武奈ヶ岳 〜御殿山コース・小川新道〜
- GPS
- 06:18
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,235m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは、道路を渡ったところ |
写真
感想
仕事の休みはあるものの、いろいろな所用でなかなか山へ行けない日々が続いており、ゴールデンウィークぶりの山です。
先日、街を歩いていただけで疲れてしまい、こんな体で山へ行けるのかと体力の衰えと疲れの蓄積を感じていたのですが、この先もなかなか山へ行ける休みがない状況なので、今日はなんとか、ちょっとした山へ行きたいということで、前々からきになっていた、そして本当は冬に訪れたかった武奈ヶ岳へ向かうことに。
ただ、いろいろ調べていると琵琶湖側から登るには、山頂までの行程も長く、今の体力では不安もあり、自宅からのアクセスの時間もあるので余裕がない計画になってしまうので、最短で行ける坊村からのコースに決定。
行きは御殿山コースで最短時間で山頂に立てるコースを選び、下山は状況によりちょっと遠回りして坊村へ下山という計画。
自宅から登山口まで車で向かい、坊村市民センター前の駐車場へ車を停め、支度を整えます。
道路を渡り、トイレをかり、ストレッチをしていよいよ出発です、
地主神社の前を通り、明王院を通り抜け、登山口へ。
ここから本格的な登山です。
植林地の急登をジグザグに登り、淡々と高度を稼いでいきます。
しょっぱなからの急登にいきなり足に乳酸がたまってきて、足が進まなくなります。
汗もしたたり落ち、心拍数も一気に上がり、日ごろの運動不足と最近の疲れ、睡眠不足をもろに感じることとなりました。
それでも、なんとか淡々と足を進め、歩き続けます。
40分ほど歩くと植林から広葉樹へと変わっていきます。
しかし、急登はなかなか終わりません。
しかし、まわりの景色が広葉樹になり、新緑の美しさを目にすると心は気持ちよくなり、気持ち的にはまぎれるので多少はましになります。
急登もところどころ緩やかになるところもあり、少しは息をつけます。
谷を進み、斜面をトラバースし歩きます。
きれいな緑の木々の中を進み続け、周りの木々が低くなってきたと思うと御殿山の山頂に出ました。
ここから、西南稜越しの武奈ヶ岳が存在感があります。
気持ち良い稜線歩きができそうな景色が広がっています。
ここまでほとんど休憩なしで歩いてきたので、荷物を下ろしてひとまず休憩。
小さめのおにぎりを一つ口にして、エネルギー補給。
武奈ヶ岳を写真におさめ、再出発です。
ここからいったん下り登りかえすのですが、やはりここで下るというのが気持ち的に。
山歩きはそんなものですが、もったいないと思ってしまいます。
少し下ってワサビ峠に到着。
さっそく登り返します。
思ったよりは緩やかな登りですが、やはり最後は結構斜度が。
急登を登り切り、最後のピークにたちます。
稜線歩きはやはり気持ちいいものです。
今日は、暑すぎず、風もあるので本当に気持ちよく歩けます。
本当に山頂までは、もう一息。
最後の登りを重い足を引きずりながら進み、なんとか到着。
晴れてはいますが、雲も多いので、景色は全体的にかすんでいます。
山々がしっかり見えないのは残念ですが、雨じゃないだけ全然まし。
久しぶりに好天の山行な気がします。
さっそく記念撮影をして、ランチタイム。
今日のご飯は、おにぎりとカップラーメン。
そして、最後にドリップコーヒーで締め。
おなかも満腹になり、あとはどこから下山するか検討です。
遠回りすると、時間的にコースタイムで4時間くらい。
この時間から歩いても、なんとか3時半には下山できそう。
ということで、コヤマノ岳、経由、中峠、小川新道、牛コバから坊村への下山ルートに決定。
初めての山で、行きとは違うコースなので慎重にコースを見極めながら進みます。
山頂からしばらくは、滑りやすい道を進み、コヤマノ分岐まで。
下りはどちらかというと得意なので、コースタイムよりは早く進めそうです。
コヤマノ岳を目指して登りかえして行きます。
道は踏み跡があるものの、御殿山コースに比べると明らかに人通りが少ないため、踏み跡もうっかりすると見逃してしまいそうなところも。
登山道に木々が倒れているところもあり、少々不安になりながら進みます。
救いは要所要所でしっかりとした標識がたっていること。
人気のない道をひたすら進みます。
時々獣のにおいがして、気持ちが焦りますが、鈴をつけてお守りに。
多少のアップダウンを繰り返しながら、見失いそうになりそうな道を何とかなぞりながら、中峠に到着。
ここで小川新道方向から向かってくる登山者の方にお会いしましたが、ここからかなり先まで誰にも会うことはありませんでした。
ここから先、ますます道が分かりにくくなって、道に覆いかぶさるように枝が出ていたり、木が倒れていたり、一瞬崖って思うようなところもあったりと、本当に道があっているのかと不安になることも多々。
これが一人じゃなければそれほどなのかもしれないけれど、やはり一人で歩いていて周りに人気がなくなると、不安は募るばかり。
ただ、ところどころにある赤テープだけがたよりです。
しかし、どこからか道がそれていたような。
完全な谷を急降下していく道になっています。
一応その歩いたところにも赤テープはところどころにあり、古いトラロープもあったりで人手が入っているのは間違いないものの、しばらく歩いてGPSを見て気づいたのは、思っていた道と違ったこと。
そのせいか、途中で植林の木々に巻いてあった赤のテープで道を見失ってしまい。
