熊野古道(小辺路)


- GPS
- 25:38
- 距離
- 66.0km
- 登り
- 3,706m
- 下り
- 4,448m
コースタイム
- 山行
- 2:26
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 2:46
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 10:28
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:48
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:熊野大社本宮前→新宮 |
写真
感想
先日の中辺路(那智〜本宮)に続き小辺路へ。
小辺路は山を3つ超え、しかもだんだん高低差が大きくなるので心理的には厳しいルート。しかし、夏のトラブル後の十分なリハビリトレーニングのおかげか、以前より行動能力がアップしたらしく、体力的にまったく不安はなかった。逆に物足りないくらい。
このルートも世界遺産登録のおかげで整備されている。しかし、中辺路と違って山道で出会った人は少なかった(数人だけ)。平日だったことと、比較的行きにくい場所であることが原因かも。路は非常にわかりやすいし、分岐には必ず道標がある。しかし、林道から別れる所の標識は見落としやすい。今回は2-3度行き過ぎてしまった。また、きれいなトイレがあちこちにあるのは嬉しい。さらに、山を降りると必ずと言っていいほど自販機や飲み水があるので、今回も浄水キットは使用せず。これでかなり時間の節約になった。ただし、登りでは一定量の水を運び上げる必要あり。
1日目:
高野山を16:00過ぎに出発。事前にコンビニで水を調達しようとしていたが、バスを降りた後で金剛峯寺とファミマが離れていることに気がついた。周囲に自販機もなし。調べてみると、登山口方向にデイリーヤマザキがあり、そこで水を調達。
もとより初日はナイトハイクになることが必須。とりあえず行けるところまで行ってみる。水は十分にあるが水場は常にチェック。初日で水が取れそうな箇所は1ヶ所だけと思ったより少ない。しばらく歩いて行くと、高野龍神スカイライン手前の広場が平らでふかふかだったので、ここにテントを張った。たまに車が通るが、気にしなければ実に快適。寝始めの気温は低めだったが、朝方は曇りになっていて暖かかった。
2日目:
前日の天気予報では曇りだったが、午前中から時々雨。ガイドマップによると水が峰近くにレストランと自販機があるので行ってみたが...閉まっていた。どうやら自販機は中にあるらしく、営業時間外に行くときは要注意。しかし、山を下りた大股バス停には自販機があった(嬉しい)。さらにトイレも水洗できれい。
伯母子岳は最初一気に登り後はなだらかに上がっていくルート。伯母子峠の避難小屋で昼食をとる。この周囲はテント泊も可能な地形。避難小屋内にも掲示があるが、数分下りたところに2カ所水場がある。どちらかと言えば2番目の方がよさそう。
峠を過ぎると下りが長く続くので膝には厳しい。下りの衝撃は膝にくるだけでなく足にマメができるので、明日はストックを使おうと思う。下りた所の三田谷にある商店では物資を調達可能。また、先の五百瀬の民宿(吊り橋手前)には自販機もあり。
三浦峠はひたすら登り続けるルート。水をギリギリの量にしたが、想定以上に汗をかいたので、途中の三十丁の水はありがたかった。登り切る直前に雨が本格的に降ってきたので、三浦峠で1泊。
新しいテントは新素材を使っているが、雨だとやはり結露がひどい。買っておいたPVA吸水シートを忘れたのは痛い。2日目は時々雨が降る天気だったため写真もほとんど撮らず。また、元気なうちに距離を稼ぎたいと考えて歩くことを優先し、30kmで山を2つ登った。これで行程のほぼ半分近くを1日でクリア。
3日目:
