以東岳へ 快晴 大人色の紅葉
- GPS
- 10:20
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,663m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:15
前日 摩耶山から 泡滝ダム駐車場へ 車中泊
<復路>
16:20 駐車場発 船形・泉ヶ岳方面 翌日雨予報のため断念
北陸道 黒崎SA泊
翌日 朝 7:00 自宅着
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題ない |
その他周辺情報 | 庄内あさひIC付近コンビニあり |
写真
感想
2019年(令和元年)10月10日(木)
以東岳へ 快晴 大人色の紅葉
車中泊の窓の先には明るい月が見える。
外は暗いがすでに駐車場を以東岳へライトを付けスタートした方がいた。
急いで支度をして出るとすでに周りは明るく谷間の狭い空に青空が。
泡滝ダム登山口からほぼ平坦な道を進む。
途中揺れる吊り橋には注意しながら渡る。
美しい渓谷美、時々滝も見られる。その中でも幾筋かの滝が見られるのが七ツ滝沢。
大鳥池への最後の登りはジグザグで高度を上げていく。
短縮コースの規制がかかるが直登すればかなり早く登れる気がする。
大鳥池の標柱が立ち、その先がタキタロウ山荘だ。
日も差し込み明るい湖畔にあるベンチで休んだ。
私を途中で一気に抜いて行かれた方がすでに出発体制に入っていた。
以東岳山頂はどこか聞くと、小屋の建つところだと教えてくれた。
よく見ると大鳥池の先にぽつんと小屋が見える以東岳山頂が見られた。
山頂まではまだまだ遠い。
ここでコースが二手に分かれるのでどちらから進もうか考えた。
一つはオツボ峰経由でぐるっと尾根伝いに回り込む展望の良いコース。
以東岳の展望も良く、できればオツボコースと考えた。
もう一つは、大鳥池湖畔を進み山頂へほぼ直登するコースだ。
きつそうだが時間的には早めに山頂に着くことができるとある。
全体の歩行時間の長い以東岳に、まずは山頂を踏むことではないか。
山頂に着くのが遅くなるのを極力避けたい気持ちがあった。
結局、直登コースで山頂をまずは目指すことにした。
余裕ができればオツボコースを利用して下山する。
湖畔沿いというのは魅力的でもあるが、実はヘビさんが出てくることが多く避けたいところだ。まだ時間も早く登場は少ないだろうとも踏んだ。
水面に映る山並みや、緑の中に山荘のたたずむ景色はいい。
池にはイワナだろう?のんびり泳ぐ姿があった。
タキタロウは大鳥池に棲む体長1〜2mという巨大魚だ。
実際にいたという話だが、タキタロウ伝説になってしまっている。
謎多く山深いこの神秘な大鳥池に生息するにふさわしいタキタロウだ。
タキタロウのことも考え直登へ入る。
きつい、足がなかなか進んでいかない。太ももが左右交互に痙攣しそうにもなる。
上を見上げるとまっすぐに急坂が続く。必死に登るしかない状態だ。
耐えて耐えてようやく光り差す笹原に出ると気持ちが上向いた。
オツボコースの美しい稜線や、その先に月山が顔を出したのだ。
さらに登ると、その横にうっすらと鳥海山が並ぶように見られた。
目の前には避難小屋が見え、山頂も近づいているのが分かった。
避難小屋には管理人さんがいて、周囲の山々を教えてくれた。
教えてもらったからこそ360度の大展望もより楽しめた。
殊に山頂に上がれば大朝日岳が素晴らしいとのこと。
小屋から数分で山頂に到着。
まず目に入ってきたのが大朝日岳だ。
きれいに伸びた稜線の先に大朝日岳がきれいな三角錐で迎えてくれた。
さらに磐梯山の双耳峰(見る方向によって変わるのだ)
飯豊連峰の飯豊山から杁差岳への大きな山並み。そしてその横には二王子岳がゆったりとすそ野を広げていた。
昨日登った崖崩れ激しい摩耶山が大鳥池の先に見られた。
もちろん月山、鳥海山が聳える。
さらに佐渡島が雲の上に浮き、新潟市まで見渡せた。
新潟市から鳥海山が一望できることに感激驚いた。
周りは紅葉が終わりを告げ、大人びた落ち着いた色合いを見せていた。
緑・茶そして赤・黄が少し混じるグラデーションの山肌は
鮮やかさには欠けるが大人色の落ち着きを見せてくれているようだった。
本当は深紅の紅葉をとも思っていたがこの色合いも良いものだ。
ことに量感ある以東岳の山並みには調和している感じがした。
そこに熊の敷物のような大鳥池がとても似合っているのがいい。
下山は小屋の管理人さんからの保証付き、時間的余裕もできたのでオツボコースで下山した。
気持ちよい稜線歩きが続き、以東岳の見事な姿を振り返りながら
大人びた紅葉も楽しみ、気持ちよく下ることができた。
大鳥池も熊から鳥に姿を変え見送ってくれた。
ふるちゃん
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