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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
【北ア 餓鬼岳】 白沢登山口〜餓鬼岳〜東沢岳〜中房温泉
2012年08月04日(土) ~
2012年08月05日(日)

- GPS
- 30:48
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 2,891m
- 下り
- 2,541m
コースタイム
8月4日(土) 白沢登山口から餓鬼岳(幕営)
白沢登山口駐車場06:03→紅葉の滝標識06:50→魚止メの滝07:30→07:59最終水場08:10→ガラ場注意標識09:23→大凧山10:23→百曲り入口12:01→13:04餓鬼岳小屋
8月5日(日) 餓鬼岳から東沢岳・東沢を経て中房温泉に下山
テン場05:10→(写真撮影)→08:19東沢岳08:40→09:24東沢乗越09:43→北燕沢出合11:08→12:40中房温泉
白沢登山口駐車場06:03→紅葉の滝標識06:50→魚止メの滝07:30→07:59最終水場08:10→ガラ場注意標識09:23→大凧山10:23→百曲り入口12:01→13:04餓鬼岳小屋
8月5日(日) 餓鬼岳から東沢岳・東沢を経て中房温泉に下山
テン場05:10→(写真撮影)→08:19東沢岳08:40→09:24東沢乗越09:43→北燕沢出合11:08→12:40中房温泉
| 天候 | 1日目 晴れのちガス 2日目 下山まで晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・ 自宅を前日の17:40に出発。地元企業の退勤ラッシュにより渋滞に巻き込まれましたが、なんとか北関東道〜関越道〜上信越道〜長野道と乗り継ぎ、22:20に豊科ICを通過。途中のコンビニで夜食を調達し、中房温泉の登山者用駐車場には23:15に到着。7割方駐車していたものの、まだ余裕で駐車できました。ただし、その後続々やって来て、目覚めた03:45には、満車状態でした。 【中房温泉から白沢登山口】 ・ バイクで中房温泉を04:32に出発。信濃松川駅近くのコンビニで食料到達し、白沢登山口駐車場には、05:40に到着。移動距離は約30辧 ※ 東沢下山ルートのGPSログは、樹林帯の歩きの途中から衛星をロストしたようで、かなり暴れています。参考にしないで下さい。実際は、北燕沢出合から一旦沢を離れ、左岸側を高巻き気味に登り返します。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 白沢登山口〜餓鬼岳 ・ 車道分岐から白沢登山口までは10分ほどです。ここから沢沿いに下って行きますが,餓鬼岳までとても良く整備されています。さすが北アルプス。足場の悪いところは,必ずクサリなどがありますし,渡渉ポイントには,渡るための木の橋などがあるので問題はないと思います。 ・ このコースの最大の課題は,標高差1,700近い登り道。長時間の登りとなるので,あわてないでじっくりと登りましょう。その際,夏は雷雨のおそれがあるので,出来るだけ午後2時前には到着できるように。 ・ そのほか,最終水場から1時間ほど登ったところにある「ガラ場」は,落石を誘発しやすい急な登りなので,後続の登山者に注意して登る必要があります。もし万が一落石を起こしてしまったら,直ちに大声で「ラァークッ!」と叫んでください。 ・ 「百曲がり」は,つづら折れの登りなので,それほどきつくはないと思います。ゆっくり登れば問題なし。 ・ 餓鬼岳小屋は,山頂直下の樹林帯の中にある,居心地の良さそうな小屋です。晩ご飯はおいしい「ちらし寿司」が有名です。でも最近はこの噂が広まり,宿泊客が増えているようです。 ・ 餓鬼岳のテン場は,5張りほどしかテントは張れません。そのため,午後2時までには到着できるように,スケジュールを組みました。 ・ テン場には,午後1時過ぎには到着しました。先客は私と同じくらいの年齢の単独女性の一張りのみ。 ・ 下部に平坦で比較的広いスペースがありましたが,4〜5人用のテントがベストマッチのようだったので,私は少し傾斜のある,その上の狭いエリアに一人用のテントを張りました。 ・ 午後4時頃までは誰も来なかったので,本日は2張りで終了かと思ったらさにあらず。午後4時を過ぎて燕岳方面から男性2人のパーティがやって来て,一番下の広くて平坦なスペースに設営。さらに20分ほど後に,今度は白沢ルートから,若い山ガールの2人パーティが到着。午後6時を過ぎて中高年男女のペアが来るに至っては驚きました。 ・ テント山行は,早立ち早着きが原則です。雷雨にでも遭遇したら大変です。皆さん,気を付けましょう。 ◆ 餓鬼岳〜東沢乗越 ・ 餓鬼岳の山頂は,晴れれば素晴らしい展望だと思いますが,残念ながら,ガスが展望を邪魔していました。それでも,山頂でしばらく粘ると,唐沢岳を望むことが出来ました。 ・ 餓鬼岳から唐沢岳までは,かなり遠く,アップダウンもきつい感じがしました。