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Yamareco

記録ID: 7220671
全員に公開
沢登り
日高山脈

2024沢メイン2年班ショートカット ヌピナイ右股~ソエマツ南東面~ソエマツ岳~ソエマツ北面~神威北東面~神威岳~神威東面~添松林道

2024年08月12日(月) ~ 2024年08月16日(金)
 - 拍手
GPS
104:00
距離
28.4km
登り
2,411m
下り
2,390m
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
報告_2024.08.12-16(5-0)

沢メイン2年班 ショートカット
ヌピナイ右股~ソエマツ南東面~ソエマツ岳~ソエマツ北面~神威北東面~神威岳~神威東面~添松林道
-ツッパリ!羽虫と葉虫の猛襲-

L齋藤(4 AL杉山(3 M市川金子渡邊(2

<時間とルート>
Day1:鹿鳴橋1km先(6:00)下二股(7:00)第一の函(10:30-12:30)上二股(16:00)=C1
[小雨]車2台体制で行き、下山地点にフリードを置いてセレナで入山地点に送迎してもらった。途中でフリードの鍵を閉め忘れた可能性に気づく、が山行中は忘れることにしよう。右岸林道のテープが張られているところまで車で入り、そこからきれいな林道を歩く。下二股から入渓。・507二股からゴルジュが始まり釜持ち滝がいくつか出てくる。何度もニコニコで全身浸かった。第一の函は中を泳いで突破を試みたが全然歯が立たない。渋々左岸トラバースにする。残置ロープが張ってあったのでそのラインを行く。一箇所難しいので残置ロープを使ってザック受け渡しをした。ALが重荷と高度感で弱気モードになってしまっていた。その後の二段の滝はまとめて左岸を巻くのが良い。ここを抜けるとだんだんの険しさが無くなる。石が黒い七ツ釜もどきの後に石が白い七ツ釜が現れる。曇りだったからか何の感動もない。そこからは巨岩の河原を登って上二股へ。耐えられる快適テンバ。小枝が濡れきっていてなかなか焚き火がつかない。格闘すること3時間ついにサヨナラ勝ち。普通なら顔が死ぬところ謎に盛り上がって焚き火をつけた。教訓は着火時小枝だけ南国式にすること、黒くなるだけの小枝も投入し続けること。また次の着火用に細めの枝を炭にしておいて焚き火セットを持ち歩くのも良かった。金子が焚き火を眺めながらシューっていってる、、と呟いた。

Day2:C1(4:50)ソエマツ岳(9:00-12:00)Co686二股(16:00)=C2
[小雨のち曇り]朝焚き火が小さく時間がかかる。40m滑滝は左岸登って途中からブッシュ使って巻く。上部はv字谷地形。ピリ辛小滝もある。広々とした草原を歩いて藪漕ぎ5mで稜上に出る。ピークはガスガス強風で寒い。auだけ電波入り予想天気図と天気予報とを見た。予想天気図は悪いが天気予報はなぜか悪くない。新しい台風も生まれていた。低いもの含め全ての可能性を考えてうだうだ話し続け、準山の反省から支五の沢をショートカットする方針に。ソエマツ北面沢を下る。Co1400あたりから滑滝が連続するが左岸巻けるので問題ない。Co1150二股手前の50m近く続く滑滝は左岸中間尾根から回収用使ってab。その後の滝は残置ハーケンでab、Lのみギア回収してcd。その後の滝は慎重にcd。2,3回cdした後はガレになる。各々無心で下る。テンバに着くと前を行っていた市川金子がいない。30分くらいで気づいて引き返してきた。ここは奥二股まで近い良いテンバ。だと思っていたが雑炊が出来上がる頃に地面から羽アリが大量に湧き出てくる。Ls発狂する。奴らは食感も味もないので見なければ知覚しないことが可能。だもんで杉山は1匹も食べていないらしい。明日は北海道全域悪天で、2つの低気圧に挟まれている日高だけ降らない予報。天気図的に動けないだろうと言ってナチュゲを決める。

Day3:C2(8:50)奥二股(9:20)Co1000(16:00)=C3
[晴れ]朝起きるとすごく晴れていた。Co1000までなら動けるんじゃないかと急いで準備し出発。いくつか函を巻いて奥二股まで。C2より奥二股に近い場所も泊まれる耐えられる。奥二股入ってすぐに狭い函滝。頼りになるALが空身で激流を突破、後続ゴボウ。今メイン一番のハッスル。側壁も登れそう。屈曲までもいくつか函滝。一つ目の函は右岸テラスから簡単に巻く。巻き終わって振り返ると見たことないほど暗いゴルジュだった。二段の滝は一段目泳いで取りつき左岸を登る。二段目は左岸を空身で登りザック吊り上げ。続く函滝は左岸ツルツルを一段登ってからトラバース。沢に戻るところもツルツルで、市川が危なくない感じで滑り落ちた。その後の人には下の人が手でスタンス作った。その後も突っ張り多用で進む。2条の滝をシャワークライムして函地形は終了。河原になる。20mの滑滝はALリードで左岸直登、ザイル出して良かった。ぐんぐんコンタをあげてCo1000二股まで。メインらしい山奥のテンバ。暗くなるのを待って花火した。

