南阿蘇 新緑の十文字峠から地蔵峠へ
- GPS
- 02:21
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 308m
- 下り
- 30m
コースタイム
天候 | 曇 のちガス・霧雨 のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
地蔵峠には10台程度駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に整備されたいい道。 途中、林道が交錯しているので、道標をこまめにチェックすること。 |
写真
感想
今年のNHK大河ドラマ「平清盛」で有名な清盛の長男、平重盛。その重盛の娘と言われる小松姫の石碑がいにしえの古道の途中にある、ということで以前から歩いてみたかった峠道があります。
午前中時間が空いたので、今回、十文字峠から歩いてみることにしました。
朝から快晴、天気予報も「晴マーク」だったのにだんだん雲行きが怪しくなりましたが予定通り自宅を出発。標高700m以上になるとガスが出てきて810m付近の十文字峠は、今にも雨が降りそうで(というかポツポツ落ちてきた)一瞬躊躇しましたが「大降りにはならないだろう。」ということで出発。
十文字峠は、南郷谷(阿蘇)と矢部を結ぶ地蔵峠の峠道と矢部と大津を結ぶ道が交差している峠道です。
今は、新しい車道ができていますが、以前は山深く廃道化したような峠道で埋もれいていう感じの場所でした。
そんなイメージで歩き始めましたが、今は車道のおかげでアクセスが簡単なので歩く人も多く、道もとてもよく整備されていて、びっくりしました。藪の中を歩くイメージでしたが、快適な歩きでした。
途中、「夫婦松」、「小松姫の碑」など歴史を感じさせる場所もあります。
里山の例にもれず、山道を何回も地図表記のない新しい林道が交差したり途中で合流したりして一瞬驚きますが、道標がしっかりしています。
この道のあまりの素晴らしさにうれしくなりました。途中、鉄塔コースからの分岐も発見。これなら周回コースを設定しても今までのように車道を歩かなくてもこの快適な道を歩いて戻れます。さらにその日の使える時間や気分、体力によって何種類ものコース設定ができます。
新緑がきれいな素晴らしい道でした。
以前、西原村から地蔵峠を目指してハイキングをしていた時、二男が猛スピードで先を歩いて(走って)行ったのはいいのですが、行方不明となりました。
結局、予想(阿蘇の南郷谷に下った)に反して反対側の矢部から連絡があってレスキューに行ったのですが「どこをほっつき歩いていたんだ!」となりまして「どこをどう歩いたのかわからないけど『地蔵峠まであと5分』という標識を見た。」と言うのですが、救助地点から考えれば予想されるコースにそんな場所はないので「何かの見間違えだろ『あと5分』じゃなくて『あと5キロ』の見間違えだろ」とみんなから一蹴されていたことを思い出します。十文字峠から地蔵峠まで約5kmなので、予想される迷走ルートを考えれば、絶対に十文字峠付近を歩いているはずだったからです。
今回、十文字峠から地蔵峠まで歩いて、最後の分岐で「地蔵峠まであと5分」という道標を見つけました。
みんなから否定された証言がハッキリと証明された今、わかったことは当時、本当の目的地であった地蔵峠まで「あと5分」の場所までたどり着きながら、何を思ったのか、そこから逆走して体力に任せて逆方向へ相当ウロウロしていたことが分かります。
(さっそく『君の無実は証明された。』として「あと5分」の写真をメールと共に送信してあげました。本人は「久しぶりの再会!」と喜んでおりました。)
地蔵峠から車で久木野方面へ下ります。新緑の季節、多くの人がワラビ狩りやこの風景を楽しんでいます。本当にいい季節です。
時間があるならワラビ狩りやコーヒーとランチを楽しみたいところでしたが、時間に追われながらの帰宅となりました。
追伸
十文字峠から矢部・御船方面(吉無田高原)に下るルートについての情報は下記へアクセスしてください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-190027.html
最新の「鉄塔コース」情報はこちら。組み合わせると色々コース設定ができます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-196271.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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westup さんおはようございます。
山行記録楽しく拝見いたしました。そして眺めは必ずしも良くはなくても、人が手がけた仏石・遺構・碑などが有ると、何となく嬉しくなり楽しくなりますね。小松姫の霊廟?がここに有るなんて、この記録を見るまでは知る由が有りませんでした。
こちら信州もやはり謙信・信玄の関係で、村に有る小さな神社やお寺まで、両者にまつわる言い伝えや奉納されたといわれる品など、色々と有りますね。
古道も「謙信道」とされる古道が数か所あり、また村々をつなぐ名もなき道が里山の稜線を歩くと出会います。道の所々には仏石や石積みが有り、先人の生活を感じさせ想像をかきたてら面白いですね。
今後も素晴らしい探訪散策山行での活躍をお祈り申し上げます。
kintakunteさん、こんにちは
九州には、壇ノ浦から宮崎にかけて平家の落人伝説がちりばめられています。特に宮崎と熊本の県境付近の山間部には色濃く残っています。
その歴史を追ってみるのも楽しいですね。
ここを訪れて以来、全く興味のなかったNHKの「平清盛」を時々見るようになりました
ちなみに信州と熊本の山つながりでは「佐々成政」という人物を思い浮かべています。あの有名な厳寒期の北アルプス越の「サラサラ越え」です。
再びコンバンワです。かの佐々成征は晩年九州を納めていた大名だったのですね。厳冬期針ノ木を超えてきた話は、昨年針ノ木岳を縦走した時に知りました。今でさえこの時期を歩く事は非常に困難なルートとなりますね。
九州と信州のつながりの例として、穂高岳をご神体としている穂高神社は長野県安曇野市や松本市に有ります。この神社は安曇野族によって開かれましたが、神事の一つに「おふね祭り」があります。信州の山の中で船?。実は安曇野族は現在の北九州市が発祥の地で「水軍」として生きた一族だそうです。
〔参考〕
http://suido-ishizue.jp/nihon/06/01.html
機会が有りましたら信州へ一度訪れて見て下さい。
松本駅に降り立ち、車窓から眺める圧倒的な風景、そしてちりばめられた歴史、本当に素晴らしい場所ですね。
遠い遠い学生時代の思い出ですが、強烈に覚えています
「安曇野族」の紹介していただいたサイトを最後まで見ていて、その周辺の自然の風景や様々な歴史が心に沁みました
もちろん、ぜひ訪れたい場所です。
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