山行前夜の夜更かしはご法度(汗) 入道ヶ岳・鎌ヶ岳
- GPS
- 09:30
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,263m
- 下り
- 1,261m
コースタイム
-11:55鎌ヶ岳12:15 - 12:20カズラ谷分岐 - 13:40宮妻峡キャンプ場
天候 | 山の上空に雲が被り、山頂部はガスに覆われていました。 午後からはきれいに晴れ上がりました。 稜線では西風が強く、気温よりもかなり寒く感じました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは見つかりませんでした。 (事前に調べておくべき) 入道ヶ岳登山道から水沢峠までのルートは道標も完備し、道の整備や赤テープ等もしっかりしていました。 鎌尾根は表示の数は減りますが、注意して歩く限りルートに関しては危険は少ないと思います。 ただ足元はザレが多くなり、勾配も上り下りともに急になるので滑落や転倒には気をつける必要があります。 |
写真
感想
去年鎌ヶ岳の山頂から眺めた鎌尾根。
切り立った形状を見て、只者じゃないと思ってはいましたが、
なぜだか記憶に残り続けて何かにつけて思い出してはいたんです。
そこそこの経験を積んできた(1年ちょっとですが・・・)今なら歩けるかと行ってみました。
鎌ヶ岳は去年、武平峠から登り、長石尾根から湯ノ山温泉に下りています。
今回は当然鎌尾根がメインなのでスタートは宮妻キャンプ場です。
ボリュームを出そうと入道ヶ岳からイワクラ尾根を経由することに。
いつもだと前日は準備を早めに済ませたら夕食の後はできるだけ早く休むのが私の恒例の体調管理なんですが、前夜に飲み会が入っていてすっかり夜更かしをしてしまいました。
とりあえず帰宅後に目覚ましを4時にセットして寝たのは良かったのですが、そこは普段通りの張り切り方でベルの鳴る前に目を覚まして準備をします。
朝食を食べて着替えも済まし、4時半には出られるかと時計を見るとまだ3時でした。
頭は半分寝ぼけているし、体も力が入らないような状態ですが、気分だけは勝手に高揚してもう出発モードです(汗)
途中で仮眠でも取ればいいと半ば開き直って車を出します。
まだ暗い空を見上げると雲はところどころ切れ目が入り、星でも見えそうな気配です。
新名神鈴鹿から下道を走り出したところでとうとう見事な日の出を見ることができ、ほとんど雨の予想していたのが外れそうで気分は上々!
車窓から鈴鹿の山を見上げると峰は雲に隠れていますが、考えられる限りの好条件で歩けそうです。
途中立ち寄ったコンビニでザックから財布を出そうとしてふといやな予感が頭をよぎり、ポケットを探ってみてカメラがないことに気付きました。
前夜に充電しようと準備をしたままになっていたことを思い出します。
かなりのショックですが仕方なく、携帯で代用することに・・・
キャンプ場に車を置いて歩き出しましたが、いきなりの渡渉ポイントで水量が特に多いわけでもないのに渡ることができません(汗)
ここで無理をして川にドボンと落ちても笑えないのでさっさと裸足になってジャブジャブ渡りました。
夏から秋の鈴鹿で皆さんが心配するのがヒルですね。
「鈴鹿はシーズンオフに入った」なんていわれるくらいにヒル天国と思われています。
霊山岳や御池岳など石灰岩質の北部では大量のヒルを見てパニクッた経験がありますが、南部の花崗岩地質の山域では去年ヒルを見ていなくてそれほど神経質にはなっていません。
勝手に地質のせいにしていますが、どちらにも鹿が多いので南部にもいるかも知れませんが・・・
川に入ってさすがにいい気分ではなく、そそくさと上がって念入りに足をチェックし、はじめて安心して先へ進みます。
前夜からのバタバタと勘違いで短かった睡眠時間で身体はまだしゃきっとしません・・・(カメラがないショックも!)
頭の中が蜂蜜のようで、ぜんぜん忙しく活動してくれません。
その蜂蜜を割り箸でかき混ぜているような重たい頭で登っていきます。
それでも入道ヶ岳までの登りは順調にこなし、笹原に出ると視界が広がって体が目を覚まします!(そんな気がします・・・)
鎌ヶ岳は微妙に雲を被っていますが視界は決して悪くはなく、普段使うことのないスマホのカメラ機能をいじりながら歩いています。
(シャッターを押すことしかわからないので露出もピントも全てお任せです)
花にもレンズを向けますが、実は写真のサイズが小さすぎて名前を調べようにも調べられない!