次回は紅葉のきれいな時期にでも幕営し,唐沢岳に登ってみたいですね。 ・ さて,翌日の朝,テン場の近くの展望地から望む朝日は見事でした。本当は,午前4時半には歩き出そうと思っていたのですが,朝日があまりにきれいなので,写真撮影のため出発が遅れ,歩き出したのは5時10分過ぎでした。 ・ このルートは,目の前に剣ズリの険しい岩綾を望みながら,岩場のアップダウンを進みます。この日は天気も良く,裏銀座ルートや燕岳など,素晴らしい展望を満喫しながらの縦走が出来,とても楽しかったです。 ・ コース途中の岩場には,ハシゴなどがとてもよく整備されていて,危険なところはありません。晴れたときは満足感の高いコースだと思います。 ・ しかしながら,アップダウンが多く,テント縦走の重荷では,結構時間がかかります。山と高原地図のコースタイムは,かなりきついのではないかと思いました。テン場から東沢岳山頂までは,3時間10分ほどかかりました。 ◆ 東沢乗越〜中房温泉 ・ 東沢岳の山頂で出会った登山者に話を聞いたところ,燕岳周辺は,かなりの賑わいとのこと。これから燕岳に登っても,合戦尾根では渋滞で時間がかかるのではないか,と教えられ,東沢ルートで中房温泉に下ることにしました。 ・ 東沢乗越に下るところで,糸魚川から来られた2人パーティが同じコースを歩いていました。昨晩は餓鬼岳小屋に宿泊したとのこと。タクシーで白沢登山口までクルマを回収に行くというので、私の車に乗せてあげることにしました。 ・ 東沢乗越からの下りは,かなりの急降下。重荷の私は,あっという間に引き離されてしまいましたが,西大ホラ沢出合で2人と合流。沢で顔を洗ってさっぱりしました。沢沿いコースはありがたいですね。 ・ その後も登り返しなどあり,終始ノンビリ歩きましたが,中房温泉には,ほぼコースタイムどおりで到着することが出来ました。 |
写真
テントを張り終わると、やることがないので、当然ビールタイム。といっても第三のビール。スーパードライよりこのほうが好みです。冷凍アクエリアスで冷やしておいたので、おいしく頂けました。
18:35 テン場の様子。マイテントは中央奥のエアライズ1です。右の赤いテントは4時過ぎ、左のエアライズ2はなんと6時過ぎに到着して設営。いずれも燕岳方面から。雷雨だったら、あの稜線でどうなっていたでしょうね。
東沢乗越に到着。糸魚川から来られた2人パーティが同じコースを歩いていました。昨晩は餓鬼岳小屋に宿泊したとのこと。タクシーで白沢登山口までクルマを回収に行くというので、私の車に乗せてあげることにしました。
感想
・ この夏は,仕事の関係で夏休みがなかなかとれないので,週末2日で歩ける縦走ルートを歩いてきました。
・ 夏山シーズンのピークに当たるため,出来るだけ登山者の少ないコースということで,ルートは,白沢登山口〜餓鬼岳〜中房温泉。
・ 懸念したのは,餓鬼岳のテン場がテント5張りほどしかスペースがないこと。テン場は早い者勝ち。夏場は雷雨の危険を避けるためにも,早着きが原則です。
・ そのため,遅くとも午後2時前にはテン場に到着できるように登山口を午前6時頃出発。結果的に,午後1時頃にはテン場に到着できたので,その後はビールまがいを飲んだり,昼寝をしながら,まったりできました。
・ 山の上でノンビリするというのは,本当に気持ちがよい。リラックスできますね。
・ それから,意外に厳しかった餓鬼岳〜剣ズリ〜東沢岳の稜線歩き。アップダウンが激しく,重荷には結構きついと思います。
・ でも,展望はナイス!鷲羽岳をこの方向から眺めると,こんな感じなの?と驚きました。
・ 稜線上で出会った登山者も5人ほど。静かで良いルートですね。登路・降路は沢沿いなので、水も豊富だし,落葉広葉樹の中を歩くコースでもあり,秋の紅葉の頃は素晴らしいのではないかと思いました。
・ またそのうち歩いてみたいですね。
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りきまる















餓鬼岳いいですね、私も秋に一度訪れたいと考えていました。
山岳会に入ってしまった為なかなか行く機会が無さそうですが、北アルプスのテント縦走をするなら華やかな山に列を作って登るより、こういう静かな山旅を好みます。
まだ山を一通り見ていない方たちはなかなか入らないルートでしょうから、こういう場所は穴場かもしれませんね。
とても参考になりました。
gooner3104 さん
餓鬼岳は、以前から気になっていた山でした。
表銀座から取り残されたように、ポツンとたたずむ孤高の山の姿に惹かれていました。
ここを訪れる登山者は、北アルプスの主な頂を踏破した本当の山好きばかりなのだろうと思っていたら、実はそうでもないのですね。
小屋泊まりで訪れた山ガールグループは、北アルプスの最初に登ったのが、この頂きとか言っていました。
でもまあ、これはレアケースでしょう。
山好きが何度も通いたくなりそうな、とても趣のある山でした。
是非一度足を運んでみてください。
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