チョキ・八幡山 / 金峰は肉薄すれど敗退
- GPS
- 09:00
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,135m
- 下り
- 1,128m
コースタイム
06:50 登山道に入る(標高約1650m)
07:15 チョキ山頂到着(標高1883m)
(朝食・休憩10分)
07:25 チョキ出発
09:45 P2035m峰
10:20 八幡山山頂到着(標高2088m)
(休憩5分)
11:00 祠
12:00 撤退地点(標高約2320m) 以上往路所要5時間20分(標高差約670m)
13:30 八幡山山頂
13:50 P2035m峰
15:10 チョキ山頂
15:40 駐車地点帰着 以上復路所要3時間40分
合計所要時間9時間00分
天候 | 天気/ 快晴(AM6)〜薄曇り(AM12〜) 気温/ 18℃(AM6)〜27℃(PM3) 風 / 終日無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道からなら双葉SAで降り、敷島市街「中下条交差点」を左折でも良い。韮崎ICからホッチ峠経由も近い。 上福沢で「県営林道観音峠大野山線」に入り、観音峠、長窪峠、木賊峠と進んでクリスタルラインで甲府方面へ。 1.4km先で北に分岐する未舗装林道に入って300m先の分岐を右に進む。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[林道〜チョキ] 巾広の尾根を九十九折りの道。1750m付近に地形図にないピークあり。 [チョキ〜八幡山] チョキから東に向かう道はなだらかで草原のような中を進む。 尾根が北に折れる周辺で道が不明瞭になり、その先の1990m尾根に乗るまでが迷いやすいので注意。 1990m尾根から先は再び尾根道となり、迷うことなく進む。 [八幡山〜祠〜撤退地点] シャクナゲの密林の中を進む。一見、道が不明でもシャクナゲ林の中に顔を入れると踏み跡が見える。 祠の前後100mくらいはまったく道が不明で往復とも藪こぎ。 |
その他周辺情報 | [コンビニ・トイレ] 敷島市街の「上町交差点」角のセブンイレブンが最終。 または、韮崎IC出てすぐの道路左側のセブンイレブン。 [日帰り入浴施設] 甲斐市営志麻の湯(毎週月曜定休) http://yamanashikotsu.co.jp/kai-onsen/shima.htm [写真] 下の写真はすべて地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1024pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。 |
写真
感想
カミさんと息子が一緒にキャンプに出かけてしまい、ぽっかり空いた日曜日。
どこか山に行こうと考えましたが、夏休みでしかも日曜日、メジャーどころに行って登山渋滞に巻き込まれるのはイヤだ、なるべく誰も行きそうもないところは、と考えて結局「それならチョキだろう。」ということに。
かねてからの宿題である「八幡尾根踏破−金峰山登頂」も目指すことにしました。
チョキから金峰まで地形図を3枚に分けてプリントし、万全を期して臨みます。
クリスタルラインを走り、目的のダート林道に進入。
あわよくばチョキ登山口横まで乗り付けるつもりだったのですが、途中まで行ったら道があまりにも荒れ果てて、私の四駆でもその先進めるか怪しくなって涙ものの「100mバック」します。
そこは道がちょっと広くなっており、すでに車が3台停まっていました。どれも他県ナンバーです。こんなところに他県からいったいどこを目指してこられたんでしょう?。
それらの横につつましく駐車し、そこから歩行開始です。
歩行約10分でチョキの登山口に到着。赤いテープがいくつもあって見逃しません。
道はあまりはっきりしませんが、どこを歩いても山頂に導かれるような「安心ルート」です。
登山口から30分ほどでチョキの山頂に到達。せまい山頂ですが、どっしりとした三角点石標と瑞牆山の勇姿が出迎えてくれました。
チョキ山頂では朝ごはん休憩し、その先に進みます。
道が尾根をたどるような部分は迷わないのですが、チョキから約1時間の地点、道が東から北に向きを変える付近がまったく不明瞭でした(写真15付近)。
シャクナゲの中を進んでは行き止まり、戻ろうとするとすでに元の場所がわからない(^^)。