Day4:C3(9:00)神威岳(12:00)Co640二股(16:00)=C4
[晴れのち曇り、一時通り雨]昨晩からALがラジオを聴きまくる。朝晴れているが概況から動けないと判断していたが、時間が経っても天気がいいのでピークまで行ってみる方針に。Co1000二股直後の2段Fは右岸巻き。その後はどこまでも小滝が続く。薄い薮漕ぎで快適にピークまで。念願のピークはイタヤハムシと思われる虫が大量発生していた。服の中に潜り込んでくるし潰れると黄色い。Lsまたも発狂する。時間が微妙だがあまりに辛いのでテンバを下げたい。急遽ネットで記録を探してCo640二股のテンバを見つける。稜線の向きが変わることを確認して沢に下る。上部あまりに急なので心配になるが問題なかった。10分間ほど強い雨に打たれた。Co1200あたりから滝が連続する。1つ目の滝はcd、2つ目の10mスラブFは残置ハーケンでab、3つ目の8mFは残置シュリンゲでab、4つ目5つ目の滝はザック受け渡しして慎重にcd。Co1000三股で核心終了。あとは河原。Co650に意外な函地形が出てきて右岸巻く。Co640二股以降は広い河原になりどこでも耐えられる場所がある。適当な草原を切り開いてC4。雑炊に台湾メンマがよく合う。夜に鹿が鳴きまくるので怖くて泣きそう。

Day5: C4(8:45)・404(9:45)林道終点(10:20)添松林道入口(12:45)
[晴れ]ナチュゲで青空幸せいっぱい。河原をてくてく歩く。渡邊がずっこけて足を痛めていた。Co500くらいの函は右岸巻いた。林道は踏み跡から簡単に見つかる。熊スプが一つしかないのでまとまって歩く。足の痛みで辛そうに歩く渡邊のスピードに合わせて金子と市川がずっと話していた。2年班でもこんな明るいことあるんだなぁ。鍵のかかっていないフリードに着いて完。

<パーティ>
2024沢メイン2年班 貫徹ならずショートカット(計画ではソエマツ岳から支五の沢を下って奥二股まで登る)
Ls 慎重に判断した
M 自立した
齋藤 時計壊し(Day3)
市川 時計紛失(Day5)
金子 体力◎、肩負傷(Day4)
渡邊 ATC落とし(Day2回収)、足捻挫(Day5)

<感想>
齋藤 行ってみたかった沢に自分たちの力で行けて、できることが広がったように感じた。日高にはまだまだ楽しい沢があるんだろうな。来年はMたちに連れて行ってもらいたい。
杉山 2年班的な沢はやっぱり怖かった。無事に終わり本当によかった。愉快なパーティで楽しすぎる夏の旅でした!
市川 退屈なことがない沢で、本当に楽しかった。またこんな山行をしたい。パーティに感謝。
金子 自分の生きがいを見つけられたような気がして、最高に楽しかった。連れて行ってくれたLsには本当に感謝。
渡邉 沢もテンバもとても楽しかったです。ありがとうございました!!

<ルートの評価>
神威北東面はツルツル岩質での突っ張りムーブが特徴的で、準山で対策とる感じではない。準山ヤオロ右沢で十分足りていた。神威岳ピークでは昨年のネットの記録でもイタヤハムシが大量発生していたとのこと。8月下旬は泊まれないのかもしれない。
その他周辺情報 ハゲ天敗退、インデアン、エアポートスパそら
第一の函
中は厳しい
プールを泳いで取り付き
プールを泳いで取り付き
結構泳がなきゃいけない
結構泳がなきゃいけない
曇りの七ツ釜
広い河原を歩いて上二股まで
広い河原を歩いて上二股まで
ソエマツ登り
ガスガスピーク
ソエマツ下り 30m懸垂
ソエマツ下り 30m懸垂
奥二股 支7の沢に入る
奥二股 支7の沢に入る
すぐに一番大変な函
すぐに一番大変な函
ツッパリ
全身運動
ツルツル
巻いた函
ツルツル続く
開けてくる
2条の滝で核心終わる
2条の滝で核心終わる
まだまだ遊べる
Co1000でC3
山深い良いテンバ
山深い良いテンバ
ちょっと汚い
小滝は続くよ♪
高みを目指すハムシ 閲覧注意
高みを目指すハムシ 閲覧注意
閲覧注意
虫のおかげでいい笑顔
虫のおかげでいい笑顔
神威東面上部はすごく急
神威東面上部はすごく急
2回懸垂した
Co1000三股
最終日はいい天気
最終日はいい天気
ソエマツ林道

装備

個人装備
ハーケンハンマーハーネス含む沢個人装備
共同装備
40mザイル 回収用シュリンゲ ナチプロ(トライカム5 小さいカム2) タープ 鍋茶食器 のこ2 熊スプ ガスガスヘッド
備考 高級文化焚き付け、メンマ、流氷カレー、花火

感想

準山からメインまでずっと思い描いていたのは明るく楽しい山行!裏テーマは自分の弱さを外に出すこと。そのおかげか今までのメインの中で一番自然体で過ごせて自分らしい山行になりました。かっこいいリーダー像とは程遠いLだったけど、補い合って一緒に頑張ってくれたパーティのみんなに感謝。いつも想像以上な山にも感謝。

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