北海道その(4) チャチャヌプリ(羅臼岳)は壮大なロマンの山だった
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,424m
- 下り
- 1,410m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 9:02
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1日待ってチャチャヌプリだ。シリエトクができたときから大いなる愛でこの地域を見つめていたヌプリである。かつて、日本が縄文時代から弥生時代に移り変わる頃、北海道は稲作ができなかったため縄文時代が続く、いわゆる続・縄文時代というわけだ。その後、擦文土器の時代、オホーツク文化の時代を越えてようやくアイヌと呼ばれる人たちがここにやって来るわけだ。
その後、江戸時代になるとここで、和人たちがやって来てアイヌと公益を行うことで幕府は貴重なものを手に入れたり、松前藩が成り立ったりしているのだ。そして、アイヌが待遇改善を求めて和人と争った時代もある。かつてここでも「クナシリ・メナシの戦い」という歴史があった。そしてその後アイヌ民族が日本人に組み入れられていくという歴史は知られていると思うのだ。そんな歴史を全部見てきた山である。
頂上にはかつての噴火でできたのであろうか溶岩円頂丘(溶岩ドーム)があり、そこに最高峰がある。そこを含めて、この山の面白いところは大沢口から上の2kmほどである。高山植物咲き乱れる沢、羅臼岳の全貌が見られる羅臼平、そしてそこからの岩登り、羅臼岳の醍醐味は最後の2kmに詰まっている。
つまり、大沢口に出るまでの5kmはただだらだらと同じペースで林の中を上って行く登山道であり、植物が秀逸であるわけでもないし難しくてアドレナリンが出る場所があるわけでもないのだ。
ということは、帰りもそうである。大沢口までたどり着いてしまうとあとは、だらだら下るだけだ。何だかんだ言ったって岩尾別温泉は標高を200m、1400m以上を上って下るのである。下りきったときには楽しかった思い出が下りのきつさに上書きされてしまうような山だった。
さて、3時頃下りきって、車で大移動を始める。道東を後にするのだ。ということは、北海道遠征も終盤になってきているということだ。北海道仕様の山岡家を食べ、一路、西へ。21時を越えて道の駅で仮眠をした。次の日も大移動の予定である。
aiさん まだ、北海道に居られたんですね
歴史を知らなければ、登って終わりですが、、色々ご存知だと、感慨が、深いですね
稲作できない無いので、ずっと縄文時代だったというのは、初めて気が付きました
でわ、、気を付けてお帰りください!
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今回の遠征では運転時間が長くなかなかコメントを書くことができませんでした。
何だかんだで行きたい山には行けているのですが、ことごとく霧で眺望がありません。
北海道は世界の中でも開拓が遅かったところです。だからロシアやオランダが船で接近するようになったところで、幕府は日本のなかに取り込んだのでしょうね。松前藩に任しておけず、幕府直轄で場所請負制を取り入れていた時期もあるのです。この頃からの歴史を調べていくと面白いんですよ。
aideiei@北海道でした。
北海道は、クマ怖いですね〜
ハイカーが大勢いるから大丈夫なのかな?
上部は結構岩々で難しそうなお山ですね
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まあ、北海道の山は、一部を除いてヒグマのいる土地で遊ばせていただいているという感覚があります。札幌にだってヒグマは出てくるのですから。
そして、ヒグマ頻繁出没地帯のトムラウシ、幌尻を今回は残してしまいました。来年以降の宿題になりました。
ちなみに、2日後に後方羊蹄山には登りました。
aideiei@北海道でした。
aiさん
こんばんは 片道5時間ですか!
登り甲斐のある山ですね。登頂した時の達成感はさぞや充実したものだったのではないでしょうか
知床半島でも本州と同じ花が咲いているというのは、植物って不思議ですね
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
羅臼岳は長い山でしたね。羅臼岳にしても後方羊蹄山にしてももし本州にあったなら、ロープウェーやゴンドラがつけられて登りやすくなってしまうような気がするんですよね。そもそも、羅臼岳も後方羊蹄山もスキー場すらない、神聖なる山だからでしょうか 自然の厳しさがそうさせたのでしょうか。
水は全部もってゆくか煮沸、小屋もない、テント場はあるがヒグマが来る。それで日帰りで累積標高差1450mを行けなければならない山なのです。
この山が本州にあったなら、きっとロープウェーと山小屋で楽しまれる山になったと思います。
aideiei@北海道でした。
遅コメですm(__)m
クルマで長駆移動しながらの山旅
楽しいけど…大変ですね。
羅臼岳…ホテルで朝食を食べてから登山口に来たら既に9時過ぎ。
それから登り始めて、1号隊員は羅臼平で棄権。
拙者のみ山頂を目指し、清水平で喉を潤し、山頂では一人ぼっち。
下山したらもう17時半…との今は懐かしい山行でした。
やはり山では早出が重要ですね。
隊長
半袖隊長、こんにちは。コメントありがとうございます。
羅臼岳は面白いところにたどり着くまでが長いなあと思いました。
そして、山は早いうちから登るというのは鉄板ですね。今回もこの時間から登れてよかったなあと思っています。
でも、山頂独り占めは羨ましいと思います。贅沢ですかね。
aideiei@富山県でした。
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