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Yamareco

記録ID: 210370
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

夜行富士山・御殿場ルート

2012年07月26日(木) ~ 2012年07月27日(金)
 - 拍手
GPS
09:31
距離
19.0km
登り
2,316m
下り
2,311m

コースタイム

累計時間 区間時間 時刻  場所
 0:00  0:00  2140  御殿場口新五合目(入山)
 0:10  0:10  2150  大石茶屋
 0:37  0:27  2217  二ツ塚分岐
 0:48  0:11  2228  四辻
 0:59  0:11  2239  三辻
 1:10  0:11  2250  小天狗塚
 (途中ルート誤り、新六合目の直下で御殿場ルートに戻る)
 3:05  1:55  0045  新六合目(〜0056)
 3:35  0:30  0126  六合目
 3:59  0:24  0150  3000m道標
 4:04  0:05  0155  七合目・日の出館(閉鎖中)
 4:13  0:09  0204  七合四勺・わらじ館
 4:16  0:03  0207  七合五勺・砂走館
 4:44  0:28  0235  七合九勺・赤岩八合館(〜0250)
 5:01  0:17  0307  八合目・見晴館(閉鎖中)
 5:53  0:52  0359  御殿場口山頂
 6:01  0:08  0407  朝日岳山頂付近撮影ポイント(〜0450)
 (日の出時間:0445)
 6:15  0:14  0504  下山開始
 6:46  0:31  0535  八合目・見晴館
 6:57  0:11  0546  七合九勺・赤岩八合館(〜0600、スパッツ装着)
 7:12  0:15  0615  七合五勺・砂走館
 7:15  0:03  0618  七合四勺・わらじ館
 7:19  0:04  0622  七合目・日の出館
 7:20  0:01  0623  大砂走分岐
 7:32  0:12  0635  下り六合
 (大砂走)
 7:49  0:17  0652  中継小屋
 8:05  0:16  0708  大石小屋
 8:08  0:03  0711  御殿場口新五合目(下山)
天候 晴れ
雲量0〜3
頂上は風やや強し、
気温低
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅
 ↓
入間IC
 ↓(圏央道)
八王子JCT
 ↓(中央道)
相模湖東IC
 ↓(国道20号)
相模湖駅前
 ↓(国道412号)
三ヶ日交差点
 ↓(国道412号)
青山交差点
 ↓(国道413号)
山中湖
 ↓(国道138号)
水土野
 ↓
滝ヶ原
 ↓(富士山スカイライン)
太郎坊入口
 ↓
御殿場口新五合目
約140km

コンビニは、御殿場市内の滝ヶ原交差点近くのセブンイレブンが最後。
http://goo.gl/maps/LfpU
コース状況/
危険箇所等
今回は、二ツ塚、御殿庭上、宝永火口経由で
六合目(2830m)から御殿場ルートに合流しようとしましたが、
御殿庭の手前でルートを誤り、結局かなり手前の新六合目(2590m)で合流。
途中、アリ地獄のような砂地ラッセルを強いられ、大消耗してしまいました。

◎御殿場ルート概要
七合目までは砂地のジグザグ登りが延々と続く。
特に六合目までは足元が柔らかくて悪い。
七合目からはザレて滑りやすい。
八合目からは登りが急になる。
このあたりからは酸素濃度の希薄さが顕著になるせいか、
登山者全体のペースが極端に低下しているように見受けられた。
下りは、七合目までは同じルートを逆行。
七合目からは大砂走を下ると非常に早いが、
大股で下ると大腿筋への負担が甚大なので、
細かいステップで下るとよい。
拇指球(足親指の下の丸いところ)で着地するように意識すると、
膝への負担もかかりにくくなる。
なお、砂塵がすごいので、ゴーグル、スパッツ、口部を覆うものは必須。
日陰がないため、日焼け、熱中症対策は怠りなく。

◎御殿庭ルート概要(途中まで)
三辻までは景色が開け、道標もポツポツ立っているので、
踏み跡をたどれば問題ない。そこから先は樹林帯。
小天狗塚から窪地を越えていくのが正だが、
誤って窪地沿いの急な砂地の傾斜を遡上したためにルートを外した。
そこからは強引に御殿場ルート方面へトラバースしたが、
柔らかい砂地が延々と続いたために大消耗した。

