谷川岳 マチガ沢東南稜
- GPS
- 09:01
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,135m
- 下り
- 1,299m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 9:56
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
計画しては悪天で中止を3、4回繰り返し、やっと今回いけたよー!
上越でこんなに天気が良かったのは初めてじゃないか!?ってくらい晴れた!
そして、暑い!この日はとても暑かったー!
無駄に体力を奪われる。
途中沢から数回水を汲んだ。
沢はとても綺麗。
しかし沢が流れてる所は思った以上にヌメる。
アプローチは3級適度の岩場もたまに出たりで、何処からでも登れそうなのでルーファイ力を試される。(今回はパートナーにずっと前を歩いて貰ったので楽させて貰いました)
またヌメりが酷い所は途中お助け紐を出して貰ったり、出したりしながら歩いた。
ゴルジュ帯に入る所で左岸を巻いたら、登り過ぎて沢へ戻れなくなった。
近くにハーケン二本(一本は抜けてた)に腐ったシュリンゲが巻かれていた懸垂支点を発見。
ハーケンを一本追加し、シュリンゲを新しいのに替えていざ懸垂をしようとしたら、パートナーにこれだとハーケンが吹っ飛ぶ可能性があると指摘された。シュリンゲを流動分散して、そこにロープを通すと良いらしい。とても勉強になった。自分がリーダーで、未経験者と来たら、多分吹っ飛んでいた。怖い怖い。
その後、どんどん歩いて東南綾の基部へ。
因みに水が組める最後のポイントは四の沢との出合いが最後だった。
東南綾1ピッチ目は私から。
今回、軽量化とヌメりに対してはクライミングシューズより沢靴の方が強いんではないかと思い、そのまま沢靴で登攀開始。
バックアンドフット系で登る箇所が多いピッチの印象だった。
核心は思ったよりヌメってなかった。が、乾いていても所々滑る。また谷川特有の岩が外傾していて、ホールドが掴みづらい。
すぐさまA0苦笑
核心を抜けて10メートルほど登ってピッチを切った。
次のピッチも乾いているんだけど、所々滑る。パートナーも登りずらそうだった。
今回は左から。
3ピッチ目は右から。
リッジを登るとトマノ耳からの登山者が見てるのが分かり(平日なのに人が多い)、簡単なピッチなのに何気に緊張した。
その後もう1ピッチ伸ばし、計4ピッチ登って終了。
ロープを解き、稜線まで歩いて終了。
源頭は上越らしい雰囲気でとても良かった。
アプローチが長く、岩場がほんの少しとアルパイン的にはコストパフォーマンスが悪い?ルートかも知れないが、今回沢と岩も堪能出来とても良かった。
またこれで一ノ倉沢、幽ノ沢、マチガ沢とコンプリート出来たのでとても嬉しい!
一緒に行ってくれたパートナーに感謝です!
秋の谷川マチガ沢。
「行くなら出合から行きたい!」という我儘に付き合ってくれたmjunさん。
昨年は雨で大滝前で敗退した為、今回はリベンジ戦。
台風発生の予報に冷や冷やしたが、蓋を開ければ秋晴れを通り越し、
灼熱の谷川岳(なんと貸し切り!)でした(都内は30℃超えだったとか)。
●アプローチ:出合〜取付きまで
5:10 ヘッデンを付けて、駐車場を出発。
出合に着く頃には夜も明け、朝日を浴びるマチガ沢が出迎えてくれた。
水はほとんど流れていないが、沢靴なので無理して水流を避けなくても遡行できる。
大滝は乾いていて、どこでも登れそうだった。
ゴルジュ帯のCS滝群は、明らかに無理そうなので右岸、左岸と巻いていく。
途中左岸を上がりすぎてしまい、ハーケンを打って懸垂で沢まで下降。
所々ヌメヌメでイヤらしい部分は、空身で登って荷揚げしたり、お助けを出してもらって突破。
取り付きまでで、ロープを出したのは懸垂下降の時のみ。
数箇所水線を登ってみたが、水が冷たくて気持ち良かった!
岩のひとつひとつが大きいのと、とにかく天気が良すぎるのとで体力消耗。
途中で休憩中、東尾根の斜面に明らかに獣が草をかき分ける音。
ホイッスルを鳴らし続けたところ動きは無かったので、そのまま遡行継続。
●マチガ沢東南稜
マチガ沢は終始開けており、正面に国境稜線が見えている。
登山道のすぐ横の岩峰の右下当たり(ルンゼ基部、残置ハーケン1枚)が取付き。
マチガ沢を詰めると、東南稜を登らなくても国境稜線に出られるのだが、そこをあえて3ピッチ岩登りをするのが、このルートの楽しさ?だと思う。
1ピッチ目 mjunさんリード
沢靴(ラバー)で登攀!流石です!(クライミングシューズでも嫌でした・・・)
ヌメヌメでイヤらしい。
核心部には残置スリング(通称、ヌメヌメでドロドロのスリング)が豊富。
2ピッチ目 yachimayuリード
3m程右の壁のクラックか、正面の凹角のどちらでも行けるらしい。
クラックが少し遠かったので、今回は左の凹角を行くことにする。
乾いてはいるが・・・苔が乾いた感じのため、よく滑る。
こちらも、残置のスリング(カペカペで切れそう)が数本あった。
凹角を上がって、右上。ロープの流れがいまいちだったので、ここで切った。
3ピッチ目 mjunさんリード
右手へ回り込み、リッジへ。
リッジ上から登山道が見える快適なルート。
4ピッチ目 yachimayuリード
まだ岩が続いたため、登山道下の踏み跡が見える位置までロープを伸ばす。
草付き手前に小さなテラスがあったので、そこでグリップビレイ。
ここで装備を解除し、登山道まで上がることにした。
見えている登山道まで草付きを上がり、オキの耳までは数分。
●谷川岳オキの耳〜トマの耳 稜線歩き
紅葉が始まっており、平日ながら登山者が多かった。
<装備>
・50mダブルロープ×2
・リンクカム 1セット(残置はあまり無い。各支点カムで取る/補強)
・沢靴(ラバー)、ネオプレンソックス、普通のパンツの上にスパッツ、タイツ無し
・クライミングシューズ(mjunさんは沢靴ラバーのまま登攀)
※ クライミングシューズ、アプローチシューズとも持っていったが重かった。不要?
※ mjunさんの浄水器付きプラティパス、ありがたかったです!
(水は1.5L持っていったが、途中で500mL程汲み足した)
<感想>
岩登りの要素は少ないが、出合から山頂まで抜けられる。
開けていて陽が当たり、紅葉し始めの谷川の山々に囲まれた気持ちの良いルートで、
振り返ると登ってきた出合からの沢筋が一望出来るのも嬉しい。
下山道で一緒になったハイカーさんに「登ってくるの見ていましたよ!」と声を掛けられた。
秋の谷川、満喫しました!
mjunさん、ありがとうございましたー!
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