ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7369306
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

聖、届かず(茶臼岳・上河内岳)

2024年10月12日(土) ~ 2024年10月14日(月)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
23:19
距離
33.2km
登り
2,779m
下り
2,769m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:01
休憩
0:46
合計
9:47
6:03
2
スタート地点
6:05
86
7:31
122
9:33
9:46
61
10:47
10:53
104
12:37
12:42
37
13:19
13:40
113
15:33
15:34
16
15:50
2日目
山行
5:51
休憩
0:57
合計
6:48
7:29
23
7:52
8:01
25
8:26
8:27
26
8:53
9:09
136
11:25
11:26
11
11:37
11:53
3
11:56
12:00
41
12:41
12:42
82
14:04
14:13
4
14:17
3日目
山行
6:01
休憩
0:39
合計
6:40
7:38
6
7:44
7:52
28
8:20
8:24
58
9:22
9:28
18
9:46
91
11:17
11:32
49
12:21
12:25
3
12:28
12:29
30
12:59
13:00
78
14:18
0
14:18
ゴール地点
天候 10/12 快晴 (11時ごろから雲上がる。16時完全ガスの中)北アルプスは夜半の雪で初冠雪。
10/13 快晴(11時ごろから雲上がる)
10/14 快晴 (14時ごろまで雲ひとつなし、以降も雲あがるも僅か)
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
芝沢ゲート前駐車場は連休にもかかわらず駐車車両は20台にも満たず。
コース状況/
危険箇所等
一般道、特筆事項なし。
その他周辺情報 下栗の里へ立ち寄り。
兎岳以来2ヶ月ぶり芝沢ゲートからの入山。今回は易老渡から稜線へ。
2024年10月12日 07:31撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/12 7:31
兎岳以来2ヶ月ぶり芝沢ゲートからの入山。今回は易老渡から稜線へ。
登り始めて1時間、樹間から聖岳が。
「遠山郷」と聖岳の展望は切っても切り離せない。
2024年10月12日 08:34撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/12 8:34
登り始めて1時間、樹間から聖岳が。
「遠山郷」と聖岳の展望は切っても切り離せない。
サワラの巨木林が美しい面平に到着。
2024年10月12日 09:37撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/12 9:37
サワラの巨木林が美しい面平に到着。
樹林の尾根をひたすら登る事約6時間。
2024年10月12日 11:41撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/12 11:41
樹林の尾根をひたすら登る事約6時間。
易老岳山頂へ到着。
光岳往復も考えましたがこのところのガイド登山の連続でそこまでの気力なく、今回はまったりするのと別の目的があり稜線を東へ。
易老岳山頂へ到着。
光岳往復も考えましたがこのところのガイド登山の連続でそこまでの気力なく、今回はまったりするのと別の目的があり稜線を東へ。
目指すのは主稜線を少し外れた仁田岳。目的は畑薙からダイレクトにこの山に登る東南尾根の偵察。
ところが…
2024年10月12日 13:42撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/12 13:42
目指すのは主稜線を少し外れた仁田岳。目的は畑薙からダイレクトにこの山に登る東南尾根の偵察。
ところが…
山頂から東南尾根を下る途中、突然足が痙攣をおこし歩けなくなる。必死にザックを引きずって山頂に戻るのが精一杯。水とポカリをがぶ飲み。
視界も悪くなり風も出てきた。茶臼までとても歩けそうになく、ビバークを決定。
2024年10月12日 16:14撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/12 16:14
山頂から東南尾根を下る途中、突然足が痙攣をおこし歩けなくなる。必死にザックを引きずって山頂に戻るのが精一杯。水とポカリをがぶ飲み。
視界も悪くなり風も出てきた。茶臼までとても歩けそうになく、ビバークを決定。
翌朝。
寒さに目が覚め、外を見ると富士山が朝日に輝いていた。
2024年10月13日 05:57撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 5:57
翌朝。
寒さに目が覚め、外を見ると富士山が朝日に輝いていた。
一夜を過ごした山頂。
足はなんとか復活したが、果たして歩けるか…?
2024年10月13日 06:03撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 6:03
一夜を過ごした山頂。
足はなんとか復活したが、果たして歩けるか…?
昨日の夕方が嘘のような好展望。
ハイマツの海の向こうには大無間山塊と大根沢山。
2024年10月13日 06:59撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 6:59
昨日の夕方が嘘のような好展望。
ハイマツの海の向こうには大無間山塊と大根沢山。
茶臼岳から上河内岳へと続く南ア主稜線。
2024年10月13日 07:00撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 7:00
茶臼岳から上河内岳へと続く南ア主稜線。
恵那山と、手前に見える集落は『日本のチロル』下栗の里。
2024年10月13日 07:03撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:03
恵那山と、手前に見える集落は『日本のチロル』下栗の里。
そして、ぞくぞくする魅力の深南部の山々がずらり。
2024年10月13日 07:04撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:04
そして、ぞくぞくする魅力の深南部の山々がずらり。
悠揚迫らぬ山容の光岳。
2024年10月13日 07:04撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:04
悠揚迫らぬ山容の光岳。
ズームすると光小屋がよく見えました。
山頂は右奥。左手前はイザルガ岳。
2024年10月13日 07:08撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:08
ズームすると光小屋がよく見えました。
山頂は右奥。左手前はイザルガ岳。
そして何と言っても聖岳がひときわ目を引く仁田岳からの展望です。
2024年10月13日 07:06撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
2
10/13 7:06
そして何と言っても聖岳がひときわ目を引く仁田岳からの展望です。
富士山の手前に墨絵のように連なるのは安倍奥連山。右端に双耳峰の竜爪山がはっきりわかります。
眼下には畑薙湖。
2024年10月13日 07:10撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:10
富士山の手前に墨絵のように連なるのは安倍奥連山。右端に双耳峰の竜爪山がはっきりわかります。
眼下には畑薙湖。
聖沢が肘を曲げたような形をしていることから、「肘折る」が転化したという説、ヒジリには「崩れる」「削れる」という意味の方言があるなど、聖岳の名前の由来は諸説あり。
2024年10月13日 07:12撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 7:12
聖沢が肘を曲げたような形をしていることから、「肘折る」が転化したという説、ヒジリには「崩れる」「削れる」という意味の方言があるなど、聖岳の名前の由来は諸説あり。
仁田岳に立ち寄る人は少ないかもしれないですが、ここは素晴らしい展望の山頂です。
上河内岳、聖岳、兎岳が揃い踏み。

