甲武信岳(毛木平ピストン)
- GPS
- 00:30
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,040m
コースタイム
<歩行Data(GPS+10mメッシュ高度)>
水平距離 累積標高差(+ -)
14.78km, +1,166m, -1,166m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・千曲川を水源地まで遡るコース。 ・ナメ滝手前から雪がチラホラ。 ・北側の急斜面からアイスバーンになるのでアイゼン装着。 ・この時期の雪は融け掛けのシャーベットで、踏み抜き地獄。 先行者の足形を忠実に壺足でいくが、時間とともに気温があがるのか2回に1回はそのまま膝上へ。 ・トレースを外すと股下。 ・下が空洞(多分川)の場合もあるので要注意。 ・この時期の北側斜面の雪は手強い。 ・往来する人々の顔も「大変です〜」と書いてあるよう。 ・下りは勢いが付いてる分、踏み抜き易い。 ・標高差の割に時間と体力のいるコースだった。 |
写真
感想
GW前半の3連休、車が使えることになったので、南信州の100名山を幾つか廻ることに。
初日は快晴のようなので、甲武信岳を毛木平(場)から千曲川を水源地まで遡上し山頂までピストン。西沢渓谷からより標高差が少ない分翌日の体力に余裕ができる(はずだった。。。泣)。
前夜、21時に千葉の自宅を出発するが、都内は金曜夜の渋滞で、加えて中央道は事故渋滞。都内抜けるだけで2時間以上かかる。須玉インターから清里方面へ向かい、JR最高標高駅の「野辺山」駅前ロータリーをぐるっと一回りして、川上方面へ。梓山から最後ダート路を行くと「毛木平」到着25:30。梓山バス停からは結構な距離だな。途中で仕入れたビールと焼酎をあおり、5時半まで3時間仮眠。(標識には「毛木場」と書かれているが使い分け不明)。
朝、駐車場には車が3台。1台は十文字小屋の開設Helpに出かける方(おじさん)だった。朝飯食いながら色々話しを聞くと、十文字小屋ルートはアップダウンも多く、下山コースに取られることが多いらしい。(山レコの記録数でもそうだ) ただ,この雪の時期、下山には7時間程度はかかる、とのこと。(山レコユーザーで5時間というのは実はツワモノ?)で、あっけなく千曲川ピストンに切り替え。話し聞いてなかったらやばかったかも。千曲川沿いの登りも登りCT5時間だが雪のこの時期6時間かかるらしい。(下り4時間で往復10時間)
奥の登山口を進むと、最初、樹林帯の緩斜面。快晴の早朝はすがすがしく、カッコーのさえずりが林間にこだまする。山麓は春の季節感たっぷりだ。少し進むと千曲川左岸沿い。水量も多く雪解けを感じさせる。
ナメ滝が近づくと雪が出てくる。特に北斜面の日陰などは凍ってアイスバーンと化している。急斜面手前でアイゼン装着。ガシガシ効いて気持ちいい。
しばらくでナメ滝到着。ナメというだけあって一枚岩の上を千曲川(源流)が流れる様は圧巻。実はその少し上にもナメ滝あり。どっちが本物(?)か不明。この辺から雪深くなり、1m近く残ってる感じ。踏み抜くと膝上または股下、トレース外すと例外なく股下までずっぽりいく感じなので要注意。雪の締まったトレースは足幅3-4個分しかないので慎重に。
数日前のトレースは全く当てにならず、今日は気温が高いのか壺足でもかなりの確率で踏み抜く。幸いにも先行者1名(ナメ滝下で猛スピードで抜いていった)の最新の足跡があるのだが、通過から時間経過で雪が緩んでるのか、認めたくはないが体重差があるのか(笑。先行者は多分55kg前後)とにかく正確に壺足で行っても半分くらいは膝上まで踏み抜く。一瞬うまくいくったかと思わせるから受けの姿勢が充分でないままドスンと行くだけに結構疲れる。
千曲川の源流沿いは、快晴もあって、とても気持ちがいい。
