常念岳 (一ノ沢コース往復)
- GPS
- 08:56
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,894m
- 下り
- 1,878m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:47
天候 | 快晴後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に支障となるものはなかったがいくつか気になった点があった。 ・一ノ沢登山口からしばらくは沢沿いの道を歩くが、胸突八丁付近からは登山道が沢より標高の高い所になる。ふつうに歩いていれば特に問題はないが、滑落などに注意。 ・一ノ沢は大雨直後は増水しそうで、台風通過直後などの入山は躊躇われる。 ・常念乗越から常念岳山頂までは、岩がちな登山道が続き、落石注意。 ・倒木が登山道を塞いでいる箇所があったが、慎重に通過すればいずれも問題はなかった。 |
写真
感想
本来ならば金土の2日間で北アルプス某所へ1泊のテント泊山行を企画していたが、どうも2日目に雨に当たりそうで、それを嫌って安曇野から常念岳を一ノ沢登山口から往復してきた。結果的には天気良く登山者少なく、なかなか楽しい山行だった。以下に詳細。
一ノ沢登山口から少し離れた駐車場には6時頃到着。道中は霧が濃い箇所もあって、三角錐の山頂を持つ常念岳が安曇野の市街からは見えたり見えなかったりで気を揉んだが、駐車場到着時点では良く晴れていた。外の気温は11℃で、長袖シャツ一枚で外に出るとさすがに寒かった。秋の彼岸を過ぎて日の出が遅くなっているとは言え、さすがに6時到着では既に明るい。駐車場は空きもありむしろ閑散としていて、人気の山とは言え平日の雰囲気。食事を済ませて6:28に出発。15分ほど舗装された林道を歩いて登山口に到着。トイレがあったのでここで済ませる。今日歩く一ノ沢ルートは2012年5月に残雪を踏みながら一度歩いたことがあるが、それから時間も経過したこともありほぼ記憶にはない。もう一方の登山口である三股は数回利用したが、一ノ沢の場合は、往復単純のピストン以外にルートを取りようがないのが利用を避けた理由の1つだろうと思う。
歩き始めから沢沿いを歩く。どうしても三股からのコースと比較してしまうが、このルートは地図を見ても分かるように沢沿いのなだらかな傾斜地を登って行く。標高差はあまり稼げないが、体にはやさしい。沢沿いなので時折渡渉もあるが、いずれも大したことはなかった。緩やかに標高を上げつつ進む。沢が近くにあって景色が次々変わるため、歩いていて飽きない。樹林帯ではあるが楽しい。天気は相変わらず良く、空は青い。明日本当に天候が下り坂なのか疑いたくなるほどの青空。胸突八丁を過ぎると急登の始まり。とは言えそれほどの坂が続く訳ではなく、常念乗越までの辛抱であった。途中にはベンチもあるし、休み休み行けば十分上がれた。10:30頃常念乗越到着。ここでお待ちかねの槍穂の山脈が見える。快晴の青空に映える。ここまで約3.5時間かけてきてよかった。紅葉は乗越付近で少し色付いてはいたが、まだこれからなのか、それとも今年はハズレなのかよく分からない。何となく今年は後者のような気がする。乗越では特に休憩せずに先に進む。山頂まで標高差約400メートルのアルバイト。岩が多い登山道で、落石に注意しながら歩く。ここまで風がほとんどなかったが、山頂への斜面ではところにより冷たい風が吹いていて体を冷やす。それでも歩いていれば寒くて仕方ないほどではないので、そのまま先へ進む。標高が上がると穂高も前穂高まで全て見えるようになる。今月の初めは、穂高から常念岳を見たが、それからわずかの時間で反対側から穂高を見ることになるとは想像しなかった。山頂には11:34に到着。狭い山頂の常念岳だが、この日は平日のため登山者も少なく、ごみごみした雰囲気はなかった。積雪期含めて5回目の登頂。槍穂の眺望はやはり良い。山頂から少し下がったところに座り、槍穂を見ながら大休止とする。山頂までの斜面では一部寒さを感じたが、山頂では風は全くなくて、シャツ一枚でも全然問題なかった。持参した食料やジュースなどを消費する。当日に別の場所から転進してきたが、天気は良いし、槍穂ははっきり見えるし、悪い判断ではなかったと思う。自分としては珍しく30分も山頂付近で休憩し、名残惜しくはあるが下山を始める。帰りは行きの道をひたすら戻るのみ。面白味にはかけるが分かっていたことなので致し方ない。下り始めても続々登りの登山者が続いた。今日は小屋泊まりも多いのだろう。乗越まで下って、小屋前のベンチでしばし休憩。水分を取る。槍穂に別れを告げ下山開始。乗越から少しでも下ると途端に山は見えなくなる。登りは4.5時間超かかり、帰りも途中からはなだらかな斜面を降りるので、同じくらいの時間がかかると推定した。胸突八丁を転ばぬよう、滑落しないように下る。途中の水場でのどをを潤す。沢まで降りきってしまえばあとは沢の渡渉だけ気を付ければ特に難しいところはなかった。ただ長時間歩いていて相応疲労もしているから、転倒などにも注意しつつ下る。午後遅い時間になっても登りの登山者はいて、小屋泊まりとは思うが、小屋着は暗くなりそうだった。他人ながら心配してしまう。朝に利用した登山口のトイレを帰りも利用し、駐車場には15:45に戻る。クルマは朝よりもさらに閑散としていたが、明日以降の週末にかけて混雑することだろう。朝のうちは快晴だった空は、徐々に雲が増して午後にはだいぶ曇ってきたが、それでも一日十分に好天だった。
GPSのデータを朝リセットせずに歩き始めたので歩行距離が分からなかったが、帰宅してデータを見、18km近くあって驚く。9時間近い時間がかかったのも頷ける長さだ。一ノ沢コースは、沢が間近なので大雨直後などの入山は避けたほうがよいと思ったが、コースとしては変化に富んでいて、歩いていて飽きなかった。
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