満腹、武奈ヶ岳
- GPS
- 11:03
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,728m
- 下り
- 1,741m
コースタイム
08:00 イン谷
10:20 釈迦岳
11:05 比良明神
11:30 八雲ヶ原
〜昼食、ツェルト設営〜
13:24 武奈ヶ岳
14:40 八雲ヶ原
2日目 日の出4:50
04:00 八雲ヶ原
04:50 武奈ヶ岳(西南稜)
06:30
07:00 ワサビ峠
07:35 中峠(小川新道)
09:15 大橋
10:00 金糞峠
11:00 大山口
天候 | 1日目:雨のち曇りのち晴れ 2日目:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
釈迦岳、金糞峠の下、奥の深谷、八雲ヶ原にヒルはいない。 直前までの大雨で沢や滝の水の量は多い。 小川新道は踏み跡もわずかにあるが地図とコンパスは必携。 中峠からシャクシコバノ頭のピークを過ぎたところで ロストしやすい箇所があるのでコンパスをセットして進むのがよい。 奥の深谷に出る手前のガレ場は道がほぼないと思ってもよい。 下山後は比良とぴあで入浴できる。 |
写真
感想
15日、日曜。
朝3時半に目を覚ますと大雨の音。
「うっそ〜〜〜」( ̄□||||!!
天気予報ではこの15、16日の雨の心配はないはずだったが、さすがに梅雨。不安定やな〜
しかも土砂降り・・・とりあえず、準備していた山泊道具を連れて車に乗る。
休みがカレンダーどおりなので連休は山泊と決めている。
今回は計画段階でいろいろあったが結局、武奈満喫ルートを歩く事にしていた。
一日目ワンゲルから釈迦、カラ、八淵の滝、ナガオ尾根、釣瓶、武奈、八雲のコースタイム9時間20分。
そして二日目武奈、西南稜、小川新道、堂満、ノタノノホリのコースタイム6時間45分。
すごい計画だが、泊まりならではの歩き方だろう。
そしてゴールデンウィークに比良全縦走の時はもっと歩いたから大丈夫。そんな自信からくる計画だ。
ワイパーが利かないくらいの雨の中イン谷口に到着は6時前。もちろんこの雨では誰もいない。
雲はもうすぐ通過するのでちょっと待ってみる。車中で居眠り。
7:30。雨は上がっている。5:00スタート予定だったがすでに遅れているので早速プラン変更。
滝の部分はカットすることにした。大雨の後で水量も多くて危険そうなのも大きな理由。
最近の比良ではちょっとしたヒル騒動なので「ジョニー」をしっかり吹き付けておく。
一日目
7:45。いざ出発。歩きなれている比良も初ルートなのでそれなりにワクワクする。
そのワクワクは歩き始めてすぐに消えた。背中の19キロの荷物が「甘いな」と教えてくれた。
蒸し暑さと体力が落ちたのか、いっこうにペースが上がらない。
自分の体力を過信していた。マラソンの練習をしていた頃の4ヶ月前とは別人である。
釈迦岳に着くどころか神璽の滝分岐手前でナガオ尾根から武奈への計画も変更になった。
「心が折れそう」とはこういうことか…一緒に縦走したメンバーの言葉の意味を知る。
八雲ヶ原に直行。なんとも情けないがこれは実力、現実、これも勉強だ。
周囲はガスガス、人もいない、荷物は重い、過剰な自信、甘い計画、前半はなんとも辛い歩きになった。
これが八ヶ岳ならと思うとぞっとした。
歩き始めて2時間半の10:20。やっとの事で釈迦岳に到着。
今日、初めての「やった感」。しかし展望はもちろんなし。
腹も減ってきたが、どうもここで「飯という気分」にはなれない。
あと1時間で八雲ならそこまでがんばろう!今日初めての「やる気スイッチ」が入る。
11:30。ようやく八雲に到着。あきほさんに挨拶して荷物を降ろす。
うちに帰ったかのような安心感があった。雲行きはまだ怪しいので早々にツェルトを張る。