急斜面をトラバースする箇所は北斜面の吹き溜まりでほぼ100%踏み抜く。左に倒れたら10mほど下の川まで一気なので気を抜けない。その先で一旦 丸太橋(3本)で右岸に渡る。その先も似たような状況だが左岸より日当たりがいいからか太陽の当たる箇所は少しマシ。次第に斜度もあがり遅々として進まず時間と体力をいたずらに消耗する。pippiさんの先週の浅間山レコで「踏み抜き銀座」なる名言があったが、こっちは「踏み抜き地獄」といった様相。先日降った雪が上に被さってるからなのかな?まるで落とし穴の連続。妙な雪質だ(自分は雪山初心者なので大したこと言えないが。。。)。
やっとの思いで千曲川水源地の木碑に到着。心折れかけて休憩してると、兄ちゃんが後ろから。神戸から昨晩車飛ばしてきたという。気を取り直して稜線まで一緒にアタック。兄ちゃんの方が早いのでラッセル交代してもらう。今度は体格的に似たような方なのでしっかり壺足が決まる(笑)。それでも他の足形に体重を載せるとあっさり踏み抜くから靴のトレッドパターンをよく見ないとダメだ。一度、股下まで踏み抜いた際、雪で隠れていた折れて尖った立木が膝頭にぶち当たる。一瞬悶絶しそうになるが雪の上でしばらくうめいて何とか収まった。出血も大したことないしズボンは破れてないから大丈夫だろう。その先少し慎重にゆく。急斜面を息をきらせながら登ると稜線到着。ここからCTで30分で山頂と標識に書かれているが、この雪じゃ1.5倍くらいかかるかな。稜線沿いに進むと最後また急斜面。最後の100mは岩場が出てくるが、不思議なもので山頂間近になると元気になる(笑)。このルートを通じて危険を感じる個所は無い。
やっと山頂に到着! 周囲の山並みがすばらしい。こんな快晴に恵まれたのはいつぶりだったか。正面(西)に金峰山(五丈岩も見える)、その向こうに南アルプスが綺麗にみえている。中央アルプス、北アルプスも少々もやってはいるが形は見て取れる。富士山はあいにくモヤの中。
ひとしきり眺望を楽しんだ後、ランチ。今日はアルコールランプのデビューなので棒ラーメン。音も立てず燃えるのはいい感じで、ナチュラリスト指向にはいいのかも。ガスより少し時間かかるが、それでも600ccが4分弱で沸騰。ラーメン3分煮込んで余りある時間を60ccのアルコールでまかなえた。軽量化に役立つしランニングコストもこっちの方がよいようだ。
さて、下りも「踏み抜き地獄」を行くとするか(泣)。
下りは勢いがついている分、登りよりタチが悪い。膝上くらいの壺足は信用できないが、かといって最初から股下の壺足に突っ込んでの半ばラッセルもキツイ。結局、膝上の壺足を選択するが半分以上は踏み抜き。2,3度もんどり打って前に転倒。一度、折れて尖った立木に顔が衝突しそうになるが両手で瞬間的に木を掴んだので間一髪回避できた。やれやれ。と片方のストックが2段目で少し曲がっている。とっさの際に体重がかかったのだろう。直径の少し太い強力タイプなのだがやはり曲がるときは曲がる。体重で少し戻して使用には差し支えなくなった。その先でまたズッポリ股下。と足先は宙に浮いてる感じ。やば!川の上だったんだ。幸いにも川まで足が届かず(長い足の方は要注意!(笑))空洞に貫通しただけで済んでよかった。しかし、支流がどこ流れてるか上からは伺えないから辛いな。壺足を慎重に外さず行くくらいしか手はないが、それでも半分は踏み抜くから辛い。。。
やっとナメ滝に到着。ヘロヘロだ。少し先のアイスバーンのZig Zag急斜面を下ると先で雪が減るのでアイゼンを外す。雪のない通常のコースがこんなに歩きやすいとは。。。あとは千曲川の音を聞きながらのんびり歩き。17時チョイ過ぎに駐車場到着。スタート後、9:40要したことになる(休憩時間含む)が、さすがの「踏み抜き地獄」参りました。。。。
温泉は、灯明の湯へ。源泉掛け流し。料理がよかったです。
http://www.onsenkaihatsu.jp/
動画アップ5月6日:
コメント
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ShuMaeさん こんばんは
雪歩き、大変やったね〜
股下まで踏み抜いたりするなんて
膝頭大丈夫だった?
