針ノ木峠・蓮華岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,415m
- 下り
- 1,399m
コースタイム
天候 | 曇り,ガスと霹靂,後雨 昼頃わずかに陽射しあり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
6月3日(日),恒例の針ノ木岳クリーンハイク。参加者9名は6:00の駒さん宅に集合し、3台の車に分乗して扇沢に向かう。扇沢の駐車場は今年から有料(何と1000円!)となるため、一段下の無料駐車場に車を停める。6:40現在の駐車率はほぼ6割程度。決して広くない駐車場はシーズンともなればアッと言う間にに満杯となるのは必定で今後が思いやられる。
7:00出発。林間の道から何度か車道を横切って7:12,慎太郎祭の集合点着。祭典の参加者はまだ疎らで、30分くらい先に何人かの人影があるものの、雪渓に取りかかっているパーティーはまだ少なく、労山パーティーは早い方らしい。
7:39堰堤を通過。そのまま沢筋を登る予定になっていたようだが、nobouがミスリードして大沢小屋に出てしまい、ここで一服(7:55〜8:05)の後に針ノ木雪渓に向かう。8:15から雪渓に乗る。すぐ前方に小さな集団がある他は遥か前方に豆粒のような人影が2つ,3つ見えるだけ。8:18〜21休憩。8:27祭典の祭壇を通過。男の子と女の子を連れた夫婦はここまでか・・。
8:45〜55休憩。長老の鍬さんは相応のペースでゆっくり登り、自分は先頭集団との中間辺りをマイペースで行く。2ヶ月あまりにおブランクで足が重くペースが上がらない。9:06〜 小休止。ふり返ると祭壇周辺の人数が増えている。長老は大沢小屋へ引き返すことになり、ここからは自分が最後尾を行く。なかなか追いつけない。9:54アイゼン装着のための休憩。面倒なのでそのままツボ足で登る。10:06発。早くも降りてくるパーティーあり。
先ほどまで見えていた稜線付近からガスが降りてきて急に寒くなり、前方が見えなくなる。一段と急登となり、必死で追いかけるも一向に離が縮まらないまま奮闘すること40分あまり,前を行く集団がかすかに見えていた稜線に到達して視界から消えたのをさらに追いかける。
11:02,突然『あと10m』と言う声がして振り仰ぐと、下の方で追い越したはずの知人の九里さんが立っているのにびっくり。『えっ,どこで追い越したんですか』『さぁ・・』と九里さん。大沢小屋で休んでいる間に先行されたことが分かったが、慎太郎祭の要員である彼は、『咽喉』と呼ばれる中間地点に簡易トイレを設置し、これから小屋の奥にもトイレをつくるのだと言う。
針ノ木の小屋に到達した仲間達は早くも昼食中で、自分も一画に坐して弁当を食べ、持ち上がった野菜サラダを賞味してもらうべく廻す。
40分の昼食休憩の後,蓮華岳を目指して出発(11:45)。 雨がバラつき始め、ジンクスに則って雨を上がらせるために自分も雨具をつける。峠から崖のような斜面を一気に50mほど登るとジンクス通り雨が止み、暑くとて堪らずカッパを脱ぐ。
雪のない稜線に出るとそこは夏山だった。その先は尾根の東側にズリ下がった雪の上と夏道を交互に進み、邪魔なピッケルは置いて行く。
ふいに「クィー」と聞き覚えのある鳴き声がして顔を上げると雷鳥♂が左手から飛んできて目の前で旋回して右手の雪面に降りた。頭部と背面が黒く、腹部がと白い斑模様で頭には赤い鶏冠と言うこの時期の周囲の景観にあった羽色。登山道ではさらに2羽の雷鳥を見る。いずれも見張り中の♂で、縄張りの中に抱卵中の♀がいるものと思われた。♂の糞は小腸糞と言い、ハンノキの枯れ花にそっくりの形をしている。抱卵中の♀は採餌も排泄も最小限に留めるので小腸糞とは全く異なるバカでかい糞を1つか2つ放る。これらのことは7〜8年前に山岳博物館が行った雷鳥調査に参加して教わった。
13:05登頂。視界はあまりない。そこは大町市内の若一王子神社の奥宮に当たり、三角点と山頂標識はさらに50mほど進んだ所にある。その三角点を確かめてから13:18下山開始。再び雨が降り始めた雨はに降りるまで止むことはなかった。
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