日帰り温泉は、道中の山中湖村、道志村に複数あるが、
http://www.benifuji.co.jp/
http://www.ishiwarinoyu.jp/
http://www.doshinoyu.jp/
http://benitubakinoyu.com/
今回は下山時間が早すぎてどこも開いてなかったので、素通りして帰った。
予約できる山小屋
御殿場口新六合目・半蔵坊
御殿場口七合四勺・わらじ館
今回のルートミス概要
今回のルートミス概要
真っ暗闇の中、登山スタート。今回も無事に下山できますように・・・。
真っ暗闇の中、登山スタート。今回も無事に下山できますように・・・。
大石茶屋手前の看板。
大石茶屋手前の看板。
大石茶屋にある分岐。今回はここから二ツ塚方面へ向かいます。
大石茶屋にある分岐。今回はここから二ツ塚方面へ向かいます。
この看板を右折すると通常の御殿場ルートですが、ここを直進します。
この看板を右折すると通常の御殿場ルートですが、ここを直進します。
二ツ塚分岐
ここからは、富士にしては珍しい樹林帯を通ります。須走口の序盤と似てる。
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ここからは、富士にしては珍しい樹林帯を通ります。須走口の序盤と似てる。
小天狗塚。ここまでは順調だったのですが・・・。
小天狗塚。ここまでは順調だったのですが・・・。
闇夜でルートを見失い、窪地のグズグズの砂を遡上した挙句、大砂走を横断して通常の御殿場ルートへ戻る羽目に。この看板を見たときは、さすがにホッとしました。ここまでで大消耗。
闇夜でルートを見失い、窪地のグズグズの砂を遡上した挙句、大砂走を横断して通常の御殿場ルートへ戻る羽目に。この看板を見たときは、さすがにホッとしました。ここまでで大消耗。
六合目。このあたりは砂地なので、かなり脚に来ます。
六合目。このあたりは砂地なので、かなり脚に来ます。
3000m道標。以前にはなかったような気がするんだけど。
3000m道標。以前にはなかったような気がするんだけど。
七合目日の出館。と言っても、閉鎖中です。
七合目日の出館。と言っても、閉鎖中です。
七合四勺、わらじ館。今年からかな?営業を再開しました。
七合四勺、わらじ館。今年からかな?営業を再開しました。
七合五勺、砂走館。結構宿泊客がいました。
七合五勺、砂走館。結構宿泊客がいました。
八合目看板。さあ、ここからが最後の急登です。途中、何人かの方に「九合目ってあるんですか?」と訊かれましたが、何で御殿場ルートだけ九合目がないんだろう?
八合目看板。さあ、ここからが最後の急登です。途中、何人かの方に「九合目ってあるんですか?」と訊かれましたが、何で御殿場ルートだけ九合目がないんだろう?
闇夜にうっすらと浮かぶ長田尾根。
闇夜にうっすらと浮かぶ長田尾根。
次第に夜が明け始めてきました。
次第に夜が明け始めてきました。
朝日岳山頂付近でご来光待ち。個人的には最高の撮影ポイント。
朝日岳山頂付近でご来光待ち。個人的には最高の撮影ポイント。
下に山中湖がくっきりと。
下に山中湖がくっきりと。
もうすぐ・・・
一昨年に同地を訪れた時よりも、何倍もひとがいましたが、朝日岳付近は割と自由に動き回れました。
一昨年に同地を訪れた時よりも、何倍もひとがいましたが、朝日岳付近は割と自由に動き回れました。
景色はイイですが、とにかく寒かった!
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景色はイイですが、とにかく寒かった!
コノシロ池から剣ヶ峰。あまりのひとの多さに、剣ヶ峰を踏まずに降りました。
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コノシロ池から剣ヶ峰。あまりのひとの多さに、剣ヶ峰を踏まずに降りました。
途中、どうなるかと思ったけど、無事に登頂できてよかったよかった。
途中、どうなるかと思ったけど、無事に登頂できてよかったよかった。
長田尾根を照らす朝陽。
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長田尾根を照らす朝陽。
登るのはイヤに長く感じるけれど、下るのはあっという間。
登るのはイヤに長く感じるけれど、下るのはあっという間。
長田尾根登山道建設記念碑。冬期のルートです。
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長田尾根登山道建設記念碑。冬期のルートです。
八合目小屋跡の脇が尾根の取り付き。
八合目小屋跡の脇が尾根の取り付き。
大砂走分岐。
宝永山。この位置からの形は、いつ見ても美しい。
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宝永山。この位置からの形は、いつ見ても美しい。
富士山を振り返る。ずいぶん降りてきたなあ。
富士山を振り返る。ずいぶん降りてきたなあ。
宝永山分岐。今回は宝永山に寄らずに降りていきました。
宝永山分岐。今回は宝永山に寄らずに降りていきました。
さあ、走るぞ!
空と砂地に吸い込まれそうです。
空と砂地に吸い込まれそうです。
完全武装で大砂走を疾走。端から見ると、誠にアヤシイ風体(笑)。
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完全武装で大砂走を疾走。端から見ると、誠にアヤシイ風体(笑)。
スパッツは必携。これがないと、砂が靴に入ってまともに走れません。
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スパッツは必携。これがないと、砂が靴に入ってまともに走れません。
下るのはあっという間。
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下るのはあっという間。
二ツ塚。いい色してますね。
二ツ塚。いい色してますね。
中継小屋の下から。佳境は過ぎました。
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中継小屋の下から。佳境は過ぎました。
二ツ塚。前夜は二つの小山の間を抜けて裏側に回りました。
二ツ塚。前夜は二つの小山の間を抜けて裏側に回りました。
これ、富士山と反対側の方角の雲なのですが、どうも雲に富士山と宝永山が写っているような気が・・・。(最後の写真と比較してみてください)
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これ、富士山と反対側の方角の雲なのですが、どうも雲に富士山と宝永山が写っているような気が・・・。(最後の写真と比較してみてください)
こんな位置に、こんな高い山なんてないもんなあ。
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こんな位置に、こんな高い山なんてないもんなあ。
御殿場口の駐車場にこんなたくさんの車が停まっているなんて!
御殿場口の駐車場にこんなたくさんの車が停まっているなんて!
そして無事に下山。今回も安全登山ができました。ありがとうございます。
そして無事に下山。今回も安全登山ができました。ありがとうございます。
駐車場から。御殿場口と言えばこの景色です。他のルートでは決して味わえない大きさと懐の深さ。
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駐車場から。御殿場口と言えばこの景色です。他のルートでは決して味わえない大きさと懐の深さ。

