仁田岳東南尾根
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,324m
- 下り
- 2,322m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:32
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:56
草原でのテント泊はバリエーション登りの理想郷ではないでしょうか。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夏休暇に荒川三山〜聖岳縦走の時、臨時駐車場を利用しましたが、激混みで車とフェンスの間に無理矢理駐車したので、今回は手前の白樺荘の駐車場に駐めました。 ここから畑薙ダムまで約50分でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
信濃俣林道: 林道自体は四駆なら通れると思いますが、牛首手前で道が大木でふさがれていますので牛首まで車で行けません。 信濃俣大吊橋への降り口は、石垣の右横の踏跡をたどって下りていきます。 自分は気づかず通り過ぎてしまい、林道崩壊地点までいってしまいましたが、 石垣は林道崩壊地点の約50mほど手前にありました。 取付き点〜1485m地点: 植林地のジグザクの作業道をたどっていきます。 途中、道が左に巻いていきますが、自分は尾根を直登しました。 上で再合流したので、作業道をそのままたどっても良いかもしれません。 尾根に乗る手前は、作業道なのか獣道なのかはっきりしない踏跡が錯綜しているので、適当に拾って登りました。 1485m地点〜P1876.1m: うっすらと踏跡があり、藪もなく歩きやすいです。とても気持ちが良い尾根です。 1674m地点の上のガレは北斜面に踏跡があります。(踏跡とはたぶん獣道で以下同じ) P1876.1m〜大ヨキ沢の頭: このルートの核心部です。 コルへの下降点にはピンクと青のテープが巻いてあります。 激急斜面(垂直に近い!)を右にトラバース気味に木の根っこ等をつかみながら下りていきます。 途中、3カ所岩が出てきますが、全部左側を巻いていきます。 コルから先も地形図にはありませんが、結構アップダウンがあり、左斜面の踏跡を拾いながらの登高となります。 大ヨキ沢の頭下部が激急登でバテました。 大ヨキ沢の頭〜P2243m: 大ヨキ沢の頭山頂は広いのでコンパスを丁寧に方向セットします。 先の二重山稜は右尾根に乗り換えました。倒木多く歩きにくいですが、 尾根が痩せてくると歩きやすくなります。 P2243m〜2429m地点: P2243mを超えると藪が出てきますが、踏跡もあり尾根筋を忠実にたどります。 藪はそれほど深くはないです。 2429m地点手前は草原が広がっていてここでテントを張りました。とても気持ちがいいところです。 ここまで赤テープ類はほとんど見当たりません。(10本もないかも) 2429m地点〜仁田岳: 第二核心部のハイマツ漕ぎセクションです。 ハイマツ窪地の右端を漕いでいって樹林に入り(それほど藪くない) 次のハイマツは結構深く苦心しましたが、次の沢地形に入ると藪はなく歩きやすかったです。上の方で左の尾根に抜けると岩くず帯となっていて歩きやすいです。 ここから大岩を目指して急斜面をハイマツをつかみながら登っていきます。 大岩は左に巻くと上部に上がれます。 大岩から今まで登ってきたコースが見渡せます。右の尾根(登るときは左側)を通るとハイマツを漕がなくても良さそうですが、この尾根に乗るには2429mから大きく左に下っていく必要があります。 大岩からは樹林を少し漕いでハイマツ帯(楽勝レベル)を歩いて山頂へ。 静かな山頂からは360°山々を見渡せ、素晴らしい場所です。 |
その他周辺情報 | 白樺荘赤石温泉(510円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
保険証
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
|
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感想
