朽木栃生からハタケ谷左岸尾根→【釣瓶岳】→ナガオ→【武奈ヶ岳】→細川尾根 ☆久々の再会☆
- GPS
- 05:01
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,108m
コースタイム
天候 | 曇り 時々 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
もう1台で朽木栃生のコメカイ道の登山口へ。林道横空き地(スタート地点)に駐車。 |
写真
感想
令和2年、今年最初の山行は突然のメッセージから始まった。
前日の夜にyamaneko0922さんからお誘いをいただく。比良の森山岳・長池あたりか、釣瓶岳・武奈ヶ岳方面かのいずれかを地図にルートの無い尾根から登るとのことだ。
喜んでご一緒させていただくことにする。
yamanekoさんとは昨年6月、kol-yosiokaさん企画の比良山系1,000m峰一筆登山の際に激励(冷やかし?)に顔を出した時にお逢いして以来である。久しぶりの再会、そして一緒に山歩き出来ることを大変嬉しく感じる。
さて行き先だが、葛川市民センターで待ち合わせてしてから改めて相談し、釣瓶岳・武奈ヶ岳へ登ることになった。あわよくば霧氷!を期待してである。
ルートはyamanekoさんにお任せする。普段私は殆ど一般的な登山道しか歩かないが、今日は地図にルートとして載っていない尾根道を教えていただく。
朽木栃生からハタケ谷左岸の尾根を釣瓶岳に上がり、帰りは武奈ヶ岳から細川尾根を下るというコースである。
登りのハタケ谷左岸尾根は序盤は植林地帯だが、のちに美しい自然林となり雰囲気が一変した。山毛欅や樅木の巨木にも出会えた。
好展望箇所からは、普段今まで見たことのない角度の景色・眺望が楽しめた。
バリエーションルートの楽しさが少しだけ理解できたかもしれない。これは癖になる。
釣瓶岳手前の縦走路に合流した箇所からの蛇谷ヶ峰方向の眺望は素晴らしかった。尾根が綺麗。未だ未踏の蛇谷〜釣瓶岳間を歩かねば!と思う。
今日は霞はあるものの高曇りで、近隣の山々はシックで幻想的な景色を見せてくれた。釈迦岳からリトル比良の稜線も美しかった。
釣瓶岳からナガオの尾根を少し歩く。この尾根道もいつ来ても気持ちが良い。
そして武奈ヶ岳へ。人気の二百名山は今日も多くのハイカーさんで賑わっていた。霧氷は・・残念だった。
武奈ヶ岳山頂直下で昼食。なんと、yamanekoさんが山メシを作って下さった。菊芋とマッシュルームのアヒージョ!シメに御飯を投入してリゾット!
私は見てるだけの食べるだけだ(^^; 美味しかった〜!yamanekoさん、ご馳走さまでした。
下りは細川尾根を一気に下る。だが、急坂の上、薄っすら積雪に落ち葉。スリップ多発で二人とも2.3回ずつスッテンころりん!お互い見て見ぬ振りである(^^; 楽しかった〜笑。
思いも寄らず急遽実現したコラボハイク。
お正月早々、良いご縁に巡り合えて、新年1回目の山行がとても素敵な思い出深いものになった。
yamanekoさん、有難うございました!