カメラを忘れた私が悪いのですが、今ごろストレスが溜まっています・・・
入道ヶ岳から水沢峠までが「イワクラ尾根」です。
道標やテープなどは完備されてルートについては安心です。
ただ尾根はどんどんやせてきて、あまりフラフラできない状況になっています。
おまけに西からの風が強く、気を抜くと風でよろめく危険もあります。
そんな状態で歩いていますが、癒してくれるのがあちらこちらのウグイスの声です。
近くで鳴くたびに何とか写真をと立ち止まって探すのですが、コツがわかっていないのか見つけられません・・・
何羽目かを探したときに、やっと見つけたのは道から5mほどの枝で鳴いているウグイスです!
小さい体を震わせながら声を限りに唄っている様子を目にすると、レンズを向けるのも申し訳なくなるほど真剣に見えてついついそのまま観客になってしまいました。
小鳥たちは決してのんきに囀っているんじゃないんだと教えてもらいました。
水沢峠の道標の脇にあった水場の案内。
水が不足しているわけでもないのですが、好奇心で見に行きます。
峠から少し下ったところで岩から滴っていたのを飲んでみようかと思ったのですが、どうも生水が怖いのは直らないみたいです(恥)
飲むのはあきらめて峠に戻り、そのまま進みます。
水沢岳に登る道を進んでいるつもりでしたが、しばらく歩いて何かが変なことに気付きました。
右手が東で明るいはずが今は左手が明るい・・・
左手遠方を眺めると伊勢湾の海の反射がきらきらしています。
コンパスを出すまでもなく方向が逆です。
水場から峠に戻ったときに頭が働かないまま来た道を逆に歩き出したんです。
・・・今日は心身ともにどうも鈍いですね。
峠までまた戻り、水沢岳を過ぎると足元がザレてきます。
足を置くときに意識しないと簡単にズルッとすべります。
いよいよ鎌尾根に入って道の勾配もさらに増し、上り下りとも鎖場が連続します。
今日もともと余裕のなかった足は疲れが溜まってきたようで、下りで地面に下ろすときにヒザが突っ張る感覚です。
ヒザの負担が大きい歩き方になってしまっているのでヒザと足首のクッションを意識しながら歩きます。
歩くペースはあまり変わっていないのですが、精神的にも鈍くなっていて、心の窓があまり大きく開いていないのを感じます。
鎌ヶ岳に至る最後のコルを見下ろす位置までやってきました。
風はいよいよ強く、雨が混じると立派な嵐と呼べそうです。
立っている稜線にも次々に雲(ガス)の塊がぶつかってきてはちぎれて飛び去っています。
上空をゆっくり流れる雲を間近で見るとこんな迫力なんだと若干の怖さを味わいます!
山頂まではかなりの高さの岩場を登って到着です。
鎌尾根でもたくさんの人たちとすれ違いましたが、山頂では大勢が昼食を取っていました。
あちこちで座っているグループの間を抜けて隙間に腰を下ろしたところで見つけました・・・
むき出しの腕にくっついて動いているお客さんです。
まだ皮膚に吸い付いていないのをつまんで下に落としてそのまま食事にかかりました。
立ち上がって周りの地面をよく確認するとか腕以外の靴周りや首筋なんかを点検しようとバタバタしている自分を想像しながらのんびりおにぎりを食べている自分は今日やっぱり疲れているのかな・・・
狭い山頂にあふれるほどの人数でホントに賑やかです。
私の隣はどこの国からか英語をしゃべるグループがいたり、どの団体さんもこの時間(お昼時)のんびり時間を過ごしているようです。
みんな雨具を使わずにすんで良かったですね!
