記録ID: 21355
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沢登り
日高山脈
ヌピナイ川右股 ピリカヌプリ ソエマツ岳 中ノ川支流
1985年08月04日(日) ~
1985年08月07日(水)
イグルスキー米山
その他3人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 2,462m
- 下り
- 2,447m
コースタイム
8月4日林道終点(8:30)→標高470mC1(10:00)
8月5日C1(5:40)→奥二股C2(9:00ー10:45)→ピリカヌプリ(13:00)→C2(14:50)
8月6日C2(5:00)→ソエマツ岳(8:30)→中の川支流→中の川出合いC3(17:00)
8月7日C3→尾田
8月5日C1(5:40)→奥二股C2(9:00ー10:45)→ピリカヌプリ(13:00)→C2(14:50)
8月6日C2(5:00)→ソエマツ岳(8:30)→中の川支流→中の川出合いC3(17:00)
8月7日C3→尾田
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
4人で企んだこの年の2年班南日高パーティーは、さんざん雨と不運にたたられた。最初に描いた青写真はソエマツ、ピリカ、トヨニの3山をヌピナイ川水系の沢で繋ごうという計画だった。ところが群別川で台風の中のっこしたり、余別川でリーダースタッフが滝から落ちたりして、リーダースタッフの経験不足がそら見ろと言う結果になり、計画は検討会を納得させられず、オリジナルが前後2分割になってしまった。そこで8月にはヌピナイの右俣からピリカをアタックして、ソエマツをのっこして中の川支流を下る。そして9月にヌピナイ左俣からトヨニ岳北面直登沢を登って豊似川に下る、こういう計画になった。大田マンションのネコの小便の臭いがする松木さんの狭い部屋で、深夜まで居眠りしながら知恵をしぼった日々である。これだけ通ったのにこの夏の南日高パーティーはとうとうピークで晴れたためしがなかった。結局、南日高のパノラマを僕がこの目で確かめたのは、雪景色になってからである。 帯広から、今はなき国鉄広尾線に乗って、大樹の駅前の飲み屋で入山祝いをする。翌日はヌピナイ川林道へ。日高らしい大きな渓谷のなかを歩いて、適当な川原で焼き肉。 翌日はさめざめとした雨のなかを歩きだすが、変化にとんだ沢のなかをひたすらに登っていくうち天気は関係なく楽しくなってきた。何度かザイルをだして滝を越えた後、巨大な岩盤に造形された、ヌピナイ川の核心部となる。噂に聞いていた花崗岩の広ーい滑は、自分が小人になったかのような錯覚を起こす。緑色の水が白と黒との岩盤をつるつると流れていく。ピリカへの二股に今日の天場をこしらえて焚火で暖まった後、ピリカのアタックに出かける。手頃な滝を思い思いに登ってガレを500メートルも登ると、今年の夏の最高峰、ピリカヌプリの山頂に躍り出た。ひゅるひゅると流れるガスのなかにたたずんでヘルメット姿の仲間しか見えるものはない。しかしもっとも気に入っている名前の山、ピリカヌプリの山頂とのこれが初対面だ。粉々のクズビスをぼりぼり食って往路を戻る。 次は右俣を詰めてソエマツに登る。引き続いて霧ションの降る中、視界ゼロの山頂を越えて中の川支流を下った。この沢はどうやって登るんだ、と考えるほどの直瀑の連続だ。アプザイレンを何度もして本流にたどり着き、握手を交わした。(1990年頃記) |
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