松原湖キャンプ場、いい感じですね
先日はコメントいただきありがとうございます。
子供は日に日に逞しくなっていきますが、
親の方は衰える一方なので、
困ったものです。
何とかついていけるように頑張っていきたいとは考えていますが
今回は甲武信岳に登られたんですね。
下の子がなぜか甲武信岳に登りたがっているので、
いつか行きたいと思っているのですが、
山行記録を読ませてただいて
雪が融けるまでは無理だということがよくわかりました
また、お会いできることを楽しみにしています。
いやはや大変な踏み抜き地獄でした。
雪の股下の踏み抜きは赤城山ケーブル跡で体験済みでしたが、最初から潜ると分かっててのラッセルと一瞬OKと思わせて2弾目のドスンが落とし穴のようにあるので体勢が出来てない分疲れました(ラッセルはラッセルで大変でしょうが)。
雪下の木にぶつけた膝はホント痛かったです。
でも今はもう大丈夫ですよ。ただし今でも風呂入るたび染みてます
松原湖のキャンプ場は隠れ家な感じですね。南八ヶ岳の東面がそびえてて迫力もあり、なかなかよかったです。
こんばんは。
武甲山ファミリーでがんばってらしたのがとても印象的でした。うちの子(中1)に見せてやりたい光景でした。
さて、甲武信ですが、毛木平からのピストンは西沢渓谷からの3分の2ほどなので正直なめてましたが、この時期北斜面の雪がこうなるのか、と初めてのいい経験をしました。前日に1人、当日は私が2人目の入山だったみたいですが、下山までに10人ほどにすれ違ったので、トレースはかなり出来てました。GW中に歩く方が多いと思うので、後半なら状況は大分違うかもしれませんね。
いずれにせよ、8歳で甲武信に行きたいとは
流石、仕込みが違いますね、うらやましい限りです
なんだか私、GWボケ??みたいで…
甲武信岳が最初だったのですよね、逆から拝見してました
あと私のレコのコメント返信は3日で5座に、こっそり修正しておきます
雪の甲武信岳もいい感じかなぁ〜 なんて思ってましたが、大変なんですね
膝頭、お大事にしてください
ShuMaeさんが苦労された位だから、私は山中1泊が必要です(^^;)
「踏み抜き銀座」の時は笑いながらの歩きでしたが、「踏み抜き地獄」は体力が削られそうです。
それでも、これを皮切りに3間日の100名山ピークハント!素晴らしいです
だいぶ稼げましたネ
甲武信だから、てっきり徳ちゃん新道かと思ったら。
毛木平から登ったんですね。
北面だから残雪大変なのでは、と読み進めると。
やっぱりの「踏み抜き地獄」。
お疲れ様でした。
どういうわけか、このレコだけ「最新の友達の記録」に表示されないんですよ。
ヤマレコのバグかな。
ShuMaeさん、こんばんは♪
やっとレコにお邪魔することができました。。。
上のwestmalleさんのおっしゃるとおり、このレコだけ
最新記録に表示されてないですよ・・・なので、2連チャンかと最初思っちゃいました
この3日間に百名山を5つゲットですか〜
素晴らしい〜p(*^0^*)q
甲武信岳にもまだ雪が残っているんですね〜
踏み抜き大変でしたね。。。お疲れ様でした。
この時期の甲武信は雪が残っててよかったのですが、私が行った日は暖かくて踏み抜き地獄。最初はpippiさんが言ってた踏み抜き銀座かなーって楽しんでたんですが、途中からここは銀座というより地獄だなー、って思い始めたんです。
でも私の下りでも10人以上すれ違ったし、GW毎日たくさん歩いてるでしょうから、もうトレースははっきりしたと思いますよ。
標準CT上り5時間、下り3時間半みたいなんで、多少雪があってもpippiさんなら毛木平から難なく日帰りできると思いますよー。
GW前半は100名山5つゲットー でしたね
こんばんは。今、奈良の実家からアクセスしてます。
甲武信は西沢渓谷から歩きたかった反面、3日連続の山行を考えると少しでも体力温存のできそうな毛木平かな、と思いましたが、レコのとおり踏み抜き地獄で大変でした
でも、千曲川沿いルートはせせらぎの音で癒されるし、いいコースでした。
友達の記録にも表示数に制限あるのかな?2つまで、とか。(これ3つ前なので想定外?とか)
westmalleさん、24時間丹沢お疲れ様でした。予習した甲斐があったのかな?
やっぱ友人でも3つもレコ一遍にアップすることは想定してないのかもしれませんね
3日で5つ100名山はたまたま近くにあったからね。でも霧ヶ峰と美ヶ原はおまけみたいなものですね。別のついででもよかったんですが、蓼科のついでに時間あったのでついいっちゃいました。
甲武信は単調なだけか、とあまり期待してなかったのですが、千曲川沿いのルートは変化もあって清流の音が癒し効果抜群でした
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