コヤマノ岳〜武奈ヶ岳〜カラ岳〜釈迦岳〜ヤケオ山〜ヤケ山
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- GPS
- 08:42
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,546m
- 下り
- 1,527m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:42
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の北小松駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■比良駅〜大山口〜金糞峠 比良駅からイン谷口までは問題ない道が続き、イン谷口バス停の標識の手前で左折。 大山口の標識の地点から正面谷へ。 青ガレの手前で小さな沢を渡渉し、岩っぽいゾーンへ。 岩の中を進むのではなく、その端にルートがある感じなので、岩場が苦手でもあまり問題はなさそうな印象。 その後のザレガレの辺りでは落石を起こしてしまう可能性がありそうなので、人が前後して歩いている際には注意が必要でしょうか。 登り切ると、金糞峠に到着です。 ■金糞峠〜コヤマノ岳〜武奈ヶ岳 峠から下って行くと奥の深谷の沢に出合い、二番目の橋を渡り、すぐにコヤマノ岳の南稜へ取り付きます。 上林新道四辻を経て、問題のない道が続き、コヤマノ岳の標識地点へ至り、すぐにコヤマノ岳山頂です。 パノラマコース分岐、コヤマノ岳分岐と辿って行き、ザレガレの歩きにくい道を登ると武奈ヶ岳の西南稜に合流し、すぐに山頂に至ります。 ■武奈ヶ岳〜イブルキノコバ〜八雲ヶ原 来た道を引き返し、コヤマノ分岐を直進。 無雪期には歩いていないので分かりませんが、問題のない道が続きます。 今回は途中からは一般の谷ルートを辿らず、尾根ルートを通っています。 歩きやすい道を下り、沢に出合うって対岸に渡ると、イブルキノコバに到着です。 ここからは主にトラバース道を歩き、道はぬかるみがちのよう。 いくつか小さな谷を越えると、八雲ヶ原へ至ります。 ■八雲ヶ原〜カラ岳〜釈迦岳 比良ロッジ跡方面へ進むと、好展望の場所に至ります。 標識に従い、釈迦岳方面へ。 明瞭な道が続きますが、斜面が崩落している箇所があるので、前方に注意。 カラ岳から釈迦岳は問題なし。 ■釈迦岳〜フジハゲ〜ヤケオ山〜ヤケ山〜登山口〜北小松駅 釈迦岳から少し下って行くと、尾根はやせ気味になり、斜面が崩落している地点もあり、足下に注意して歩きたいですね。 フジハゲのピークの前後は好展望が広がっており、気持ちの良い尾根歩きになります。 ヤケオ山からの下りはやや急な斜面で、ザレている所もあり、疲れる下り道です。 P705の手前ぐらいからは適度なアップダウンのある道で、ヤケ山に至ります。 ヤケ山からは地味な道が続くとの印象で、段差が大きな所もあり、足下に注意して下りたいですね。 涼峠を経て、滝見台からは楊梅の滝がきれいに見えています。 登山口からは舗装路歩きとなり、20分程度で北小松駅に到着します。 以上、主に無雪期について。 積雪期には、状況に応じて様々な対応が必要になるはずです。 |
写真
感想
土曜に山行のつもりだったのだけど、準備不足や疲れのため、翌日の日曜に。
比良か六甲かで迷ったけど、『てんくら』の予報が良さそうだったので、比良に。
全国的に雪が随分と少ないとの事ですが、こちらも例外ではないようで、いくつかのレコを見ても、昨年の同時期とは全く様子が違いますね。
昨シーズン、比良では雪山歩きの大変さの一端を体感させてもらい、この冬はどんな事が待っているのかと怖々ながらに想像していたのだけど、今後の予報も含めて、あまり積雪は期待できなさそう?
久しぶりの雪山歩きとなるので、まずは安全に歩くべく出かけて来ました。
まだ薄暗い比良駅のプラットフォームは少し濡れており、雨が降っていたよう。
山では新たな積雪があったかも知れないかなと思いつつ、スタートです。
いつものように堂満岳を正面に見据えて進んで行きます。
積雪状況を想像しながら黙々と歩き、イン谷口バス停を見やり、ここで左折。
その先のトイレ前に団体さんがおられ、ご挨拶。
メンバーの到着を待っておられるよう。
谷に射し込む朝日を何度となく振り返りながら歩き、大山口に到着。
昨年の4月以来、2度目となる正面谷のルートへ。
全く雪のない道がしばらく続きます。
かくれ滝の標識を見て、「2分」との事なので、初めて寄ってみます。
沢を渡渉し、少し歩くと、名前通りに登山道から隠れるような位置に滝がある。
写真のように倒木があり、景観を損ねているのが残念。
登山道に戻って登り始めると、この辺りから雪が少しずつ見られるようになる。
でも、雪は少ないまま青ガレに到着。
その少ない雪に足跡はなく、この日の一番乗りか?
滑らないように注意して岩場を登ります。
その後のザレガレの辺りは特に問題なく、朝日で明るい谷を登って行き、振り返ると琵琶湖は輝いており、期待通りの天候になってくれそう?
最後の斜面にも足跡はなく、やはり一番乗りで金糞峠に到着です。
逆側へ下って行き、奥の深谷の沢に架かる橋を渡り、すぐにコヤマノ岳の南稜へ取り付きます。
シャクナゲに積もる雪を見たりしながら歩き、上林新道四辻に到着。
所々に立派な木があり、その先のブナが中心の樹林帯となった辺りから積雪量が多くなって来るのを実感。
まだ霧氷は見られないし、空は曇りがちで、期待していたような光景は見られなさそう?
