ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 218322
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

【親子で登山】常念岳〜蝶ヶ岳(11歳子連れ)

2012年08月09日(木) ~ 2012年08月11日(土)
 - 拍手
子連れ登山 オノディ その他3人
GPS
56:00
距離
16.7km
登り
2,328m
下り
2,332m

コースタイム

1日目 7:50三股駐車場‐8:10三股登山口‐15:00石室‐16:10前常念岳山頂‐18:40常念小屋
2日目 8:30常念小屋‐10:30常念岳山頂11:15‐17:23蝶槍山頂‐18:30蝶ヶ岳ヒュッテ
3日目 8:30蝶ヶ岳ヒュッテ‐11:25まめうち平‐12:30力水‐13:15三股登山口
天候 1日目 晴れ
2日目 晴れ
3日目 晴れ一時雨
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
豊科ICから三股駐車場へ
駐車場は半分ほど埋まっていました。
コース状況/
危険箇所等
危険個所なし・・・とありますが,常念岳南側の登山道は登りも下りもなかなか注意が必要です。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
いよいよテント泊デビューです。
約15圈ΑΑΔ海鵑覆貿愽蕕┐襪里不安です。
2012年08月07日 22:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
8/7 22:54
いよいよテント泊デビューです。
約15圈ΑΑΔ海鵑覆貿愽蕕┐襪里不安です。
はじめての北アルプス。
青い空がまぶしいです。
ちょっと遅めですが午前8時出発。
2012年08月09日 07:13撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 7:13
はじめての北アルプス。
青い空がまぶしいです。
ちょっと遅めですが午前8時出発。
登山届を提出するのも初めて。
2012年08月09日 08:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 8:09
登山届を提出するのも初めて。
今日の目的地の常念小屋までコースタイムは約7時間です。
2012年08月09日 08:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 8:09
今日の目的地の常念小屋までコースタイムは約7時間です。
なかなかの急登が続きます。
2012年08月09日 08:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 8:24
なかなかの急登が続きます。
樹林帯を抜けました。前常念岳に向かう急登がますます厳しくなります。
2012年08月09日 13:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 13:30
樹林帯を抜けました。前常念岳に向かう急登がますます厳しくなります。
午後3時50分。ようやく石室に到着です。
2012年08月09日 15:50撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 15:50
午後3時50分。ようやく石室に到着です。
そこに雷鳥が登場。楽しみにしていたのでとても感動。親子で会いたいなぁ。
2012年08月09日 16:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 16:51
そこに雷鳥が登場。楽しみにしていたのでとても感動。親子で会いたいなぁ。
ようやく乗越のテン場が見えてきました。色とりどりのテントがきれいですね。思っていたより混んでいないようです。
2012年08月09日 17:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 17:30
ようやく乗越のテン場が見えてきました。色とりどりのテントがきれいですね。思っていたより混んでいないようです。
雲の隙間から槍ヶ岳が・・・感動の瞬間です。
来て良かった〜。
2012年08月09日 17:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 17:35
雲の隙間から槍ヶ岳が・・・感動の瞬間です。
来て良かった〜。
当初予定していた燕岳〜大天井岳の稜線。いつかあそこも歩きます。
2012年08月09日 17:40撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 17:40
当初予定していた燕岳〜大天井岳の稜線。いつかあそこも歩きます。
常念岳から常念小屋への下り。けっこう急で思ったより距離もあります。すぐそこに見えているのに・・・。
2012年08月09日 17:59撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
8/9 17:59
常念岳から常念小屋への下り。けっこう急で思ったより距離もあります。すぐそこに見えているのに・・・。
ついに日が暮れてしまいました。
何度見ても槍ヶ岳は素晴らしいです。
2012年08月09日 18:55撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
8/9 18:55
