室堂から奥大日・大日岳
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- GPS
- 07:45
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 803m
- 下り
- 2,256m
コースタイム
天候 | 曇り時々霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂-大日岳間95%雪上、奥大日-七福園間の鎖場が雪の急斜面になっている。大日岳-大日平山荘100%雪上、大日平一部木道露出、牛首からの下り始めやや急な雪斜面あり |
写真
感想
今年になって人津谷から、コット谷から、先日は称名登山口から大日岳を目指したが、雪の状態、体調不良、道迷いで時間切れといった理由でいずれも大日岳には達しなかった。今回と同じ室堂からのルートは去年までに2回踏破したが、やはり時間不足などで大日小屋から下りて大日岳には行かなかった。6度目の正直で行ってしまいたいと思って今回の山行になった。
室堂から雷鳥平方面に行くのに、みくりが池、雷鳥荘を通る夏道に進まずに、ミドリが池側から称名川の谷に下りる。斜面を下りるときに、新たに仕入れたスカイボートを試す。要するに、シリセードの尻当て橇だ。腰かけて、ピッケルで制動の体制を取り、足を上げてスタート、快調に滑れた。大体15度以上の斜面ならこれで滑っていけそうだ。課題は両手がピッケルに行ってスカイボートを持てない時の支え方で、だんだんずれて行って尻から後ろになってしまう。ピッケル肩紐と取っ手をつなげて、飛んで行かないようにはしているのだが、ずれないように然るべき位置に引っ張らないといけない。
雷鳥平のキャンプ場の手前から雷鳥沢側に登り始め、新室堂乗越を目指す。急斜面にかかる前にアイゼン装着。途中でツボ足トレースに出会ってそれに乗って歩く。前方に単独の登山者が見えて、自分に先行して奥大日岳方面に行くのかと思ったが、その人は乗越から向きを変えて御前小屋方面に登って行った。
新室堂乗越から先の尾根道でもツボ足トレースが続いたが、2511mピークの先の鞍部でスキーを履いて、カガミ谷に滑り降りていた。ここから大日小屋までは新規トレースはなかった。
奥大日岳への登りでは、雪の割れ目の壁の登攀、ハイマツ露出箇所の突破があった。奥大日最高点は完全に雪の下で、雪庇に気を付けた方がいいかな、の雰囲気。三角点の奥大日岳山頂はそこだけが露出していた。これまで薄曇りながら視界は効いていたが、奥大日を出てから霧がかかり出し、濃霧で方向定めに苦労した昨年の記憶が蘇る。しかしこの日は、濃い霧は長くは続かず、概ねルート定めには苦労しない程度で済んで助かった。下りの一番の急斜面、夏道に鎖やはしごがかかっている場所と思うが、一昨年には崩れやすい雪面で滑落停止を繰り返して下りたが、今回は足元は不安なく、ピッケルをしっかり突き刺しながら無事下りた。
七福園への登り、鎖場の通過がこのルート最大の難所で、雪の残り具合で登り方が変わる。一昨年は鎖場を埋めた雪の壁を、ピッケルのピックとアイゼンのつま先での登攀となりかなり緊張した。昨年は鎖場の左手に、尾根上の雪の地形が伸びており、そこから難なく登れた。今回は登り出しの鎖場がもう露出していて、これで楽勝かと思ったが、上半分は雪に隠れてやはり雪壁登攀になったが、一昨年ほど長くなく、一頑張りで乗り切れた。後は淡々と、七福園を越えて大日小屋に到達。称名登山口からの単独登山者と会った。
大日小屋に13時前に着けたので、大日岳に上がっても十分16:40の、称名滝初最終バスに間に合うだろう。休まず一気に大日山頂を目指す。15分ほどでそこだけ雪が消えて三角点が現れた山頂に着いた。霧で周りは見えないが、念願の地点到達に先ずはご満悦。
下りは少し歩いて、斜度が強くなるところからいよいよ本日のハイライト、大日平へのロングシリセードだ。上部急斜面はピッケルと足で制動かけながら、岩などに注意して滑る。基本は真下に真っ直ぐ滑るだけで左右にずれることは僅かずつしか出来ないので、大きな障害は立って歩いて避ける。そんな感じで標高1900m位まで、標高差600mを15分ほどで快走(怪走?)した。後は歩いて大日平山荘を横目に、牛首を目指す。牛首までの大日平も90%は雪上だが、所々木道が出始めている。
牛首の近くは2週間前と随分様子が変わり、灌木が持ち上がったジャングルで歩きにくい。平の末端から牛首への下り口が分かりにくく、北側の谷よりから入ることに注意して見つける必要がある。
牛首を通過して登山口までは2週間前にも通った道で様子は分かっている。もう80%は夏道上だが、上部では急な雪の斜面が残り、また雪が消えた後の道が荒れている。称名滝探勝道の登山口に15:40に到達。最終バスの一つ前は15:50で急げば間に合うかも知れないが、慌てることはない。称名滝を見に行って、最終バスで戻ることにした。
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