記録ID: 2171695
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雪山ハイキング
富士・御坂
御坂黒岳(笹子駅―清八峠―黒岳―大石峠―上芦川)
2020年01月05日(日) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,855m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路は笛吹市(旧芦川村)上芦川バス停から笛吹市営バスで石和温泉駅に出た |
コース状況/ 危険箇所等 |
前夜に降った雪なのか、溶け残ったものか、笹子駅から上芦川バス停までほぼ全行程にグラニュー糖のような雪が薄く積もっていた。あまり滑る雪ではなかったが、下が凍結している個所は滑りやすかった。清八峠への登りの一部箇所で軽アイゼンを使ったが、なくても大丈夫だっただろう。スキーストックを二本使ったが、これはなければ足元が不安定で余計な体力を使っただろう。 清八峠から黒岳方面へは、眺めの良い清八山を越えて少し下ったところから、指導標のない分岐を右(西側)へ入るとすぐ稜線にのる。旧御坂峠までは思った以上に細かい上下があった。その後黒岳へは一本調子の登りだが、大石峠への道も多少上下があり、一部岩の出た箇所もあり、雪がついた状態での登降には気を遣う個所もあった。 大石峠から上芦川への下りは歩きやすかった。最初は古い峠道らしく下りやすい傾斜のジグザグが続き、後にはやや急な尾根道の下りになるが、多少急いだこともあり、峠から25分ほどで林道に出て、更に15分ほどで車道に出た。そこからバス停までは集落を抜けて15分弱だ。 |
その他周辺情報 | 上芦川には店やその他施設らしきものは見当たらなかった。石和温泉駅へのバスを石和温泉駅入口で下車し、すぐ近くの石和温泉公衆浴場を利用した。勿論温泉で、水道水は混ぜていないとのこと。クラシックな銭湯で、男湯には昔ながらの富士山の画が描かれ、地元の常連さんたちが多数利用している。待合場所では地元の人たちに交じって食事もでき、私は「石和で二番目においしい」という触れ込みのラーメンを食べたがおいしかった。銭湯から駅までは歩いて10分弱かかるのでその点注意が必要だが、気取らぬ山行の仕上げには悪くない。 |
写真
笹子駅から早足で1時間15分で登山口に到着。そこまでは良かったが、ここでネットに取り付けられた扉をくぐって登山道に入るべきところネットの右を進んでしまい、20分ほど時間を無駄にした。
しかしまず目に飛び込んでくるのは南アルプスの峰々だ。三角錐の釈迦ヶ岳の左が赤石岳、右上が悪沢岳、そこから右に塩見岳、白根三山、鳳凰山が連なる。一部に雲があり、甲斐駒あたりは見えていない。
八丁山から旧御坂峠(天下茶屋分岐)までは思った以上に時間がかかり、12:15分になったところで、おなかが空いたこともあり軽く昼食をとって休憩した。休憩を終えて歩き出すとすぐにこの旧御坂峠に達した。標高は1420mほどで、清八峠と黒岳の間の最低地点だ。
この近辺の一等三角点網を見ると、この辺りで測量の際の大枠となったのは天子山地の毛無山、奥秩父国師岳、そして丹沢山であり、この黒岳はいわゆる「一等三角点補点」であることがわかる。明治のころ、当時の陸地測量部の測量官たちは、この頂上から毛無山や小金沢連嶺の黒岳、そして御正体山を見通して測量していたのだろう。
旧芦川村上芦川の家並み。正月明けの日曜の夕方、ということもあるかもしれないが、人影はほとんどなかった。恐らくは限界集落なのだろう。兜造りの茅葺屋根が多かったのだろうが、現在も茅葺で残っているのは見たところ一軒だけだった。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
|
---|
感想
正月休みを利用して御坂の黒岳に登りました。御坂の山は、高校1年の時三つ峠山に登ったほか、大学時代、サークルの仲間と多少歩いたことがありますが、最高峰の黒岳は登り残していました。今回は笹子駅から清八峠に上がって御坂峠、黒岳を経由して大石峠まで歩きました。多少寒かったものの、快晴に恵まれ、雪の低山を満喫しました。ただ、行程が長く、朝から夕方まで動きっぱなしで、頂上や峠の上でゆっくりできなかったのは心残りでした。
黒岳の他にもう一つ興味をひかれていたのは笛吹市芦川、かつての芦川村でした。芦川村は御坂の主稜線と北側の前衛山脈との間を流れ、甲府盆地の南端、市川大門付近で富士川にそそぐ芦川沿いに開けた村ですが、市川大門から芦川を遡るのはながく深い峡谷で容易ではなく、南の河口湖から大石峠を越えるか、北側から鳥坂峠を越えるかしないとたどり着けない秘境の村でした。今は鳥坂峠にも大石峠にもトンネルができ、バスも通じていますが、芦川村が交通不便な山間の寒村であることには変わりありません。今回は大石峠から下って上芦川の集落の一端を見ただけですが、機会があれば市川大門から芦川を遡って、村の雰囲気を味わってみたいと思います。
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