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Yamareco

記録ID: 215884
全員に公開
沢登り
日高山脈

ヌピナイ右股→ソエマツ岳→中ノ川支流

2012年08月12日(日) ~ 2012年08月15日(水)
 - 拍手
kattun2003 aski その他1人
GPS
80:00
距離
22.9km
登り
1,352m
下り
1,448m

コースタイム

12日:クマの沢出合(10:40)-Co790上二股=C1
13日:C1(06:50)-ソエマツ岳(10:30)-中ノ川支流Co630=C2(14:00)
14日:C2(09:30)-Co320=C3(16:15)
15日:C3(08:30)-中ノ川本流(09:00-40)-林道車止め(12:00)
天候 12日:晴れ時々曇り
13日:雨
14日:晴れ時々曇り
15日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
2012年08月12日 12:41撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 12:41
2ピッチ目のトラバース
2012年08月12日 13:35撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 13:35
2ピッチ目のトラバース
崩壊間近の雪渓
2012年08月12日 14:20撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 14:20
崩壊間近の雪渓
泳ぎの釜滝
2012年08月12日 14:33撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 14:33
泳ぎの釜滝
2012年08月12日 14:45撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 14:45
これも泳ぐ
2012年08月12日 14:45撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 14:45
これも泳ぐ
七つ釜
2012年08月12日 15:37撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/12 15:37
七つ釜
二日目、雨の中ナメ滝を登っていく
2012年08月13日 07:11撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 7:11
二日目、雨の中ナメ滝を登っていく
2012年08月13日 07:54撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 7:54
2012年08月13日 08:10撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 8:10
2012年08月13日 08:19撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 8:19
国境稜線に出た。風が吹いている。
2012年08月13日 10:29撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 10:29
国境稜線に出た。風が吹いている。
外は雨だが、タープの下で焚火をおこせばいい気分。
2012年08月13日 16:07撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/13 16:07
外は雨だが、タープの下で焚火をおこせばいい気分。
三日目
2012年08月14日 10:19撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 10:19
三日目
部報13号の滝の左股
2012年08月14日 11:13撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
1
8/14 11:13
部報13号の滝の左股
AACH部報13号の滝を下りゆく。
2012年08月14日 11:47撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 11:47
AACH部報13号の滝を下りゆく。
滝に陽が差した。
2012年08月14日 11:50撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
1
8/14 11:50
滝に陽が差した。
キャニオニング
2012年08月14日 12:22撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 12:22
キャニオニング
雪渓
2012年08月14日 12:35撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 12:35
雪渓
溺れるY友
2012年08月14日 12:52撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 12:52
溺れるY友
2012年08月14日 14:15撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 14:15
2012年08月14日 14:55撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 14:55
泳ぎ下る
2012年08月14日 15:09撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 15:09
泳ぎ下る
2012年08月14日 15:30撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 15:30
2012年08月14日 15:57撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 15:57
C3
2012年08月14日 17:49撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 17:49
C3
2012年08月14日 19:38撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/14 19:38
2012年08月15日 06:10撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 6:10
2012年08月15日 08:35撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 8:35
中ノ川本流も泳ぎ下る
2012年08月15日 10:52撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 10:52
中ノ川本流も泳ぎ下る
2012年08月15日 10:57撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 10:57
急流にも
2012年08月15日 11:23撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 11:23
急流にも
2012年08月15日 11:50撮影 by  DMC-FT20, Panasonic
8/15 11:50
撮影機器:

感想

「日高山脈」という言葉を耳にすると、不思議な気持ちになるのはなぜだろう。
登山用品店で偶然出会った後輩からこの夏の沢登り本番山行について相談を受け、語ったときからそわそわし始めた。
帰宅後すぐに地図を開き、いくつかのプランを立てた。
かなりわくわくするような計画もあったが、いろいろあったこの夏の自分たちのコンディションを考慮して今回のルートに落ち着いた。

1日目
林道は奥まで入らず下二股付近に置いてすぐ入渓。
・507付近までしばらく白い河原の後、函地形へ。
ヌピナイ右股は下ったことしかないので登るのは初めてだ。
捲き道がよくついているのは知っているが、無視して楽しもう。
段差をいくつか登ると中を突破できない函があり左岸を登って後続をビレー。
水流が轟々言っているので事前に合図や確保方法を確認してから、そのままトラバースして落ち口まで行く。
メンバー1名はロープのお世話になった。
今年の日高には雪渓が非常に多いと聞いていたが、早速函状に崩壊間近の雪渓が出てきて左岸から通過。
沢が狭くなっているところでは、昨年クマの沢を越えて増水の中下降した時のドキドキを思い出したが今回はなんでもない。
ナメ滝でウォータースライダーを楽しんだり、釜滝を3ヶ所ほど泳ぎで突破したりする頃には太陽も顔を隠し、凍える寒さだ。
北海道の夏はこうだよなと登っていくと、また巨大な雪渓が現れた。
水温が低いわけだと納得する。
右岸の捲き道から上がると、七つ釜が大量の倒木を含んだ雪渓に覆われていた。
かつてソエマツ沢からの下降時にはこの七つ釜の中を滑り泳ぎ下ったが、しばらくは以前のようにキャニオニングや写真撮影を楽しむことはできないだろう。
Co790上二股にてC1。
満天の星空の下で、焚火と酒と焼肉。流れ星を数えながら眠りに着く。
深夜に小雨で何度か起こされたが、タープの下に逃げ込むほどではなかった。

2日目
準備をしていると雨足が強くなり、合羽を着て出発。
Co950を左股に入るとナメ滝が連続する。
その後溝状の小滝群をシャワークライムしていき、Co1200付近の1:1の二股で右滝を登ると源頭の様相となる。
ハイマツ漕ぎ1分でソエマツ岳直下の国境稜線に上がる。
頂上から北東の尾根を所々シカ道を使いながら・1479まで小一時間ほど歩き、中ノ川支流に下る。
時折中ノ川流域の山並みが雲の中に浮かび、幻想的だ。
雨ニモ負ケズ山登りをする者にしか見ることができない美しさに感動する。
笹薮の上を尻滑りし、小さなナメ滝をいくつかクライムダウンすると、長大なガレに出る。
ナキウサギの声を聞きながらこのガレを延々と下り、Co620付近左岸の薪が豊富で快適なテン場にC2。
外は雨だが、タープの下で焚火をおこすとすぐに幸せな気分となった。
深夜、風雨が強まり明日は停滞もあるなと覚悟する。

3日目
テン場からすぐの雪渓を左岸に乗って越えると滑床が出てくる。
その後飛び込めそうな釜滝がいくつも現れるが、水も少し濁っており着水点の状況がわからないのでラッペルしていく。
AACH部報13号の滝はロープが短いので左岸を15m斜め+15mのラッペルで下りた。
その後もラッペルしたり飛び込んだり泳いだりとキャニオニングが楽しく、美しい。
一箇所雪渓が現れどきっとしたが、左岸泥壁トラバースから乗って通過できた。
中ノ川本流と合流して林道に乗ったが、間違って沢に出たので沢を下った。
明るい河原歩きと泳ぎでこちらのほうが愉快だった。

下山後、龍月で齋藤さんパーティと会った。
癒されてきた我々と違い、ヌピナイ左股ピリカ南東面右沢という困難な沢を登った彼らの目はギラギラしていた。
自分もまだギラギラしたいものだと思った。

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