オプタテシケ
- GPS
- 15:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,456m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
当日 P230〜稜線の美瑛富士小屋700〜ベベツ岳〜オプタテシケ1040=1100〜下山〜美瑛小屋1400〜P1730
天候 | 快晴〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
オプタテシケ グレーとサミッツ国内編 NO31
旭川から旭岳ロープウェーに向かうときだったか、美瑛から白金温泉に行くときだったか、遠方に広がる十勝連峰の、一番格好いい山が、オプタテシケだった。それはこちら側(西側)に、大ガレして、囲むように左右に稜線が広がる。目の前に一ノ倉沢が展開するというと大げさだが、私にはそれが襟巻きトカゲのように見えた。どこに登山ルートがあるのか。いや、直接登れるルートはなかった。美瑛岳の方から縦走するしかない。
梅雨のない北海道にいけるチャンスがきて、登ることになった。何度か来た白金温泉の奥の林道から入る。登山者も通行できる林道なのだが、なぜか普段はゲートが閉まっていて、プッシュ式のダイヤルキーがかかっている。「森林組合に聞けば、開錠ナンバーを教えてくれる」というのだが、なら直接教えてくれよ。地元の登山者はみんな知っているというのに。聞けば「2468」番号だ。つまり、その場しのぎで、観光客や暴走野郎が入り込むのが困るわけで、計画的な登山者ならば、善良な林道走行をするだろうという趣旨らしい。ならばこの記録読んでくれる人も、同じだろうと思う。この仕組みを知らなければ、ゲート手前から延々と歩行しなくてはならなかったのだ。
なぜか相当早く目が覚めて、そのまま2時半にスタートする。真夜中ゲートガチャガチャやるのも、奇妙な気がしたが、前日からの数台のマイカーも入っている。朝が早い北海道でもまだ深夜だ。
ぬかるみの、うっそうとしたシラビソ原生林の森を、ちょっと気分が重いけれど入っていく。そのうちに明るくなるだろうと、3時頃から明るくなってきた。
4時間登って、稜線の美瑛富士避難小屋に着くとコースタイムに載っていたが、5時間かかった。途中でどうしようも眠くなって、少し朝寝した。ほんの10分でもウトウトすると、気分はすっきりするんだから、不思議だ。途中には火山岩の「自然庭園」というゴツゴツ道があったり、湿地のずぶずぶだったり、雪渓も少しあった。清潔な小屋だった。
さてここからオプタテシケまで、やはり4時間ほどかかる。目の前に美瑛富士、その奥に美瑛岳。十勝岳は隠れているが、向こうに境山とか、下ホロカメットクとか。快晴なのは運がよかった。
火山岩のガラガラをゆっくり登っていく。手前の石垣山を巻いて、奥のベベツ岳までくると半分。そこから150m下って、300m登ると、念願のオプタテシケに着く。丸っこかったり、ボテッっとした山が多い中で、甲斐駒のようにピラミダルなこの山。ゆっくり登りながら、だんだん近づいていく。今日は小屋泊まりが2パーティ2人と、同じ日帰り1パーティ2人に会っただけ。その全員に抜かれたが。
あのガラガラ地形は、上から見るとどうなるかと思ったが、登ったときからガスが沸いてきて、よく見えない。トムラウシ方面も見えなくなった。でも、下から見るガラガラ地形は、上から見るとさほどでもないのだ。う〜ん、この山に下から接近できる方法は、沢登りしかないのか。
登る前から過剰期待したのか、頂上にアブが多くて、やっぱり夏だからなあ仕方がない。アブという虫も、斜面に沿った上昇風でここまで上がってくるけど、斜面を離れた上空へは、トンビかワシじゃない限り、飛べないものだと、関係ないことを考える。少し休んで、後続が来たし、下ることにした。それにしても、先へ続くトムラウシ方面は、ガクンと切れたって、相当に遠い道に見える。時刻11時。今日は登りだけで、8時間半。山にいると、けっこう時間がたつのが早い。
後は来た道ゆっくり戻るだけ。ゆっくりでも下りは早いということと、最遅い歩行をすることに、最近心がけた。帰りにまた少し昼寝をした。
美瑛富士の分岐に来たときに、明日は雨なのと、次回は相当遠い未来にしかこられないことを考えて、往復2時間で美瑛富士まで登ろうかとも思ったが、やっぱりやめた。さっきの石垣でもベベツでも、とっくに富士よりも高高度で、見下げた山なのであるが、しかし分岐の麓までくると、やっぱり登りたいという衝動は登山者である限り、自然の欲求か、元気な証拠か。でもまたにする。
後は、登りで、5時間かかった道を、3時間半で車に戻った。今日は15時間行動だったが、でもやはり山にいると一日が相当に早い。
北海道なのに明日は雨だが、晴れたときに、また車から連峰を見て、登ったオプタテシケを探してみよう。そうそう高山植物も、相当にきれいだったが。
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