【大籠岳】大籠岳東尾根〜笹山尾根
- GPS
- 12:28
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,248m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 12:27
04:42 奈良田第一発電所手前−- [ 1:25 〈3:08〉 45%]-
06:07 森山 12分休憩−−−−− [ 0:53 〈1:18〉 68%]-
07:12 1700mキレット−−−−− [ 0:23 〈0:30〉 77%]-
07:35 キレット越え 7分休憩−- [ 0:31 〈0:42〉 74%]-
08:13 森山尾根のコル 9分休憩- [ 1:17 〈2:26〉 53%]-
09:39 P2296m 22分休憩−−−− [ 1:03 〈1:36〉 66%]-
11:04 P2542m−−−−−−−−- [ 1:42 〈2:24〉 71%]-
12:46 大籠岳 15分休憩−−−− [ 0:32 (1:00) 53%]- 主稜線合流手前の露岩で休憩
13:33 白河内岳 11分休憩−−− [ 0:50 (1:40) 50%]- 240m進んだところで休憩
14:34 笹山南峰 12分休憩−−− [ 0:28 (1:10) 40%]- 北峰で休憩
15:14 窪地−−−−−−−−−- [ 0:36 (1:35) 38%]-
15:50 水場入口 10分休憩−−− [ 0:29 (1:15) 39%]-
16:29 送水管上 9分休憩−−−- [ 0:20 (0:30) 67%]- 沢でアイシング
16:58 奈良田駐車場
※ ( )はヤマプラのコースタイム。【 】はGoogleマップのタイム。〔 〕はガイドブック等のコースタイム。〈 〉はCTMakeで計算。
歩行時間 10:41 +休憩時間 1:47 =全行程 12:28
標準コースタイム 19:31 、短縮率 63.9% (休憩込み)、 54.7% (休憩のぞく)
沿面距離(GPS): 19.1 km
累積標高差(高度計):+ 2,360 m、- 2,380 m
ルート定数: 66 、体力度: 7 、難易度: D
天候 | ・早朝は晴れ。 10時過ぎから曇り 15時位から小雨(稜線方向から雷鳴) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バリエーション部分のみ記載 ●奈良田第一発電所〜森山 当初奈良田第一発電所にある橋のあたりから取り付く予定だったが、送電鉄塔の工事に使用してたと思われる廃林道があったので、そこから尾根に取り付く。 廃林道から、適当に傾斜地を登ると、やがて送電線の伐採地へ出たので、シダ畑を進み、森山の北東に延びる尾根まで急登をこなす。 森山の北東尾根は、歩きやすい。 ●森山〜P1790m先鞍部 森山で方角を90度変え、西に進む。やがて尾根は細くなり、岩が現れ始める。 小ピークを数個こなし、標高1700mまで登ると、高差10m程のギャップが現れる。ギャップの鞍部までは、20mロープでギリギリ下降可能。ギャップから先は、脆い80度くらいの傾斜の壁を登るか、右手(北方面)に下って適当なところをトラバースすることになる。 我々は、草付きのザレ場を5mほど下って、脆い側壁をトラバースし、尾根に登りなおした。 その後、P1790mまでは平凡な尾根。1790mから、鞍部までは数カ所岩場の下りはあるが、どれも難度は低く、木も生えているのでロープは不要だった。 ●P1790m先鞍部〜主稜線 所々、稜線上にシャクナゲやシラビソの藪があるが、南斜面を巻くことで回避できることが多い。 2,480mくらいから回避できないハイマツ帯が現れ始める。 2,700mから主稜線までは、ハイマツ帯に覆われている。要所要所に露岩帯がある。 ※evergreenさんの記録を参考にさせてもらいました。ありがとうございます! https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1633476.html |
写真
感想
夏になるとkaikaireiさんからお誘いがくる。大籠岳東尾根?
大籠岳自体知らない。地図を見ると、2014年8月に歩いた事のある山だった。
東尾根を調べてみると、森山から先のP1790m前後でみんなの足跡(赤線)が切れてる。
どうも厄介なザレ場・キレットがあるらしい。P1790mから下ったところには15m越の岩壁もあるとのブログもあった。(実際はそんな岩壁はなかった)。
15m越えの懸垂はけっこう厄介なので、20mロープ2本で挑んだが、結局20mロープ1本で済んでしまった。20mロープだと、ギャップの鞍部にギリ着地できる長さなので、20m2本あれば、更にしたまで下れるので、なお安全。
2ヶ月近くまともに山へ行っていなかったので、体力不足が非常に心配だった。
藪こぎは、それほどキツくなさそうな感じだったし、距離も20km程だったので、ペースさえ抑えればなんとかなるかなと思ってたら、思った以上の藪こぎでかなりバテた。途中水場も無いので、3リットル担いで、ロープやら下降器など全装備7kgオーバー。
kaikaireiさんは、ハイキングのような山行だったが、私にはかなりハードな山行だった。2日後の(月)まだ、筋肉痛が絶好調だ。ハイマツとの格闘でなまった上半身もやや痛い。
笹山からの下りは、標高2,000mくらいまでは良かったが、標高が下がるにつれてサウナ状態となり、汗が噴き出してオーバーヒート気味。普段じゃ冷たいので沢でアイシングなどしないが、この日は沢の冷たい水がとても気持ちよかった。
白根南嶺の稜線にポツリと地味な存在の大籠岳を東尾根から登ってきました⛰
白根南嶺とは農鳥岳以南〜山伏の区間を指しますが、メジャーな山は笊ヶ岳と山伏…他はせいぜい広河内岳・青薙山くらいで北岳〜農鳥岳に比べて登山者がとても少なく静かな山域です。
今回登った大籠岳東尾根は奈良田から伸びる大きな尾根ですが、尾根の末端から大籠岳まで登った記録は存在しない尾根で南嶺の尾根を全て登る事を目標にしている僕にとってはとても大きな課題でした。
記録が無い理由は2つ。
,修發修盡向きもされない。←これが99%
1790m付近のキレットと崖。
今回はとても一人では手に負えないし、単独行は危険過ぎると思い、困った時の頼れる兄のようなクライマーqwgさんに同行をお願いしました!