ついに日が暮れてしまいました。
何度見ても槍ヶ岳は素晴らしいです。
外は風が寒いので,テントで夕食にします。
カレーうどんが死ぬほど美味しかったです。
2012年08月09日 20:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 20:48
外は風が寒いので,テントで夕食にします。
カレーうどんが死ぬほど美味しかったです。
テントの外は満点の星空です。
これまで見てきたどの夜空よりも多くの星が見えました。
2012年08月09日 21:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
8/9 21:32
テントの外は満点の星空です。
これまで見てきたどの夜空よりも多くの星が見えました。
星々と槍ヶ岳・・・とても神秘的です。
それにしても星を写真で撮るのは難しいですね。
2012年08月09日 21:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/9 21:42
星々と槍ヶ岳・・・とても神秘的です。
それにしても星を写真で撮るのは難しいですね。
我が家のトレックライズです。
閉所恐怖症の僕でも圧迫感を感じない安心の居住性です。
2012年08月10日 04:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 4:52
我が家のトレックライズです。
閉所恐怖症の僕でも圧迫感を感じない安心の居住性です。
北アルプスで見る御来光。これも感動の瞬間です。
2012年08月10日 05:03撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
8/10 5:03
北アルプスで見る御来光。これも感動の瞬間です。
高山植物は勉強しないとですね。
2012年08月10日 05:10撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 5:10
高山植物は勉強しないとですね。
あの頂に・・・いつか登りたいです。
2012年08月10日 08:16撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
8/10 8:16
あの頂に・・・いつか登りたいです。
そしてようやく常念岳山頂。
穂高から槍ヶ岳までの展望が本当に素晴らしいです。
2012年08月10日 10:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 10:42
そしてようやく常念岳山頂。
穂高から槍ヶ岳までの展望が本当に素晴らしいです。
常念岳山頂から蝶ヶ岳への稜線です。
はるか向こうに今日のテン場が見えます。
それにしてもあそこまで下りて登り返すの・・・?
2012年08月10日 10:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 10:42
常念岳山頂から蝶ヶ岳への稜線です。
はるか向こうに今日のテン場が見えます。
それにしてもあそこまで下りて登り返すの・・・?
穂高が目の前です。
来年は涸沢が目標です。
2012年08月10日 10:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 10:58
穂高が目の前です。
来年は涸沢が目標です。
前常念岳。あそこを登ってきたのか・・・。
2012年08月10日 11:21撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 11:21
前常念岳。あそこを登ってきたのか・・・。
ひ〜っこの下り。
これでも北アルプス入門コースなんですよね。
2012年08月10日 12:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 12:25
ひ〜っこの下り。
これでも北アルプス入門コースなんですよね。
振り返ると存在感のある常念岳の姿が。
2012年08月10日 14:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 14:36
振り返ると存在感のある常念岳の姿が。
下りきった後は,蝶槍へ。
あそこまで登るんだ・・・(泣)。
2012年08月10日 16:13撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 16:13
下りきった後は,蝶槍へ。
あそこまで登るんだ・・・(泣)。
いきなりこんな梯子まで。
この時だいぶ心が折れかけていました。
2012年08月10日 16:37撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 16:37
いきなりこんな梯子まで。
この時だいぶ心が折れかけていました。
その時,登山道に生き物の気配が!
2012年08月10日 17:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 17:02
その時,登山道に生き物の気配が!
なんということでしょう!
会いたかった雷鳥の親子です。
2012年08月10日 17:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 17:05
なんということでしょう!
会いたかった雷鳥の親子です。
かわいい〜っ!
気力と体力が尽きかけていたこの場面で憧れの雷鳥の親子に出会えるなんて・・・山の神様っているんですね。
