笙ヶ岳(鳥海山)
- GPS
- 06:26
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 792m
- 下り
- 801m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は遠征の第二幕、鳥海山の笙ヶ岳。本当のところは、昨日の月山東補陀落で遠征は終わりだったのだが、神さんが「せっかく遠くに行くのだから、どこかに行って来たら」と言いだしたのだ。神さんに言われるまでもなく、確かに遠征して一座だけではもったいないので、鳥海山塊の笙ヶ岳を登ろうかなあ、などと考えていたのだ。しかし、気象予報では10日のみ晴れで、後は雨なので東補陀落だけの日帰りとしたのである。
なぜ笙ヶ岳かというと、9月に二ノ滝コースを登った時に見た笙ヶ岳の円やかな山容に惹かれ、いつかは登ってみたいと思い始めていたのである。そんな時、ヤマレコで勝手にフォローしているFさんとMさんのグループが、笙ヶ岳の記録をアップしたのだ。それにいたく影響を受け、遠征を一日延長して笙ヶ岳に登ろう、と強く思ったのだ。まさに神さんの勧めは渡りに船である。ところが天気予報は、相変わらず雨である。
一縷の希望をもって天気予報をチェックするが状況に変わりはない。ところが出発前日午後、天気予報は晴れに転換する。出発の朝目覚めたときに天気予報が変わっていなければ決行ときめ計画書を作る。翌朝午前2時頃目が覚める。「てんくら」で天気予報を確認すると晴れ。笙ヶ岳登山決行として計画書を提出して出発する。
遠征第一弾の月山東補陀落の山行は無事に終わり、鳥海ブルーライン入口の近くにあるアポン西浜で入浴。前回安いと思った入浴料300円は400円に値上げされていた。目と鼻の先に有る道の駅「鳥海」で車中泊。「鳥海」には前回の千畳ヶ原山行の時も車中泊したが、道路を挟んだ向かいには、コンビニもあり便利である。
朝、目が覚めて空を見ると雨は降っていない。昨日は、横になったと思ったらすぐに眠ってしまった。未明からの行動で疲れていたのであろう。しかし、筋肉痛は無い。体調は良好だ。今日は、昨日と違って通行止め箇所も無く、順調に鉾立に着く。駐車場には数台停まっているだけだったがすでに出発して行ったパーティーもある。計画では鉾立口からのぼることになっているが、登ったことの無い大平口から登るかどうかちょっと迷ったが、計画通り鉾立コースを取る。
ウイークデーということもあるが、登山者は疎らである。数名に追い越されたり追い越したりしながら登っていく。ずいぶん前に一度登ったことの有るコースだが殆ど記憶に残っていない。穏やかな気象で、半袖シャツ一枚で登る。石畳みの道を一歩一歩踏みしめるように登る、というかいわゆる亀足だ(-_-;)
御浜小屋前で右手に笙ヶ岳への道が分岐するが、鳥海湖を見なければならないので真っ直ぐ進む。前方上方には力強い鬼の面のような鳥海山。いい風景だ。小屋脇に出ると眼下に眩しく銀色に輝く鏡のような光景が広がっていた。それは鳥海湖の水面に太陽の光が反射しているものだ、と理解するまでにしばしの間を要する。
右手に笙ヶ岳へ向かう。前方に黄葉したなだらかな三つのピーク。その最先端のピークが笙ヶ岳である。手前の二つのピークは、三ノ峰、二ノ峰というらしい。こちらから見る鳥海山は峨々とした山頂稜線とそこから派生するすっきりした山腹との取り合わせは変化があって実に良い。先日行った千畳ヶ原は紅葉の盛りを迎えている。二つ目のピークから戻ろうと思っていたが、ついつい再先端の三角点の有る笙ヶ岳まで行ってしまった。笙ヶ岳には三角点が設置されているだけに360度の大展望だ。朝日連峰や月山くらいは分かるかと思ったが、霞のために同定するまでには至らなかった。気象条件に左右される山座同定は簡単には出来ないものだ、と改めて思う。
帰りは往路を戻り、御浜小屋への道をショートカットして鉾立に向かう。途中の大石のところでのんびりと大休止する。山頂稜線はギザギザと変化があって、絵心をくすぐるいい山だなあ、などと感心しながら歩きだすと、右手斜め下方に鉾立駐車場が見えた。ちょっと離れすぎていませんか、と思う。ナビで確認すると、なんと大平登山コースを歩いているのである。なぜだ。なぜ? まるで理解できない。