でも、コヤマノ岳の標識のある所まで来ると、小さめながらも霧氷は付いており、シンボル的な木も相変わらず立派な姿で鎮座しています。
この一帯がこの日の最大の積雪量かなという感じで、30~40cmぐらいはあり、吹き溜まっている所ではプラス10cmぐらいでしょうか。
そのまま山頂まで進んで行くと、トレースがあります。
小腹を満たしながら、晴れるのを待ちます。
すると、期待通りに晴れてくれて、青空に霧氷が映えて、美しい光景が浮かび上がり、幸せな気分に包まれます。
天気が良いうちに武奈ヶ岳に登頂すべく、名残惜しいけれど、先へ。
雪のブナ林をゆったりと歩いて行き、イブルキノコバからのルートと合流。
この少し手前で初めて山中で人を見かけ、やはり武奈ヶ岳が近づくと人が増えて来る感じですね。
歩きにくい地味な道を登って行くと、武奈ヶ岳の西南稜に合流。
天気は申し分なく、素晴らしい風景を堪能しながら歩き、武奈ヶ岳山頂に到着です。
団体さんなど、10人ぐらいが滞在中で、まずまずの賑わいです。
まだ早いけど、長めに滞在したいとの気持ちを抑えられず、ここで昼食にします。
この後の下りに備え、軽アイゼンを装着するかどうかと考えたけど、雪のない区間が少なくなさそうなので、装着はせず。
せっかく持参していたピッケルをお守り代わりに持って歩く事にします。
北稜が誘いかけて来るけど、予定通りに来た道を引き返します。
コヤマノ分岐にて、初めてとなるイブルキノコバへのルートへ。
トレースはなく、ここでも新雪を踏みしめる感触を楽しみながら、一人静かに歩いて行きます。
尾根へ進む分岐を見落としてしまい、沢の手前でそれに気づく。
引き返した後、尾根へ。
どうかなと思っていたけど、特に問題はなく、歩きやすいとの印象。
先程の沢の下流部と出合い、橋を渡ると、そこがイブルキノコバです。
広谷へ向かっていると思われるトレースがあります。
ここからのトラバース道は無雪期と同様にぬかるんでいて、黙々と進みます。
八雲ヶ原に着くと、ここも雪が少なく、寂しげな雰囲気。
順調に進んでいるので、このまま下山せずに、予定をフルにこなす形で釈迦岳へ向かいます。
比良ロッジ跡付近から琵琶湖を望んだ後、縦走路を辿って行きます。
これぐらいの積雪量だと、崩落箇所は問題なし。
冬枯れの樹林越しに武奈ヶ岳などを見ながら歩き、カラ岳山頂に到着です。
さらに進んで行くと、また霧氷が見られるようになるけど、もう曇り空なので、地味でしかない。
釈迦岳山頂に到着です。
ここから下山のはずだったのだけど、色々と考慮した結果、さらに縦走路を進む事にします。
本当は良くないのだけど。
少し進むとやせ尾根となるけれど、積雪量は少なく、引き続き軽アイゼンを装着しなくても問題なさそうと判断。
最も怖そうな崩落箇所では、結構なへっぴり腰で歩いていたはず?
好展望の尾根歩きを堪能し、フジハゲのピークに到着です。
このルートでは人とはあまり会わないかと思っていたのだけど、それなりに歩いている方はおられ、ちょっと安心?
その後も雪は少ないけれど、楽しく歩き、ヤケオ山山頂に到着です。
ここからの下りは滑りやすそうな所が多く、注意しつつ。
蛇谷ヶ峰やリトル比良が視界に入るけど、全く雪がないように見える。
これまでと同じく長い道のりだと感じながら歩き、やっとの事でヤケ山山頂に到着です。
寒風峠経由でオトシを通るルートに惹かれるけど、予定外のルートを歩いて来ているので、あまり欲張るべきではないと思い、そのまま涼峠へ向かいます。
地味で歩きにくい区間が続いた後、緩やかな谷と並走する辺りは良い感じ。
でも、全般的に倒木が多く、荒れているとの印象は変わらず。
涼峠を経て、そろそろ膝に疲れを感じ始めた頃、やっとの事で滝見台に到着です。
楊梅の滝を見ながら、再びエネルギー補給。
もう少しだけ下ると、登山口に到着です。
舗装路を歩いていると、バタバタと羽音がするので、何かなという感じ。
音のする方向を見てみると、ネットに絡まって苦しそうにもがいている鳥がいます。
自力で脱出するのは難しそうだったので、救出しようとするのだけど、こちらを避けて遠ざかろうとするので、すんなりと事が進まない。
当たり前なのだろうけど、日々の生存競争にさらされている野生動物に人間の善意なるものを理解してもらうのは限りなく難しいようです。
少し手間取り、最終的に飛び立つ姿を確認できなかったのだけど、ネット内に姿はなく、無事に救出できたよう。
結局、これがこの日の最も印象深い出来事になったような気がしなくもない。
そんなこんなで北小松駅に到着し、今回も無事にゴールです。
冒頭にも少し書いたように、今シーズンは雪が少ないようで、今回の山行でもそれを実感。
とは言え、コヤマノ岳の山頂一帯などでは想像していたよりも積雪しており、雪山気分を多少は味わう事ができたのかな。
全般的に雪は少なく、歩くペースは無雪期と変わらないぐらいとなり、想定よりも順調に進み、予定外でさらに歩く事になりました。
こういう事もあり得ると分かり、今後は予定を立てる際に注意しておきたいとこです。
また、最後に救出した鳥は、調べてみた感じだと、ツミでしょうか。
あのタイミングで歩いていなければ気付かなかったかも知れないし、釈迦岳から下山していれば、当然ながら感知する術は全くなし。
まあ、その場合には他の誰かに助けてもらっていたのかもですが。
山歩きをしていると、色々な事がありますよね。
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