2012年08月10日 17:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
8/10 17:07
かわいい〜っ!
気力と体力が尽きかけていたこの場面で憧れの雷鳥の親子に出会えるなんて・・・山の神様っているんですね。
雷鳥親子から元気をもらい,無事に蝶槍の頂上へ。
2012年08月10日 17:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 17:23
雷鳥親子から元気をもらい,無事に蝶槍の頂上へ。
あとはなだらかな稜線歩きを残すのみです。
2012年08月10日 17:31撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 17:31
あとはなだらかな稜線歩きを残すのみです。
さあテン場もすぐそこです。
雷鳥パワーで足取りの軽いこと。
2012年08月10日 18:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 18:19
さあテン場もすぐそこです。
雷鳥パワーで足取りの軽いこと。
今日のテン場到着も遅くなってしまいました。
2012年08月10日 18:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 18:35
今日のテン場到着も遅くなってしまいました。
日の暮れたテン場です。
もう寝静まっている方もいます。
2012年08月10日 19:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 19:48
日の暮れたテン場です。
もう寝静まっている方もいます。
我々はこれから夕食。
冷えた夜,疲れた体にアツアツのおでんが美味しいです。こんな重い食料を最後まで背負ってくれたK氏に感謝。
2012年08月10日 19:56撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 19:56
我々はこれから夕食。
冷えた夜,疲れた体にアツアツのおでんが美味しいです。こんな重い食料を最後まで背負ってくれたK氏に感謝。
おでんライスを頬張る娘と日本酒「蝶ヶ岳」に満足の僕。
2012年08月10日 20:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/10 20:27
おでんライスを頬張る娘と日本酒「蝶ヶ岳」に満足の僕。
蝶ヶ岳ヒュッテでの御来光。
日の出前は風が強く天候が心配でしたが,思いのほか天気は良さそうです。
2012年08月11日 05:24撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
8/11 5:24
蝶ヶ岳ヒュッテでの御来光。
日の出前は風が強く天候が心配でしたが,思いのほか天気は良さそうです。
真っ白なガスに包まれた穂高。
2012年08月11日 05:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 5:25
真っ白なガスに包まれた穂高。
朝もやの中の蝶ヶ岳ヒュッテ。
2012年08月11日 05:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 5:27
朝もやの中の蝶ヶ岳ヒュッテ。
コレクションの山バッヂをゲット!
2012年08月11日 06:55撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 6:55
コレクションの山バッヂをゲット!
今日は蝶ヶ岳から三股まで下るだけ・・・ですが,なかなかコースタイム通りにはいきません。
2012年08月11日 08:37撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 8:37
今日は蝶ヶ岳から三股まで下るだけ・・・ですが,なかなかコースタイム通りにはいきません。
まめうち平に到着。この辺りで雨がパラついてきました。
2012年08月11日 11:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 11:25
まめうち平に到着。この辺りで雨がパラついてきました。
足場が悪くなければいいペースで進めます。
2012年08月11日 12:00撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 12:00
足場が悪くなければいいペースで進めます。
水場の力水です。美味しい水が豊富に流れています。
ゴールはもうすぐそこ。
2012年08月11日 12:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
8/11 12:36
水場の力水です。美味しい水が豊富に流れています。
ゴールはもうすぐそこ。
ようやくゴール。
本当に疲れました。でも充実感いっぱいです。
2012年08月11日 13:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
8/11 13:17
ようやくゴール。
本当に疲れました。でも充実感いっぱいです。
安曇野のそばで遅い昼食。美味しかった〜。
2012年08月11日 16:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
8/11 16:05
安曇野のそばで遅い昼食。美味しかった〜。
撮影機器:

