小沢平から燧ヶ岳周回
- GPS
- 10:26
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 2,039m
- 下り
- 2,047m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 10:24
天候 | 晴れ、標高の高い所はガス濃い ほぼ無風で暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・小沢平-三条の滝展望台 3つの大きな沢を渡るが、駐車場に最も近い沢がこの日は渡渉が難しかった。水流多く早く、ハイカットのブーツであればもう少し楽に渡れたであろうが、ローカットのトレッキングシューズでは両足とも靴の中を少し濡らしてしまった。なお3つの沢は過去は橋が架けてあったがいずれも壊れて現在は利用できない状態になっている。また渋沢温泉小屋跡からの登りは蛍光ピンクのマーキングを見落とさないように注意する。一部見落としやすくて実際自分も見落としてコースをロストした。登山者は極めて少なくこの日は三条の滝展望台まで誰も見掛けず。 ・三条の滝展望台-見晴 木道歩きがメインで、観光客っぽい人も多い。花はもうほぼ終わり。 ・見晴新道 小屋の密集している地域は木道があるがそれが終わると山頂の直下まで延々泥年ドロドロの登山道が続く。歩きづらく、滑り易い。また泥汚れ必至なので気になる人はスパッツなどの利用を。 ・燧ヶ岳山頂-御池 登山道の手入れ良く歩き易い。登山者も多い。特に危険箇所などは見当たらなかった。 |
写真
感想
尾瀬のマイナールート?とでも言うべき小沢平から見晴を経て燧ヶ岳を登り御池に至るコースを歩いてきた。後半は自転車で小沢平に戻りつつ、赤線繋ぎの旅と称して平ヶ岳の登山口まで自転車で往復した。以下にその詳細。
埼玉の自宅を深夜に出て檜枝岐村には4時過ぎに到着。8月も後半なのでこの時間ではまだ暗い。道の駅にて食事とトイレを済ませて御池に移動。休憩中にライト不要になった。御池の駐車場は利用せず近くに帰りに使う自転車をデポ。夏休み中の週末なので盗難や悪戯が大変心配。デポ後は細い道を延々10km下り小沢平へ。駐車場が有料の尾瀬としては珍しく無料の駐車場。富士見下、七入に続いての利用。三箇所目なのでこれでトリプル達成と言ったところか。ローカットシューズを履きスパッツを巻いて5:14出発。先行者か釣り客かは不明だが、クルマは自分以外に1台のみ。
歩き始めてものの5分で沢に当たる。登山口に書かれていた3箇所の沢のうちの1つらしい。橋がないので要渡渉とのことだったが、今日は台風後で水かさが増しているのか、渡れそうなところがない。沢を行きつ戻りつ見るがやはり厳しそう。ローカットのシューズでなければ度胸一番で沢に足を突っ込んで渡れそうだったが、それをこのシューズですると盛大に足を濡らしそう。行動開始5分でそれはさすがに避けたいので何とか渡れる箇所を探す。よく見ると、先行者が置いたのか、あるいは上流から流れてきたのか知らないが、流木が斜めになって沢を渡っている。これとて若干足を濡らしそうだが、これ以外にめぼしいものはないためその上を歩くことに。ギリギリ渡渉はできたが、案の定靴の中を少し濡らしてしまう。左足の濡れが顕著だが、今日は行程も長いし、何より高温予報なのでそのうち乾くだろうと楽観的になり行動を続ける。歩き出し5分で敗退にならなくて良かった。その後はぶなの森の快適な歩き。既に日は昇り気温も上がっていて、始めの区間は登りはないが汗はたっぷりかく。登りとなった時のことを考えると、それだけでぐったりしそうだった。小屋跡の分岐までにもう2箇所大きな沢を渡るが、それらは最初に比べたらローカットシューズでも楽勝だった。最後の3箇所目は、立派な橋が途中からボッキリ折れていて、これが水流によるのか何が原因なのかは分からない。分岐付近で水飲み休憩後に登りにかかる。この登りが案外分かりづらくて苦戦。蛍光ピンクのマーキングがあるのだが、それを途中見落としてしまい藪に突入してしまう。さすがにおかしいと気付いてマーキングのあるところまで戻り事なきを得る。このルートは歩く人も少ないのだろう。実際に今日ここまで誰も見掛けなかった。登りを終えて三条の滝との分岐に至る。滝見物は特に興味はなかったが、このルートで歩くことも今後なさそうなので、行ってみることに。滝の展望台は誰もいず貸し切り。滝までちょっと遠くて、水しぶきがかかるとかそんな状態ではないが、ベンチもあるのでここに座って今日初めての大休止。座ってもぐもぐしていると登山者が到着。どこから来たのかは不明だが、御池や付近の小屋からかもしれない。適当なところで休憩は切り上げて出発。右手には沢音が聞こえる。休憩所を過ぎるとお待ちかねの尾瀬ヶ原が見え始める。8月の尾瀬は多分初めてだが、案外人が少ない。既に花の時期は終わりだし、何より今日は尾瀬でも暑さが予想されたので、登山の人はもっと高所に向かったのかもしれない。右手に至仏山を見つつ木道を進む。至仏山は4月のゲート開放前の訪問が自分の中での年中行事で、無雪期は一度しか訪問していない。鳩待峠の駐車場が高すぎて、中々足が向かない。左手側には燧ヶ岳が見える筈だが、樹木に隠れて見えない。閑散とした尾瀬ヶ原を歩いて見晴に9:14到着。ベンチに座ってしっかり栄養補給をする。暑さで水の消費が多く、今日はここまでで既に1リットル消費した。大した登りもなかったにも関わらずである。ここでこの日の水として2リットル給水。軽かったザックが重くなるが、この先水は得られないので致し方ない。
