難行苦行の至仏山、下りはトレランもどきで間一髪!!
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 861m
- 下り
- 843m
コースタイム
11:23 山ノ鼻ビジターセンター
11:25 至仏山荘まえで休憩約28分(昼食&トイレ)
11:53 特別天然記念物研究見本園入口
11:57 至仏山登山口
14:24 至仏山山頂(写真撮影後すぐ下山)
14:55 小至仏山
15:11 笠ヶ岳分岐
15:16 オヤマ沢
15:54 鳩待峠
天候 | 曇り/晴れ/霧雨あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
07:53 上毛高原 08:35 上毛高原より尾瀬ライナー(ツアーバス←※トイレ休憩なし!) 10:35 鳩待峠 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨の翌日だったので水たまりが多く、木道も岩も滑り易かった |
写真
感想
去年の夏、尾瀬ハイキングに出かけた職場の友人と
「今年は富士山に登ろう!」と約束していた。
足慣らしにどこか行こうか? となり至仏山が候補に挙がる。
彼女は、富士山の他にも経験を積んでいるが
私とは真逆でひとりでは山に行かない慎重派。
めったにないけど、単独で行くとしたら高尾山くらい。
予約を取ってもらったツアーのコースタイムを見てみると
どうしても無理があり、休憩なしでもギリギリか?
の微妙なところ。
ツアーと言ってもガイドなしの自由散策。
「これで至仏山に登ろうとする人はいないかもね」
と笑いながら、でもガンバローと気合を入れる。
山ノ鼻までは順調。
早歩きというか小走りでタイムを稼ぐ。
木道で足を滑らせた人を見て気をつけなきゃと思ったのに
写真を撮っていたら自分も危うく落ちる寸前。(笑)
至仏山荘まえでは大勢の人が休憩していた。
日陰のベンチを探し、先に腹ごしらえをすることに。
研究見本園の入口を入ると、目の前に山が広がり
そこへ続く細い木道がとてもいい雰囲気。
ところが、登りに差し掛かると一段一段が高く
暑さも手伝って、思いのほか体力を消耗する。
水もたっぷり(2.2ℓ)持ってきたし、睡眠と食事もしたのに。
おかしいなー。
そうだ! と、飲み忘れていたアミノバイタルを二人で摂取。
すると最初は「体が重ーい」と言っていた彼女が
摂取後30分位で急にペースが上がり、サクサク行ってしまう。
「これ効くよ」と言って渡した本人がヘロヘロのまま、
初めて飲んだという彼女にはすぐ効果が現れたようだ。
しかも、私は師匠に貰った最後の一本で3600を飲んだというのに…。
ひえー。
やっぱり○才の壁は大きかったー。(彼女の方が○才年下)
それでも、あちこちに花が咲いているのが嬉しくて
写真を撮りながらゆっくり登る。
階段が斜めになっているので歩き難い。
遥か彼方に見えていたオレンジのザックが今はもう見えない。
ひええー。速いなぁー。
こんなんじゃ富士山登れないや。
一瞬、鬼軍曹の顔が浮かび、背筋が寒くなる。(笑)
もう少しかな? と思い始めた頃、年配男性のパーティに
「バスツアーの方ですか?」と声を掛けられる。
追い打ちを掛けるように「16時のバスでしょ、間に合わないよ」
でも、それには答えずもくもくと進む。
がっでむ! 間に合わせるよぉー!
体が濡れない程度の霧雨が細かく舞っているけど、
これが程よく涼しくて気持ちいい。
登山口の近くで抜かした年配女性が、いつの間にか
後方まで追いついている。負けられない。
先に登頂した友人が私の名前を呼んでいる。
ぬかるみを越えると、そこが山頂だった。
やった。着いたよ。
「若い人たち」とか言われ二人共テンションアップ!
喜びもつかの間、写真を数枚撮ってもらいすぐ下山にかかる。
下山は特に、飛ぶようにして駆け降りた。
岩のある場所ではそんなにスピードは出せなかったけど。
たった今降りてきた至仏山を振り返る。
目に焼き付けておかなくちゃ。
小至仏山に着くと、別の年配男性が二人いて
「下までは2時間だよ。足場が悪いからね」と言うのを背に聞き
「ええーっ、そんなにかかりますか?」と、どんどん降りて行く。
本心を言うと、楽天的な私はそんなに慌てていなかった。
私たちは2時間もかからない。
いつも運がいいから、たぶん大丈夫と。
でも、のんびり散策の人たちの横をすり抜けて
どすどす走っている私たちはさぞ迷惑だっただろう。
だって、まるで熊にでも出くわしたような顔で
子供をしっかりと抱きよせているお母さんや
「あららら危ない、ゆっくりゆっくり」と諭してくれる
年配のご夫婦がいたからだ。
濡れた木道を駆け降り、少しの段差はジャンプして
ヤシの葉だらけのジャングルを抜けると
バスのエンジン音と喧騒がかすかに聞こえてきた。
はーー、間に合った。ヨカッタ。
なんとバス出発時刻の6分前。
急いでトイレへ行き、尾瀬散策のアンケートを提出し
‘山と渓谷’とプリントされたバンダナを頂く。
アイスは残念だけど我慢した。
今度来る時は、もう少し時間に余裕を持ったコースで
燧ケ岳まで登りたいな。
でも、今回も無事でなにより。
〆のお蕎麦も美味しかったし。
楽しかったよ! ありがとうー!
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