん用に山棒ラーメンを買ってきました。
残りがほとんどないけど、まったく空ではなかったので捨てていなかったキャンピングガスのCV250を使い切ろうと持ってきた。
不老山頂で少し早いけどお昼です。風が強くて火がつきにくかったけど、500mlの水をコッヘルに入れて湯を沸かす。
5分も経ってない。燃焼音が消えた。スプーンですくってなめてみる。熱い。80℃はありそう。
急いで麺を入れる。麺を折って入れればすぐに全部湯の中に入ったからよかったかもしれないが、水面に出ている麺の端を押し込みながら全体を沈めていき、ふたを閉める。
麺は柔らかくなってきているが、本来は麺を入れてからも沸騰させなければいけないので、十分に火が通るとは思えない。
冷めるとスープが溶けにくくなる。早めにスープも投入、かき混ぜる。なんとか溶けていく。
ふたをして、待つ。熱よ、どんどん麺に伝われ。
結果:麺は生茹で。ちょっと粉っぽい。スープのカレー味でごまかして食べられた。
麺を食べ終わった後のスープは、普通においしかった。おなかもいっぱいになったし。
ただ、カフェオレまでは作れなかった。まあ、寒くもなかったし、お茶があったのでOK。
実は、PRIMSの黄色缶のガスがほとんど空だったのを前日夜に気づいて、ならばキャンピングガスの使い納めをしようと思ったのでした。
ガス切れでもいいように、おにぎりや羊羹も買っていったので心配はしていなかったのですが。
番ヶ平からの下り始めの檜の植林地帯は、赤いテープの目印を見落とさないようにしないと間違えてしまいそうなところがあります。
途中までは、雨を集めて流れる溝沿いに歩いていってよいのですが、数分下ったところあたりから、左にトラバースする道になります。
そのまま谷に向かって下ってしまいそうになるところです。
番ヶ平から18分下ったところに、比較的大規模な崩落地があります。
上市場から登る側には、わかりやすく迂回路を示す「登山路→」の札がかかっているが、番ヶ平から下る側には、赤テープにペンで書き込み。ロープでふさいでいるが、見落とさないようにしたい。
さらに下り、正面に大野山が見えてくると、エレキギターの音とマイクに乗った歌声が聞こえてくる。
2km以上は離れているだろうに、よく聞こえるものだ。今日も大野山の山開きのイベントだろうか。
この先、岩場で手を使わないと渡れない箇所があります。水はないですが、雨の後だと水が流れていそうな場所です。
コース中、唯一、慎重さを求められる所です。
河内川まで下りてくると、茶畑があり、新旧の吊橋があります。きっと何てことない橋なのでしょうが、高所恐怖症の僕には、この程度でもヒヤヒヤものです。
渡り始める前は、橋の途中から川面の写真を撮ろうかとも思ったのですが、とんでもないことです。
よそ見をしないで、とにかく早く渡りきることだけに集中しました。
渡り終わる少し前に橋の板の色が違っているところがあり、新しい板に取り替えられている場所でした。
そこの上を歩くときには、板が外れるのではないかという、別の恐怖心も沸いてきて、単に高いから怖いだけではなく、怖さが別の怖さを引き出してしまうのだと変に感心したりもしました。
上市場のバス停では、予定通り2時間バスが来ないので、谷峨駅まで歩くことにする。
御殿場線は1時間に2本くらいあるし、バス代の節約にもなるし、一石二鳥。
歩道のないところは、頻繁に来る車とすれ違うのに、あまりいい気持ちはしないが、この間の8割程度は歩道があります。
不老山南峰から駿河小山駅への下りルートの案内標識に、林道歩きが1mもない、すべて山道のお勧めのコースですというようなことが書いてあったりするように、舗装道路を歩くことを極端に嫌う人が多いように思う。
山を歩きにくるのだから、当然のような気もするが、僕の場合、舗装道路歩きもあまり苦にならない。
周りの景色がよければ、足元を注意しなくてもよい分、のんびり景色が楽しめて、それはそれでいいと思っている。
もちろん、車に気を付けて歩かなければならないような道は別だけど。
丁度24時間ほど前には、麻布から広尾、恵比寿、中目黒、代官山、渋谷と歩いていた。
東京の山手の、ものすごいおしゃれな街中と、山間部を流れる河内川沿いの道では、正反対と言ってもいい状況だけど、どちらも気持ちがいい。
我ながら、ストライクゾーンが広いものだ。
途中、道の駅「山北」があり、ソフトクリームの旗がはためいている。チョコレートモナカアイスクリーム120円を買って、食べながら歩く。
御殿場線の時刻を書いた手帳はリュックの中なので、出して調べるのも面倒で特に急ぎもせずに谷峨駅まで歩く。
以前この駅から大野山に向かったことがあるので、国道とバス通りと駅との関係を覚えていて助かった。
途中246号線の谷峨駅入口交差点では、246号線を渡ってバス通りには出られないのでしまったと思ったが、北側から線路を渡る側道がある。
駅近くに来ると、大野山から降りてきた人たちが歩いている。沼津方面の電車が出て行った。単線なので国府津方面も行ったばかりかもしれない。
駅に着くと、予想通り。電車が来るまで30分以上ある。それでも山北まで歩くよりは電車を待った方が早そうだ。駅舎のベンチでゆっくりと過ごすことにする。