正月早々、二日間台高のロング・コースを歩いたので、この日は比良を軽めに逍遥する山行を考える。以前の山行で部分的にお付き合いしてくださったuriuriさんと、いつかご一緒できたら・・・という応答を交わしていたこともあり、前日ではあったがご都合をお伺いすると山行先を変更してお付き合いして下さるとのこと。
霧氷を期待して釣瓶岳から武奈ヶ岳を目指すこととする。下山は細川尾根をご案内させて頂くことにしよう。釣瓶岳に登るには複数のルートが考えられるが、全体的なコースの長さを考えるとハタケ谷左岸尾根がいいでしょうとのことになった。以前の山行ではアラ谷右岸尾根と記したが、尾根は明らかにアラ谷よりも北側のハタケ谷に沿っているので、こちらの呼び方の方が適切なように思われる。
ハタケ谷右岸の林道沿いの空地に車を停めると谷を徒渉して右岸へ入る。古い集落跡と思われる石垣の遺構が数段にわたって現れる。その南側には民家が目に入るので、この尾根に入るのに集落の奥から入る方法があったのかもしれない。
植林の急登から始まる。勿論、尾根上には登山道はないので植林の作業道を利用しながら斜面をジグザグに登ってゆく。まもなく尾根の傾斜が緩むと、尾根上には数本の樅の大樹が現れる。自然林と植林が交互に現れる。
この尾根のいいところは全般的に傾斜が緩やかな点に加えて、通行に支障をきたすような倒木が少ないことだ。前回は昨年の台風の直後に通過しているのだが他の尾根が台風による倒木の被害が目立つのに対して、この尾根はなぜか被害を免れたようだ。
尾根の中盤からは自然林が広がるようになると斜面を覆う薄雪のせいで目の前の光景が一気に白くなる。雲の隙間からこぼれ落ちた冬の陽射しが斜面に長い木の影を落とす。昨日までの台高とは異なる林相に比良らしさを覚え、懐かしさを感じる。
尾根上部になるとハタケ谷の源頭部では樹木のない斜面が広がっており、すぐ右手には蛇谷ヶ峰を眺望する。どうやら空気が霞んでいるようだ。本来はその左手に見えるはずの三重嶽は靄の中だ。源頭部を見下ろすと広いハタケ谷の彼方には白倉三山から雲洞谷山へと連なる稜線、その向こうに百里ヶ岳と朽木の山々を俯瞰する光景は魅了的である。
尾根上部で樹々も疎らになるとまもなくイクワタ峠からの裏比良の縦走路と合流する。東側にはリトル比良の山々が一気に視界に入る。釣瓶岳の北尾根には少し下がったところに好展望地があり、蛇谷ヶ峰にかけて縦走路、畑の集落を見下ろすことが出来る。
縦走路には雪の上に数人の足跡が付いている。釣瓶岳へと戻ると、尾根上には大きな杉の倒木が横たわっているのだが、いつの間にか杉の樹がノコギリで処理されている。切り口はまだ真新しい。コメカイ道を整備してくださっておられるyoutoushaさんだろうか。
釣瓶岳からは武奈ヶ岳に向かうつもりでいたが、踏み跡の付いていないナガオの尾根を見ると、多くの踏み跡が付いている縦走路よりもこの尾根を辿りたいという気まぐれが生じる。なだらかなピークが続く白い尾根はなんとも気持ちが良さそうだ。ナガオのピークca1050mからは正面に望む武奈ヶ岳の容姿がより雄大に見える。「落葉した時期ならでは光景ですね」とuriuriさんが仰る。まさに御意である。ピークには数人の人が立っているのが見える。
ナガオの小ピークからは枝ばかりにあったコアジサイの間を縫って広谷へと下り、谷を徒渉するとすぐにその対岸の斜面を登る。下生のない斜面は初めは登りやすかったが、縦走路との合流部が近くなるとリョウブと思われる灌木の藪となる。樹々が地面と平行に生えているのは冬の積雪のせいであろうが、ほとんど積雪のない今年の光景からは樹の根元を曲げるほどの積雪は想像し難い。
武奈ヶ岳の山頂には穏やかな陽射しが降り注いでいる。北斜面にはわずかばかりの霧氷がついているが、なけなしの霧氷も風が吹くとハラハラと地面に落下してゆく。
下山の細川尾根に入ったところでランチ休憩とする。尾根上は風があるが、わずかに右手の斜面に下ると風の影に入ることが出来る。正面には釣瓶岳と辿ってきたハタケ谷左岸尾根、その左手に蛇谷ヶ峰を望にながらランチを調理する。
食事をしている間に蛇谷ヶ峰の左手には真っ白な三重嶽が靄の中から浮かび上がってきた。年末に歩いた時には全くといってもいいほどに雪がなかったが、さすがに年末の間に冠雪したようだ。
