恵山《北海道百名山》
- GPS
- 04:30
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 902m
- 下り
- 908m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
直登路は硫黄臭もあるガレ場 権現堂コースは整備された道 海向山は樹林帯 |
その他周辺情報 | 恵山温泉は泉圧低下で日帰り入浴休止中 |
写真
感想
夜半に弱い雨が降ったが一時的だった。つつじ公園駐車場からAコース登山道を登った。入口に前山から先Cコースと呼ばれる散策路が「地熱資源調査のため通行止」の看板が出ていたが直登ルートに入るので問題なさそうだ。恵山温泉の建物を見ながら急登斜面を登ると10分余りで前山(202m)に到着した。ほんの裏山のイメージだった。案内図では前山展望台とあり展望櫓が設えられていた。4等三角点「高橋」があるがこの高さで既に雲の中となり何も見えない。
通行止区間の始まる辺りに右手へ踏み跡が分岐した。恵山展望台への直登路で最初は草付の斜面だったが徐々に傾斜が増し展望台の尾根に乗りあがった。岩場が続き標高差200m程登ると恵山展望台に到った。北側から一般道があり柵で囲われていた。尾根の踏み跡へはロープが張られ立入りが規制されているようだった。登山道を辿ると賽の河原に到るが東に進み恵山に直登する。此方は益々厳しい岩稜で時々硫黄の臭いが鼻をつく。タオルで口を押さえて通過した。権現堂コースの登山道が合流すると山頂は近い。
恵山(618m)山頂は火山の様相を現し360°の展望がある筈だが霧で視界は30m程しかない。3等三角点「恵山」が置かれている筈なのだが発見することはできなかった。地形図によると神社があるようで先に進んでみると霧の中に鳥居が見えてきた。恵山権現の奥社で扉を開けて参拝した。
権現堂コースの謂れはこの神社のようだ。北北西に延びる尾根を下る道で階段、標識が完璧に整備されていた。火口周の岩稜は噴火の痕跡を強く残し気泡の跡が現れていた。登山道には去年の胆振地震ではないかと推測さえる大岩の落石が木の階段を壊していた。尾根の張出しに寄り道して道草を食っていると鈴の音が聞こえてきた。分岐に戻ったときにはもう姿はなく唯一の登山者との出会いを逸してしまった。
椴法華からの道が合流してなだらかに下ると恵山展望台からの道も合流した。此の辺りはお休みの丘と呼ばれる辺りで、暫く進むと谷を下ってきた恵山展望台からのもう一本の道が合流した。直ぐ先に“薬師堂”の表示に誘われて賽の河原に降りた。火山の砂を防ぐために建設されたと思われる砂防ダムが続く。土石流が起きても下流域に人を住まわせなければそれでいいことなのに無駄な公共事業を見せられた。
そのまま賽の河原を歩いて車道に到ると広い駐車場があり、最も簡便な登山口がとなっている。西に向けては海向山への登山口となっている。此処で登山届を出しておいた。恵山とは打って変わって草付の樹林帯、暫く行くと下山に使う予定の道らしき分岐があったが指導標はない。更に400m程進むと左回りコースと右回りコースの分岐点、計画どおり左回りコースに入った。北東斜面に回り込むので最初の900m程は山麓のトラバースで洗掘された道はまだまだ歩くに耐える状態なのに横に新しい道が付けられていたのが訝しい。
左に90°向きを変えると漸く登りとなり急斜面に取付いた。「山頂まで600m」等の標識が頻繁に現れ安心だ。恵山は北海道百名山で登る人もいるだろうが、この山は果たしてどうだろう。所々蜘蛛の巣攻撃がある。傾斜が落ち着くと山頂域で石楠花の花が咲いていた。海向山(かいこうざん569m)山頂に到るとやはり雲の中で何も見えない。2等三角点海向山があり、少し戻って周回路を下りだした。最初は西南西に進み向きを変えて南東へと下った。海向山の南西にあるP456を経由するので60m程の登り返しがある。ピークは南の方が開いているのでガスがなければ恵山が見えるだろうか。
周回路の分岐点に戻り標識の横を見ると最近この場所に熊の糞があったと掲示されていた。下山路分岐の候補地点に戻り地形と照合してみると高原コースに間違いないようだ。入ってみると元は湿地であったような草原に赤テープが続いていた。P415の後ろにガスに取り巻かれたP456が見えた。登山道はP415とP372の山麓の草原を緩く進んだ。軈て下り坂となったがしっかりした道でジグザグに下った。
広いグランドのような所に飛び出し車道となった。地形図に神社のマークがあるので立ち寄って見ると恵山大権現とあり山頂にあった神社の本社であるようだった。つつじ公園駐車場に戻ると下山してきた登山者が一人いた。所帯道具を一杯積んだ大宮ナンバーの男性だった。上の駐車場から恵山ピストンしたというので途中で聞いた鈴の音の主のようだった。
立ち寄り湯はこのすぐ上にある恵山温泉と目論んでいたが温泉の圧力低下で温泉には入れないと貼り紙があり断念した。下山時間が早かったので鹿部間歇泉に立ち寄り10分に一度噴出する湯を眺めた。八雲町の上の湯温泉銀婚の湯に立ち寄り入浴貸切状態で入浴料700円、露天風呂もあった。まだ時間が早いので落部の噴火湾パノラマパークに立ち寄りコーヒータイム夕方明日登る遊楽部岳の登山口に向かった。
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