90.至仏山「尾瀬ヶ原は今日も雨だった」反時計回+尾瀬ヶ原散策
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- GPS
- 08:27
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 876m
- 下り
- 846m
コースタイム
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:22
天候 | 一日目:雨と霧 二日目:雨と霧 のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
戸倉〜鳩待峠まではシャトルバス 980円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨の木道は滑りやすいです。今回の山旅では三回転倒しました 山ノ鼻から山頂までは、山ノ鼻から歩いて一杯清水付近のベンチでの休憩中に熊らしき動物が草むらをガサゴソしていたので、声をあげて熊鈴を鳴らしたら、その動物は引き返して行きました。姿は見ておらず、その動物が熊という確証はないのですが、とにかく熊鈴は必要だと思いました。 森林限界を越えてからは蛇紋岩で覆われた登山道になりましたが、滑りやすく難儀しました。鎖場も三か所ありました。 山頂から小至仏山もまた蛇紋岩の登山道で滑らないように。 |
その他周辺情報 | 至仏山荘に宿泊、二食付きで9000円 水筒に入れるお湯の提供あり。朝食を弁当に変更可。 下山後の温泉は尾瀬ぷらり館 戸倉の湯に入浴予定でしたが、訪れた日が火曜日のため定休日でした。入浴出来ず orz。 結局、沼田駅から徒歩15分のところにある、スーパーリゾート ゆにーいくを利用しました。入浴料650円。 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() |
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個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
自撮棒
充電器
水筒
|
備考 | 持参するのを忘れたもの、睡眠促進サプリメント、エネルギージェル |
感想
第90座 「尾瀬ヶ原は今日も雨だった」
9月23日に登る予定だった平ヶ岳が台風17号で中止に追い込まれて、その翌週に木曽駒ヶ岳に登頂を果たして再び今年中に百名山90座目達成の芽が出始めていた。12日〜14日は体育の日が絡む三連休なのだが、12日は父の一周忌法要があるため、15日に有休を頂いて、13日夜から15日まで尾瀬ヶ原と至仏山登山のプランを立てた。夜行バスと山小屋の予約も済んだ。この登山が今年最後の百名山登山になるであろう。秋晴れの下で90座目達成を果たせたらいいなぁ〜と思っていたのだが・・・・。
今度は台風19号が三連休にやって来るというニュースが一週間前から報道し始めた。日が経つにつれ、台風の軌跡は東海地方に最も近づくのは12日の父の一周忌法要がある日で、予定日の13日以降は日本列島を離れているだろうという予報だったが、東海地方に直撃する可能性があるので、安心は出来なかった。
10月12日、全ての行事を前倒す形で雨の中、納骨を済ませて、自宅に戻って読経、料亭に移動して会食を済ませた。慌ただしかったが父の一周忌が無事に済んで良かった。午後は台風の上陸に備えて家にいたが、台風は夕方に伊豆地方近辺を上陸したらしくて、不安な一夜を過ごすこととなった。
10月13日、朝のニュースで関東地方や東北地方で甚大な被害があったと報じていた。それは僕の予想を遥かに上回るものを感じていた。まずは、東海道、上越新幹線や路線バス、登山道は無事なのか? 情報収集に努めた。新幹線、夜行バス、路線バス、登山道が無事という情報を得て、尾瀬に向かって出発する決断を固めて、夕方からパッキングを始めた。
10月13日、23時15分名古屋駅発の夜行バスに乗って、6時5分に大宮駅に到着した。その途上、荒川だったか? 車窓から見たのだが、茶色い水が勢いよく流れていて台風19号の凄まじさを感じずにはいられなかった。大宮駅から上越新幹線に乗って上毛高原駅まで行って、そこから戸倉、大清水行のバスに乗るのだが、10人前後の登山者が既に並んでいた。
上毛高原駅のバスは後閑駅、沼田駅を寄って鳩待峠へ行く中継地点の戸倉で下車。そこからシャトルバスに乗って鳩待峠に着いたのは昼頃であった。この頃になると雨が降り出して、僕はレインウェアを着込んで11時に出発した。
鳩待峠から山ノ鼻に向かうのだが、赤や黄色に染まる木々に目を奪われていた。こんなきれいな紅葉は何年振りだろう。しかし、雨に濡れた木道は厄介で、この間だけでも二度も派手に転倒した。僕はその度に「あぁー、不覚、不覚!」と言っていた。一時間ほどで山ノ鼻に到着。休憩も取らずにそのまま尾瀬ヶ原へ向かった。
尾瀬ヶ原に来るのは2006年7月に燧岳に登った以来となるが、その時は雨だった。尾瀬とはちょっと離れているが2014年8月に会津駒ヶ岳に登った時も西から台風11号が来るかも知れないと雨がいつ降ってもおかしくかったが幸い降らずに登山を終えた。以上から僕は尾瀬に来ると悪天候になるらしくて「二度あることは三度ある」という言葉通り、今回もやはり雨だった。僕は尾瀬限定の雨男なのだろうか?