細川尾根は尾根上部は急下降が続く。霜柱が融けたせいだろう、随所で斜面が滑りやすくなっている。尾根の中盤に差しかかると雪が消えるが、傾斜も緩くなり、自然林の林相が美しい。柔らかな冬の陽射しが雲の合間からこぼれると落葉のカーペットを上に淡い影を描く。
細川尾根は植林の高さが低いのも魅力だ。植林が始まるとようやく尾根の終盤になったことを知る。倒木帯では登山道は倒木に塞がれているが、倒木帯を尾根の下側から巻くと斜面をトラバースする道に合流することが出来る。これまで幾度が細川尾根を通ってきたが、植林の斜面の中に小さな炭窯の跡があることに初めて気がついた。
雪の比良はこれからの季節に期待したいところではある。これまでにも歩いたことのあるルートでありながら新たな光景に数多く出会えた山行であった。
ご同行いただいたuriuriさんに感謝。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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マニアックなルートを歩かれたんですね。さすがyamanekoさん、いろんな道をご存知だ。
ハタケ谷左岸尾根っていうんですね。八幡谷右岸尾根より等高線が混んでいない感じなのですが、マニアックな匂いがしますね〜
ナガオ尾根の小ピークから広谷へ下りるルートも知らなかったですよ。さっそくカシミール3Dに登山道追記しました。
台高のロングルートの後に「比良を軽めに逍遥」でこのルートとは凄いです。uriuriさんも、普段は一般登山道オンリーって言っておられましたが、廃村からの藤原も、このルートも難なく熟されているんでほんと強脚ですよね。
「菊芋とマッシュルームのアヒージョ」いいですね〜 おしゃれで豪華な山飯ですこと。
ののさん あけましておめでとうございます。
新年早々、コメントどうも有難うございます。インフルからは快復されましたでしょうか?
八幡谷右岸尾根は細川尾根を上がると釣瓶岳から細川への下山に便利なので、ついつい使ってしまうのですが・・・さすがののさん 、地図をよく見ておられますね、この尾根は終始、勾配がきつい上に、植林が長いのです。折角、uriuriさんのpriusを使えることもあり今回はこのハタケ谷左岸尾根にしました。ここは武奈ヶ岳〜釣瓶岳の西側の平行に走る三本の尾根の中では最も傾斜が緩やかで、登降の楽な尾根がと思います。確かに最も歩かれていない尾根でしょうね。他の尾根に比べてもテープの類はほとんどありません。
ナガオ尾根から広谷への下降ルートとその登り返しはここは登山路はなく、踏み跡もテープもありません。ただ下生はコアジサイが疎らに生えているだけなのでとても下降しやすいところではありますが・・・
ところで以前からお断り申し上げようと思っていたのですが、yamanekoでなく山猫でも結構ですので
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
no2さん、こんばんは。いつも有難うございます。
今回はyamanekoさんのご案内で比良の未だ知らぬ尾根ルートを歩く事ができ、新しい発見ばかりでした。
バリ道歩き、ちょっと癖になりそうですが、私の読図力と体力ではなかなかyamanekoさんやyosiokaさんの真似は出来そうにありません。
そうそう、強脚だとお褒めいただいてる我が足ですが、下りは特に膝がピリピリと痛み、極端に鈍足になります。今回もyamanekoさんを何度もお待たせしてしまいました>_<
実際には私はuriuriさんを待った覚えはないのですが・・・
細川尾根は何度も登っているつもりだったのですが、思った以上に急下降に思われました
雪があると却って楽なのでしょう。今回の登りに使ったハタケ谷左岸尾根の方が緩やかなので、逆コースの方が良かったかな と反省しているところでした。しかし、よくよく考えてみると、ハタケ谷左岸尾根も尾根下部が急下降になるのと、ナガオのバリ・ルートを思いつくことはなかったか・・・とも思うので、それはそれで良かったかも・・・と云うことにしておいて下さい。なにしろ雪のナガオはとてもいいですもんね
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