御浜小屋への道をショートカットして鉾立に向かったが、鉾立口からの道に合流する分岐を見逃したのかもしれないと思った。地図で確認すると鉾立ルートに合流する道は無く、結局このまま大平に向かうか御浜まで戻って鉾立へ降りるかの二者択一となった。まあ、このまま進んで大平に降りたとしても、そこから鉾立まで歩けばいいだけなのでそのまま進んだ。
道路に出ると、道路標識が有り「鉾立へ2km」とある。時間にして約30分か。これは漫然と歩いていたものへのペナルティである。陽は高く直射日光を浴びて歩くのは辛いなあと思った。車が来たらヒッチハイクするか等と思ったがペナルティは素直に受けるしかないだろう、と思いながら歩いていると「ボーッと生きてんじゃネー!!」とチコちゃんの声。
直射日光を浴びながら歩くことは覚悟していたが、沿道の木々が日陰を作ってくれて、道路を渡る風が疲れた体を癒してくれた。チコちゃんには叱られたけど、天の神さんには御慈悲をもって助けられた。世の中、まだまだ捨てたものではない。
神さんの一言から発展して決まった笙ヶ岳山行は、道間違いは有ったけれど、そのことによって、歩くことは無いと思っていた大平コースを歩くことが出来た。終わってみれば「災い過ぎて福となす」である。
今回の山行で鳥海山の主要な登山口である、鉾立・大平・高瀬峡・湯ノ台・祓川からの登山道を歩いたことになる。いつの間にか主要な登山口で残すはあと一本、大清水の百宅口だけとなった。アプローチの林道は荒れているらしいが、機が熟すればそこから登ってコンプリートといきたいものである。
月山東補陀落 渋いところ歩いていらっしゃると思ったら、翌日は笙ヶ岳、1週違いでしたね。
「鳥海山を動とすればこちらは静」の表現に、なるほどと頷きながら読んでました。
大平コースから鉾立に戻るには、河原宿に登山道を横切るように小さな沢があり、沢沿いに小さく赤い印がありました。ちょっとよく注意しないと見つけにくい感じでしたね。
私もよくぼーっと歩いて、間違えるので、チコちゃんには叱られそうです(笑)
百宅口、気になりますーー。林道が整備される日がいつか来ますように(^^)/
minkさん おはようございます。
最初は東補陀落だけだったのですが、minkさん達のレコを読んだことと神さんの提案で笙ヶ岳にも行くことになりました。まあ、神さんの方は「亭主元気で留守がいい」が動機でしょうけど(- -)
優しい感じのする親しみやすい山でした。見上げる鳥海山が迫ってくるような迫力がありました。絵になる山ですね。
道間違いは、最初なぜだか全然理解できなかったです。登っていく時に確かに道は有ったんですから。印が付いていたのに、ただたんにボーッ歩いていたんですね。月山では出だしからアウトですし、何やってんだか。
百宅口は、大清水と唐獅子平に小屋が有るので比較的楽に登れるのではないかと考えています。アプローチの途中にある法体ノ滝にも行ってみたいです。
すみません。きりがないのでこの辺で。
お仕事がんばってくだい。ではまた。
気付くのが遅くなりました
道迷いはminkさんコメで解決済みのようで良かったですね!
鳥海山歩いて”鳥海湖”見ないわけには行かないに同感です
冬の装いになってしまいましたが
今から千畳ヶ原の草紅葉を思い描いてます
fuuさん こんばんは〜
コメは遅でも早でも歓迎です。コメントが有ると気持ちがホッコリしませんか。私は、共感してくれる人が居るんだなあ、とホッコリした気分になります。コメのやり取りは昔風にいえば文通ですね。文通との違いは、公開されているということでしょうか。一定の節度は必要でしょうね。
千畳ヶ原に行くには、湯ノ台からの往復が一番短時間で楽だと思います。月山森には分岐から30分足らずで往復できます。千畳ヶ原丸見えです。幸次郎沢は意外に楽に上り下りできます。
ではまた。
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