(過去レコ)栂海新道【北又小屋〜朝日小屋〜親不知海岸】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 4,198m
- 下り
- 4,820m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:30
- 山行
- 11:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 12:00
天候 | 曇り&ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
写真
感想
北アルプスの北端は通常、後立山連峰の北部に位置する朝日岳、南端は乗鞍岳とされている。
乗鞍岳は、その北にある焼岳との鞍部を安房峠道路(旧道)が横断し、尾根は火山性の崩れやすい地質の為、一般登山道は開かれていない。
焼岳の南側の登山口・中の湯温泉から、朝日岳に至る栂海新道の登山口・親不知まで、延々と切れ目なく続く登山道がある。
南から主要な山岳を挙げると、中の湯・・・・・焼岳〜奥穂高岳〜槍ヶ岳〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜野口五郎岳〜烏帽子岳〜針ノ木岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳〜朝日岳・・・・・親不知となり、総延長は130kmに及ぶ。
9月19日(土)、朝日岳から親不知までの栂海新道を歩き、130kmの全区間を踏破した。
前日の18日、タクシー会社の敷地内に自分の車を置き、他の登山者二人とタクシーの乗り合わせで北又小屋へ入る。
北又小屋からイブリ尾根を上がり、朝日小屋で宿泊手続き後、雪倉岳と朝日岳へ登る。
7年前にも、蓮華温泉を基点にして、この二峰を南から周回していたが、ガスで展望がなかった。
今回も、前回ほどではなかったが、ガスの為、広大な山岳展望は楽しめなかった。
翌19日の栂海新道の下りでは、前日以上に濃いガスの中で、周辺の山々は全く見えず、梢からは雫が絶え間なく落ちている。
しかし、黄金色に輝く草黄葉、色づき始めたナナカマドやダケカンバに混じって、ミヤマトリカブト、ミヤマシシウド、カライトソウなどの花々がまだまだ咲き誇っていた。
栂海新道の登山口(親不知観光ホテル前・標高100m)から朝日岳への標高差は2320mほどだが、このルートには数十mから200m近いアップダウンが大変多く、累積標高差は3000m近くなるだろう。
更に、ぬかるみが多く、特に白鳥山の下方は、平坦な所はどこも田んぼの中を歩くようであった。
5連休の初日であるが、この尾根を登る登山者は多くはなかった。
栂海新道のもう一つの魅力は、登山口or下山口が海抜0mということであろう。
親不知観光ホテルから、コンクリの階段が海岸まで下っている。
下山後、登山靴とブラシ持参で、サンダルに履き替えて海岸まで降りる。
波が高く、水際には近寄れなかったので、海に流れ込む小さな沢で泥だらけの靴を洗う。
日本百名山完登を目指していた頃は、頂上への最短ルートでのピークハントであった。
百名山を終え、周辺の山々へも足を伸ばしていると、未踏の区間が気になり始めた。
一昨年の夏、白馬〜針ノ木〜烏帽子を縦走した頃から、中の湯〜親不知の全線踏破を漠然と目指すようになる。
未踏の区間はそう多くは残っていなかった。
焼岳〜西穂高間、槍〜三俣蓮華間、朝日岳〜親不知間くらいであった。
ほぼ10回の山行をつなぎ合わせて、完結に至る。
強く印象に残っているのは、矢張り、槍〜奥穂〜西穂である。
中でも、奥穂〜西穂は、130km区間で、最も早く縦走していた。
針ノ木〜烏帽子もアップダウンがきつく、直線距離では遠くはないが、大きく湾曲しているので、時間がかかった。
しかし、船窪小屋の素晴らしさ、烏帽子まで縦走のフィナーレを飾る四十八池の美しさなど、辛苦を補って余りある思い出がある。
後立山の不帰嶮は、キレットの底から見上げると峻険極まるが、実際に歩いてみるとそれほど危険でもなかった。
八峰キレっトも、区間が短く、多少でも山慣れている者であれば、恐怖感はないであろう。
烏帽子〜三俣蓮華は、2001年8月、水晶小屋の混雑を懸念して台風通過直後に、高瀬ダムから上がったが、新穂高から台風のさなかに入山したパーティーが来て泊まり、大変混んでいた。
小屋泊まりを含んでの山行区間と縦走年月は下記の通り。
中の湯〜焼岳・・・・・・・・・・・・・・’99年10月
焼岳〜西穂山荘・・・・・・・・・・・・’08年6月
西穂山荘〜槍ヶ岳・・・・・・・・・・・’07年8月
槍ヶ岳〜三俣蓮華岳・・・・・・・・・’09年8月
三俣蓮華岳〜烏帽子岳・・・・・・・’01年8月
烏帽子岳〜針ノ木岳・・・・・・・・・’07年8月
針ノ木岳〜白馬岳・・・・・・・・・・・’07年8月
白馬岳〜三国境・・・・・・・・・・・・’06年9月
三国境〜朝日岳・・・・・・・・・・・・’02年8月
朝日岳〜親不知・・・・・・・・・・・・’09年9月
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