釈迦ヶ岳〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,399m
- 下り
- 1,392m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
寒風峠までの沢筋ルートは、所々でルートファインディングが必要。 寒風峠から釣瓶岳は問題なし。 釣瓶岳からの下りは地図読みのレベルを問われるような難度の高いルートだった。 自分のレベルでは、地形図では間に合わずにGPSの世話になってしまった。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ストック
ナイフ
携帯トイレ
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感想
久しぶりに比良の山を歩いてきた。
今年はなかなか時間が取れずに日帰り山行の回数が減ってしまっていたが、少し白くなった山を見るともう気持ちが抑えられなくなって動いてしまった。
今回は一日をフルに使える珍しい機会なので、朝も余裕を持ってのスタートが取れるし、夕方まで時間を使える。
そこで立てたプランは、リトル比良から八雲、武奈ヶ岳、釣瓶岳を縦走する周回ルート。
欲張り過ぎると歩ききれないので、鹿ヶ瀬を起点に寒風峠から入り、イクワタ峠から下りる短縮バージョンを組んでみた。
いつもの見慣れた道ではない、寒風峠への沢沿いのルートを辿る。
ずっと以前に雪のリトル比良を歩いた時にフランス人のセバスチャンとサラに出合い、一緒にエスケープルートを下りてきたのがこの沢筋だった。
あの時は深い積雪の中、赤テープをさがしながら何とか下山できたが、今回は雪もなく、全く違う山を歩いているようだ。
歩く人はほとんどいないのか、道として判別できないところも多い。
時々立ち止まってはルートを確かめ、慎重に登る。
(GPSには出来るだけ頼らずに進みたくて、今日も地形図を片手に持っての山行。)
なんとかスムーズに寒風峠に到着。
やはり登りはまだ気楽にいられる。
ヤケ山、ヤケオ山、釈迦ヶ岳とピークを繋いで歩く。
スタート時には冷え込んでいたが、快晴の空の日差しは強く、背中に汗をかき出す。
1000mあたりではもう雪を踏んで登っているが、固く締まるような気温ではないので半分解けてきている。 それが地面の泥と混じってなんとも歩きにくい斜面だ。
八雲ヶ原に着いたのがちょうど正午ごろ。
いつもは立ったままおにぎりをパクついてごちそうさまだが、今日は時間がある。
(12時に昼食なんて普段の生活でもありえない)
カップラーメン用にストーブで湯を沸かすだけのことだが、とてものんびりしている気分で居心地がいい。
日差しの暖かさにうとうと居眠りでもしたくなる。
ゆっくりしたら、武奈ヶ岳までは身体を温め直しながら一気に登る。
コヤマノ岳から武奈ヶ岳にかけては雪の量が増え、土の露出がなくなってきたので足元も汚れない。
斜面の下りでも雪が足をホールドしてくれるのでズルズル滑らず快適に歩ける。
四方を見回すと、遠方の伊吹山や彼方の白山あたり以外はまだ雪を被っていない。
冬景色はもう少し待たなければならないようだ。
この比良一帯だけが白く色づき、歩いているのが贅沢に思えて気分がいい。
どこから先はトレースも減り、しばらくは尾根を独り占めしながら歩く。
陽が傾き出し、影も長くなってきた。
さあこの先は尾根をひたすら下るだけと、イクワタ峠から踏み出したその尾根で世界が一変した。
幅の広い緩斜面の尾根。
登山道の痕跡は見つからない。
時々見つける古い赤テープ。
少し油断すると、下る方角が少しずれている。
細かい修正を重ねながらの手さぐりに近い下り。
道迷いの気配が充満している。
時間は3時半。
のんびり迷っている余裕もなさそうだ。
不本意ながら、ここの下りではGPSを多用しながら効率よく下る。
地形の怪しいところでは多少時間を使いながら、道迷いのリスクを消して進む。
焦って判断がぶれ出す手前で自分をコントロールできていたのは良かったと思う。
昔の堰堤工事用に作られた道の痕跡に出て、やっと肩の荷が下りた気分。
道のりはそこからまだまだあるけれど、迷う心配はもうない。
比良山系をもう自分の庭の間隔でいたが、まだまだ遊べるルートが隠れていた。
自分のなけなしの経験と技術、想像力やヤマ勘を総動員して山と向き合うのは素晴らしいゲームに思える。
こんな一日を過ごせる比良の山にまた感謝だ。
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