感想

今シーズン初の富士、そして今シーズン初の3000mでした。

富士山はほとんど御殿場ルートからしか登らないのですが、
今回は普段と違うルートを通ろうと考え、
御殿場ルートの南側の二ツ塚、御殿庭から宝永山に回り込み、
六合目で御殿場ルートに合流するという計画を立てました。
計画に際しましては、WeeklyClimさんの以下のレコを参照いたしました。
ありがとうございます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-122059.html

暗くなければどうということもなかったのでしょうが、
途中でものの見事にルートを誤り、砂地ラッセル地獄にハマった挙句、
宝永山よりはるか手前の新六合目で御殿場ルートに戻ってしまいました。
足元にまとわりつく砂地ラッセルは1時間半以上続き、
この時点でヘロヘロになってしまいました。

そこから八合目付近まで一向に調子が上がらず、
重い脚をえっちらおっちら気持ちで動かしつつ、喘ぎ喘ぎ登ります。

2年前に御殿場ルートを登った時(平日夜)には、
駐車場はガラガラで、他にほんの数人しか見当たらなかったのですが、
今回はルートの上の方にも、下の方にもヘッドライトの明かりがちらほら。
若い女の子の集団が歌を歌いながら明るく登っているなど、
昨今の富士山人気をよく反映した、にぎやかな登山でした。

「この長〜い、な〜が〜い下り坂を、ぢゃななかった、登り坂を〜♪
 きみをじて〜んしゃの後に〜の〜せて〜♪
 ブレーキいっぱい〜に〜ぎ〜り〜し〜めて〜〜♪
 ゆっくり〜〜ゆっくり〜〜下ってく〜〜、ぢゃなかった、登ってく〜♪」

という具合に、ゆっくり明るく登っていました。

ぼくはと言うと、その歌に元気づけられたのか、
八合目を過ぎてからようやく調子を取り戻し、
山頂までリズムよく高度を上げることができました。

登頂後は、わずかに河口湖ルート側に回った朝日岳山頂からご来光ターイム。
ここは、河口湖口からは遠いし、富士宮口からは駒ヶ岳あたりにひとびとが固まるので、
名前通りの朝日スポットなのですが、結構穴場です。
しかし、モロに風の通り道なので、めちゃくちゃ寒く、
防寒具を着こんでも震えが止まらないほどでした。

素晴らしいご来光を見た後、お鉢巡りをして剣ヶ峰を通ろうと思いましたが、
ひと目で剣ヶ峰がものすごい行列になっていることが分かったので、
さっさと諦めて下山。
平日だというのに、2年前とは比べ物にならないほどの混雑ぶりに、
嬉しいやら複雑やら。

下山のお楽しみ、大砂走を存分に堪能し、山頂から2時間ほどで一気に下山。
大砂走はほとんど誰もおらず、スタートから下山までほとんどノンストップで
走り抜けることができました。





しかし、お山ブーム後の初富士、予想以上の人出に驚愕。
ハイシーズンの剣ヶ峰登頂はもうムリだと痛感。
やっぱり、富士は日本一の山なんだなあ。いろんな意味で。

次は、白い富士を長田尾根から詰めるかな・・・。

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