2024年10月13日 07:37撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 7:37
仁田岳に立ち寄る人は少ないかもしれないですが、ここは素晴らしい展望の山頂です。
上河内岳、聖岳、兎岳が揃い踏み。

この朝、北アルプスの山々では初冠雪を記録。
冷え込みました。
2024年10月13日 07:41撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:41
この朝、北アルプスの山々では初冠雪を記録。
冷え込みました。
茶臼岳遠望。
右に落ち込むのが鳥小屋尾根。
2024年10月13日 07:43撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:43
茶臼岳遠望。
右に落ち込むのが鳥小屋尾根。
戻ってきた主稜線分岐点の希望峰山頂。
易老渡へ引き返すより、まず水の確保を考え、茶臼岳を目指す事に。
2024年10月13日 07:50撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 7:50
戻ってきた主稜線分岐点の希望峰山頂。
易老渡へ引き返すより、まず水の確保を考え、茶臼岳を目指す事に。
前方に茶臼岳。
気持ちのよい湿原が点在する起伏の少ない縦走路です。
2024年10月13日 08:23撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:23
前方に茶臼岳。
気持ちのよい湿原が点在する起伏の少ない縦走路です。
池口岳から北岳への大学の縦走夏合宿でここにテントを張ったのは、もう40年近く前のこと。
2024年10月13日 08:26撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:26
池口岳から北岳への大学の縦走夏合宿でここにテントを張ったのは、もう40年近く前のこと。
仁田池。
以前は壊れかけた仁田小屋があった。稜線上にある池としては南アルプス唯一のもの。
2024年10月13日 08:26撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:26
仁田池。
以前は壊れかけた仁田小屋があった。稜線上にある池としては南アルプス唯一のもの。
偵察を断念した仁田岳東南尾根を振り返る(左下に山頂から落ちる長い尾根)。
なかなかにキツそうだ…
この尾根の2,400m付近はなだらかな二重稜線で所々にヌタ場があるらしく、この ”ヌタ” が、仁田(ニッタ)岳の語源となったとも言われているそうです。
2024年10月13日 08:34撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:34
偵察を断念した仁田岳東南尾根を振り返る(左下に山頂から落ちる長い尾根)。
なかなかにキツそうだ…
この尾根の2,400m付近はなだらかな二重稜線で所々にヌタ場があるらしく、この ”ヌタ” が、仁田(ニッタ)岳の語源となったとも言われているそうです。
茶臼岳山頂。
ここから聖岳を見た人は引き寄せられるように北へと向かうという…
2024年10月13日 08:51撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 8:51
茶臼岳山頂。
ここから聖岳を見た人は引き寄せられるように北へと向かうという…
聖、赤石、悪沢。
南プス南部巨峰の揃い踏みは茶臼・上河内縦走の最大の魅力です。
2024年10月13日 08:52撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:52
聖、赤石、悪沢。
南プス南部巨峰の揃い踏みは茶臼・上河内縦走の最大の魅力です。
笊ヶ岳(左端)、布引山、稲又山、青薙山(右端)と続く白根南嶺核心部の山々と富士山。
2024年10月13日 08:53撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 8:53
笊ヶ岳(左端)、布引山、稲又山、青薙山(右端)と続く白根南嶺核心部の山々と富士山。
聖岳の大きさを実感するのはやはり南から眺めた時。
山の山頂から最低鞍部までの高度差が500m以上ある日本の山は甲斐駒と聖岳だけ…さすがの風格。
2024年10月13日 09:01撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:01
聖岳の大きさを実感するのはやはり南から眺めた時。
山の山頂から最低鞍部までの高度差が500m以上ある日本の山は甲斐駒と聖岳だけ…さすがの風格。
今日も朝は快晴。
今日も朝は快晴。
2か月前に単独で周回した、兎岳の西に伸びる長大な2つの藪尾根を見る…感無量(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7138096.html)。
