瑞牆山 スピード×のんびり×アスレチックで新緑の春山を満喫
- GPS
- 05:25
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 835m
- 下り
- 835m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
後半岩場が続くので転倒注意です。雪はもう解けてありませんでしたが、跡が多少濡れています。 ロープ付きの濡れた岩場等、見た目以上に十分グリップは効きますが、岩慣れしていない初心者の方等は一応スリップに気をつけた方がいいかもしれません。 また頂上向こう側は絶壁なので滑落注意です。 登山者名簿ポストは駐車場入口付近2箇所で見ました。 富士見平小屋でご主人から「増富の湯」の50円割引券を頂きました。駐車場から車で10分程度です。 登山口へのアプローチとして付近の車道で、みずがき湖畔、塩川トンネルを抜けた所で曲がるのが正解ですが、直進方向の通仙峡方面は通行止めです。勢い良すぎて真っ直ぐ突っ込まない様ご注意を。(事故を見ましたので) |
写真
感想
土曜日はイベントで出社。午前中に終わったので、そのまま山に行こうとしたけど時間が足りない事に気付き、買い物に変更しました。
どうせ行くとこ山ばかり、他に贅沢さえしなければ…
東京まで出て、山道具の新作を見てまわってると、以前から欲しかったパーゴワークスのチェストバッグを発見。インパルス買いの方向で。
また最近アスレチック山が多かったので思い立ち、ハードな岩主体の山での保険的なアイテムの1つとして、5.10のアプローチシューズも見て回りました。ステルスC4/S1のハイブリッドなソールを持つイグザムガイドをこれまた購入。
で、一度帰宅後は山付近まで移動して道の駅で車中泊。
土曜のリベンジで、日曜午前山行に備えました。
朝4時半に目を覚ますと外は結構明るくなっています。
朝飯をかきこんで、瑞牆山へ向けて出発しました。
ここも憧れの山の一つでしたが、割と近場な事もあり、今まで登らずにお楽しみに取っておいた山です。岩も多くコースの長さもそこそこ程度なので、自分にとっては、このぐらいの柔らかめのシューズのお試しにも丁度いいぐらいの感じかと。
最近ペースが落ちていたので、今日はスピード山行のつもりで、必要なものと安全装備以外を極力削り、ウルトラライト(自重以外)な装備にしました。
駐車場を出て出発後、新緑の林の中は時々トウゴクミツバツツジの花が咲き、爽やかな雰囲気でした。人が多い為か、足元の土も磨かれて砂も乗っておらず、急斜面も時々出ましたが滑らず登れる感じでした。
暫く登り続きで20分もすると、水場の上に、富士見平小屋が見えて来ました。
色とりどりのテントが多数見えます。
小屋を横目に行くと、瑞牆山との間の谷間へと道は緩やかに続いていました。
緩やかな道の最後に天烏川まで急な下りを降りて、川原を横切ると、その先は広場になっていました。ベンチもあり、巨大な岩が真っ二つに割れているのが見えます。ここでしばし、最初の休憩を取りました。先の岩の横には階段が見え、山の傾斜からも、ここからは急な登り一辺倒になりそうです。
休憩を終え岩の多くなってきた道を徐々に登っていると、前後に団体さんが多く見えて来ました。1,2,3…10人を越える大所帯のグループが少なくとも2つ。
1つはちょっとご年配の関西弁の方々のグループ、もう1つは比較的装備も新しいグループでした。前者はリーダーと思しき方がペースを作りつつ、淡々と着実に登っておられます。後者は、途中の岩場登りで、インストラクターと思しき方が岩への足置き方を見せて、後続の方々がそれに併せて一生懸命登っている感じでした。聞くと、やはり山登り講習で来られていて、前回まではロング、岩場は今回初との事でした。途中広い所で先に行かせて下さったので、お礼を言いつつ先を急いでいると、猛烈にお腹が減ってきたので、チェストバッグからドライフルーツを出しちょっとずつ食べながら行きました。
後半はステップの大きな結構な急な岩場が続いていて、なかなかアスレチック要素満載でした。新潟から来られているという10数人のグループの方々、先ほどの関西のグループの方々と、抜きつ抜かれつになりました。
岩でも、時々ロープの付いた割と緩めのスラブの上の通過等があったので、思う存分新靴の性能を試せました。
小川山のがまスラブ等で使ったクライミングシューズもソールはステルスC4で非常にハイグリップでしたが、いかんせん登りに特化してサイズがキツキツなので長時間履くにはしんどく、今回のシューズを選んでみました。
新品という事もあり、立ちこみながらスラブの上を歩くと、つま先部分のC4ソールは食いつきガッツリで、無理にロープ使わずとも、大変楽でした。
余談ですがまだまだ初心者な自分にとっては昨年急斜面のスラブでそれでも滑ったりしてましたが、熟練のクライマーさん達に言わせると、あれでも物凄く食いつきの良い岩と、とてつもなくグリップするソール、との事だったので、道具の性能もありますが、やはりそれを活かせる前提としての、道具の特性の理解や、歩行技術はもっと大事の様です。
そうこうする内に、大やすり岩が見え、そこからひと登りしていくと頂上は割とすぐでした。頂上直下には何度かロープ、梯子などが出てきて、割と低難度にアスレチック要素が楽しめました。
頂上は急に開けて良い天気で、風も強くなくそよぐ程度で、遠くにはガスがかかるものの景色もまあまあと言った所でした。早速おにぎりに食いついてノンビリ景色を楽しんでいると、先程抜いてきた団体さんもしばらくしてゾロゾロと到着、山頂はかなり人が多くなってきました。計1時間近い滞在後、下りも時々渋滞をパスしながらサクサクと急いで下りました。
頂上でお昼を食べている時隣にいらっしゃったのでちょっとお話をしていましたが、新潟から来られているグループの中でも先頭集団の方は安定していてそう急いでいる風にも見えないのに早く、こういう方は見ているとやはり上半身が安定している事、段差を降りていく中でも足が止まる時間が少なく淀みなく歩いて行かれてる事が共通している様です。登って来られる方を励まし(いじり?)ながら、リラックスした感じで行程を楽しまれている感じがステキでした。
でも、いろんな方が登って来られててすれ違います。ヘルメットに登攀具まで持たれている青年が居たので「お、今日は岩ですか?」と声をかけると、どうも初心者で、この山に行くなら、と人に言われて持って来たとの事です。うーん、登るは登るでもジャンルを間違えてアドバイスされたのでは???
