赤石岳(小渋川)


- GPS
- --:--
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 2,686m
- 下り
- 2,675m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7月中旬からは湯折まで入れるとのこと。大鹿村役場に電話すると良い。(もう中旬なのだけど) ※小渋川は水量によって全く姿が違うだろうから、自己判断が求められる。 |
写真
感想
めずらしく平日に行ってきました。
甲斐駒の黒戸尾根は2度やって、自分がそんなに早くは歩けないことがわかったし、人が多すぎる。仙丈・塩見・聖と近年行っているので、赤石岳を選んでみた。住んでいる伊那谷からは、当然のように小渋川の遡行である。暗くなってからの遡行は危険なので夕暮れまでに帰れるか、3時半発19時帰着のギリギリの計画である。
《釜沢―林道終点》1時間2分(計画は1時間30分)
前日村役場に聞いた通り、釜沢のゲートで止められている。(近日湯折まで開くらしい)3時にゲートに着くとお二人が出発の準備中。私は日帰りなのでそんな準備もないので先行する。久しぶりに眺める星空のもと、懐中電灯で歩き出す3:18。熊鈴を持って来なかったのを悔いる。ここ数日ちょっとずつだが雨が降っているので、遡行できる水量だろうか心配で、だめなら引き返して他の山へ行くつもりでいる。七釜橋でようやく川とご対面となったが、渡れそうな水量で安心した。
《小渋川の遡行》2時間(計画は2時間30分)
七釜橋から500メートル以上だろうか、左岸の護岸が続いている。それが終わり河原に立つが、まだ4:37薄暗い。すぐ渡渉が必要となり、じゃぶじゃぶ。足元は穴のあいた運動靴に半ズボン。4回目までは膝上くらいの水深で流れも緩く、これは楽勝じゃないかと考えていた。高山滝に近づくと流れも早くなり、5回目に失敗。最後の一歩を安易に出したので転倒、ずぶぬれになる。腰につけたカメラや地図が・・・。さらに第6回目も同じ過ちを繰り返す。危険は感じなかったが、帰りも通ると思うと・・・。それでも順調にすすみ、予定より早く広河原に到着した。渡渉はたぶん13回。
《広河原―大聖寺平》3時間30分(計画は3時間)
登山靴に履き替え、いままでの靴はザックからぶら下げる。広河原小屋は入り口にも草が生い茂る。林間の道は赤テープはしっかりあるが、苔むして廃道のように感じる。尾根にでると道は保たれているが、小さな落ち枝が無数にあり普通の登山道とはちょっと違う。シーズン初めということもあるのかもしれないが、登る人は少ないのだろう。自分は普段から道では無い所を歩く方が多いので、気にならないのだけど。急登がつづき、自分では好調のつもりだが、予定タイムよりオーバーしていく。雲がやや広がって天気が心配になってくる。雨が降りだしたら、早く引返すべきか・・・などと考えていた。高さを増していくと、背景には行きたいと考えている奥茶臼山―丸山―大沢岳の尾根が見えている。といっても樹間ごしでよくわからない。上に出たら良く見えるのだろうと期待する。舟窪から左へのトラバース―森林限界をすぎ、ようやく大聖寺平に到着した。
《大聖寺平―赤石岳》1時間34分(計画は1時間)
平日とはいえさすが主稜線であり、人通りはある。さっきの丸山方面や荒川・悪沢、登っていくとさらに農鳥なども見えてくる。富士山も顔を出す。小赤石までの急登、アップダウン、赤石への最後の登りとかなり疲れを感じながら、頂上に到着。1時間の計画というのは無謀だったな。ここまで8時間37分、計画では8時間30分・・・プラスマイナスあったが勘定が合った格好だ。先が長いので10分の休憩としたが、その間は頂上を独占していた。聖や笊が岳方面はガスっぽくて見えづらかったが、北は仙丈岳まで見通せて良かった。何よりも奥茶臼―丸山方面の研究ができたのが良かった。そういえば稜線に出てから陽射しに照らされて首筋が熱いくらいだ。天気が大崩れすることは無さそうだ。びしょぬれだった服もちょうど乾いた。
《下り》5時間55分(計画は6時間半)
頂上からも広河原あたりが良く見える。あそこまで帰らなくては・・・・。急登したところは、当たり前のことだが急な下りだ。今日は右膝の具合が良くなさそうだ。小渋川の遡行までに余力を残さなくてはいけないので、急がないことを心がけた。大聖寺平からはまた静かな山に戻る。今日お会いした人は40人くらいだった。森林限界の少し上で、下からの2人組とすれ違った。真っ暗な釜沢であいさつをした方達だった。やはり何回か流されたとのことで、健闘をたたえ合い帰りの無事も誓い合う。広河原までの急な下りはなかなか膝にこたえたり、下りるごとに暑さを感じるようになる。
広河原でまた運動靴に履き替える。過ちは繰り返さないつもりだが、カメラ・地図などはビニールにくるんでザックのなかへ。時間がやや遅れ気味なので、頑張って下りようと思う。往きで様子がわかっているので、悩まずに歩ける。さて、たぶん往きの第2回水没地点・・・やはり手強い。水流・深さ(股くらい)ともあり、2度試みるが最後の2歩がこわく岸まで戻る。改めて考えるが、渡渉場所は選択の余地も無くここだ。3度目、慎重を期したつもりだが、流れにすくわれて、またずぶぬれとなる。そして渡れず。結局左岸の岩上を捲いて通過することができた。あとは苦もなく林道終点・七釜橋に戻ることができた。もう少し写真撮るとか記録するとかできれば良かったのだろうけど、早く歩くというのも安全のために必要だった。あとはゆっくり歩いて車へ戻った。
14時間42分良く歩いたものだ。広河原からの登りでは、今ひとつ力の無さを感じたが、結果オーライとしておきましょう。
(昔は赤石への主要道だったわけですが、やはり渡渉には危険があり、人にはとてもお勧めできません。今回も水量次第では無理だったと思うし、そうした判断・見極めができる人が歩くところだと感じました。おわり)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
私たちも2回でかけましたが、1回目はどんなところか、尾根を途中まで行き時間て下山。
2回目は雨で増水して少し行くが、濁流でとりやめて、塩見に行きました。鉄平渡れないな^^
赤石岳、荒川岳は何度も登っていますが、小渋川ルートはやったことがなく、何年も前からやってみたいと考えています。今年は特にクソ暑いので川でジャブジャブはちょうどいいかな。しばらく雨が降らなければいいのですが。
小渋川で水没されたんですか
自分は翌25日に渡渉したのですが、流れに体を持っていかれそうな恐怖を感じました
下ってくる2組の方とすれ違ったとき、今日はまだマシな方と言われ、24日はもっと深かったらしいです... ラッキーでした
カメラが無事でよかったですね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する