この時間にテントを張っていたのは1張だけだったので特等席に張らせていただく。
待ちに待った、昼ごはんは「自家製のちらし寿司」。まる姫の焼きさば寿司の容器を再利用。
なんでもこの笹を編んだ入れ物が食べ物の腐敗を遅らせるそうだ。この季節にはいいかも。
荷物をおろして1時間。ツェルト張って、昼ごはんを食べて休むと、体力復活。
明日の朝はヘッデンで登る事になるので下見に武奈に行くことに決めた。
実はこのスキー場跡から武奈に行くのも初めてで予定ではここから降りてくることで下見にするつもりだった。
スキー場跡のてっぺんで今日初めて山の景色を見た気がする。
いろいろあったけど「やっぱり山はいい」そうしみじみ思った瞬間だった。
その先はちょっとしたガレ場もあるので暗い時は要注意だなと慎重に下見する。
コヤマノ分岐を超えて武奈ヶ岳山頂へ。天気もすっかり回復して大勢の人でにぎわっている。
湯を沸かしてコーヒーを飲む。「やっぱり来てよかった」そう思った。
30分ほど山頂で過ごして八雲に「帰る」。
とりあえず、ツェルト泊なのに増量化されている原因の「やつ」をぷっしゅ〜〜といくことにした。
うまい。山でのビールは最高である。
凍らせたお茶とグレープフルーツジュースもまだ健在なのでよく冷えている。
16:00頃から米を炊き始める。
アルコールストーブは静かなので炊飯の「パチパチ」音がよく聞こえるのでいい。
炊き終わって蒸らしている間にナウハンバーグとキノコとピーマンを炒める。
残念なことにお気に入りのステーキソースを忘れてしまったので味は塩と胡椒のみ。
景色が味をつけてくれることを祈る。
今日は「チキンぶり」存分に発揮している。ここでは炊飯の火を止めるのが少し早くておこげはなし…
2本目の冷えたビールと一緒にいただく。やっぱりうまい。景色の味付けはあった。
このために重い荷物背負ってきてるんだな〜と幸せを噛みしめる。
いい感じで夕日がさしてきたので、今度は日本酒を片手に北比良峠まで。
サンダルでこの時間に、この場所で、酒を呑むなんて、こんなに贅沢なことはない!
そう思いながら周回して八雲に戻ってくると、隣でテントを張っておられる大阪の山岳会のご夫婦と
あきほさんが歓談しておられたので仲間に入れてもらう。いろんな話をした。
ここでヒルの情報もあった。どうやら北山から上がってくるヒルは西側のみ、御殿山までで
釈迦や北比良、金糞、八雲では地質の関係でヒルは生息できないそうだ。これは安心した。
しかし、同じ山でも地質が異なるとはなんとも不思議なものだと感じた。
そうこうしているうちに日も落ちてあたりも暗くなってきた。
持ってきた2本の缶ビールと500mlの日本酒もなくなったのでツェルトに戻って休む事にした。
水も食材も使ったので2キロは減るだろう。明日は軽いぞ!
2日目
朝3時の目覚ましで起床。
そこそこ風はあったが気温はそれほど下がらず、新調した-7℃までいけるスナグパックの寝袋は熱いくらいだった。
お隣にご夫婦を起さないように静かにツェルト撤収、パッキングをする。
当たり前だが山の夜は本当に暗い。曇りのせいで月明かりも空くヘッデンだけでパッキングする。
何度もしているパッキングなのでうまくできるようにはなっている。
しかし、正直、薄気味悪い。またまた「チキン」登場である。
風に揺れる木々が幽霊にみえたり、消えては光る明かりにびびったり(これは一匹の蛍)
こんな時に限って、昔聞いた怖い話を思い出すo><)oモォォォォ〜ッ!!
勇気を振り絞り一人歩き始める。
ドドッドドドドオッド〜!!!
スキー場跡を横切る物体は鹿。クマでなくてよかったよ。
振り返ると月と星と朝焼けのコラボ。
これは美しい!!(写真ではうまく撮れません)
昨日下見したルートを丁寧に歩く。(この頃にはお化けへの怖さは消えているw)
願うのは朝日!