2か月前に単独で周回した、兎岳の西に伸びる長大な2つの藪尾根を見る…感無量(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7138096.html)。
山頂から上河内岳ぬむけて下り始めると紅葉が。
富士山をバックに素敵でした。
2024年10月13日 09:06撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:06
山頂から上河内岳ぬむけて下り始めると紅葉が。
富士山をバックに素敵でした。
「南アの秋」というにふさわしい風景です。
2024年10月13日 09:07撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
2
10/13 9:07
「南アの秋」というにふさわしい風景です。
あまりにも暑い今年の夏(今年も、というべきか)のおかげで各地の山々の紅葉の色付きはイマイチ…
2024年10月13日 09:09撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 9:09
あまりにも暑い今年の夏(今年も、というべきか)のおかげで各地の山々の紅葉の色付きはイマイチ…
それでも一部でも赤く紅葉した樹々があれば、アングルを工夫してなんとか綺麗な写真が撮れる。
2024年10月13日 09:09撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:09
それでも一部でも赤く紅葉した樹々があれば、アングルを工夫してなんとか綺麗な写真が撮れる。
『南アルプスでも最も美しい稜線』との誉れ高い上河内〜茶臼岳間の縦走路。
2024年10月13日 09:09撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:09
『南アルプスでも最も美しい稜線』との誉れ高い上河内〜茶臼岳間の縦走路。
上河内岳はぜひ伊谷尾根・東尾根でダイレクトに畑薙から登ってみたい。
2024年10月13日 09:09撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:09
上河内岳はぜひ伊谷尾根・東尾根でダイレクトに畑薙から登ってみたい。
岩の間にスマホを挟んで何とかセルフィー。
三連休なのに誰とも会わない稜線歩き。
2024年10月13日 09:16撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:16
岩の間にスマホを挟んで何とかセルフィー。
三連休なのに誰とも会わない稜線歩き。
足の調子が戻ってきたのと、聖平の水場が豊富なため、茶臼小屋をカットして上河内岳を目指すことに。
2024年10月13日 09:26撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:26
足の調子が戻ってきたのと、聖平の水場が豊富なため、茶臼小屋をカットして上河内岳を目指すことに。
『お花畑』。
国土地理院地図にもそのままの名前で記載されている素敵な場所。南アルプスに多くある典型的な二重山稜です。
2024年10月13日 09:50撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 9:50
『お花畑』。
国土地理院地図にもそのままの名前で記載されている素敵な場所。南アルプスに多くある典型的な二重山稜です。
凍結や融解を繰り返し作り出された周氷河地形といわれている『お花畑』の亀甲状土。
2024年10月13日 09:51撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 9:51
凍結や融解を繰り返し作り出された周氷河地形といわれている『お花畑』の亀甲状土。
再び稜線へ。
奇岩・竹内門と聖岳は定番の被写体。
2024年10月13日 10:29撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 10:29
再び稜線へ。
奇岩・竹内門と聖岳は定番の被写体。
南プスで一番好きな山は?と問われれば間違いなくこの山と答える。
2024年10月13日 10:36撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/13 10:36
南プスで一番好きな山は?と問われれば間違いなくこの山と答える。
岩の間にスマホを挟んで何とかセルフィー。
たぶんこの時、ザックに入れていたお気に入りのMILLETの半袖山シャツを無くしてしまいました(泣)。
2024年10月13日 10:43撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 10:43
岩の間にスマホを挟んで何とかセルフィー。
たぶんこの時、ザックに入れていたお気に入りのMILLETの半袖山シャツを無くしてしまいました(泣)。
ガレが目立つ兎岳。
手前の鞍部には小さく聖平小屋が見える。
2024年10月13日 11:01撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 11:01
