【御嶽山】中ノ湯-剣ヶ峰-摩利支天-中ノ湯
- GPS
- 09:12
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 9:07
天候 | 曇り、ときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
通過可能な登山道は整備が行き届いており、危険箇所はありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
通常日帰り装備
ヘルメット(必須)
マスク
サングラス
温泉セット
寝具
|
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感想
2019.07.06 木曾御嶽山
御嶽山の噴火から5年。
山頂までのルートが開通するという事で、御嶽山へ行って来た。
御嶽山へのルートはいくつかあるが、今回は中ノ湯からのルートとした。
今年は雨が多く直前まで天候が懸念で、いくつか転進先などを考慮しながらの計画ではあったが、天気も望めそうという事で
決行することにした。 メンバー1名が、集合の直前でトラブル発生の為、急遽3名での出発となった。
東京からは、中央道で伊那まで行き、その後下道で2時間程かけて行く。 非常に遠い。
途中交代をしながら中ノ湯まで到着をした。
翌朝は、早くから沢山の登山者の車の音や鈴の音などで起こされた。
支度をして出発 天気は、曇天ではあるが降雨も無い。
登山道を上がるとロープウェイの放送が聞こえて来る。
7合目の小屋を過ぎたあたりから、ブヨがたかりだす。8合目の女人堂ではブヨMAXで休憩などしていられない位であった(笑)
また、女人堂までは樹林帯を歩くが、ここからは視界も開けてきて眼下の登山道を見て取ることが出来る。
三の池方面へは、登山道崩落で通行止めになっており、三ノ池方面へは直接行くことが出来なかった。
9合目の石堂山荘は、登山道が山荘内を通る面白い道である。(後で知ったが通らずに行けるルートもあるとの事)
9合目を過ぎ少し登ると、頂上を望む事が出来る。
山頂(剣が峰)直下は、まだ噴火の爪痕が色濃く残り昔の小屋跡などが廃屋となっていた。
また、慰霊碑が残されていた。 お供物などは持ち帰るよう注意書きがなされていた。
山頂の山荘は現在、建て直し中であった。5名程の作業員が作業を行っていた。
お鉢と思われる一の池は、埋まっており、お鉢も立ち入り禁止となっている。噴火場所は恐らく西側の方なのだろう…
二の池を周回し、二の池小屋、二の池ヒュッテを見学。とても素晴らしい場所であった。
賽の河原を歩き賽の河原避難小屋から、摩利支天を目指す。時折雲も切れ、薄日も射す場面があった。
賽の河原から摩利支天は目の前ではあるが地味に時間がかかる。登山者も居らず、静かな場所で御嶽山を味わえる。
ここから下山ではあるが、三ノ池から女人堂の道が通れない為、同ルート下降となる。再度登り返し、二の池小屋を通り元来た
登山道へ戻る。その頃にはガスが上がり、眺望は望めなくなる。
石堂山荘で休憩を取るが、結構冷える。
さすがは2900m ここからは延々と下る。 ハイマツ帯の辺りでは登山道上に雷鳥のつがいがおり、メスが穴を掘って巣作りをしているように見えた。
オスは周りで歩いていた。
再び女人堂に戻るとここからは、ブヨとの闘い。
頭上で玉になり、止まると襲い掛かってくるので止まっていられない。結局駐車場についてもたかられていた。
これで、ようやくすべての3000m峰すべて踏破することが出来た。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B1%B1%E4%B8%80%E8%A6%A7_(3000m%E5%B3%B0)
富士山に始めて登ったのはいつなのか。もう記憶にない位昔、恐らく15年ほど前なのだろうか。
特に積極的に狙っていた訳では無いが、ようやく3000m峰全山踏破が出来た。
御嶽山は、所々、噴火の爪痕が色濃く残るが、基本的には富士山と変わらない感じである。
ただ、山容が柔らかく剣が峰以外にもたくさん見どころ。歩きどころのある山である。
日帰りですべてのポイントを行くのは難しいと思うので、小屋をうまく利用して泊りで行ってのんびりと山を楽しむのも
良いかもしれない。火山という事を考えると、幕営禁止なのは理解が出来るが、素晴らしいスポットがあるので、テントでノンビリ
空を見ながらというのも出来ればやってみたいと感じた。
東京からのアプローチは遠く大変ではあるが、3000mの山では比較的簡単な山なので、是非週末を使って目指してみてもらいたい。
平成26年9月27日に登山計画を立てていた御嶽山。
諸事情により、噴火当日の行き先を御嶽山から別の山に変更していました。
この日、計画通りに御嶽山に登っていたら、山頂到着時刻は正午あたりを予定しており、命は無かったかもしれない。そう思うと、この噴火は他人事ではありませんでした。
今回通行止め解除となった登山道は、想像を遥かに越えて整備が進んで歩き易かったのですが、それでもまだ、割れて崩れ落ちた鳥居や石碑、所々に堆積する火山灰、積み重ねられた瓦礫等、噴火の爪痕は沢山残っていました。
もし当日現場を歩いていたら、どんな行動をしていたか。ニュースで見聞きしたように、子供を庇い、他の方を思いやりながら行動することは出来ただろうか。当時の恐怖や苦痛は…と、色々なことを考えながらの山行となりました。
山頂直下には噴火後に置かれた慰霊碑があり、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしました。
実際に見てみたいと思っていたエメラルドグリーンの美しい池は灰色に染まってしまいましたが、これから長い年月をかけて、また綺麗な姿に戻っていく御嶽山を見守り続けたいと思いました。
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