しかし残念ながら今日の武奈山頂は曇り空。
日の出は見ることができなかった。
コーヒーを飲みながら朝ごはんのレーズンパンを食べる。
びわ湖側からやってくる雲と北山から流れてくる雲がここ武奈ヶ岳山頂で集まるのを目の当たりにする。
これはこれで幻想的だ。そしてどんどんガスってくる。
折角なので少し晴れるまで待ってみようと思いじっとしているとどんどん寒くなってくる。
ソフトシェルとカッパとツェルトを出して一眠りする。
1時間ほどたったが晴れないので諦めて降りることにした。
あきほさんが上がってこられた。小川新道を歩いてみる話をすると
ロストしやすいポイントのことを教えてくださった。
あきほさんに「また来ます」と挨拶をして歩き始める。
西南稜を歩き7:00。ワサビ峠。そこから中峠へ向かう。
7:35。中峠からは初ルートなのでコンパスをセットしていると3人組の男性と出会う。
彼らは朽木への縦走の最中だそうだ。
一休みして小川新道を歩く。地図を見ながらの山歩きはアドベンチャー気分満載である。
しかもここはマイナールートのようで誰とも出会わない。
おそらくここだろう、ロストしやすいポイントに到着。見ると真っ直ぐトレースがあるように見える。
なるほどこの感じでは真っ直ぐ降りてしまいそうになるが南西に向かうのが正解である。
無事クリア。小川新道の締めくくりは奥の深谷前の谷筋である。
濡れたガレ場とザレ場を降りるのがなかなかテクニカルで「アドベンチャー気分」満載でした。
奥の深谷に出合い大橋についたのが9:15。ココからは金糞峠に向かう沢沿い歩き。ヒルはいない。
きれいな沢沿い、いくつかの渡渉、ドボンしたら気持ちいいではすまないようなところもある。
金糞峠と中峠と大橋への分岐点。この辺りでようやく人が増えてきた。
マイナールート歩きに疲れたのか、人と会うことにすこしホッとする。
10:00金糞峠。気温も上がり朝の寒さが嘘のよう。体力と気力が落ちてきた。
今回は堂満岳、ノタノホリは諦めて青ガレから真っ直ぐ降りることにした。
11:00。大山口。これで今回の山行は終了。
自分の弱さと山の良さ、地図読みのおもしろさ、今回もまたいろんなことを学んだ山行でした。
前回は夕日と朝日がなかったが今回は夕日はみれた。
あいにく朝日はなかったがそれはまた次回のお楽しみにおいておこう。
まだまだ比良も歩いていないところがある。
もうちょっと体力つけてまた来たい。次回は肉担いですき焼するぞ!
ビビリはちょっと治らんか(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
お疲れ様でした。
山行計画を見て、びっくりしていました。
これは、チャレンジメニュー
お天気と相談された短縮コースなら、僕でも歩けそうです。
武奈さまのご来光もぜひ拝みたいと思ってます。
計画しますので、先導よろしくお願いします。
しかさんのキラリが苦手なんです。
中峠から先のレクチャーもよろしくお願いします。
小川新道はなかなか、ワイルドだぜー!
折角なんで比良大周回コースを計画しましたが、あきませんでした(;^_^A
鹿はいいけど熊さんとこの世の者でないのは嫌です( ̄□||||!!
小川新道は地図読みが楽しかったです!
是非、ご一緒しましょう!
満腹・・・ルート見て納得です(笑)
めっちゃ美味しそう? また真似させて頂きます
ロガーがあれば百人力!?
危険なスイッチが入っちゃいましたね
谷筋ではたまにロストするので気を付けて下さい
って、釈迦に説法ですね・・・。
満腹どころかチーンでしたよw
ロガー…はい、危険スイッチオンですね。
予備電池だけはいつでもスタンバってます!
てか…おふたりさん…その「釈迦に説法」ってのやめてくださいΣ(T▽T;)
ぼくが一番、山暦最年少やのに…
去年、山デビューのsweetpeaさんをいきなり武奈ヶ岳山頂に引っ張って行った後に小川新道でルートファインディングの実地体験をしてもらいました!
(デビュー戦にしてはやるでしょう・・・)
確かに歩き応えはありますよね!
でも比良の山からはまだまだ教えてもらうことがたくさんあります。
楽しみましょうよ!
おかえりなさい!
あそこはうちの息子もルーファイの実地体験させようと思っています。
まだ歩いていないところもあるし、楽しみましょう!
かなりの満喫ルートですね。
ただ、初日は昼までがどうなるんやろうと思うぐらいの悪天候でしたからね。
又どこかで会えればいいですね。
本当に早朝はひどい雨でした。
まあ、雨がなくても滝めぐりは体力の問題でカットしていましたけど…
またどこかでお会いしましょう!
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