感想

北アルプスへの初挑戦です。
そしてテン泊デビューとなります。
稜線上を歩きながら,あるいはテン場でのんびりと,憧れの穂高や槍ヶ岳を眺めたい・・・。本当に楽しみです。

荷物は当然のことながらテントと寝袋,マットやコッヘルが追加され,約15圓僚鼎気砲覆蠅泙靴拭
この日のために用意した60ℓのザックは,食料をK氏に任せているにも関わらずパンパンです。試しに背負うと,立つだけでよろつくほど重く感じ,軽量化の必要性を体感することとなりました。

朝3時に家を出て関越道から豊科ICを経由し,三股駐車場から出発します。
三股登山口出発は8時になりました。家で書いておいた登山届を提出。これも初めての経験です。
1日目は前常念岳を越えて常念小屋へ向かいます。
案内図を見ると,コースタイムは7時間超。むむ・・・子連れに加えて険しいと言われる前常念経由,このタイムで行けるのでしょうか!?頑張らねば。
登り始めはカラマツ林の急登が延々と続きます。もうだいぶ来ただろうと思ったころ,ようやく半分との案内図が・・・(泣)。半泣きになる娘でしたが,K氏の奥様Kちゃんが用意してくれたスイカに元気をもらいました。
到着時間が心配になり始めたころ,本尾根にたどり着きました。振り返るとガスの隙間から安曇野の町が見えてきました。しかし,ここの岩場も娘にはなかなか険しく,相当怖がっていました。

ようやく前常念岳に到着。
ここから常念岳の分岐に向かう途中の稜線上で,先頭のKちゃんが歩みを止めました。「雷鳥だよ。」ええっ本当だ!初めての北アルプスで雷鳥に会えてとても嬉しかったです。今度は親子の雷鳥に会いたいなと贅沢なことを思いました。

しばらく稜線を進むと,常念乗越,そして常念小屋のテン場が見えてきました。色とりどりのテントが小さく見えるととても安心した気分になります。常念乗越の向こうには燕岳,大天井岳の稜線が見えます。当初は一の沢から燕岳〜大天井岳〜常念岳というルートを考えていましたが,燕岳のテン場が相当狭いと聞いて,遅く到着しても大丈夫であろうこのルートに変更したのでした。

そして,目の前のガスの隙間から一際存在感のある山が姿をあらわしました・・・槍ヶ岳です。思わず息を飲みました。
雑誌の写真では何度も目にしている山ですが,この目で見るのはこれが初めてです。
「あぁ,これが見たくてここに来たんだ・・・。」
本当に感激です。

地図のルートでは一度常念岳山頂まで登って常念小屋に下りるように見えましたが,山頂の少し手前を巻くように常念乗越に下りることができます。
それでもこの下りも,疲れた足には思いのほか大変です。明日これをまた登るのかと思うと,ちょっとヘコみます。

出発から約10時間。ようやく常念小屋のテン場に到着です。
テントを張るのは,家で練習していたのでスムーズに行きました。
夕食はほとんどK氏にお任せです。僕はお湯を沸かしてうどんを煮込みました。
夜はさすがに冷えてきて風が冷たいので,夕食はK氏のムーンライトでいただきました。疲れて冷えた体にカレーうどんが美味しかったです。
寝る前に空を見上げると,今までに見たことのない満点の星空です。うっすら雲がかかっているように見えましたが,天の川でした。

2日目,天候は快晴です。初日の疲れもあって朝はゆっくりしました。後から思えば,やはり山は早出早着きが大事なのだと後悔するのですが・・・。

常念岳への登りはやはり簡単には行かず,2時間近くかかってしまいました。
それでも,山頂からの眺めはやはり最高です。北には燕岳〜大天井岳,はるか向こうに剣岳,立山が見えることもK氏に教えてもらいました。

楽しみにしていた常念岳から蝶ヶ岳への稜線。しかし,思いのほか急な下りが続きます。しかもその後,ほとんど同じ高さに登りかえすことになるのです。この常念岳の下りが娘には厳しく,相当時間がかかってしまいました。娘は下りきった頃にはほとんど気力も体力が尽きかけ「富士山より大変だよ〜もうヤダ」と半泣き状態になっていました。
実際,これほど大変なものになるとは,予想を上回っていました。
蝶槍への登りは,最後の気力を振り絞りながらの登りでした。

