極寒十勝岳ナイトハイク

2020年01月10日(金) [日帰り]

• GPS: 08:35
• 距離: 10.6km
• 登り: 1,071m
• 下り: 1,056m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:58
• 休憩: 1:35
• 合計: 8:33

2:12 吹上温泉白銀荘
3:22 3:51 十勝岳避難小屋
5:15 5:17 昭和火口
6:56 7:53 十勝岳
9:08 9:08 昭和火口
9:55 10:02 十勝岳避難小屋
10:45 10:45 吹上温泉白銀荘
10:45 ゴール地点

山頂が寒そうだったので牛歩戦術で時間調整。

天候

晴れ　気温：−15℃〜−21℃　風：0〜20m超え（てんきとくらす予報2000m付近　気温−13℃　風11m）、避難小屋まではほぼ無風、そこから先は避難小屋〜山頂登り手前まで10m程度、そこから先は登るほどに強くなる。
私的には過去最低の寒さ。足先の防寒にはまだ課題ありだった。

コース状況／危険箇所等

ルート）白銀荘から避難小屋まではトレースあり、避難小屋からはノートレースだが雪は深くない。スノーシュースタート、山頂への最後の登り手前でアイゼンピッケルにそれほどカリカリではなかった。下りは避難小屋でスノーシューに変更。山頂がメチャクチャさむそうだったので牛歩戦術で時間調整。

写真

1/10 2:24

成長中のモンスターの中を歩く。例年ならもっと成長しているんだろうな。ワクワクする。気温はすでにー15℃。

1/10 3:29

避難小屋のドアは開くが出入りしにくい。

1/10 3:53

ちょっと掘って出入りしやすいようにした。2枚目の写真は中に入る前にとったものだがドアノブにゴムバンド付いてなかった。簡単にドア開いちゃうからちゃんとつけるように。

1/10 5:33

十勝岳晴れてて良かった。満月に近い月なので結構明るい。

1/10 5:43

美瑛岳方面。カメラのバッテリーがもったいないので手持ち撮影。満月で星もそんなに出てないしね。

1/10 6:33

薄明。

1/10 6:33

今回は山頂の左側抜けて登る。いつも山頂からのご来光だとつまらないので違う場所から撮影。

1/10 6:43

山頂直下、モコモコしてて可愛い。

1/10 6:49

同じく山頂直下。エビの尻尾だらけ。

1/10 6:52

日の出が近い。

1/10 6:53

1/10 6:55

日の出は7時1分だったが6時54分には出てきた。山は平地より早いの忘れてた。（カメラの時計2分進んでました）

1/10 6:56

1/10 6:58

1/10 7:01

コルなので風が一番強かったかも、飛ばされる程でないけど体がよろける。

1/10 7:03

1/10 7:03

風でよろけながら歩いてきた足跡。

1/10 7:04

日が昇るとさらに風が強くなってきた。

1/10 7:11

1/10 7:12

風でえらいことになっている。

1/10 7:15

撮影中、風で体が揺れるので構図がずれて何度も撮りなおす。その間にも手足冷えて大変でした。

1/10 7:16

どんどん風が強くなる。

1/10 7:16

実は山頂が一番風弱く、日差しが当たっているので現状一番温かい。気温は−18℃位まで上がって風は15〜20m位で収まってる。

1/10 7:17

旭岳と十勝岳どっちに行くか迷ったけど、夜勤開けで4時間しか寝てないので近い（片道3時間半）こっちにした。

1/10 7:18

山頂で写真撮影を長くするならアイゼンは外した方が足先冷えにくい。

1/10 7:20

写真5枚程度撮ったら手先足先冷えるので、手は手袋の中でマグマカイロをにぎにぎ、足を温めるためにストレッチ＆その場でダッシュ等して温めてから再度撮影再開。

1/10 7:20

富良野岳もカッコ良いけど、手前から伸びる稜線がすごく好き。

1/10 7:30

頭にはビーニー＋ブリーザートイフーディー＋ハードシェル＋ダウンの四枚重ね。顔はゴアウインドストッパーのネックウォーマーと電熱ゴーグルで肌の露出なし。肌が出てたら凍傷になるので自撮りでもして確認した方がいい。

1/10 7:40

奥には羊蹄山とニセコアンヌプリかな？

1/10 7:41

どうしても撮ってしまうニペソツ山。

1/10 7:41

石狩山地。

1/10 8:06

大雪山も今シーズン1回は行きたいな。旭岳は天の川が山頂に真横に掛かる3月下旬がいいかな。

1/10 8:07

下山開始。寒いけど寄り道、グラウンド火口淵まで移動。
風なかったら上ホロ方面行きたかった。

1/10 8:09

雪煙と火山ガスが混じって富良野岳が見えたり見えなかったり。

1/10 8:09

1/10 8:12

山頂よりも寒い下山ルート。−21℃で風速20m越えの風が真正面から当たる。

1/10 8:21

太陽が唯一当たるすり鉢火口まで我慢。

1/10 8:30

1/10 8:40

雪煙舞う山頂。

1/10 8:40

美瑛岳山頂に雲が出てきた。

1/10 8:52

2度目のご来光はもうすぐこれで温まる・・・しかし全体的に雲が。

1/10 9:01

すり鉢火口で食事にしようと思って荷物降ろして装備変更してたら一気に雲がわいてきた。結局避難小屋まで下りてきて初休憩。行動開始から8時間位飲めず食えずだった。これは今後の課題だな。