問題のキレットはロープを使い下降し、キレットの底から岩が脆く、濡れたコケが張り付き直接登る事は困難と判断し北側をトラバース。
このトラバースも岩が脆い&絶妙に悪く、生きた心地がせず寿命が縮まりました。
その後はそこまで深い薮だとは想定していなかったので、比較的すんなり山頂まで届くと思いきや、お約束のシャクナゲ&ハイマツ漕ぎで悶絶!
山頂に着いた時にはガスに包まれ展望はイマイチでしたが、登頂の喜びはひとしおでした。
過去に大籠岳に登頂して、これ程喜んだのは僕が初めてでしょう(笑)
大籠岳から白河内岳の稜線は初めて歩きましたが、広々とした稜線でとても気持ち良くもっと多くの登山者さんに魅力を知ってもらいたいと思います。
その稜線もやがて森林限界上から樹林帯になり笹山へと高度を下げていきます。
今回の山行では笹山北峰が最後の展望地となり、ガスに包まれながらも微かに見える蝙蝠岳や白河内岳が名残惜しくしばらく休憩しましたが、雷鳴が北岳方向から聞こえてきたので笹山尾根(以前、農鳥親父にダイレクト尾根と言ったらめちゃんこ怒られた!)で下山。
笹山は山梨百名山の一座という事もあり、とても良く整備され歩き易かったですが、高度が下がるにつれてクソ暑く再び滝汗で下山となりました(汗)
夏山大満喫の山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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別の場所で、ハイマツ漕ぎしていたのですね 。お疲れ様でした。
北アより南アの方がハイマツがしぶといように感じますが、踏み跡のないハイマツは辛いです。北アでも湿っぽくて猛暑だったので、南ともなれば、あれの倍ぐらい暑く感じそうです。まるでスチームサウナに入っているような状態で全身びっしょりでした。
7Kg Over の荷物背負ってこの時間でいけるとは、流石です 。
山行日の登録が間違ってたようでして・・・。
3日(土)でした。
4日のほうが良い天気でしたね。
暑さは、尋常じゃありませんでした。標高2,000m以下は危険ですよ。
misuzuさんの剱尾根主稜1dayなかなかしびれました。後ほどコメントさせてもらいます。
misuzuさん、こんばんは! 剱岳に行かれていたんですね。
ルートの説明など本当に分かりやすく、馬鹿な僕でも何となく理解できましたが自分には少し難易度高そうな感じです
qwgさん、「まともな山行は久しぶり。」と言ってご自身の体力を心配していましたが、やはり歴戦の猛者!きっと高所での呼吸が苦しい場面もあったと思いますが、特にバテる事無くこのハードな山行を適度なスピードで歩いていました。 難所の見極めから技術まで常に冷静で本当に凄い方です。
qwgさんが仰るとおり2000m以下はヤバかったです
待ってました!!
いやー、やはりあのギャップのところが核心だったのですね・・・
行かなくてよかったです笑
それにしてもただでさえ強いお二方、揃ったら無敵ですね!!
kaikaireiさんが、直前にメッセージもらったと話してました。
ギャップはそこそこ手強かったです。離山のぽっかり穴の開いたとこ(その表現で分かると思う)より悪かったです。
kaikaireiさんは、状態の悪いところほど強いというか楽しむというか・・・。
私はビビリで慎重にいきますが、彼は大胆ですよ〜。
sunatomoさん、こんばんは! ギャップの事はご存じだったんですね。
自分はギャップよりも「15mの壁」が一番の難所だと思っていました。
ギャップを超ビビりながら通過して、「これ以上怖いのがあるの?」と怖気づきながら歩いていたら難なくコルに到着してしまい肩すかしを喰らいました。
qwgさんの説明が分かりやすいのですが、離山の穴の場所に似た感じですが、自分はそれよりも怖かったです。
今まで離山や嫦娥岳はロープ持参で使いませんでしたが、今回に限ってはロープがあった方が安心だと思いました。
僕の記録のせいで頂上付近の藪も楽だと思い込みすぎてしまいましたかね?