黄金色に染まった草紅葉は見事の一言で、「贅沢な散歩」となった。当初は龍宮小屋まで行く予定だったが、雨も本降りになったので、その手前の牛首分岐で折り返すこととなった。13時半頃に予約した至仏山荘に到着。昼食としてカレーライスを食べた後、落ち着いてチェックイン。明日は平日なので宿泊客は少なくて、大部屋にひとり充てられた。明日の準備として行動水の確保とパッキングのし直した後に入浴。さっぱりしたところで食堂に戻って生ビールを呑んだ。外を見ると土砂降りで果たして明日は大丈夫だろうかと不安になった。
10月15日、4時に起きて準備をして、6時5分頃に山ノ鼻を出発した。広々と広がる湿原の真ん中に建て替え中の木道を避けながら歩いて登山道に入った。歩き始めて小一時間ほどの一杯清水付近のベンチで最初の一本を立てたのだが、草むらがゴソゴソと音がして草が揺れ動いていた。「ひょっとして・・・・ 熊!?」と思った僕は高い声で「フゥーーーーー」と叫んで、腰に付けていた熊鈴を手で鳴らした。そうすると、その動物は方向を変えて森の中へ消えて行った。その動物の正体は見ていないので、熊だとは限らないが、これが熊だったらと思うと背筋が凍る思いであった。
気を取り直して、さらに登って行くと森林限界を突破して、視界が開けて来た。間もなくすると、滑りやすいと評判の蛇紋岩の登山道との格闘が始まった。鎖場は三か所。ポールをしまって、手と足を駆使して無難に登り切った。振り返ると霧が晴れて尾瀬ヶ原が見えたが一瞬だった。空を見ると雲の向こうに青空が見えて太陽の光も射して来たがこれも一瞬だった。何とも難しい天気であった。
9時頃、コースタイム通りに至仏山頂に到着。当然、この日の一番乗りである。景色を見ても霧で何も見えないため、記念撮影をして、さっさと下山することにした。下山は小至仏山を通るのだが、相変わらず蛇紋岩に苦しみながらの下山となった。この頃になると、鳩待峠から小至仏山を通って山頂を目指す登山者とすれ違うようになった。その数は平日で悪天候とは言え、10人前後の登山者と出会った。
オヤマ沢田代の分岐まで来ると、寒さはなくなり、雨も降らなくなった、ここから一気に降るので気分良く降ることが出来た。フラットになった木道で三度目の転倒。腰を痛打したが大丈夫だった。やっぱし侮りがたしだよ、この木道は・・・・。
12時に鳩待峠に到着。雨で滑りやすい蛇紋岩に悪戦苦闘したとは言え、コースタイム通りで登山を終えたのは及第点を与えてもいいのではと思っている。鳩待山荘で熱燗の酒で祝杯をあげて、おみやげや山バッチもゲット。シャトルバスで尾瀬を後にした。戸倉まで着いた時に、尾瀬ぷらり館 戸倉の湯に入る予定が火曜日定休日で「何でやー!」と頭を抱えた。
取りあえず、上毛高原行のバスに乗って、どこかに温泉かスーパー銭湯がないがスマホで検索して探した結果、沼田駅から徒歩15分の所でスーパー銭湯があることが解って、そこで入浴&食事。汚いなりで新幹線に乗る最悪の事態は回避された。
今年中に百名山90座目達成が出来ればいいなと年明けから思っていたのだが、何とかそれが達成出来て良かった。逆に残り10座になったとは言え、手強い山が控えているので、今年以上に気力体力技術力を上げなければ! と思った今回の山旅であった。
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