駐車場は夏休暇の記憶が強烈だったこともあり、今回は臨時駐車場ではなく白樺荘駐車場に車を駐めた。
信濃俣林道を歩いているとデリカが追い抜いていった。
先で留まっていたので何だろうと思ってみると、大木が道をふさいでいる。
釣り人の車で、「木が切ってあるかと思った」と言っていたので先週も来たのだろう。
牛首で後発の登山者に追い抜かれた。同じ東南尾根を登り、茶臼小屋泊まりとのこと。もう一人後ろから来ると言っていたが、そのあとキジをうっていたので確認できなかった。
信濃俣大吊橋はかなりワイルドな吊橋で、道板が今にも抜けそうでとても緊張した。
何かの小動物のうんちが道板の中央に結界を張るがごとく、こんもりと落ちていた。
ここが人間界と自然界の境目なのかなと思った。
橋を渡って看板があり、この橋が法人所有の橋ということが分かった。
通行を固く禁止しており、何かあった場合に責任問題では済まされないと思われる。
渡渉して対岸に渡るしかないと思う。(この時点、下に水はなかった。)
橋を渡って右に回り込んで尾根に取付く。作業道を忠実にたどるが、途中から尾根筋をはずして左へ巻いていくので先が不安になり、尾根をそのまま直登するが、また作業道と合流したので基本、作業道をたどってゆけば良いのかなと思った。
尾根に乗れば藪もなく、緩急織り交ぜての快適な尾根歩きとなる。樹林帯なので展望はないが、ガレ縁からは大根沢山、大無限岳、茶臼岳等が望める。
P1876.1m過ぎてからが東南尾根最大の難所の下りである。下降点なのかピンクと青のテープが巻いてあるが、ほんとにここ下るの?というような斜面で下りるのに躊躇した。しかしここを突破しなければ先に進めないので、意を決して下った。
必死に木の根っこを掴みながら岩場まで下ると踏跡があり、下り易くなった。
コルから先もやせ尾根の登下降が続くが、左斜面に踏跡があるのでそれを拾って登る。大ヨキ沢の頭の右側は大薙ぎになっていて迫力がある。
大ヨキ沢の頭から尾根は右へ方向を変え、ヌタ場のある二重山稜を歩いて行くが、倒木が現れて歩きにくくなる。
P2243mまで以外と急登で、大汗をかきながら重荷に喘ぐ。
今回、水場がないということで水を2ℓx4=8ℓ担ぎ上げた。
2400m付近は草原になっていてテントを張るには最高の所。見た目どこでも張れそうと思うが、鹿の糞がいたるところに転がってるのできれいな場所を探してテントを張った。夕飯を食いながら次の日のコース取りを地形図を見ながら練る。
夜半、テントの外に出てみると、樹間から月が冴え渡る光を放ちながら輝いている。
中秋の名月とはこのことだ。
どこからか鹿の哀愁を帯びた鳴き声が聞こえてきた。
翌日も雲一つない快晴。樹林を抜けると仁田岳が目の前にドンと構えている。
ここからコースを探すが、右の尾根を行くには樹林の枝がすごそうだし、目の前のハイマツを漕いで行くのもしんどそうだし、ハイマツの右端が歩きやすそうだ。
以外にもすんなり抜けて樹林地帯に入る。ここもそれほどひどくはなく、楽勝かなと思ったが、次のハイマツ帯は結構手強く、ハイマツの枝渡りを強いられた。
ここを抜けると沢地形になっていてトリカブトなんかも咲いている。ここを上がりきる前に左の尾根へ抜けるとガレ場になっていて歩きやすい。目標としていた大岩が目の前に見える。ここからのハイマツはひどくはないが傾斜は強くなり、ハイマツをつかみながらの登りとなる。
大岩基部はビバーク出来そうだ。左から巻くと大岩の上に出る。ここから今登ってきたルートを見渡せる。やはり右の尾根が登りやすそうだ。
ここから上は、樹間の枝を払いながら抜けるとハイマツが広がっているが、漕ぐほどの深さはない。所々深みがあるので注意して歩くと山頂にたどり着く。
360度の展望が広がる静かな山頂だ。ちょうど単独の方が登ってきた。茶臼小屋からピストンとのこと。
雲一つない快晴の山は年に何回もないだろう。今日は急いで下りる必要はないので、山座同定をしながらしばらくたたずむ。
名前は分からないが、深南部の山々が遠く重なりあっている。
登りたいコースがたくさんあってこれから楽しみである。
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