見晴から歩き出しは木道の上だが、しばらくしてそれも終わり登山道に入る。燧ヶ岳は積雪期スキーで何度も訪問しているが、無雪期の訪問はこれが3度目。過去2回はいずれも長英新道利用で、今回の見晴新道は初めて。どんな道かと思ったが、長英新道によく似ていた。始めは緩い登りで後に傾斜がきつくなる。それ以上に酷似していると思ったのは、登山道がドロドロの、泥濘状態だったことだ。登山地図にも記載があるので、降雨直後だとかそういったことではなく、常にこの状態なのだろう。あっと言う間にシューズとスパッツが泥だらけになる。途中には自分の位置をX合目で示してくれて分かり易いが、樹林帯歩きなので展望は全くなし。とにかくスリップに気を付けて歩くしかない。途中歩いていて思ったが、ここは登りより下りのほうが厄介かもしれない。時間は午前中だったものの、暑さの中での登高を覚悟していたが、樹林が日差しを遮ってくれて、暑さとしては耐えられるレベルだった。それでもシャツはびっしょりだったが。ドロドロ登山道は山頂直下まで続くが、樹林が切れて尾瀬ヶ原が見えてくると、さすがにそれも終わる。しつこかった泥ともこれでお別れ。樹林が切れるとわりとあっさり山頂の柴安グラに11:56に到着。比較的広い山頂には多くの人が休憩していた。こちらもどっかり座って休憩とする。尾瀬ヶ原は時折雲に隠れるがよく見えた。栄養と水分補給後に俎グラへ向かう。途中登山道の整備を行うチェーンソーの音。下草の刈り払いのようだった。有り難いことです。一旦下って登り、12:28に俎グラに到着。ここは岩場で狭いが、やはり人は多かった。尾瀬沼もよく見える。座って休むほど先程の休憩から時間は経過していないので、写真だけで先に進むことに。御池側はガスが湧いていて眺望が期待できそうにないことと、御池にデポしてきた自転車が不安だった。御池から俎グラはスキーで何度も訪れているが、無雪期は2度目。前回は快晴の時で、田代の池塘が素晴らしくきれいだったことをよく覚えているが、今日は下っても下ってもガス。これはダメかと思いつつ先を急ぐ。既に午後になり雷の心配もある時間帯だが、まだ登って来る登山者も多い。色々都合はあるのだろうが、もう少し早い時間帯の登りが良いのでは、と他人事ながら思ってしまう。お待ちかねの熊沢田代はやはりガスで、ほぼ視界はなかった。残念。花も既に終わりの時期なので、せめて青空が広がっていれば良かったのだが、それもなし。これなら涼しくていいとは思うが、負け惜しみみたいだ。あとは消化試合的に下り御池に14:13到着。駐車場は空きもあるが、閑散というほどではなかった。バス停近くの水道でシューズ、スパッツ、ストックを洗う。自転車デポ地に移動し自転車の施錠を解除。特に誰かにいじられた形跡はないし、タイヤの空気も抜けていなかった。もし自転車がなかったら、小沢平まで10km歩くか、15:20にバスがあるようなのでそれを利用するかのどちらかだった。山中での行動に思いの外時間がかかったので、バス利用でも良かったかもしれない。14:30愛車に跨がり御池出発。最初は緩い登りが続き、普段自転車に全く乗らないのであっと言う間に太ももが悲鳴を上げる。足の痙攣を避けたいのでしばし押し歩きするとほぼ平坦になったので再度こぎ始める。その後はお待ちかねのダウンヒル。折りたたみの小径車なのでスピードを出すとガタガタし始めて安定感に欠けるため、常にブレーキをかけながらとなる。しかも今日はスキーではないのでヘルメットもなく、安全第一で下らなければならない。それでも下り一辺倒なので楽ちんである。最初の数100メートルは登りもあったが、残りはほぼずっと下り。風を切って進むので途中寒さを覚えるほどだった。14:58に楽しいダウンヒルも終わり駐車場に到着。普段ならここで終了だが、今日はここで不要物をクルマにデポし、ザックに少量の水と貴重品だけ詰めて再度自転車に跨がる。赤線繋ぎのため、約4km先の平ヶ岳の登山口を目指す。本当は片道でも歩きたいが、それだとたっぷり1時間かかるので自転車利用とした。行きは下りなのであっと言う間。約10分で登山口に到着。平ヶ岳を日帰りで往復したのは2014年なので5年ぶりの再訪となった。相変わらず駐車場はほとんどないし、トイレもない。なかなか厳しいところだ。登山口で数枚写真を撮って移動開始。ここまでさんざん楽して下ってきたので、この後は登りとなる。とは言え幸運だったのは、きつい登りが延々続くようなところではなかったところだ。緩い登りが駐車場まで続く。20分ほど漕いで無事小沢平駐車場に到着。これで今日の行程は無事終了。結局10時間以上かかってしまった。御池からのダウンヒルで引っ込んだ汗は、平ヶ岳登山口からの登りでヒーヒー言ったので、再び吹き出してくる状態に。小沢平付近の標高があまり高くないのも一因だろう。
時間も遅くなってきているのでさっさと後片付けする。駐車場付近はアブだかハエだか分からないが、とにかく虫が多くて閉口した。虫を追っ払うのも面倒なので、着替えだけ済ませてクルマを走らせて車内から追い払う。自転車で下った10kmをクルマで登り返し、再度檜枝岐方面に向かう。道の駅で休憩して長いドライブに備える。自宅には夜遅く到着。暑くて疲労したが、初期の目標は達せられ満足。
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