ゆっくりしていると逆に雲が切れて山が次々に現れ出しましたよ♪
一休みの後、立ち上がって歩き出しました。
山で座っているというより駅のベンチにいるような気がしてしまったことで、またのんびり歩きたかったのが本音ですが・・・
昼食後に1時間のまったりTIMEなんて自分にはできるのかな・・・
下りではあらためて地形図に集中して歩きます。
カズラ谷ルートはここまでの道ほど鮮明ではなく、地形を判断しながら進む必要がありそうです。
実際に下る尾根を間違えかけたり岩場からのルートを探す場面もあって、だらだら歩かずにすんだのはよかったです。
汗をかきながらも稜線上では体感温度が低くて歩きやすかった一日でした。
14時前に車に戻り、雲母峰にも寄り道すればよかったかと心を残しながら山を後にしました。
若い頃は何でも体力任せで無理を重ねていた体でしたが、山に登るようになって少々考えたケアをしています。(自己流ですが・・・)
毎回いい具合に習慣になっていた体調管理をおろそかにすると、やっぱり自分に帰ってきますね。
疲れとか事故よりも深刻だったのが心のゆとりのなさでした。
同じものを見ても反応が鈍い自分を外から見てジレンマを感じたりするシーンが多く、せっかくの山にすまないことです。
事故はなければ結果オーライかもしれませんが、これは自分の状態を保たなければ必ず感じることです。
山(自然)を感じ取る自分を創って行かなきゃもったいないですね。
未踏のセブンマウンテン&鎌尾根、魅力的なコースです
ただ、サンダルは携行すべきですね、メモメモ
山行前夜の夜更かしはご法度!!
わかっていても、遠足前には寝付けない・・・。
困った精神年齢の持ち主だったりします(笑)
既にご存知かも知れませんが、携帯のバッテリー
お山の中では電波をOFFすると、めっちゃ長持ちしますよ
monsieurさん こんばんわ
入道から鎌尾根・鎌ヶ岳お疲れさまでした。
睡眠不足・体調不良での山行は若い頃なら体力・気力で何とかやり過ごせるのですが、歳とると全く駄目ですね。(monsieurさんは私より若いのでまだまだでしょうが)
これからのシーズンは体調を整え、夏バテしないように行きたいと思っています。
私は鈴鹿をしばらく離れ、いよいよ北上計画の実施です。
お互いよい山行を楽しみましょう。
はちみつのよう〜に重たい。
ズバリ 睡眠不足と二日酔いですね〜。
これからは、山に行く前日は飲み会は断って下さいね。
それにしても「はちみつ」とは可愛らしい〜。
monsieurさんの場合「セメント」の方が表現的にお似合いかと・・。
(混ぜて混ぜて固まってしまえ〜的な) ←●追記●
>生水に嫌な思い出でがおありですか?
何でしたら、こそっとみんなに教えて下さい。
>心の窓があまり大きく開いてないの感じました。
じゃあいつもは全開なのですね?
>腕にくっついているお客さん
って、ヒルの事ですか?
私は一度ヒルに吸血されました。
自分は血小板が多いのにもかかわらずかなりの出血量でした。
やはり山ヒルはあなどれません。
一度monsieurさんも体験してみてください。
総評;monsieurさんは自分を客観的に見れるところがすごいと思いました。
やはり詩人かも?
monsieurさん、おつかれさまでした
元気なら風 も雲 も
楽しめたりしますけど…
でも行こう、と決めたら身体がそういうふうに
動いてしまいますよね
生水、私もコワイです
そのへんになってる実とかは食べられるのに
なぜなんでしょう…(食い意地?)
monsieurさん、こんにちは
今回は鈴鹿の山を歩かれたのですね!
自分は鈴鹿の山を歩いたことはないのですが、ヒルが有名なのは知ってます
今回は飲み会の翌朝早朝出発ということで、徐々に疲れが出てこられたのでしょうか。
記録を拝見して自分も体調の管理に気をつけようと改めて思いました。
今度は体調を万全にしてカメラもお忘れなく同じコースをぜひ歩いてくださいね
monsieurさん、お疲れ様でした
イワクラ尾根−水沢峠−鎌尾根、私も大好きなルートです
水沢峠から間違われて逆進された道も宮指路岳(946m)へ続く県境尾根で素敵な稜線ルートです
10日は地元の山登りの会に初参加して、総勢22名の雨と霧の荒島岳登山でした
単独、少人数の山行がほとんどですので、いい経験させて頂きました。結構大変でした
う〜ん・・・寝付きはよかったんですが(汗)
目が覚めた時に体が起きる時間だと反応してしまったようで、時計を見たのは朝飯を済ませてからでした
携帯の電源をOFFにしておく技は知っていたのですが、今回カメラの代用をさせていたので電源を切っても数分(早いときは数秒)でまたONにして・・・ではイライラするので切らなかったんです
電波だけOFFにすることができるんですか?
調べてみようかな!
