(過去レコ)丹沢主脈縦走、下山後東日本大震災


- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,332m
- 下り
- 2,338m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:45
天候 | 10日=快晴後曇りのち雪 11日=快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
写真
感想
【山行記録 公開日時:2019年08月23日 18時17分17秒】
3月10日(木)〜11日(金)、蛭ヶ岳山荘泊で丹沢主脈〜鍋割山稜を縦走する。
11日の午後、寄(やどろぎ)バス停へ下山直後、未曽有の東日本大震災に遭遇する。
---------------------------------------------------------------------------------------
JR橋本駅の有料駐車場(コインパーキング)に車を置き、神奈川中央交通の路線バスで焼山登山口へ。
登山口へ一番早く着くバスは橋本駅6:53分発で、三ヶ木(みかげ)で乗り換えとなる。
焼山登山口BSでは私の他に1人、地元の単独行の男性が下車。少しの間、話をしながら一緒に歩くが、その人は歩くのが遅いので私が先に行く。
標高570mくらいから地面に雪が現れ始め、640mからはずっと雪道となる。
姫次までは東海自然歩道(全長1343km)なので、石畳が敷き詰められた区間もあり歩き易い。
焼山に着き、49段の螺旋階段を上がり、展望台に立つ。宮ヶ瀬湖や丹沢三峰の展望が良い。
黍殻(きびがら)山は、山頂経由で行く。巻道には雪の中に最近歩いたと思われる2〜3人の靴跡があるが、尾根通しは股間まで埋まる新雪だ。
八丁坂ノ頭の先でその靴跡は消えていた。雪の深さに嫌気が差して引き返したのだろうか?
早朝は綺麗に晴れていたが、姫次へ着いた頃にはすっかり雲が広がる。天気が良ければ、展望のいい袖平山へ行くつもりだったが、富士山にもすっかり雲が掛かる。
雪が深くて地面のデコボコが分からないので、ここから軽アイゼンで歩く。トレースは全くないが、以前にも歩いたことがあり、道迷いの不安はない。
天気は悪化する一方で、雪がちらつき始めた。遠くの山も灰色で、明らかに雪が降っている。時間の経過とともに本降りの雪となった。天気予報は晴れのち曇りで、崩れる心配はないと予報されていたが・・・
雪が降り、展望がなくなったので、予約していた尊仏山荘をキャンセルして、蛭ヶ岳山荘に泊まる。今日、予約済みは一人だけとのこと。
宿泊台帳を見ると、6日(日)に一人、7〜9日は宿泊者ゼロ。
歩行中は汗をかいていたが、動きが止まると寒く、蛭ヶ岳山荘では防寒着を着てストーブに当たりながら泡の立つ水を飲む。
5時半頃、暗くなり掛けてから、西丹沢自然教室から単独行2名が相次いで小屋へ入る。
更に、夕食も終わった7時半頃になって、今朝しばらく一緒に歩いたおじさんがやって来た。
今日は単独行ばかり4人と、山荘の管理人さん1人の男ばかり5人。
夜中に寒くて何度も目を覚ます。敷布団2枚と掛布団3枚を使っていたが、それでも寒い。
夜が明けて外を見ると、昨日の雪が信じられない様な快晴。南アルプス全山、筑波山や伊豆半島の山々、都心のスカイツリーや房総半島まで見えている。北アルプスは、少し雲の掛かった八ヶ岳に隠され、全く見えず。
今日は泊まりの4人とも塔ノ岳方面へ行くとのことで、私が最初に山荘を出る。山荘の管理人さんは、丹沢山(本峰)までトレースはないだろうと言っていたが、1人か2人が歩いた靴跡が雪の中に残っている。
昨日の蛭ヶ岳山荘北側直下の登りに比べればずっと楽だ。
丹沢山本峰から塔ノ岳までは、夏道と同じ速さで歩けるほど、よく踏まれていた。しかし、塔ノ岳までで行き会ったのは二人連れの男1組と、単独行の男2人だけだった。
今日の天気も昨日と同じような感じ。8時半頃にはもう富士山の風下に雲が出始めていた。南アルプスにも雲が掛かり、霞んでいる。
丹沢で最も歩く人が多い大倉尾根はもう何度も歩いたし、展望の良い表尾根も、今日は雲が多くて展望は良くない。
当初予定していた鍋割山稜と檜岳(ひのきだっか)山稜を繋いで歩くには時間が遅過ぎる。
という訳で、今回が初めての鍋割山から南へ伸びる尾根を下る。
鍋割山から富士急湘南バスへTEL、寄BS発の時刻を聞く。1時間に1本で、14時35分に間に合いそう。ところが、寄方面と書かれた道標の通りに歩いたら、ちろりん村キャンプ場へ出てしまい、大きく遠回りする結果となり、予定していた便には間に会わず。この付近、上から下る時は要注意だ。
バス停に着きザックを降ろした時、大きな地震があった。即、山ラジオのスイッチを入れる。アナウンサーのパニック気味の声で、大惨事を知る。
次のバスまで50分も待てないので、タクシーを呼び、渋沢駅へ出る。
びっくりしたことに、電車(小田急)は運転見合わせ中。
それから延々、いつ動き出すとも分からない電車の運行再開を待つ。時折、現況のアナウンスあり、JRは本日の運転中止を決定したとのこと。
8時間半ほど待ち、日にちが土曜日となって動き出した電車は相模大野駅止まり。
JRが動いていないので、タクシー乗り場は超長蛇の列(>皿<)。
寒風吹きすさぶ路上に立つこと1時間、やっとタクシーに乗る。
相模大野駅から車を置いた橋本駅までのタクシー料金は5030円だった。
橋本駅近くのコインパーキングのロック板は全てが下がっていたので駐車料金は免れた。
途中も仮眠することなくあきる野ICから高速道を飛ばし、自宅に帰ったのは午前4時20分だった。
連れ合いは電話やメールを何度も繰り返したが、繋がらなかったと言う。
勿論、私からも連絡しようとしたが全くつながらなかった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する