ピンクテープを持参し、要所に巻きながら来たのですが、ちょっと戻ろうとするともうテープなどまったく見あたりません。
何回も同じ場所をぐるぐる巡っているとなんだか「巨大迷路ゲーム」とかやっているような気分になりました。
周回予定なら、見つけた道を先に進めばいいのですが、同じルートを戻る「ピストン」の予定なので帰路をはっきりさせて置かないと帰りに迷ってしまします。
それで正しいルートを見つける度に迷った道を逆戻りしてテープを巻きながら正しいルートまで誘導するように目印をつけてから進むので手間がかかります。
この付近かれこれ一時間近く費やしてやっと次の尾根に進みました。
その先は再び尾根筋なので迷わずに進めます。
2035mピークを過ぎ、八幡山との間の鞍部には鋼索、トタン板やドラム缶が散乱していました。
ここは西は枇杷窪沢、東は伝丈沢につながるポイントです。枇杷窪沢には同じような鋼索が残置されていたので、これらの遺構も水晶採掘の遺構であることは間違いなさそうです。
話によると小尾八幡山鉱山で採掘された水晶はみないったん黒平に運ばれて選別されたのち「黒平産」という「ブランド」で出荷されたとか。
そうだとするとこの鋼索で枇杷窪沢から黒平まで運んでいたのに違いありません。
(伝丈沢の方にも同じような正体不明の廃屋がある)。
八幡山はシャクナゲ満開の6月以来の訪問。もちろん今回は花など咲いていません。
手前で手間取ったため目標の9時どころか10時すぎの到着です。
折り返し(撤退)は12時と決めていたので、前回下りで3時間かかった金峰−八幡山間を2時間で行けるか不安な状況です。
2度目だから、と気を落ち着けて慎重に進めば案外明瞭に踏み跡が見えてきて、この調子なら行けるか、と思い始めたところが、やっぱり猛烈なヤブこぎは免れません。
足元に白い石英が散乱し、水晶を掘ったらしい穴がいくつも開いているところを過ぎ、前回まったく見のがしてしまった祠にひょっこりでてしまったのはいいのですが、その先は全然道がありません。
この部分含めてヤブこぎでは、靴紐ほどけること数十回、メガネ飛ばされること3回、指をきること2ヶ所、得体の知れない虫さされ1ヶ所、さらにいつの間にかリュックのファスナーが開いてしまうという怪現象も2回。おそらくファスナーが枝にひっかかったのでしょうが・・。
で、結果八幡山から約1時間半掛けて進んだ距離は約1.2km。時速800mという鈍速で敗退となりました。
2度目であってもまったく楽をさせてもらえなかった八幡尾根。
次回(て、来年のシャクナゲ時期?)はナタ持参でぶった切りながら進んでやるぞ、とリベンジを考えています。
(国立公園内にて無許可で樹木を切るのは自然公園法違反でした。逮捕されちゃいます。)
その時のレコはtomo1839様に倣ってこう名付けましょうか。
「ドMな八幡尾根で傷だらけ。超ワイルドだぜ。」
コメント
この記録に関連する登山ルート
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また行かれたのですね
もうすでに充分「超ワイルド」ですヨ。
祠もリベンジおめでとうございます。
この付近、右に出るものがいない位
pasocomさまが一番詳しいのではないかと思います。
もはや藪こぎのプロですね。
赤テープでルート整備ありがたい気がします。
お気をつけてどうぞ。
nori3様、おはようございます。
性懲りもなくまた出かけてしまいました。
前回の「当分ヤブこぎはしないぞ。」から、わずか二ヶ月で出かけているのですから大嘘つきです(^^)。
当日は天気よかったので快晴の八ヶ岳方面を見て、こんなところじゃなくあっちがよかったなあ、と思っていました。自分でそう思っているのに八幡尾根に来てしまうなんて相当の「へそ曲がり」ですね。
それでも今回は「廃屋」と「祠」という二つを発見して、それなりの収穫でした。
廃屋のワイヤーを見た時に思い出したのは芦安鉱山のワイヤーです。あそこも採掘した鉱石を芦安まで運搬していたそうで、当時すごい距離のワイヤーが張ってあったのでしょう。
そう考えると、こちらでも枇杷窪沢から黒平までワイヤーがつながっていたとしても驚くには及びません。
それにしても帰ってから改めて「Futaro様」の記録を見直しましたが、この方もチョキから金峰まで7時間半かかっているんですね。
この尾根、やっぱ歩くにはちょっと手強すぎ、と痛感しています。
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