大日山・越前甲山 〜両県の大日山〜 [石川県 小松市]


- GPS
- 06:25
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,150m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
越前甲山の直下は手強い箇所があるので下りは注意する。 |
その他周辺情報 | 粟津温泉があるが、夕方は泊まり客だけ。 遠いが加賀温泉もある。 |
写真
感想
今日の天気は秋雨前線から離れているものの晴れ間の期待できない曇り空の予報だ。
そういうときは中途半端に亜高山帯に登ってもガスの中なので、少し標高を落として両白山地の手前側の山の越前大日山を登ることにした。
調べてみると小松側からなら加賀大日山と縦走出来ることが分かり、早速新しく開通した国道416号線を小松市に入っていく。
駐車場を見つけようとするもこの国道、林道と同規格並に狭く見つけるのに苦労し、登山道入り口らへんでようやく見つけて駐車しようと思ったら前から軽トラが続々ときた。
その駐車場は軽トラで満車になったので、諦めて勝山に戻ろうとしたところ、駐車出来そうな枠を発見したので不安だがそこに停めてようやく登山開始する。
登山道から1キロくらい離れた場所に停めたが、帰ってくる下山口からもそれ以上離れているので丁度良い。
登山口に着くと、先程の軽トラの集団の人達が草刈りをしていた。
挨拶を交わして登山道へと入っていく。
踏み跡はしっかりしており、緩やかな勾配のために気持ちの良い歩きが出来る。
逆を言えば標高を稼げてないと言うことだが、あまりそんな事を考えると気が滅入るので美しいブナ林を見ながら進む。
暫くすると徒渉が始まり幾つかこなしていき、最後の徒渉は崖をロープで下りきって直ぐに徒渉というアクティブさが複合されて腕が試される。
そこを過ぎるといよいよ尾根に登っていく。
徒渉が始まってからだが、やたらとマムシが多い。
足音で逃げてくれるので心配はないが。
それ以上に鬱陶しいのがアブで、以前ならあまりのしつこさにぶちギレてたが、今年は沢山登ってすっかり慣れてしまい、ズボンに止まって3秒待って素手でバチンしてさよならと簡単な作業になってしまった。
そんな事をしているうちに尾根に出た。
大した勾配はなかったからさほど疲れもないが、蒸し暑いのが難点だ。
この尾根も道幅広く、勾配も緩めで大日山の直下も大した事ないはずなのだが、蒸し暑く息があがる。
直下の最中、ふと後ろを見ると展望が開けており、曇り空でこの尾根の先までしか拝められないが疲れが飛んだ。
直下が終わり、大日山の山頂大地を歩くとこの前の大日ヶ岳同様100を越える赤トンボが飛んでいた。
広々とした山頂広場だが誰もおらず静かな山頂を味わうことが出来た。
山頂から少し東に行くと白山の展望台があり、白山の姿を拝められた。
そしてこれから越前甲山に向かう県境尾根も見渡せる。
大日山で十分に休憩したら越前甲山に向けて尾根に向かう。
大日小屋との分岐を経て福井県との県境に入る。
道は荒れてはいないがそれなりに草木は多い。
ま、踏み跡は充分なので不安にかられることもなくどんどん進む。
暗部からの登りもキツいものではないし、展望も少なからずあるので退屈するような尾根じゃなかった。
少しブッシュ気味の区間をやり過ごし、大した登りのないまま越前甲山山頂に着いた。
ガイドブックに『人の絶えない人気の山』と書いてあったが、誰もいなかった。
ちょっと拍子抜けだが、いないならそれに越したことはない。
白山や経ヶ岳、荒島岳など今年登ってきた山々を拝めながら静かな山頂で大休止した。
越前甲山から東に下る。
やはりここからが違い、直下は急坂。
緩くなってまた急坂と繰り返し、最後の大日峠手前の急坂下りは少し手強く、ロープ場で転げた。
藪を漕いで大日峠に着き、そこから真っ直ぐ行く。
ここからは登山道じゃなく巡視路に入る。
巡視路は歩きやすく迷うこともない。
最初の鉄塔まで少し距離があったが、そこまでたどり着いてしまえば後は下り一辺倒になる。
最初の鉄塔から見る越前甲山は迫力ある風格だ。
鉄塔を4つ訪問したら、植林の急坂下りをして国道に出た。
後はなんの心配もなく車までの1キロ半を歩く筈だったのだが、俺の周りを数えきれない程のブヨに囲まれ、殺虫剤を取り出す隙もないので、正面に来たら手で払いながら歩いた。
車まで戻れたが、依然としてブヨを引き連れたままだったので、目にも止まらぬ速さ(のつもり)で車に乗り込んでドアを閉めた。
2匹ほど入ってしまったが、こいつら車の中だと混乱するのか、人を襲わなくなった。
とりあえず始末してホッとした。
湿気が高かったのか、アブ、ブヨ、マムシと不快生物が多かったが、なかなか充実した山行になって楽しかった。
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