淀川口から黒味岳-宮之浦岳-永田岳-縄文杉-白谷雲水峡


- GPS
- --:--
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,316m
- 下り
- 3,050m
コースタイム
4月30日 5:55淀川小屋-黒味岳(往復)-11:22宮之浦岳-12:07焼野三叉路-13:24永田岳-15:15鹿之沢小屋
5月01日 6:45鹿之沢小屋-永田岳-焼野三叉路-9:45宮之浦岳(往復)-12:12新高塚小屋
5月02日 5:10新高塚小屋-6:00高塚小屋-6:06縄文杉-8:28楠川分かれ-9:15太鼓岩-11:50白谷雲水峡入口
天候 | 晴れ、曇り、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
写真
感想
4月29日から5月5まで屋久島に滞在そのうちの4日間の記録
雨に打たれながら歩いた屋久島、霧の合間に見せる緑の濃い森、花崗岩の岩
そして屋久杉の森、言葉と写真では伝えられない屋久島、百聞は一見にしかず!
2回目、3回目と訪れる人の気持ちが判る、ぜひみなさんもその目で屋久島を。
このコースプランのメリット
☆初日は到着が遅くても安心、淀川小屋泊
☆宮之浦&永田岳に2回登頂できる
☆ガラガラの縄文杉、ウィルソン株を堪能
☆人気の白谷雲水峡も通過
☆永田から鹿之沢小屋への下りは、浸食がはげしくワイルド(デメリット)
メモ
空港の売店でガスカートリッジ購入、プリムスとEPIの250のみ,自分はジェットボイルなので小さいのが良かったんだがまあいいでしょう、安房にある登山用品店に行けばあるかも(未確認)、後日羽田へ帰る時売店を覗いたらEPIのみ残っていた。
雨対策は万全に、傘があると便利です雨降りの中水場へ行ったり、トイレに行ったり、雨の中の撤収時にも重宝します、カッパだけだと大変ですよ。
ザックカバーだけでは心許ないので絶対に濡らしてはいけないものは完全防水袋、その他の物は防水性の袋に。
山ヒル対策に忌避剤を準備していったのですが、この時期はまだ大丈夫な様です、その他の虫にも悩まされませんでした、あくまで僕が歩いたルートでは。
携帯の電波が通じる所は標識に案内が記されていた、黒味岳分岐の所とあとは忘れました、宮之浦岳山頂はギリギリ通じる(弱い)、永田岳直下(いづれもドコモ)
1日目
飛行機で羽田から鹿児島へ、鹿児島で乗り継いで屋久島へ、ローカル感いっぱいの屋久島空港、バスまで時間があったので待ちきれず、タクシー利用で行きました。でかい客船が来ているそうで人が多いらしい、途中紀元杉で止めてもらい見学、しょっぱなから見事な大樹に圧倒される。
淀川口は車がいっぱい、路肩にも何台か止まっていた、仮設テントがありアンケートを受ける、携帯トイレの販売を行っていたので二回分を購入、受付の女性に屋久島の情報を少し聞いて登り始めた。
時間もあるのでいつも以上にゆっくり歩いたのだが、あっという間に小屋に着いてしまった、この時点で3人程その後夕方までに続々と到着されて満員状態、外は雨がバタバタと降ってテント場も水たまり状態、テント泊はゼロ。
2日目
雨の中カッパを着込んで歩き始める、久しぶりの雨の中の登山ちょっとテンションダウンだが雨は屋久島に付きもの、コケ達も元気がなかったのでいい恵みの雨じゃないだろうか。
花之江河の湿地帯を抜け、黒味岳分岐で荷物をデポして黒味岳を往復する、ガスで視界は無い、再び分岐まで戻り重たいザックを背負って歩き出す。
投石平まで来ると雨脚が弱まりガスがサッと流れると周囲の景色がクッキリと見え始めた、休憩がてら景色を楽しむ、頭上と下界は雲が厚い、どうやらこの標高ラインだけガスが晴れている様だ、屋久島の森の雰囲気いいね。
霧がまとわりつく登山道をとぼとぼと宮之浦へ向けて歩く、ようやく着いた宮之浦岳山頂は残念ながら真っ白、休憩もそこそこに先へ少し下る、焼野三叉路へ来るとザックが幾つかデポしてある、永田岳を往復するのだろう(そういうプランも立てていたのだが、今回は屋久島の山中での時間をたっぷりとった)
分岐から永田岳へ向かう、永田岳直下でザックを置いて永田岳へ、こちらも真っ白だが雨が上がり岩は乾き始めていた、後はもう鹿ノ沢小屋に下るだけなのでのんびり休憩する、鹿児島のカップルにコーヒーをごちそうになる、お返しにとらやの羊羹をプレゼント、雨に降られていたらこんなにのんびりとはできなかった、小一時間程ゆっくりして出発。
鹿ノ沢小屋までの下りが荒れ気味、要所に太いロープがかけてあったりするのだが、浸食が激しいので足場がもろい、足元もえぐれがひどい、ザックが通らない岩の間も無理やり通過、休憩しておいて正解だった。
ようやく辿り着いた鹿之沢小屋、鬱蒼とした森に囲まれた秘境ムード満点、本日は定員以下でまだまだ余裕がある、テント場は水浸しなので本日も小屋泊りにする。
トイレまで滑りやすい岩場があるのでちゃんと靴を履いた方が安全でしょう、小屋のすぐそばには、水場となっている小さな沢がある。
3日目
天気は相変わらず曇り、幾人かの登山者とお別れして、気合を入れて永田岳まで登り返す、下半身はカッパ、上はロンTで出発するが登山道に張り出した葉が濡れているのですぐに完全装備に、雨が降っている時よりもずぶ濡れ状態になる、ひどい登りだが一晩寝て、体を休めたおかげか昨日程苦労せず永田岳直下まで到達、やはりガスで真っ白だった、また来る理由が出来たなどと自分に言い聞かせる。