1/10 10:42

巨大な松の間を抜けて温泉へ。早く温泉入りたい。その後は登山で一番の地獄、帰りの運転3時間半、途中2回仮眠した。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

装備

MYアイテム

ms090

重量：-kg

感想

ms090

てんくら予報がAだったので急遽行ってきました。結果は前回の11月同様予想は大外れ。避難小屋からは気温ー20℃以下風速10m位の極寒、山頂付近は体がよろける位の風速20m前後でシャッターを押すにも構図がずれる悪条件でしたがご来光は見ることが出来ました。ご来光は毎回山頂からでは飽きるのでちょっと美瑛岳側に下がった所から撮影。
写真を4・5枚程度撮ると手先足先が冷えきってしまうので、手はマグマカイロを手袋の中でにぎにぎしして足はストレッチしたりその場走りしたりしながら凍傷にならないよう細心の注意を払う必要がありました。山頂は風が強くツエルト被れないので写真数枚撮ったら一人で運動して体を温めなければならず、私的に過去最高に寒い一日でした。
その後の下山ルートが気温も一番低く風も強いのが十勝岳の怖いところ。

衣類）上半身：ファイントラックアクティブスキン＋ドライナミックメッシュロング＋モンベルメリノMW＋ミレーブリーザートイフーディー＋マムートアルパイン ガイド HSジャケット、山頂登り手前で一番上にマーモット825FPダウンフーディー（商品名分からず重量460g）。
　（ファイントラックアクティブスキン＋ドライナミックメッシュロングでまったく汗冷えなし、ドライナミックメッシュは下山後少し保水、アクティブスキンは保水なし）（ミレーブリーザートイフーディーは裏表共にドライだったが中綿が所々少し凍っていた）

　　手：登り下り　ブラックダイアモンドガイド＋スキンメッシュ、山頂アタックから防寒テムレス＋トレールアクショングローブ＋桐灰カイロマグマミニ（今のところ脱がずに全てのカメラ操作できる一番暖かい構成、カイロで指が即復活できる）
　　予備でラックナーヒマラヤングラブ＋イスカウェザーテック オーバーミトン

　　下半身：モンベルメリノEXP＋モンベルトレールアクションタイツ＋モンベルULダウンパンツ（現行品スペリオルダウンパンツ、モンベルのダウンってダウン抜け半端ないのだけど現行品はどうなんだ？今までのトータルで2割は抜けたと思う。追記：スペリオルダウンパンツもダウン抜け酷いとの情報）＋ノースフェースオールマウンテンパンツ

　　足：モンベル2.5�亳�ネオプレンソックス＋スポルティバネパールキューブGTX（これでも足冷えた、ダブルブーツでないとだめか？カイロを張り付けた方がいいのかな？）

装備）SWANS RUSH-XED（曇り止め電熱ゴーグル）＋ノースフェースエクスペディションネックウォーマー

カメラ）キャノン　G7X Mark �供福�20℃風速20mの中8時間使用してもバッテリー切れ＆動作不良起こさないとか凄い！今回のMVP）

追記：1/11　9：20写真追加しました。

コメント

ポジティブ

極寒で絶景ですね
改めて写真をじっくり拝見しました。
日の出時刻は素晴らしい光景ですね。
極寒の寒さと強風の中での撮影本当にご苦労さまでした。
装備についてもよく研究されていてとても参考になります。
もっと工夫できることがありそうなので私も考えて実践してみます。

私も十勝岳にすればよかったかな〜と思いましたがms090さんのレコで堪能させてもらいました。もし十勝岳へ登っていたとしてもお互い完全防寒だと気がつかなかったかもしれませんね（笑）。

ms090

Re: 極寒で絶景ですね
登山始めて10年以上経ち装備の更新でいろいろ調べて購入しているところです。評判の良いものばかり集めてますが自分で使って特性や組み合わせを調べてメモ代わりに記事書いてます。最近登山者が増えて危ない装備で登っている人が多いので少しでも参考になればと思ってます。

私も旭岳と迷いましたが車移動も登山の距離も長いのでこちらにしました。旭岳は3月下旬の3時頃、1747m付近で山頂に天の川が横に掛かるので狙っていこうかなと思ってます。
完全防寒だと誰か分からないでしょうねｗ。