何はともあれ、下からの完全踏破お疲れさまでした!!!
Evergreenさん、貴重な記録ありがとうございました!
藪についてはランカン尾根程度だと思い少し甘く解釈していたようです。
交互に濃い藪が出てきて「なるほど...そういう意味ね。」と納得しました
これは奥茶臼岳〜大沢岳も甘く見ない方が良さそうですね
そう思っているように感じたので返信でそんな薄くないですよ、と言ったつもりでしたが笑
奥茶臼〜大沢岳はマジで地獄なので用心です。恐らくここはテント泊装備になるでしょうから、、イメージとしては這松尾の尾根レベルの幼木密集ズタボロゾーンがハイマツ帯まで延々続く感じです。
Evergreenさんのレコが詳しく説明されていたので助かりました。
易しいととるか、厳しいととるかは読み手の問題なので気にしないでください。
いつも参考にさせて頂いてるのでありがたいです。
qwgさん、kaikaireiさん、こんにちはっ(^O^)
遅コメ失礼します💦
最近、広河内〜笹山を周回したばかりだったので、大籠岳にダイレクトに登り上げるとはどんななんだろ〜とレコをワクワク拝見させていただきました✨あはは!あの発電所の施設??の向かいのあたりから取り付くのですか(笑)いつも大門沢に行くときにさっさとスルーするところからだったので思わず笑ってしまいました(笑)
いや〜!すごいところだらけですね!!(笑)素人には地図で見ると笹山の尾根と似たような感じで並んでて同じ感じで登れそうに見えちゃうのに、こうも違うんですね!!Σ(゚Д゚)ツルツルキレットの登り返しは写真で見ただけでもヤバさがとても伝わってきます(笑)「木が豊富なので問題なし」の写真にああ、これは登るところなのか(笑)そして問題なしなのか(笑)と素人にはすごすぎて笑ってしまいました✨
qwgさんがすっぽり隠れてしまうほどの劇藪〜〜!!(笑)私も昨日、北岳の嶺朋ルートでちょっとだけ藪漕ぎしてきましたが、花粉が舞うのでまるで水の中に潜るみたいに口を膨らませて息を止めてなんとか進みました(笑)嶺朋は道はできているので足元は空いているのでいいですが、まったく道のない藪は相当きっついんでしょうね〜(笑)ハイマツ帯を振り返った写真、尾根中ハイマツですね(笑)えらいこっちゃ。
超人的なお二人だからこそなしえたヤマレコ未開拓ルート達成!!スバラシイです✨レベルの違いすぎるコメントに返しづらいかなと恐縮です💦お二人の活躍今後も楽しみにしています〜〜〜!!(≧▽≦)
沢や雪山もやるchi-sukeさんなら、藪山も楽しめると思いますよ。
藪こぎは、上半身の力も要るので、か弱き乙女のchi-sukeさんには、ちょっとキツいかもしれませんが・・・。
ハイマツの花粉、こちらも舞い上がってました。だいぶ吸い込んだ影響か、ここ数日くしゃみが止まりません。
chi-sukeさんのレコ見返しましたが、笹山尾根の下り2時間
結構なスピードで下りてますなぁ。トレイルランナーでもあの長い距離の尾根をノンストップで下れる人はそうそういませんよ!
chi-sukeさん、こんばんは!
基本的に南嶺の東尾根は記録が少ないので登山者が少ないですが、その山域に喰いつくchi-sukeさんは相当好き者ですね
確かに沢を挟んで尾根が一つ違うと全く雰囲気や尾根の構造が違っている事が多々ありますよね。
藪漕ぎだけ頑張れば辿り着く尾根も楽しいですが、こうしたピリッと辛い尾根も登った時の充実感はハンパないです。
qwgさんは技術の高さは標準装備ですが、それ以上に凄いのは難所でも常に冷静なのでこちらも安心できます。
今週は未踏ルートではありませんがチャレンジ!してくるのでまた記録をみてくださいね。
qwgさん、kaiさん、こんばんは。
まず歩くペースが0.4~0.5とあったので、流石お二人は速いな〜と思ったのですが、ルートが岩と激藪の難コースではないですか いつもながら、スピードと技術、体力が要求される難コースをグングン歩いてますね
こんなルートは全く知りませんでした。いろいろな山があるものだと感心しました。
次回も驚かして下さい
Futaroさん、おひしぶりです もう無茶してないでしょうね?
いやいや、0.4〜0.5は歩きやすい標準コース部分だけですので大した事はありませんが難所や藪でqwgさんと一緒だとお互いの事を何も気にせずスイスイ歩けるので結果的に早いスピードで歩けているのかもしれませんね。
南アルプスは広いです!
まだまだ未知のルートが多くありますので出来る限り自分の目でその景色を焼き付けたいと思います。
kaikaireiさんも書いてある通り、スピードは、下り部分が中心なので50%を切ってるだけでして、バリ区間の部分はもうちょっと遅いと思います。
今回岩の要素は少なかったですので、藪こぎ中心でした。
ロープもゴボウでしたし、ヘルメットも結局使わなかったので、使わなかった道具が結構ありました。
藪山は暑いので次回は沢です。
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