熱波の日光湯元から日光白根山
- GPS
- 12:20
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,598m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
天候 | ガス〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
行動12時間半 日光側で会った人10人。頂上付近で会った人300人。 |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO32 日光白根と五色沼カルデラ
五色沼はカルデラ(外輪山の湖)なのか、お釜(中央丘の噴火口)なのか、ずっと考えていた。お釜の理由としては、日光白根そのものが外輪山の感じがしたからだ。日光から登れば、前白根とか五色山とか白根隠山にしても、外輪山らしい壮大な風景。本峰もそれにつながる外輪山だとも思える。だからその中は火口であり、池はお釜のことになる。
ところが他に弥陀ヶ池とい別の池があったり、細長い窪地が白根を取り囲むように半円形につながっているのが違う点。
ならば五色沼はカルデラなのだろうと考え直す。すると本峰は火口丘であり、群馬側に外輪山がないのが不思議になる。白根の溶岩流による変則地形が出来上がったか。
でもやっぱり五色沼はカルデラだ。沼や避難小屋に通じる道がある。カルデラとは道があるもの。阿蘇なんてカルデラに街があり鉄道が走る。お釜とは沸騰した温泉がグツグツ湧いているだけの煮えたぎった油地獄。カルデラとは数万年が経過した穏やかな休憩所でもある。そうなのだ、五色沼はやっぱりカルデラじゃないと、説明がつかない。
冬に四回行った、すべて途中敗退だったが。夏は二度目である。周囲をじっくり観察しようと、日光から入る。熱波の中の登山である。樹林の湿度でむせ返るように、肺が焼けそうな気持ち悪さ。真夏は1時間歩いただけで大いに疲れる。体調が悪くなる。朝は気温16度で、湯元温泉は標高が1500mある。駐車場が多くて、オートキャンプで生活している人もいるが、でも暑い。
5時に出る。梅雨明けしたのに曇り。未明に夕立も降った、おかしな天気。
スキー場に沿って上がっていく。2時間近く熱波の不愉快な登行で稜線にでるが、まだ樹林。そこを穏やかに登って、ようやく2300mの前白根で、森林限界周辺にたどりついた。景色が開けた。
外輪山(前白根とか五色山)があって、中央丘(日光白根)がある、完成されたおしゃれな山だ。想像していたとおり。日光から登ると、なおよくわかる。でも認知が低いぞと思う。本峰は目の前に手に取るように近いけど、そんな簡単に着くだろうか。外輪山を少し歩いて、カルデラの中の避難小屋に下る。そこでも日陰で休む。
さてあと1時間で頂上へでるかどうか。日光側では10人くらいしか会わなかったが、こちらに来た途端に、百人以上が上から下りてくる。すれ違いも面倒なほど。ここからは前にも上った経験があるが。ゴツゴツ頂上は、順番待ちで登りつく。
さてどこに下るかと、事情があってロープウェーの方に一旦下ることにする。時間が早いし、冬に道間違いしたところの検証だ。
下って見て、いい道だと気がつく。富士山の砂走りのようなくだりが少しある。大いに火山っぽい。間もなく樹林で並行に進んで、避難小屋(七色平)に出る。横に歩いて、弥陀ヶ池の方に戻るように登る。150mも登り返すとは予想外。弥陀ヶ池で休憩。
沼には行かずに、五色山に登る。中間尾根から湯元に降りるのだ。火山とは思えないようなダケカンバや白樺の広葉樹の潤いのある尾根である。本峰周辺の火山性のシラビソはいい加減に飽きる。
でも日光からの登山道は、ほとんど手入れもなくて、荒れ放題。客が少ない道は、自治体も手入れしないとは、悪循環。そのうち、群馬白根と名前が変わってしまうだろう。日光じゃ、男体山の開山千年記念とかで祭りをしているが、品格としては白根が圧倒的に好きなのだが、積雪量が違うでしょ。湯元の温泉街そのものや日帰り施設は充実しているのだが、日光白根は邪魔者扱いされて残念だ。
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