ガレが目立つ兎岳。
手前の鞍部には小さく聖平小屋が見える。
上河内岳付近のハイマツは南アルプス屈指の美しさ。
2024年10月13日 11:14撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 11:14
上河内岳付近のハイマツは南アルプス屈指の美しさ。
山頂到着。
昨日に続き11時ごろには雲が稜線を隠すように。
2024年10月13日 11:44撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 11:44
山頂到着。
昨日に続き11時ごろには雲が稜線を隠すように。
遠山川の谷を見下ろす。
「四年に一度は大水害」と言われるほど、災害が多い川。
2024年10月13日 11:49撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 11:49
遠山川の谷を見下ろす。
「四年に一度は大水害」と言われるほど、災害が多い川。
椹島から笊ヶ岳への直登ルートを観察。
トラバースで沢と尾根をいくつも超えていくハードなコース。
椹島から笊ヶ岳への直登ルートを観察。
トラバースで沢と尾根をいくつも超えていくハードなコース。
これは見本みたいに見事なラジオラリヤ盤岩(赤色チャート)です。
2024年10月13日 12:16撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/13 12:16
これは見本みたいに見事なラジオラリヤ盤岩(赤色チャート)です。
小屋は解放されていましたが、静けさを求めて聖小屋前でテントを張りました。
うわさの「ウェルカムフルーツポンチ」にはいつありつけるのだろうか…。
2024年10月14日 07:38撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 7:38
小屋は解放されていましたが、静けさを求めて聖小屋前でテントを張りました。
うわさの「ウェルカムフルーツポンチ」にはいつありつけるのだろうか…。
1991年に新築された小屋。
1988年夏、20日にわたる南ア縦走の際にテントを張った時はまだ古い建物だった。小屋番の方に「米6升持ってるって、wンゲルにしては以外とすくないんだな」と言われた。「いいえ、5人パーティで6升じゃなくて、一人6升です」とかえすと腰ぬかしてた。
ひとり、6升=60合(x1.5Kg=7.5Kg)入れたキスリングを背負って歩いたのが懐かしい。
2024年10月14日 07:40撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 7:40
1991年に新築された小屋。
1988年夏、20日にわたる南ア縦走の際にテントを張った時はまだ古い建物だった。小屋番の方に「米6升持ってるって、wンゲルにしては以外とすくないんだな」と言われた。「いいえ、5人パーティで6升じゃなくて、一人6升です」とかえすと腰ぬかしてた。
ひとり、6升=60合(x1.5Kg=7.5Kg)入れたキスリングを背負って歩いたのが懐かしい。
ニッコウキスゲは咲かなくなってしまった聖平。
シラビソ樹林に多い島枯れの原因の一つは強風による土壌の乾燥が原因ですが、聖平は伊勢湾台風が作った風景。ニッコウキスゲもその後に咲いた花。自然は変わっていくものですね。
2024年10月14日 07:45撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 7:45
ニッコウキスゲは咲かなくなってしまった聖平。
シラビソ樹林に多い島枯れの原因の一つは強風による土壌の乾燥が原因ですが、聖平は伊勢湾台風が作った風景。ニッコウキスゲもその後に咲いた花。自然は変わっていくものですね。
大きな南プスの山々の中でも仙丈ヶ岳と並んでひときわ大きさが目立つ山。
2024年10月14日 07:53撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 7:53
大きな南プスの山々の中でも仙丈ヶ岳と並んでひときわ大きさが目立つ山。
立枯木を前景に笊ヶ岳遠望。
2024年10月14日 08:18撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 8:18
立枯木を前景に笊ヶ岳遠望。
薊畑分岐。
早朝の聖岳往復もありでしたが、足の状態を考えて無理せず下山。
2024年10月14日 08:19撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 8:19
薊畑分岐。
早朝の聖岳往復もありでしたが、足の状態を考えて無理せず下山。
ここからは標高差1,300mあまりを一気に西沢渡へと下ります。
意外にも南アルプスを形造る河川では静岡県側の大井川の標高よりも長野県側の遠山川や山梨県側の方が低く、同じ山頂に立つにも標高差が大きいのです。