朝には雨が上がっていた。テントからきれいな三日月が見える。そして眼下には見事な雲海。なので日の出まで待って写真撮影。ここからは、下りでの消耗を避けるためストックを利用。でも三浦峠は昨日ほど厳しい下りではなかった。峠から数分降りたところに水を汲めそうな箇所あり。下りてから林道と交差するが、また山道への入口を間違えてしまった。その後、しばらくは国道沿いに歩く。途中、大津越で本来のルートを探したが、登り口の道標がどこかあるか分からなかった。熊野古道のガイドマップでは山に入るようになっていないので、現在は道路を行くのが正しそう。強引に上がってみたが太子堂より先に道はなし。意気消沈して降りてきたらコケた。
温泉近くのトンネルを抜けた先の吊り橋はとても面白い。長いし、かなり揺れるので祖谷のかずら橋よりずっと怖い。ここからは果無。果無集落への登りはストックを使って少しスピード上げてみた。時間は約20分ほどなので、まあまあ。果無集落の眺めは素晴らしい。古き良き日本という感じ。集落を過ぎてから果無峠まではひたすら上がる。途中、天水田のベンチで昼食、その後、観音堂で給水。昨日の反省から水は十分に持っているものの、500mlを追加。
果無峠手前の眺めは素晴らしい。今回、2度目の雲海を見た。峠では晴れていたので、休憩がてら昨日濡れたテントや機材を干した。眺めが良ければここで泊まることも考えていたが、見通しが悪い上に平らな場所がほとんどないので、先へ進むことにした。朝ゆっくりと出発したので、どのみちバスの時間に間に合わない。どこか平らな場所を探してテント張るしかないが、まったくと言っていいほど適地がなくて少々焦る。とりあえず僅かに平らな所があったので、無理矢理テントを張った。少し傾いていたので、朝になるとテント内で物が大きくズレていたが仕方ない。結局、これより先も場所がなかったので、テントを張れただけでも幸運だった。
4日目:
翌朝はガスがかかって風が少しあったが寒くはない。手早く準備して出発。木々の間から熊野の朝日が見える。山を下りると相変わらず民家の軒下を通っていくルートに。その後、国道に出てひたすら歩く。小辺路は舗装道路を歩く時間が長い。今回も慣らしのため重い靴だが、明らかに軽登山靴の方が向いている。
中辺路へ合流して少し登る。おすすめの展望台へ行ってみたが、案の定ガスで大鳥居は見えず。本宮到着後、説明の看板をよく読み、今回は参拝順序を間違わずにクリア。その後、9:00に店が開き始めたので目一杯お土産を買い込んでバスを待った。
相変わらず下りが長いと膝と足指が辛いのでスピードが落ちる。ストックなしで下りる訓練をしているがまだまだ。今回は2日目にマメができそうになったので、3日目からは安全のため下りでストックを使用した。下りで靴紐をきつく締めることをこまめに行ったのでマメはできなかった。少し前屈みになる癖があるようで、ストックを持った方が上体が起きて体への負担が少ない。また、平地歩きでもストックを持っていると(使わず持っているだけで)腕の置き場に困らないのか肩も疲れない。
小雨が降った2日目と、路が濡れている3日目はフルにレインパンツを使用した。暑くないので中に汗が溜まらず快適。計2回、濡れた石で滑って転んだが、分厚いレインパンツ に買い替えておいてよかった。終了後に体のあちこちが痛かったが、一部は筋肉痛としても、残りは転んだときの打身かもしれない。石畳は転ぶと痛い。前回よりはマシだが、靴もまだあちこち当たって痛い。ザックの方はかなり馴染んできたが、まだ多少腰骨と肩が痛む。
今回のザック重量は13-14kg。従来より4kgほど軽量化しているが、まだ目標より1kgほど重めなので、もう少し装備を厳選する必要あり。かなり削っているので、あとは食糧を乾物にするくらいしか思いつかないが、今後、重量が増える冬季に向けて防寒着の軽量化を検討してみる。モバイルバッテリーは10,000mAhを選択。iPadを更新したので、ログ以外に使わなければ充電なしで3日くらいは持ちそう。しかし、今回は途中で情報取得のために思い切りインターネットを使ったので、iPadの充電だけで空になってしまった。
前回の中辺路(1泊)と今回の小辺路(3泊)は大峯奥駆道(5泊予定)の前哨戦だが、休暇取れないので実現はいつになるやら...
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人