ともかくGPSをたよりに道を探し、ひとまず大橋小屋と思われる建物を発見。
しかし、登山道は見当たりません。
しばらくGPSをたよりに歩くと、森林組合の管理している看板に沿っているようで、そこをしばらく歩いていると、ようやく登山道を発見。
再び赤テープをたよりに歩きます。
落ち葉も多いから余計にかもしれませんが、踏み跡も分かりにくくかなり歩きにくい。
これが下りだから必死に探して歩いていますが、登りでこれだったら心が折れてしまいそうです。
そうこうしているうちに渡渉ボイントに。
確か、レコにも載っていたなと思いながら、渡ろうとしますが、どこも微妙。
ロープも渡してありますが、どう考えてもつからなければ無理な感じ。
何とか歩けそうなところを歩きだしますが、ひとつめの石にのった時点で、滑って川の中へしりもち。
足と半身、水の中へ。
立ち上がろうとしますが、石がつるつるに滑り、なかなか立ち上がれず。
なんとか後ずさりしながら、川から脱出。
ここから、渡ることも難しい。
しばらく川を見て考えますが、なかなか渡渉ポイントが見当たりません。
しかし渡るしか前は進む方法は無いよう。
レコのことを何とか思いだし、少し上流へ。
渡れるかどうか自身はありませんでしたが、川に倒れた倒木をたよりに渡ることに。
なんとかその気でバランスをとりながら無事渡ることができました。
向こう岸を歩くのも、滑りやすく本来のポイントまで戻るのに神経を使いました。
そして、ようやくトラバースしながら正しい道へ。
そこからは、深い谷などもトラバースを繰り返しながら、小刻みにアップダウンを繰り返し、どんどんと山を進んでいく感じ。
標高700mあたりをずっと横に進んでいる感じです。
それをしばらく繰り返すと、ようやく下り始めます。
急斜面をジグザグに下りながら、高度を下げていきます。
ここで、ようやく人の声が聞こえてきました。
先行していたグループに追いついてきたようで、とりあえずあっているのだとホッとしました。
そこからは、数名、登ってくる人にもすれ違い、淡々と高度を下げていくとようやく牛コバに到着。
ここからは、車も通れる道のはず。
本当にホッと一息。
下りは休憩もせずずっと歩いてきたので、ひとまず荷物をおろし、甘いものを食べ最後の歩きに備えます。
ここからは、しばらくは砂利道というか、石がごろごろとした道を歩きますが、徐々に舗装した道になり、ここからは気持ちにも余裕ができ、花にカメラを向けたり、朝から歩いたと思われる尾根を眺め改めて急登を感じたり。
小一時間の車道歩きで、明王院のの登山口に到着。
駐車場まで戻り、何とか無事に終了することができました。
とりあえず歩き切った達成感と無事に戻ってこられた安心感で一杯になりました。
今回、久々の山行で、自分の体力不足(運動不足)を改めて感じ、日ごろの蓄積された疲れと睡眠不足は、やはりごまかしがきかないなということを改めて感じました。
夏に、思っている縦走のためには、何とか体力アップしておかないと大変なことに、と感じた山行でした。
ただ、久々の天気の山行で、終わってみれば疲れてはいますが、とても満足できました。
登りでかいた汗で顔は塩がふいており、温泉でさっぱりしたいところですが、この辺りのお風呂はよく分かりません。
帰り道、少し自宅方向に戻った守山市で日帰り温泉に入り、汗を流して帰路につきました。
あそこは一度川にはまってから渡るのが正しい方法です。
暑い時期には気持ち良いね
シャクシコバの頭への分岐は、私も確認出来ませんでした。(確認するのを、忘れていたのですが)
武奈ヶ岳、お疲れ様でした
ルートや渡渉、苦労もありながら周回完了されてよかったです
渡渉時の尻餅は私が先輩です
(雪中で尻餅、尾てい骨骨折までやりましたよ )
比良は標高の割には体力を使う山のようです。
でもこの山ならではの魅力が満載の山域、ルートの取り方でいろいろな魅力を感じられますよ
ぜひまた訪れてみてくださいな。
●kimidoriさん
じゃあ正しい渡り方をしたってことですね
確かに、夏だと冷たくて気持ちいいですが、さすがに一人で、人気のない状況では、あの滑りっぷりのいい石にどうしようかかなり焦りましたよ
あのケルンのようなものがあったところから怪しかったんですよね
谷方向にもテープがあったんですが、尾根方向にもテープがあって悩んだ挙句谷へ降りて行ったんです
結局、どっちが正解だったのか
●monsieurさん
ほんとなんとか周回完了できてよかったです
尻餅の先輩だったんですね
私は、ちょうどザックもあったので体にはダメージがあんまりなかったですけど、ザックもたぶん半分くらい浸かってましたね
でも、比良は以前から気になってましたが、アクセス等が微妙でなかなか行けてませんでした
思った通り最短ルートでも登りごたえもある山で、いろんなルートもありいろいろなルートをやってみたいなと思える山でした
ぜひ、また訪れたいなと思います
Q-chanさん、こんにちは。
比良、登られたのですね
坊村からの急登はシンドイっす
比良も人が多く訪れるのですが、大半は坊村からのピストン、又は琵琶湖側からも数パターンで、大半は人が少ない静かな山歩きができます
大橋から牛コバにかけては正にそんな場所
あの辺りは少し解りにくいトコ多いかもしれません。
今度は是非、琵琶湖側から・・・
八雲ヶ原を中心に、色んなルートがありますが、今回の後半ルートよりは明瞭な道ばかりです
●utaotoさん
はい
ついにデビューしましたね〜
また、いろんなコースを歩いてみたい山だと思ったので、また今度は琵琶湖側から登ってみたいと思います
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する