このコースは笊ヶ岳(檜横手山コース)につぐ南アルプス南部急登度ナンバー2(https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2258)。
ここからは標高差1,300mあまりを一気に西沢渡へと下ります。
意外にも南アルプスを形造る河川では静岡県側の大井川の標高よりも長野県側の遠山川や山梨県側の方が低く、同じ山頂に立つにも標高差が大きいのです。
このコースは笊ヶ岳(檜横手山コース)につぐ南アルプス南部急登度ナンバー2(https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2258)。
上河内岳を振り返る。
2024年10月14日 08:21撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 8:21
上河内岳を振り返る。
ここまで大きなものはあまり見たことがない。
2024年10月14日 09:50撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 9:50
ここまで大きなものはあまり見たことがない。
おお、見事なっ!
2024年10月14日 10:01撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
1
10/14 10:01
おお、見事なっ!
西沢渡といえばコレ(ワイヤーロープウェイ)。
先行の方が渡渉を断念して休んでたところでしたので、2人で汗をかきながら対岸へ渡りました。
1人で動かすのは相当キツいな〜。
2024年10月14日 11:28撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 11:28
西沢渡といえばコレ(ワイヤーロープウェイ)。
先行の方が渡渉を断念して休んでたところでしたので、2人で汗をかきながら対岸へ渡りました。
1人で動かすのは相当キツいな〜。
かつら沢橋。
飯田市南信濃で24時間降水量が観測史上最大の273.5mmを記録した2023年6月2日から3日にかけての大雨で流された橋にかわる仮設橋。聖光小屋ならびに遠山山の会の方々のご尽力に感謝しかない。
2024年10月14日 11:55撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 11:55
かつら沢橋。
飯田市南信濃で24時間降水量が観測史上最大の273.5mmを記録した2023年6月2日から3日にかけての大雨で流された橋にかわる仮設橋。聖光小屋ならびに遠山山の会の方々のご尽力に感謝しかない。
西沢渡から便ヶ島までの細い林道は旧遠山森林鉄道跡。
大雨での崩壊・落石が絶えず、2024年10月現在資機材運搬用のモノレールを組み、ボーリング調査のための資機材の運搬や調査を行っているとの事で原則通行禁止…なのですが、上から下ってきて幸いにこの連休は作業がなく無事通過。
2024年10月14日 12:12撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 12:12
西沢渡から便ヶ島までの細い林道は旧遠山森林鉄道跡。
大雨での崩壊・落石が絶えず、2024年10月現在資機材運搬用のモノレールを組み、ボーリング調査のための資機材の運搬や調査を行っているとの事で原則通行禁止…なのですが、上から下ってきて幸いにこの連休は作業がなく無事通過。
聖光小屋は11/2まで休業中。
2022年、7年ぶりに再開した小屋で、遠山川から入山する際には貴重な拠点なので、残念ですが…。
2024年10月14日 12:18撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 12:18
聖光小屋は11/2まで休業中。
2022年、7年ぶりに再開した小屋で、遠山川から入山する際には貴重な拠点なので、残念ですが…。
遠山川から聖岳山頂が見える唯一のポイント。
2,000メートルの標高差を一望出来る場所は南アルプス山域の中でもほとんどない。
2024年10月14日 12:52撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 12:52
遠山川から聖岳山頂が見える唯一のポイント。
2,000メートルの標高差を一望出来る場所は南アルプス山域の中でもほとんどない。
仏島付近で遠山川の流れの中で見た巨岩。
赤石山脈のトレードマーク、ラジオラリア板岩(赤色チャート)です。
2024年10月14日 13:21撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 13:21
仏島付近で遠山川の流れの中で見た巨岩。
赤石山脈のトレードマーク、ラジオラリア板岩(赤色チャート)です。
南アルプスではよく目にする巨大ミミズ。全長は50センチほどあるかも…。
血を吸わず、なんとこの巨大ミミズをエサにしてしまう、これまた巨大ヒル、ヤツワクガビル(日本最大級のヒル)もたまに目にする。
その瞬間をずいぶん昔に見たことがありますが、もうホラーの世界です(笑)。