私の感覚では鈴鹿で石の白い山ではヒルに注意です。
(あくまで自分の経験から)
いつもと写真の感じが違うのでアレッと
思ったら、そういう事だったんですね。
でも、飲み会+夜更かしで3時前に起きてるって
ことは殆ど寝てないじゃないんですか?
その夜の睡眠は最高だったでしょう
この前このルートの一部を通りましたが、
水沢峠の水場は看板には直ぐそこのような事が書いてあって、峠から見る限り「ほんまかいな」って感じでしたし、急な坂を登り返す元気も無かったので確認しませんでしたが、ほんまに近くにあるんですね。
しかしヒルシーズンというのに登山者の方、結構多いんですね!
そうですね
自分が過去の記憶を元にイメージしているのと実際のギャップは知らぬうちに大きくなっていくようです。
走ったり飛んだりの運動能力だけでなく今回のような適応能力にも変化が出るんだとあらためて自覚してしまいましたよ
この体にはまだ付き合っていかなきゃならないので自重することにしますよ
北上計画とは?
長期遠征ですか
なんかどきどきする語感ですね
また教えてください
二日酔い?? そんなに飲んでないんだけど・・・
酒には全然強くないので翌日に残るほど飲めません
帰ったのが12時ごろで2時半に起きたとすると、2時間も寝てないか
私が飲み会に行くのは年に2度くらいです。
プライベートですが、何より大事にしている付き合いなのではずせないんですよ
飲み方を抑えるほうが簡単そうだ
セメントをかき回しているような頭・・・
想像したくない!
miyaさんの攻撃にはキレがありますね〜
蜂蜜にたとえたのはかき回すときの抵抗感で、反応ののろさのことですから洗濯ノリでも何でもいいんですが
(miyaさんのコメントの を見るとドキッとしますよ)
生水は過去にひどい目に逢ったことはなくて、単に自分が怖がりなだけです。
胃腸は強いほうじゃないですね・・・
心の窓・・・いつもは「全開」ですよ
ソロで歩くときの私の基本姿勢です。
究極の「来るものは拒まず」状態で歩くんです
あ、ヒルは拒みますよ
体が、というよりもやはり心が・・・でしたよ
足は動いても心が鈍感だと反応できないし、それを自覚するのはショックなことでした。
体調管理は精神管理でもあるんだと理解しましたよ
生水、平気な人は平気だそうだけど、私はたぶんだめでしょうね・・・
テントで連泊のときなどはどうしても機会はあると思うので、どこかで慣れておきたいのですが・・・
今回歩きはしましたが、全てを受け止めて感じる自分ではなかったことは自覚しています。
つまり、次回このルートを歩くときには今回見えなかった(感じなかった)山の姿にあらためて向き合えるってことです。
必ず近いうちにこの楽しみを味わいに行ってきますよ
ma bow1956さん、コメントありがとうございます
今回のルートは反対から歩くとまた違った印象を持てそうで、それも楽しみにしたいです
荒島岳、男性的な山容が好きです
スキー場から登ったのですか?
私は去年電車で移動して中出から登り、この山のファンになりました。
また登ってみたいですね
そういうことだったんです
慣れない操作でストレスが溜まりましたよ
(ちゃんと操作できていたら写真の出来に差はなかったはずですが・・・)
おっしゃるようにその夜はバタンキューで寝てしまいましたが、気分は最高には程遠かったですよ・・・
プロスポーツの選手が試合前に自分を最高の状態に仕上げるように、山を楽しむためにも自分自身にそれなりの注意を払うべきと教えられました。
敏感でいることが山ではすごく大事なことでした。
ヒルを皆さん意識されますが、私は何度か書いたように鈴鹿南部の山では今のところそんなに気にはしていません。
(それが正しいかどうかは追って判明するでしょうが・・・)
鎌尾根、注意して歩かないと
ズルっと滑ってしまう道ですものね
おまけに強風だったとは・・・
ご無事で何よりでした。
寝不足で山に登るって、僕も
日帰り登山ばかりなので多いですが
本当はよくないんでしょうね
komakiさん、こんにちは!
寝不足で翌日体力勝負なんてことは昔はよくあってそんなに気にもしていなかったのです。
今回も眠気がどうこうとかしんどい、痛いといった状況はなくて、精神的な鈍さがこたえましたよ
それをリアルタイムで自覚している気分はやりきれないジレンマでした
そういうときこそ何かほかにいいものを見つけられればいいのですが、鈍いときは鈍いままなもので、時期を変えてもう一度このルートを辿ってみますよ
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