あきらめ気分で焼野三叉路を目指すと、だんだんと明るくなってくる、ガスが所々切れ、緑の斜面と白い岩が点在する風景が見え隠れする、振り返ると永田岳が青空と共に全貌を現した、宮之浦も遂に姿を現した!こうなるとウキウキ気分で足取りも軽い(気がする)、三叉路にザックをデポして宮之浦へ直登、昨日とは打って変わってなんと気分のいいことか、岩の上に腰かけて山頂から景色を眺め幸せなひと時を満喫する。賑わう山頂を後にザックを回収に下る。
キリッと晴れるかと思ったが、気象の変化がめまぐるしい、永田岳はまたガスに包まれ始めた、分岐まで戻りデポしたザックを担いで新高塚小屋方面へ歩き出す。
ヤク鹿があちこちで餌を食んでいる、お邪魔しますと言って前を通らせてもらう、ここでは我々が彼らのテリトリーを通過させてもらっているのだ。
雲の塊が緑の斜面を横切っていく光景は映画の様だ、時折青空が見え隠れする。
適度に休憩をはさみつつ、第二展望台、第一展望台を通過、ガスはだんだんと濃くなってくる、宮之浦はもう白いカーテンに遮られて見えない、そうしてようやく新高塚へ、まだ昼近くでどうしようか迷ったが、高塚小屋よりこちらの方がテント場が良い状態なので早々にテントを張り昼飯にする、コーヒーを啜り、本を読み、地図とにらめっこして時間が過ぎてゆく、夕方からは土砂降りの雨、夜も風の音が凄かった。
余談だがマイテントはトレックライズ0、テント生活を快適にするアイテムはズバリ座椅子、クレイジークリークのヘクサライトオリジナルチェア、これがあれば長時間テント内で読書が苦にならない(そんなに読まないけど)、寝るときは下に敷いてマット替わりにもできる。
4日目
3時起床、雨が強弱を繰り返しながらテントを叩く、カロリーメイトとソイジョイで簡単に朝食を済ませ、雨脚が弱くなったところで撤収、雨降りの中の撤収は腕の見せ所、今回は90点くらいにしておこう。
日が昇る前の薄暗いテン場を後にする、ヘッドランプで薄暗い森を下ってゆく、薄暗い中ぼんやりと浮かび上がる大木のシルエットがなんとも言えない雰囲気を醸し出している。
高塚小屋までくると大分明るくなってきた、高塚小屋もやはりテントはいっぱいだ、高塚から10分ほどでいよいよ、縄文杉と対面できる、はやる気持ちを抑えつつ、縄文杉へ、あずまやを通り過ぎると、立派な木のステージが見えてきた、視線を上げるとそこに、ガス越しの柔らかな朝日に照らされた縄文杉があった。
柔らかな朝もやに照らされた縄文杉、存在感が圧倒的だった、カメラに収めたがその巨大さや雰囲気はまったく伝わらないんだろうな。
縄文杉にお別れして、整備された登山道を下る、もう少し時間が経つと荒川からの登山者ですれ違いも困難なほど人でごった返すらしいが、今はそんな気配もなく静けさを保っている。
ウィルソン株へ到着、4人程の登山者と少しお話しして休憩にする、この大株もどれだけ大きな木だったんだろうかというくらいの切株!早速中へ入ると、ちょろちょろと水の湧き出る音が、上を見上げてハートを探すが知っている方がいたので教えてもらう、もし一人だったらわからなかったかもしれない。
ウィルソン株の後も立派な杉が立ち並んでいた、徐々に登りの登山者がちらほらすれ違い始める、登山道をひとしきり下るとトロッコ道が現れた、休憩ポイントでは沢山の人、滑りやすい枕木に注意しながら歩き、楠川分かれから白谷雲水峡へ向かう。 太鼓岩への分岐まで苦しい登りが続く、太鼓岩へはザックを置いて空身で向かい展望を楽しむ、山の上方は霧だが下の方はスッキリと見渡せる、時折小さい雨粒が体を打つ、写真を撮ったり撮ってあげたりしてザックを回収に戻る。
重いザックを背負い苔むした森をくだる、映画「もののけ姫」のモデルとなった森だ。 この辺りから観光客の姿が見え始め少々賑やかな雰囲気、観光客の混じり大きな杉の樹を見ながら雲水峡の出口へ。
ようやく四日間の縦走を終えて一段落、屋久島旅行の前半戦は雨降りからのスタートだったが要所で晴れてくれたおかげで、とても充実したものになった。
さて後半戦も良いお天気に恵まれるとよいのですが
コメント
この記録に関連する登山ルート

こんにちは。
屋久島へ行かれていたのですね!
山に登り始める前に行ったことがあります。
懐かしい思いで記録を拝見しました。
いつか登山を目的に再訪したいと思っています
6年前に屋久島に行きました。
写真から、屋久島の素晴らしさが
伝わってきました。
あー、いつか再訪したいなあ
いいコースですね。
お疲れさまでした。
屋久島から登山を始める方結構いる様ですね~
山登りを始めてから見る屋久島はまた違う屋久島にみえるんじゃないですか?
次にいついけるか判りませんが、また再び訪れたいです
六年前ですか、きっと懐かしい思い出があるんでしょうね。
写真じゃ伝わらない魅力がありますね、屋久島には
屋久島うらやましいです!
私もいつかいってみたいです
いつも楽しい山日記これからもたのしみにしていますね~
屋久島いいですよ、半年くらい前までは頭にもなかったんですけどね、急に火が着いた感じで行きたくなりました。
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