しかし、この30分の間に、来るわ来るわ、大野山からの高年ハイカーの人、人、人。
ホームには人が溢れんばかりで、都心の電車の運行見合わせ時のような状態になってしまった。
これでは電車にも乗り切れないのではないかと心配したが、ホームの収容人数より、2両編成の電車の車両の方がずっと多くの人を乗せることができることが今回わかりました。
それでも一箇所しかない整理券の発券機を全員が通るにはずいぶん時間がかかったので、電車の出発もだいぶ遅れたのではなかったろうか。
400円と立ち寄り湯にしてもとても安い、さくらの湯によるため、山北駅で降りる。
山北駅も最近無人駅になったとのことで、駅のホームで電車の乗務員に運賃を払うのかと思ったら、車内アナウンスで、「一両目の一番前で支払ってください」と。
一番前まで行ってみると、バスと同じに、運賃表、両替機、運賃投入箱がある。百円玉を両替して、180円と整理券を運転手に渡して降りた。
続いて降りる人たちは、ホームにいる山北駅の駅員に運賃を渡している人もいた。おそらく今日は特別対応なのだろう。
さくら湯の帰りに山北駅から乗るときにも、駅のホームですべてのドアを開けた始発電車の前で、駅員が一人ずつ手持ちの機器で切符を発券していたが、待ちきれずにそのまま乗り込む人も大勢いたようだ。
静岡県内の富士急バスもパスモが使えるのだから、JR東海もスイカ・パスモが使えるようにはならないのだろうか、と考える一方、人の手を介する旧来のやり方も貴重だよな、とも思っている。
さくらの湯、ビルの3階で、露天風呂からは空しか見えなかった。休憩所は大混雑で使用できなかった。
それでも電車の間の1時間で戻るには、休憩所で横になるほどの時間はないかな。なにより400円なので文句なし。
駅前に酒店がある。手術以来アルコールを控えているので、ビールも135mlから始めて、今は250ml。
自販機ではとうてい手に入らない250mlのスーパードライがあって、177円でのどを潤す。
もともと酒は強くないので、この250mlで今は十分、満足。
さて、ヤマケイ丹沢11座は、あと三国山を残すのみ。明神峠から行くか、篭坂峠から行くか。考えている時間も、また、山にいるときと同じくらい至福のときなのだ
コメント
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メロンパンと申します。
私が「樹下の二人」「サンショウバラの丘」に到着した時に写真を撮影されていた方でしょうか。「撮影されている写真に写り込んでは悪いな」と気にしたので覚えています。
当方、肩が水色のTシャツに半ズボン+サングラス姿をしており、丘の上をうろちょろして何枚か(地面に落ちた道標など)を写真撮影していました。
ハイキングバスが通るようになりましたが、まだサンショウバラも開花していませんから、予想より人では少なく静かな山歩きができました。
メロンパンさん、こんにちは。
樹下の二人で、お会いしていたようですね。
サンショウバラは咲いていませんでしたが、見晴らしがよく、四方を夢中で撮影していました
その後、この場所でおにぎりを食べて
篭坂まで12時間も歩かれていたんですね。
僕は、不老山と三国山の縦走をあきらめたので
メロンパンさんとお会いしているなら、私とも稜線の何処かですれちがっています。メロンパンさんとは不老山山頂で9:30頃に。前もってメールにて、身長、服装情報いただいていたのですが、そのメールを読んでいなかったので、お互い自己紹介したのが、明神峠でした。二人とも、丹沢24(12)時間トレッキングに別ルートから参加。メロンパンさんは三国山を越えて須走に下山。私は、他の参加者が待つ、平野に下山。駿河小山駅から、約10時間、距離にして30キロ位でしょうか。
他の参加者はすごいです、特に24時間組は。レコあります、失礼します。
ミクニさん、こんばんは
12時間、24時間イベントの方のレコ、拝見しています。
超人的な方々と同じコース設定はできませんが、ペースなど参考にさせていただいています。
ミクニさんはメロンパンさんより先を歩かれていたようなので、「樹下の二人」と「峰坂峠」の間あたりですれ違っていたのでしょうね。
これからのレコも楽しみにしています
私が樹下の二人でお見かけした人は「この場所でおにぎりを食べて」はいませんでした。もしかしたら、峰坂峠でお会いしたのかもしれません。
No160さんは、クリーム色の帽子とズボン、オレンジ色のザックを身に着けていらっしゃいましたか?
メロンパンさん、こんにちは。
白い帽子と赤い長袖シャツ、ベージュのズボン、黒のザックで歩いていました。
デジカメの撮影時刻が2分くらいの精度では合っているので、樹下の二人でお会いしていたのは、間違いないと思います。
ということは、僕のおにぎりの記憶違いかもしれません。ジェルかチョコレートバーだっかたかな??
当日は、7-11でおにぎり4つ買って、上り始める前に2個食べたのは確かなんですが、3個目を食べた場所は、あやふやです
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