ピッチを上げて天烏川の近くまで降りて、ベンチに腰掛け暫くその方と会話を楽しみました。途中の行程はスピードを上げ気味に行きましたが、気持ちのいい気候なので休んでいる時にはのんびり行ってます。ワンちゃん連れの方なども居て、登り〜頂上〜下りまで結果として同じペースになる事も多く、ちょっとした旅の道連れと言った感じでした。ワンちゃんが一番元気で早いみたいだったので、主さんも大変そうでした。写真なども撮らせてもらいました。
先に出発、富士見平小屋まで行きバッヂを購入しました。この時オーナーさんから増富の湯の割引券を頂きました。
小屋の外で午後のお茶タイムを楽しんでらっしゃった女性の方に聞くと、富士山が見えてますよ、との事だったので、見ると確かにうっすら見えていました。天気良く、小屋の周りも爽やかな雰囲気でした。しばし丹沢でのヤマビルの話等をしていて、その後周辺の見所情報を教えてもらいました。聞くと、実は駐車場からここまで真っ直ぐじゃなくて、林道を巻き登ってきた方が、静かで途中でビューポイントもありシャクナゲの花もあったとの事でした。
お礼をいい別れ、途中から林道の方に入っていくと、確かに自分以外誰も居ませんでした。静かなだけに鳥の鳴き声が色々聞こえ、直ぐ傍で囀っている鳥も居て、自分も違いが分かればより楽しめていいのになあとは思いつつ、まずは何の鳥か分からずともありのままの声を楽しみました。
やがて道の脇の斜面上に崩壊地が見え、それだけに樹木がそこで切れてて眺めが非常に良い場所がありました。小屋の前に居た若い方の女性が言われてた場所はきっとここかと思います。確かにみずがき山のビューポイントとしては本日一番の場所でした。遠くに雪を被った高山も見え、一瞬八ヶ岳かと思いましたが、場所から言って南アルプス北部かな?と思い直しました。
林道を楽しんだ後、登山道と合流する所で、新潟のおじさん達とまた会いました。「あれ?だいぶ先に行ったと思ったのに、どこでどうしてたの?」と聞かれ、道草を食って景色を楽しんで来た話をすると、「えー、そんないい所があったんだ、それはいいなあ。たまには浮気もしてみるもんだ」と冗談っぽく仰り、皆で笑いました。全部で14人で来られたとの事です。
何で1人で登ってるの?とか色々聞かれました。やっぱりカップルで登ってたり、手を繋いで登ってたりとかそういう方も多数見た様で、まーそれでってのもある様でしたが…
単独は人口分布的に言えばおじさんに多い様な気もしますが、山ガールでもソロで登られてる方等もたまに見ますし、単独は単独なりのマイペースでの山の雰囲気や見知らぬ人との会話等、それはそれでの楽しみもあるかとは思います。
最後はまた新緑の樹林を、ゆっくり眺めながら降りていって、じっくりと春の山を満喫出来ました。
車に乗り込んで増富の湯へいきました。源泉が25℃〜30℃台までそれぞれあって、ちょっと鉄の匂いのする茶褐色のぬる湯でのんびりゆっくり浸かるのも、大変気持ちよかったです。この色は、汲み上げの際一緒に花崗岩の粉末が入ってくるからとの事でした。周囲はラジウム温泉が多い様でしたが、ここは表示を見ると、ラドンとか炭酸水素とかいろいろ書いてました。(詳しくは失念)
温泉でほっこりした後は、風呂上りに腰に手を当てて塩サイダー飲みました。
牛乳もある様でしたがこっちが気になったもので。
新緑の中を車で走ってるだけでも気持ちの良い気候だったので、あまり急がずに朝霧高原の方をまわりました(距離的にもそっちの方が多少近いし)。
高原から見る富士山や竜ヶ岳、毛無山などもスケール感があって、今日は一日中自然を満喫出来ました。
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