剱岳
- GPS
- 01:48
- 距離
- 1.2km
- 登り
- 291m
- 下り
- 73m
コースタイム
8:10室堂ターミナル-8:50雷鳥沢キャンプ場-10:20剱御前小屋-11:20別山-13:40剣山荘
【2日目】
4:00剣山荘-5:40前剣-7:15剱岳
【3日目】
記録無し
天候 | 13日曇り・14日快晴のち曇り・15日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バスやケーブルのダイヤは 黒部立山アルペンルートHPに詳しいです。 時間があれば黒四ダムに立ち寄っても良いと思います。 (大町からだと自然に通ることになりますが…) |
写真
感想
山登りを初めてまだ2、3ヶ月。
でも3000m級の山に憧れを持つのも自然なことで、
体力的にも技術的にも、また知識もスキルアップした上で
お盆にはどこかアルプスの山に登ろう、なんて考えたのは5月くらいでしょうか?
そんな時槍玉に上がったのが、前の年、観光で通過した立山でした。
ただ黒四ダムに行くためであって、もちろん登ってもいないし、
何せガスで何も見えなかったのですが、少なくてもアクセス方法は知っていたので、
立山を日帰り登山した後富山のどこかでビジネスホテル一泊、みたいなノリでした。
そして昭文社の地図「劔立山」を買ったわけです。
当然その地図には「劔岳」が載っているわけで登るつもりもないのに眺め、
ルートとコースタイムを確認したりするうちにふと
「あらゆる方法でいける算段を立ててみよう」という思いに至り、
まず情報収集から始めました。たくさんの方のHPやブログにもお世話になりました。
そして!腹をくくるため5月だというのに山荘に予約を入れたのです。
初日は雷鳥沢の剣山荘、二日目はらいちょう温泉雷鳥荘です。
こうなって以上は練習あるのみ!
引き続き情報収集は行いながら、比較的近い大峰山脈などに毎週のように通い体力を付けるほか、
六甲の荒地山など高さはなくても岩で遊べる山に通ったりもしました。
でも、ある日突然女性パートナーが加わったのが一番の驚きでした。
山行の一週間前は天気予報ばかり気にしていた記憶があります。
夜中の運転で富山に着き、朝焼けの立山連峰を眺めたときは、
いよいよだなという気分になってきました。
立山駅前スグの駐車場はいっぱい、なので少し遠い川沿いの
駐車場に止めます。
お盆休みだけあってアルペンルートは混み合っており、
一時間弱ケーブルを待つことになりましたがその間に
食事を済ませることが出来ました。疲れた身体にエネルギー注入!!
ケーブルからバスに乗り換えしばらく行くと弥陀ヶ原に出ます。
ここから眺めたアルプスの景色は決して関西では見られない
ものなので、夢を見ているような気分でした(眠たいのもあるが)
室堂は多少の雲があるものの晴天でひと安心。
別山の陰から剱が見えます。同じ連峰なのに立山三山とは異なる
孤高の迫力で奥からじっと眺められているような感じでした。
8:10玉殿の湧水を汲んで、早速スタート。写真で見たよりみくりが池の
ブルーは深く濃く感じました。
みくりが池から地獄谷への下り途中で人だかりが…まさか、
そうです。雷鳥です。こんな早い段階で会えるなんて、ラッキー!
8:50硫黄臭漂う地獄谷を越えて雷鳥沢キャンプ場へ。少ーし空が
淀んでいますが雨は降っていません。
沢を渡りしばらくしてからいよいよ雷鳥坂へ。急登を登りますが
危険箇所はなく一定のペースで淡々と登ります。稜線上に出て
剱御前小屋まであとひと登り、というところで風が強くなり
視界も狭まってきました。
10:20剱御前小屋の風の当たらない小屋陰でしばし休憩、ここから
剱沢へは二本のルートがありますが左手のルートには雪渓が
すぐ横たわっており、ここで軽アイゼンを装着する方もいました。
まだ時間も早いので別山まで往復することに。
ガスっているのがかえって広々とした稜線を幻想的な雰囲気に見せてくれます。
11:20別山到着。展望もないので休憩そこそこに引き上げますが
さっきより雲が少し薄くなり時々剱沢方面や八ッ峰などが姿を現したり隠れたり…。
剱御前小屋からいよいよ雷鳥沢を下ります。右手は別山の斜面が立ち上がり
登山道は割と狭く、思った以上に厳しいです〜〜〜。ただここの斜面には
多種に及ぶ高山植物が咲いており見つける度に「カワイ!」などとワイワイやりつつ
進みました。
剱澤キャンプ場が近づく頃には斜面もなだらかになりやがて山岳救助隊の小屋、剱澤小屋を通過。
小屋を巻くように斜面を下ると、雪渓登場。聞いてへんわ〜〜〜。
ただ雪渓を横切ってしっかりと水平な道が造られていたので歩行は特に問題なさそう。
ここからはゴロゴロした岩をひとつひとつ乗り越えるように進みます。
ペンキ印がつけられているのでそれらを頼りに通過すると間もなく剣山荘です。
手続きを済ませシャワーを浴びます。石けんやシャンプーは使えませんが
山小屋でこれは有難い設備です。
夕食を済ませ眠り薬(ビール)を飲んで床に入ります。
暑くて寝苦しかったので夜中にカーテンを開けた記憶があります。
翌朝は4:00頃ヘッドランプを付けて出発。
初めての道で暗い中、早速の鎖場が現れたりで不安でした。
一服剱を下るころには夜が明け始め、遠くに鹿島槍のシルエットが
浮かび上がります。ここから見た前剱はコワかった。
ザレた急坂と鎖場の連続でようやく前剱へ。
しばらく進むと平蔵の頭を越えます。何故か後に続く
カニのタテバイなんかより印象が強く今となっては何故
写真に残っていないのだろうと後悔しています。
カニのタテバイでは15名程の列が出来ていました。
大した待ち時間もなく取り付きます。杭や鎖、
足場もしっかりしているので慎重に登れば困難な
場所ではないと感じましたが、高度感というか
落ちたら一発なのは確実なわけで、手に汗は握りましたが…。
ここからは頂上まであと少し。なんか岩の色が黒っぽく
なってきたような。早月尾根分岐に着いたころちょうど
そちら側からご夫婦?が現れました。「早月から登られたんですねー」
なんて言葉を交わした記憶があります。
頂上は快晴で人だかり。写真を撮るのも一苦労です。
天気は最高で遠く槍や穂高の方まで眺めることが出来ました。
剣沢のカールも雪渓とグリーン、岩のコントラストが素晴らしい。
少し奥に室堂が見えます。今日夕方にはあそこまで戻るとなると
気分的にげんなりです。
下りで印象に残ったのは…
まずはカニのヨコバイで、最初の足のホールドが
見えないため少し怖かったこと。
上りのカニのタテバイの渋滞がえげつなかったこと。
遠くから巨大な落石音が聞こえてきたこと。などです。
とにかくも初のアルプスピークに快晴で立てたことに満足し、
足を引きづりながら室堂まで戻ったのでした!
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