その時です。

ふと見上げた登山道に,白と茶色の塊が動いているのが目に入りました。
「あっ」と思うと,その周りに小さい小鳥が歩いています。
親子の雷鳥です!!僕も娘も,喜びのあまり疲れが吹き飛びました。
雷鳥の雛たちは登山道をチョロチョロと歩き回り,花をついばんだりしています。親鳥は,雛たちが離れるとクゥクゥと鳴いて呼び戻していました。
ボロボロに疲れ果て,最後の蝶槍の登りに苦しんでいた僕たちの前に突然現れた雷鳥親子は,僕たちの疲れを癒してくれました。山には神様がいるんだなぁ・・・感激のあまり,目が熱くなりました。

雷鳥親子に元気をもらった僕たちは,無事に蝶槍に到着。
あとはなだらかな稜線を歩き,蝶ヶ岳ヒュッテのテン場に着いたのは,18時20分ほどになっていました。
2日目の夕食はおでん。寒い夜に最高のごちそうです。こんな重い食料を最後まで背負っていたK氏に感謝です。お疲れ様でした。

3日目の朝,天気予報では崩れ気味の天気とのでした。
朝,4時過ぎはガスが濃く,風も相当強く吹いていました。それでも御来光が見えるころには風は弱まってきました。雨も何とか降らずにもってくれていました。

最終日は蝶ヶ岳ヒュッテから三股登山口まで下りるだけです。
この道は,さすがに前常念岳の急登ほどの難所は見当たりませんでした。
それでも,これまでと同じくコースタイムの1.5倍くらいの時間をかけて下りてきました。

三股登山口にたどり着いた時には膝や足の裏が相当痛くなり,筋トレの必要性を痛感しました。
それでも,無事に北アルプス,しかもテン泊デビューを達成できたことが本当にうれしかったです。

今回の大きな反省点として,子連れでしかもテン泊装備となると,今の自分達の体力,技術力ではコースタイムのとおりには歩けないということでした。
北アルプスでは,娘がグイグイ進めるくらいの道は少なく,コースタイムの1.5倍を目安に計画を立てる必要があるということがよくわかりました。
来年はとりあえず涸沢を目標としていますが,それまでにまた練習登山をしておこうと思います。

〈2014.10追記〉
この度思いもかけずモリパークアウトドアビレッジ「想い出の山」写真&レポートコンテストで月別優秀賞を頂戴しました。
あらためて読み返してみると,当時の体力の無さやスタートの遅さなどツッコミどころ満載で,いかに未熟であったか思い知らされます。
当時小学生だった娘も中学生となり,幾つかの登山を経て歩く体力と技術,そして何より精神力が鍛えられたようで,頼もしく思えるようになりました。
そんな今でも,この常念岳への山行一つ一つのシーン全てが,僕と娘にとって原点であり,忘れ得ない大切な思い出であります。
これからも,このような思い出を沢山作っていきたいと思っています。

このような稚拙な山行記録に過分な賞を頂き,ありがとうございました。
また,長文にも関わらずご覧頂きました皆さま,ありがとうございました。



※この山行記録は以下の投稿キャンペーンに参加しています。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3243人

コメント

楽しい山行記をありがとう。
こんばんは
なんとも楽しい山行記を
拝見させてもらいました。


私の子供たちは既に成人となっています。
もっと小さい頃にこの山行記のように
一緒に山を楽しめばよかったと
後悔してしまいました。


いい思い出を沢山作られたことと思います。
お疲れさまでした。
2012/9/2 23:26
こちらこそありがとうございます。
楽しい山行記とコメントいただき,嬉しく思います。

今回の山行はやや子供には厳しかったですが,それでも,山ならではの感動を味わうことができました。

うちの子供もいつまでこのように一緒に山を登ってくれるのか分かりませんが,これからもできるだけ沢山の思い出を作りたいと思っています。
2012/9/3 23:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
蝶ケ岳〜蝶槍往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
蝶ヶ岳(三股往復)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
常念岳−蝶ヶ岳(三股登山口)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら