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Yamareco

記録ID: 2063650
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

90.至仏山「尾瀬ヶ原は今日も雨だった」反時計回+尾瀬ヶ原散策

2019年10月15日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:27
距離
14.9km
登り
876m
下り
846m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:22
休憩
0:00
合計
2:22
11:04
64
12:08
12:08
31
12:39
12:39
10
12:59
12:59
27
13:26
日帰り
山行
5:37
休憩
0:18
合計
5:55
6:05
163
8:48
8:48
17
9:05
9:20
52
10:12
10:14
23
10:37
10:37
26
11:03
11:04
56
12:00
天候 一日目:雨と霧
二日目:雨と霧 のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
上毛高原駅〜鳩待峠連絡所まではバス 2500円
戸倉〜鳩待峠まではシャトルバス 980円
コース状況/
危険箇所等
雨の木道は滑りやすいです。今回の山旅では三回転倒しました

山ノ鼻から山頂までは、山ノ鼻から歩いて一杯清水付近のベンチでの休憩中に熊らしき動物が草むらをガサゴソしていたので、声をあげて熊鈴を鳴らしたら、その動物は引き返して行きました。姿は見ておらず、その動物が熊という確証はないのですが、とにかく熊鈴は必要だと思いました。

森林限界を越えてからは蛇紋岩で覆われた登山道になりましたが、滑りやすく難儀しました。鎖場も三か所ありました。

山頂から小至仏山もまた蛇紋岩の登山道で滑らないように。
その他周辺情報 至仏山荘に宿泊、二食付きで9000円
水筒に入れるお湯の提供あり。朝食を弁当に変更可。

下山後の温泉は尾瀬ぷらり館 戸倉の湯に入浴予定でしたが、訪れた日が火曜日のため定休日でした。入浴出来ず orz。

結局、沼田駅から徒歩15分のところにある、スーパーリゾート ゆにーいくを利用しました。入浴料650円。
至仏山頂にてハカを踊る(C)ラグビーワールドカップ2019 ニュージーランド代表オールブラックス
至仏山頂にてハカを踊る(C)ラグビーワールドカップ2019 ニュージーランド代表オールブラックス
戸倉から鳩待峠までのシャトルバス
2019年10月14日 10:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 10:37
戸倉から鳩待峠までのシャトルバス
いきなりこの紅葉である
2019年10月14日 10:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 10:37
いきなりこの紅葉である
鳩待山荘
2019年10月14日 10:39撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 10:39
鳩待山荘
鳩待峠から出発
2019年10月14日 11:05撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:05
鳩待峠から出発
鳩待峠からさぁ行くぞ!
鳩待峠からさぁ行くぞ!
鳩待峠登山口 登山者カウンター設置中
2019年10月14日 11:06撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:06
鳩待峠登山口 登山者カウンター設置中
見上げるとこの紅葉
2019年10月14日 11:09撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:09
見上げるとこの紅葉
登り始めはこんな感じ
2019年10月14日 11:09撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:09
登り始めはこんな感じ
沢が流れてる
2019年10月14日 11:16撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:16
沢が流れてる
明日登る至仏山は残念ながら霧で見えず
2019年10月14日 11:22撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:22
明日登る至仏山は残念ながら霧で見えず
黄色いトンネルのよう
2019年10月14日 11:28撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:28
黄色いトンネルのよう
沢がきれいだ
2019年10月14日 11:30撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:30
沢がきれいだ
見事な紅葉にうっとり
2019年10月14日 11:36撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:36
見事な紅葉にうっとり
赤に染まる木 その1
2019年10月14日 11:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:37
赤に染まる木 その1
赤に染まる木 その2
2019年10月14日 11:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:37
赤に染まる木 その2
黄色く染まる木
2019年10月14日 11:48撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:48
黄色く染まる木
何だこの岩
2019年10月14日 11:51撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:51
何だこの岩
あぁ、いいなぁ〜
2019年10月14日 11:55撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 11:55
あぁ、いいなぁ〜
あと少しで山ノ鼻
2019年10月14日 12:02撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:02
あと少しで山ノ鼻
山ノ鼻ビジターセンター
2019年10月14日 12:06撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:06
山ノ鼻ビジターセンター
山ノ鼻ビジターセンターの内装
2019年10月14日 14:48撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 14:48
山ノ鼻ビジターセンターの内装
そのまま尾瀬ヶ原へ
2019年10月14日 12:12撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:12
そのまま尾瀬ヶ原へ
燧岳が全然見えない
2019年10月14日 12:21撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:21
燧岳が全然見えない
尾瀬ヶ原で自撮り
尾瀬ヶ原で自撮り
草紅葉
2019年10月14日 12:21撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:21
草紅葉
草紅葉と池塘 その1
2019年10月14日 12:25撮影 by  SH-01H, SHARP
10/14 12:25
草紅葉と池塘 その1
草紅葉と池塘 その2
2019年10月14日 12:25撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:25
草紅葉と池塘 その2
逆さ燧 当然燧岳は見えない
2019年10月14日 12:35撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:35
逆さ燧 当然燧岳は見えない
牛首近くの小山 その1
2019年10月14日 12:35撮影 by  SH-01H, SHARP
10/14 12:35
牛首近くの小山 その1
牛首近くの小山 その2
2019年10月14日 12:41撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:41
牛首近くの小山 その2
雨が本降りになったので牛首で折り返すことに
2019年10月14日 12:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:49
雨が本降りになったので牛首で折り返すことに
木道の傍らに赤く染まる葉
2019年10月14日 12:56撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 12:56
木道の傍らに赤く染まる葉
至仏山荘 今日はここで宿泊します
2019年10月14日 13:28撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 13:28
至仏山荘 今日はここで宿泊します
昼は手堅くカレーライス
2019年10月14日 13:41撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 13:41
昼は手堅くカレーライス
風呂上がりの一杯は最高〜!
風呂上がりの一杯は最高〜!
ひと部屋をひとりで独占 ありがとうございます
2019年10月14日 16:14撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 16:14
ひと部屋をひとりで独占 ありがとうございます
至仏山荘のマスコット 仏美ちゃんとペギ子ちゃん
2019年10月14日 16:33撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 16:33
至仏山荘のマスコット 仏美ちゃんとペギ子ちゃん
談話室で読書
至仏山荘の夕食 右上の箱は朝食代わりに頼んだ弁当です
2019年10月14日 17:01撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/14 17:01
至仏山荘の夕食 右上の箱は朝食代わりに頼んだ弁当です
翌日、山ノ鼻から出発
2019年10月15日 06:10撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 6:10
翌日、山ノ鼻から出発
ライオンのたてがみのような草紅葉
2019年10月15日 06:12撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 6:12
ライオンのたてがみのような草紅葉
登り始めはこんな感じ
2019年10月15日 06:24撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 6:24
登り始めはこんな感じ
黄色や赤に染まる登山道
2019年10月15日 07:00撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:00
黄色や赤に染まる登山道
森林限界を抜けた!
2019年10月15日 07:01撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:01
森林限界を抜けた!
川のように流れる登山道
2019年10月15日 07:03撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:03
川のように流れる登山道
熊の出現におびえつつも上を目指した
2019年10月15日 07:11撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:11
熊の出現におびえつつも上を目指した
ナナカマドですよね?
2019年10月15日 07:11撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:11
ナナカマドですよね?
尾瀬ヶ原方面を眺めるも霧で全然見えない
2019年10月15日 07:30撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:30
尾瀬ヶ原方面を眺めるも霧で全然見えない
霧が晴れて尾瀬ヶ原が見えた!
2019年10月15日 07:33撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:33
霧が晴れて尾瀬ヶ原が見えた!
最初の鎖場
2019年10月15日 07:44撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:44
最初の鎖場
霧がまた晴れた!
2019年10月15日 07:51撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:51
霧がまた晴れた!
空も青空が見えて希望が見えた! と思ったのだが・・・・
2019年10月15日 07:52撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 7:52
空も青空が見えて希望が見えた! と思ったのだが・・・・
高天ヶ原のベンチで一本立てた
2019年10月15日 08:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 8:04
高天ヶ原のベンチで一本立てた
第三の鎖場 一番の山場!
2019年10月15日 08:08撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 8:08
第三の鎖場 一番の山場!
至仏山頂に着いた!
2019年10月15日 09:13撮影 by  SH-01H, SHARP
10/15 9:13
至仏山頂に着いた!
三角点
2019年10月15日 09:16撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 9:16
三角点
三角点にタッチ! あと10座だ!
2019年10月15日 09:16撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 9:16
三角点にタッチ! あと10座だ!
小至仏山山頂
2019年10月15日 10:09撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:09
小至仏山山頂
小至仏山山頂で自撮り 寒いので先を急ぐ
小至仏山山頂で自撮り 寒いので先を急ぐ
ここから急な階段 霧できれいには写ってないが、下まで続いていた
2019年10月15日 10:20撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:20
ここから急な階段 霧できれいには写ってないが、下まで続いていた
今度は木道が続く
2019年10月15日 10:32撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:32
今度は木道が続く
オヤマ沢田代の分岐
2019年10月15日 10:37撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:37
オヤマ沢田代の分岐
草紅葉と池塘 
2019年10月15日 10:40撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:40
草紅葉と池塘 
オヤマ沢 残念ながら飲めません
2019年10月15日 10:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:49
オヤマ沢 残念ながら飲めません
オヤマ沢の道標
2019年10月15日 10:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 10:49
オヤマ沢の道標
雨が止んで霧が晴れて色づく山肌が見えるようになった
2019年10月15日 11:03撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 11:03
雨が止んで霧が晴れて色づく山肌が見えるようになった
やっと見たかった景色が見えたね
2019年10月15日 11:03撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 11:03
やっと見たかった景色が見えたね
真っすぐに伸びる木道 この直後、豪快にズッコケたw
2019年10月15日 11:13撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 11:13
真っすぐに伸びる木道 この直後、豪快にズッコケたw
これで登山が終了 お疲れ様でした
2019年10月15日 12:04撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 12:04
これで登山が終了 お疲れ様でした
祝杯は熱燗で頂きました
2019年10月15日 12:30撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 12:30
祝杯は熱燗で頂きました
戸倉の温泉は休館日のため沼田駅から徒歩15分のところにあるスパリゾートゆにーいくで入浴しました あって良かった〜!
2019年10月15日 14:49撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/15 14:49
戸倉の温泉は休館日のため沼田駅から徒歩15分のところにあるスパリゾートゆにーいくで入浴しました あって良かった〜!

装備

MYアイテム
akira1969
重量:-kg
個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット スマートフォン 時計 タオル 手ぬぐい ツェルト ストック カメラ 三脚 自撮棒 充電器 水筒
備考 持参するのを忘れたもの、睡眠促進サプリメント、エネルギージェル

感想

第90座 「尾瀬ヶ原は今日も雨だった」

9月23日に登る予定だった平ヶ岳が台風17号で中止に追い込まれて、その翌週に木曽駒ヶ岳に登頂を果たして再び今年中に百名山90座目達成の芽が出始めていた。12日〜14日は体育の日が絡む三連休なのだが、12日は父の一周忌法要があるため、15日に有休を頂いて、13日夜から15日まで尾瀬ヶ原と至仏山登山のプランを立てた。夜行バスと山小屋の予約も済んだ。この登山が今年最後の百名山登山になるであろう。秋晴れの下で90座目達成を果たせたらいいなぁ〜と思っていたのだが・・・・。

今度は台風19号が三連休にやって来るというニュースが一週間前から報道し始めた。日が経つにつれ、台風の軌跡は東海地方に最も近づくのは12日の父の一周忌法要がある日で、予定日の13日以降は日本列島を離れているだろうという予報だったが、東海地方に直撃する可能性があるので、安心は出来なかった。

10月12日、全ての行事を前倒す形で雨の中、納骨を済ませて、自宅に戻って読経、料亭に移動して会食を済ませた。慌ただしかったが父の一周忌が無事に済んで良かった。午後は台風の上陸に備えて家にいたが、台風は夕方に伊豆地方近辺を上陸したらしくて、不安な一夜を過ごすこととなった。

10月13日、朝のニュースで関東地方や東北地方で甚大な被害があったと報じていた。それは僕の予想を遥かに上回るものを感じていた。まずは、東海道、上越新幹線や路線バス、登山道は無事なのか? 情報収集に努めた。新幹線、夜行バス、路線バス、登山道が無事という情報を得て、尾瀬に向かって出発する決断を固めて、夕方からパッキングを始めた。




10月13日、23時15分名古屋駅発の夜行バスに乗って、6時5分に大宮駅に到着した。その途上、荒川だったか? 車窓から見たのだが、茶色い水が勢いよく流れていて台風19号の凄まじさを感じずにはいられなかった。大宮駅から上越新幹線に乗って上毛高原駅まで行って、そこから戸倉、大清水行のバスに乗るのだが、10人前後の登山者が既に並んでいた。

上毛高原駅のバスは後閑駅、沼田駅を寄って鳩待峠へ行く中継地点の戸倉で下車。そこからシャトルバスに乗って鳩待峠に着いたのは昼頃であった。この頃になると雨が降り出して、僕はレインウェアを着込んで11時に出発した。

鳩待峠から山ノ鼻に向かうのだが、赤や黄色に染まる木々に目を奪われていた。こんなきれいな紅葉は何年振りだろう。しかし、雨に濡れた木道は厄介で、この間だけでも二度も派手に転倒した。僕はその度に「あぁー、不覚、不覚!」と言っていた。一時間ほどで山ノ鼻に到着。休憩も取らずにそのまま尾瀬ヶ原へ向かった。

尾瀬ヶ原に来るのは2006年7月に燧岳に登った以来となるが、その時は雨だった。尾瀬とはちょっと離れているが2014年8月に会津駒ヶ岳に登った時も西から台風11号が来るかも知れないと雨がいつ降ってもおかしくかったが幸い降らずに登山を終えた。以上から僕は尾瀬に来ると悪天候になるらしくて「二度あることは三度ある」という言葉通り、今回もやはり雨だった。僕は尾瀬限定の雨男なのだろうか?

黄金色に染まった草紅葉は見事の一言で、「贅沢な散歩」となった。当初は龍宮小屋まで行く予定だったが、雨も本降りになったので、その手前の牛首分岐で折り返すこととなった。13時半頃に予約した至仏山荘に到着。昼食としてカレーライスを食べた後、落ち着いてチェックイン。明日は平日なので宿泊客は少なくて、大部屋にひとり充てられた。明日の準備として行動水の確保とパッキングのし直した後に入浴。さっぱりしたところで食堂に戻って生ビールを呑んだ。外を見ると土砂降りで果たして明日は大丈夫だろうかと不安になった。

10月15日、4時に起きて準備をして、6時5分頃に山ノ鼻を出発した。広々と広がる湿原の真ん中に建て替え中の木道を避けながら歩いて登山道に入った。歩き始めて小一時間ほどの一杯清水付近のベンチで最初の一本を立てたのだが、草むらがゴソゴソと音がして草が揺れ動いていた。「ひょっとして・・・・ 熊!?」と思った僕は高い声で「フゥーーーーー」と叫んで、腰に付けていた熊鈴を手で鳴らした。そうすると、その動物は方向を変えて森の中へ消えて行った。その動物の正体は見ていないので、熊だとは限らないが、これが熊だったらと思うと背筋が凍る思いであった。

気を取り直して、さらに登って行くと森林限界を突破して、視界が開けて来た。間もなくすると、滑りやすいと評判の蛇紋岩の登山道との格闘が始まった。鎖場は三か所。ポールをしまって、手と足を駆使して無難に登り切った。振り返ると霧が晴れて尾瀬ヶ原が見えたが一瞬だった。空を見ると雲の向こうに青空が見えて太陽の光も射して来たがこれも一瞬だった。何とも難しい天気であった。

9時頃、コースタイム通りに至仏山頂に到着。当然、この日の一番乗りである。景色を見ても霧で何も見えないため、記念撮影をして、さっさと下山することにした。下山は小至仏山を通るのだが、相変わらず蛇紋岩に苦しみながらの下山となった。この頃になると、鳩待峠から小至仏山を通って山頂を目指す登山者とすれ違うようになった。その数は平日で悪天候とは言え、10人前後の登山者と出会った。

オヤマ沢田代の分岐まで来ると、寒さはなくなり、雨も降らなくなった、ここから一気に降るので気分良く降ることが出来た。フラットになった木道で三度目の転倒。腰を痛打したが大丈夫だった。やっぱし侮りがたしだよ、この木道は・・・・。

12時に鳩待峠に到着。雨で滑りやすい蛇紋岩に悪戦苦闘したとは言え、コースタイム通りで登山を終えたのは及第点を与えてもいいのではと思っている。鳩待山荘で熱燗の酒で祝杯をあげて、おみやげや山バッチもゲット。シャトルバスで尾瀬を後にした。戸倉まで着いた時に、尾瀬ぷらり館 戸倉の湯に入る予定が火曜日定休日で「何でやー!」と頭を抱えた。

取りあえず、上毛高原行のバスに乗って、どこかに温泉かスーパー銭湯がないがスマホで検索して探した結果、沼田駅から徒歩15分の所でスーパー銭湯があることが解って、そこで入浴&食事。汚いなりで新幹線に乗る最悪の事態は回避された。

今年中に百名山90座目達成が出来ればいいなと年明けから思っていたのだが、何とかそれが達成出来て良かった。逆に残り10座になったとは言え、手強い山が控えているので、今年以上に気力体力技術力を上げなければ! と思った今回の山旅であった。

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無雪期ピークハント/縦走 尾瀬・奥利根 [日帰り]
蛇紋岩の滑る山 至仏山 反時計回りで。
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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