2024年10月14日 14:04撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 14:04
南アルプスではよく目にする巨大ミミズ。全長は50センチほどあるかも…。
血を吸わず、なんとこの巨大ミミズをエサにしてしまう、これまた巨大ヒル、ヤツワクガビル(日本最大級のヒル)もたまに目にする。
その瞬間をずいぶん昔に見たことがありますが、もうホラーの世界です(笑)。

帰りに立ち寄ったのは下栗の里。おおぎびら展望台から見下ろす。

日本百名山の著者・深田久弥が「下栗ほど美しい平和な山村を私はほかに知らない」と言った下栗の里はまた、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のモデルになったと言われる「霜月祭り」を継承する村(https://shimotsukimatsuri.com/about-shimotsuki-festival/sentochihiro/)。
2024年10月14日 15:40撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 15:40
帰りに立ち寄ったのは下栗の里。おおぎびら展望台から見下ろす。

日本百名山の著者・深田久弥が「下栗ほど美しい平和な山村を私はほかに知らない」と言った下栗の里はまた、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のモデルになったと言われる「霜月祭り」を継承する村(https://shimotsukimatsuri.com/about-shimotsuki-festival/sentochihiro/)。
観光駐車場からは、加々森山へダイレクトに登る矢筈尾根を観察。意外に歩きやすく、芝沢ゲートから直接取り付けるというのは魅力。次に光岳を登るルートとしては悪くない。

行けば行くほど次に行きたい場所が増える、南アルプスでした。
2024年10月14日 16:07撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
10/14 16:07
観光駐車場からは、加々森山へダイレクトに登る矢筈尾根を観察。意外に歩きやすく、芝沢ゲートから直接取り付けるというのは魅力。次に光岳を登るルートとしては悪くない。

行けば行くほど次に行きたい場所が増える、南アルプスでした。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) ヘッドランプ GPS ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

この数週間、ガイド登山が続き多忙な日々が続いた。沖縄での三線演奏の発表もあり疲れてはいたものの、雨予報が続く前の数日間の晴天予報。紅葉を見るタイミングは3,000メートルの稜線では間違いなく今年はラストチャンス。

出かけたのは夏に続いて聖岳周辺。登りのキツさは覚悟していましたが、想定外の足の痙攣はそれまでの多忙さが原因でしょうか。とにもかくにも幕営禁止の国立公園内でやむなくビバークするはめになってしまい猛省。

結果的に計画していた光岳への立ち寄りはともかく、夏のリベンジでの兎岳笠松尾根を易老渡への下山どころか聖岳山頂までも届かずでした。

3日間で一番の好天の最終日は早朝の聖岳ピストンも可能でしたが、無理せずいさぎよく西又渡へ下山しました。

お客様を連れてのガイド山行であればもってのほかの山行でしたが、仕事としてではなく、一人で山の空気を満喫する山行も必要。特に南アルプス、しかも夏山シーズン以外の季節に幕営山行となれば、よほどの山好きでしか足が向かないでしょうから。
まして、バリエーションルートの下見も兼ねてとなれば、さらに同行者を探すのは並大抵ではありませんね。

兎岳笠松尾根、仁田岳東南尾根、加々森山矢筈尾根、上河内岳東南尾根、茶臼岳鳥小屋尾根…
深南部の核心部に比べればハードルは低いとは思えど、篤志家コースと言われればやぱりそうかも。

でも、好きなんだから、しょうがないです!



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未入力 塩見・赤石・聖 [4日]
技術レベル
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無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [2日]
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